岩手県ご当地ナンバープレート紹介・一覧

原付・小型バイクのご当地ナンバー

【岩手県編】

全47都道府県を網羅 掲載市町村区630以上


四輪自動車の地方版図柄入りナンバープレートはコチラ「地方版図柄入りナンバープレート 一覧 (四輪自動車)」または 地方版図柄入りナンバープレート 東北 (四輪自動車)

岩手県ご当地ナンバープレートの紹介です。地域の観光・グルメ・道の駅情報なども少し扱っています。

当サイトの画像は、日本経済研究所さんの承諾を貰って使用しています。コピー・転載は禁止されています。

原付のご当地ナンバー都道府県別目次はコチラ

原付のご当地ナンバー市町村区別目次はコチラ


九戸村(くのへむら)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

岩手県九戸郡九戸村 花と緑が織りなす、安らぎの里 人口5,650人

山を背景に、戦国時代~安土桃山時代の武将 九戸政実(くのへ まさざね)の兜、九戸の家紋、九戸神社が描かれています。2016年からミニバイク50cc以下~125cc以下、ミニカー・小型特殊車両を対象に交付されています。

九戸村は岩手県北部内陸部の二戸地域(にのへちいき)にある村で、九戸郡に属しています。北上山地の丘陵に囲まれた村で平野部は少なく、村域をおおむね南北方向に流れる瀬月内川(せつきないがわ)沿いに集落を形成しています。稲作やピーマンの生産など農業、林業を主要な産業とする村で、甘茶・鶏肉・切炭・南部箪笥などを特産品としています。観光地として有名な地域ではありませんが、二戸村・軽米町・九戸村に跨がる折爪岳(標高852m)はヒメボタルの生息地として知られていて、夏季には多くのカメラマンが訪れています。また、村営のくのへスキー場(3コース、斜度20~30度)があります。

道の駅 おりつめは岩手県道22号(軽米九戸線)沿いにある小規模の道の駅です。産直オドデ館、レストラン、ジェラート屋などが入る施設で、木工芸品、南部箒、蕎麦の枕など工芸品を売るコーナーがあります。なお、「オドデ様」とは折爪岳に住んでいたといわれる上半身が梟下半身が人間の怪鳥で、人の言葉を話したり未来を予知したと言われています。2021年10月にリニューアルオープンしています。

ふるさとの館は九戸村伊保内にある宿泊施設で、村営スキー場の北側に隣接しています(日帰り入浴が可能、入浴料:大人500円、小人300円、浴槽7つサウナ・露天風呂有り)。大正時代の豪農の家を移築・改修したふるさと創造館(140坪と立派、研修などのレンタル施設として利用されている)やジャーマンアイリス園が併設されています。

まちの駅 まさざね館は九戸村伊保内の国道340号沿いにあります。ハンドメイドの雑貨や山葡萄ジュース、ケーキなどを販売する店舗で、九戸氏に関する歴史資料館ではありませんが、当地の観光案内などはあります。7のつく日は市日として隣接する駐車場で直売が行われています。

戸井良沢水芭蕉公園は九戸村戸田にあるミズバショウの群生地です(国道340から戸田荷軽部線に入り、東に2kmほどのところにある)。5月頃にミズバショウとカタクリが咲き、水芭蕉祭りとして串餅や田楽豆腐など郷土料理の店が出ています。

高倉工芸はホウキモロコシという植物の繊維で作る南部箒のメーカーです(九戸村戸田第9地割115)。外箒や和洋服用、ペット用の手箒などを生産・販売し、各地の百貨店の展示販売会に出品したり、小学校でミニ箒の手作り体験を行ったりしています。


金ケ崎町(かねがさきちょう)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

岩手県胆沢郡金ケ崎町 自立への道ガーデンシティー(田園都市)金ケ崎 ~共生、調和、そして成長~ 人口15,580人

世界遺産「平泉」を表したもので、金色のすやり霞と菱形を4つ重ねた有職菱紋(上部)、金色堂と古代蓮(下部)が描かれています。金ヶ崎町、一関市、奥州市、平泉町の4地区で同じものが採用されています。2013年からミニバイク50cc以下~125cc以下、ミニカー・小型特殊車両を対象に交付されています(従来型と選択性)。

金ケ崎町は岩手県南西部の胆沢郡(いさわぐん)にある町です。西側は焼石連峰の東端 駒ヶ岳(標高1,130m)の東麓が成す丘陵地、東側は北上川に接し田園地帯が広がっています。おおむね町域南東部の北上川流域に市街を形成しています。主要な産業は農業と製造業で、4,840haの耕地とトヨタ自動車東日本(株)岩手工場やデンソー、塩野義製薬が入る金ケ崎工業団地を有しています。また、国道4号並びにロードサイド店舗、県道137号沿いに個人店舗が出て商業地を形成しています。1980年に富士通の半導体工場や塩野義製薬の工場が操業となり、雇用ができたことで人口は増加傾向にありましたが、2005年から減少傾向になっています。特産品は奥州牛、アスパラガス、アイスクリームなど酪農の産物などです。

重伝建 金ケ崎町城内諏訪小路は金ケ崎町西根の一部、東西690m、南北980mの地域が指定されています。伊達氏が領内に置いた21の要害の一つ、金ケ崎要害と武家町のほぼ全域が含まれます(保存地区内の住宅は全て非公開)。主な建造物・施設として10の住宅と白糸まちなみ資料館(こちらも古民家の旧高橋家)、金ケ崎要害歴史館があります。また、周辺に金ヶ崎城跡や武家屋敷を改装したレストランがあります。

鳥海柵(とのみのさく、国の史跡)は金ケ崎町西根にある、11世紀に陸奥国の奥六郡を支配した豪族安倍氏の拠点です。同様に軍事拠点として築かれた12の城柵(7-11世紀頃に築かれた拠点施設)のうちで唯一現存するもので、前九年の役で半独立勢力の安倍氏が朝廷・出羽清原氏と争った戦場の一つです。現在は石碑が立つのみで土塁と堀くらいしか見えませんが、以前の発掘調査によって50棟を超える竪穴式住居が発見されています。

千貫石森林公園(せんがんいししんりんこうえん)は金ケ崎町西根にある自然保護公園です。千貫石ため池や公園内湿地の自然をそのままに、散策路を整備したものでキャンプ場や千貫石神社などがあります。周辺に千貫石温泉 湯本東館(日帰り入浴は大人500円、子供200円、幼児100円)とカウベルというアイスクリームの店があります。

金ケ崎薬草酒造は金ケ崎町西根下桑ノ木田にある醸造所です。2021年にオープンしたもので町内唯一の酒造所となっています。柚子やしそ、梅、りんごといった国産素材を利用したハーブリキュールやビターリキュール、お茶やコーヒーを使った酒を扱っています。


滝沢市(たきざわし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

岩手県滝沢市 住民自治日本一の市 人口55,273人

岩手山を背景に「チャグチャグ馬コ」の様子が描かれています。華やかな馬具を纏った馬を連れて、滝沢市の鬼越蒼前神社から盛岡市の盛岡八幡宮まで行進する、馬の無病息災を祈願する祭りです(毎年6月の第2土曜日に行われる)。2014年からミニバイク50cc以下~125cc以下を対象に交付されています。

滝沢市は岩手県中部にある市です。盛岡市の北西に隣接し、2014年に単独で市制施行し、市となっています。それまでは滝沢村(町ではない)で、人口5万を超える日本一人口の多い村でした。元来は純農村でしたが、1970年頃から盛岡市のベッドタウンとして開発が進んだ地域です。市域北西側に岩手山の東麓を擁し、東部は北上川、南部では雫石川が境となっています。市内に岩手県立大学滝沢キャンパスと盛岡大学、県立森林公園(滝沢森林公園)、陸上自衛隊の岩手駐屯地などがあります(みちのくプロレスの本社・道場もある)。スイカ・イワナ・りんごなどを特産品としています。

岩手山(いわてさん、標高2,038m、日本百名山)は、青森から福島県まで続く奥羽山脈に位置する成層火山で、滝沢市の北西側にあります。県内最高峰であり、岩手県のシンボルでもあります。古来信仰の対象とされる山で、カルデラや焼走り溶岩流(やけはしりようがんりゅう、国の特別天然記念物)、コマクサの群生地などがあります。滝沢市からの登山ルート(柳沢ルート)馬返し登山口(633m)から比高1400mほど、大体4時間くらいの登山(下りは3時間)のコースとなります。古くから信仰登山の道として使われていたもので、登山口に駐車場、洗い場(湧水で飲用可)、トイレなどが整備されています。

ビッグルーフ滝沢は滝沢市下鵜飼にある交流拠点複合施設です。2014年に村立図書館を建て替える際に観光や地域交流の複合施設として整備され、2017年にオープンしたものです。図書館・コンベンションセンター・観光の3つのゾーンに分かれています。レストランや惣菜・特産品を売るコーナもあり、イベントのほか観光の拠点としても利用されています。

馬っこパークいわては滝沢市砂込にある牧場・乗馬教室です。当地のポニースクールの運営をNPO法人が継いだ施設で、馬の餌やりやポニーの引き馬から本格的な乗馬体験まで色々とできる施設です。また、一日一組限定ですがチャグチャグ馬コの体験も行っています(入園無料)。

ペットの里は滝沢市鵜飼臨安にある一般財団法人の施設です。ペットの殺処分0を目指すペット保護の施設ですが、敷地面積12万坪と広大です。農園や遊具、キャンプ場、ドッグラン、保護猫カフェとピザ工房などを備えています。※余談だが、現在年間の殺処分数は24,000頭ほどだが昭和中~後期には年間100万頭以上が殺処分となっていた。また、犬は4,000頭、猫2万頭ほどと猫の比率が高い。


一関市(いちのせきし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

岩手県一関市 人と人、地域と地域が結び合い 未来輝く いちのせき 人口110,679人

世界遺産「平泉」を表したもので、金色のすやり霞と菱形を4つ重ねた有職菱紋(上部)、金色堂と古代蓮(下部)が描かれています。金ヶ崎町、一関市、奥州市、平泉町の4地区で同じものが採用されています。2013年からミニバイク50cc以下~125cc以下、ミニカー・小型特殊車両を対象に交付されています(従来型と選択性)。

一関市は岩手県の南端にある市です。2005年に旧一関市を含む7市町村が対等合併してできた三代目の一関市で、さらに2011年に東磐井郡を編入し、2012年には平泉町と境界変更、2017年に宮城県栗原市との境界変更を行って現在の市域としています。面積1,256.42k㎡は国内12番目と広大な市で、県内では宮古市に次ぐ2番めの広さです。一関城(一国一城令後は「一関要害」)は、天喜年間(1053~1058年)に安倍貞任の弟 磐井五郎家任が砦を築いたとされ、中世にはすでに城下町として発達していたようです。18,000haほどの広大な耕地を有し、肉牛・鶏・米などが生産されていますが、近年は主要な産業は製造業と小売・卸売業に転換されつつあります。また、厳美渓と猊鼻渓、一関温泉郷、全国地ビールフェスティバルin一関といった観光資源を有しています。

厳美渓(げんびけい)は、一関市厳美町の磐井川中流の全長2kmの渓谷をいいます。奇岩・怪岩に富む渓谷で国の天然記念物及び名勝に指定されています。また、伊達政宗も松島に並ぶと賛美したと伝えられています。対岸のお茶屋で買う「かっこうだんご(空飛ぶ団子、漢字で書くと郭公団子)」で有名です。また、周辺に道の駅 厳美渓(国道342号沿い、餅が推し)やサハラガラスパーク(ガラス製品のテーマパークでレストラン・カフェ・ショップと体験工房を併設)、一関市博物館などがあります。

猊鼻渓(げいびけい)は一関市東山町にある砂鉄川の渓谷です(国の名勝)。「東の耶馬渓」ともいわれる約2kmに渡って高さ100mの断崖が続く渓谷で、舟下り(日本で唯一の竿一本での操船、冬期にはこたつ船も出る、バリアフリー船有り)で有名です。紅葉の名所、また藤の名所でもあります。断崖が切り立っているので、厳美渓とは異なり多くの名所は船から見るしかありません(舟下り料金 大人1,800円、小学生900円、幼児200円)。猊鼻渓から砂鉄川に流れ込む猿沢川に沿って北に向かって行くと、幽玄洞という日本最古といわれる鍾乳洞があります。

一関温泉郷(いちのせきおんせんきょう)は市内西部の温泉の総称で市内各地に点在します。須川高原温泉、真湯温泉、厳美渓温泉、祭畤温泉(まつるべおんせん)、三王山温泉(さんおうざんおんせん)、宝竜温泉(ほうりゅうおんせん)の総称で、それぞれ泉質も異なります。とりわけph2.2の強酸性の須川高原温泉は、栗駒山の登山基地としても利用されるため人気があります。

岩手サファリパークは一関市藤沢町にある動物園です。2008年にオープンした施設で、当時藤沢町内で進められた国営農地開発事業により造成されたものの未利用地となっていた場所を「放牧地」として利用した施設です。70種700頭ほどの動物が飼育されています。象の餌やりやゾウに乗る体験が人気です(カピバラ・ペンギン館やウサギ・モルモットなどの小動物もいる)。

千厩酒のくら交流施設(国指定有形文化財 旧横屋酒造・佐藤家住宅)は一関市千厩町(せんまやちょう)にある酒蔵を改装した商業施設です。木造家屋と麹室・造り蔵などが保存されていて、中にはカフェや土産屋などがはいっています(資料展示も有り)。周辺は千厩町の商業地で、せんまや街角資料館や熊谷美術館などがあります。


奥州市(おうしゅうし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

岩手県奥州市 歴史息づく健康文化都市 産業の力みなぎる副県都 人口111,632人

世界遺産「平泉」を表したもので、金色のすやり霞と菱形を4つ重ねた有職菱紋(上部)、金色堂と古代蓮(下部)が描かれています。金ヶ崎町、一関市、奥州市、平泉町の4地区で同じものが採用されています。2013年からミニバイク50cc以下~125cc以下、ミニカー・小型特殊車両を対象に交付されています(従来型と選択性)。

奥州市は岩手県南部内陸側にある市です。県内では盛岡に次ぐ人口を誇る市で、2006年に水沢市・江刺市・胆沢郡前沢町・胆沢町・衣川村が新設合併して生まれたものです。市域は東西に長く、西側を焼石岳(標高1,548m、日本二百名山)を主峰とする焼石連峰、東側を北上山地に挟まれた格好になっています。古くは続日本紀(789年)に「水陸万頃」(すいりくばんけい=水や土地が豊かであるさま)と書かれ、蝦夷と朝廷軍が争った地域です。また、水沢区には仙台藩の要害の一つ、水沢城(水沢要害)が残り城下町の風情があります。主要な産業は農業と製造業で、基幹産業の農業産出額で県内3位(畜産を除く耕種農業では1位)ですが、人口減少により農業・製造業・建設業・卸売業・小売業いずれも従事者が減りつつあります。なお、プロ野球選手 大谷翔平の出生地です。

えさし藤原の郷は奥州市江刺岩谷堂にある平安時代のテーマパークです。1993年の大河ドラマ「炎立つ」のオープンセットとして設営されたもので、現在でも様々なドラマ・映画のロケ地として利用されています。また周辺にえさし郷土文化館があり、共通で利用すると割引になります(仏像が好きな人は是非に)。

道の駅 みずさわは国道343号の小規模の道の駅です(ちょっとしたファミリーレストランくらいの規模)。レストラン・交流館「フロール」と地場産品の展示販売コーナーがあります。名物はゴマのソフトクリームです。周辺にこれといった観光地はないですが、343号を東に行くと黒石寺というはだか祭りで有名な寺があります。

水沢公園は奥州市水沢中上野町にある都市公園です。明治時代の放浪の画家・造園家・考古学者 蓑虫山人によって造園されたもので、樹齢300年以上の桜の古木群(県の天然記念物)があり、県内屈指の桜の名所として知られています。花期の4月中旬~5月上旬には桜まつりとして露天が出ています。また、園内に駒形神社本社があります。

国立天文台水沢VLBI観測所は、前述の水沢公園から西に150mくらいのところにある施設で、口径20mの電波望遠鏡で、天の川銀河の天体位置を計測しています(無料で見学が可能)。また、観測所に隣接して奥州宇宙遊学館という科学館があります(入館料:大人・学生300円、生徒・児童150円)。

アテルイ(=阿弖流為、アテリイとも)は胆沢の蝦夷の族長だったとされる人物で、巣伏の戦い(789年)において歴史に登場し、その後の802年に坂上田村麻呂に降伏して捕虜となりました。同年に都に進上され、坂上田村麻呂は故郷に返して現地を治めさせるよう主張しましたが、公卿たちの反対にあい河内国のどこかの山で斬られたとされています。当地のヒーロー的存在であり、田んぼアート会場やスーパー、直売所、はては銀行まで様々な施設や商店などに名前が使われています。奥州市水沢東大通りにアテルイ広場があり、火炎型土器風の像が建っています。


平泉町(ひらいずみちょう)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

岩手県西磐井郡平泉町 やすらぎと文化をおりなす千年のまちづくり 人口7,252人

世界遺産「平泉」を表したもので、金色のすやり霞と菱形を4つ重ねた有職菱紋(上部)、金色堂と古代蓮(下部)が描かれています。金ヶ崎町、一関市、奥州市、平泉町の4地区で同じものが採用されています。2013年からミニバイク50cc以下~125cc以下、ミニカー・小型特殊車両を対象に交付されています(従来型と選択性)。

平泉町は岩手県南西部にある町で、西磐井郡に属しています(平泉町のみが残るため、実質平泉町そのもの)。県内では最も小さな自治体であり東側は束稲山(標高594.9m、経塚山・音羽山・束稲山の総称)の連山、西側を奥羽山脈から張り出す平泉丘陵(標高200mほど)に挟まれた北上川の流域に市街を成しています。平安時代末期に奥州藤原氏の本拠があった地域として知られ、町内では中尊寺と毛越寺(もうつうじ)、観自在王院跡、無量光院跡、金鶏山の5箇所が「平泉ー仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」としてユネスコ世界遺産に登録されています。秀衡塗(ひでひらぬり)・米・りんご・牛肉(いわて南牛)などを特産としています。農業は働き手不足で近年は主要な産業は製造業・不動産業・建設業にシフトしています。観光業も行われますが、近年のコロナ禍によって2020年には年間観光客入込数が90万人となるなど打撃を受けています(もとは200万人くらい)。

中尊寺は平泉町平泉にある天台宗東北大本山の寺院です(同宗派の4つある大本山の一つ)。1124年に建立されたもので。奥州藤原氏四代(清衡・基衡・秀衡の棺と四代泰衡の首級)の墓所となった金色堂が有名です。金色堂の内陣は金箔はもちろん螺鈿細工や象牙、宝石によって装飾されていて、マルコ・ポーロの「東方見聞録」に於いて日本が「黄金の国ジパング」として紹介される一因になったといわれています。ほかにも讃衡堂(さんこうどう、中尊寺の宝物館)や弁慶の墓碑(参道入口前広場にある、特別史跡)などがあります。観光地として周辺に蕎麦屋やカフェなど出て、門前町を構成しています。

毛越寺は前述中尊寺の南側1kmほどのところにある天台宗の寺院です(別格本山)。850年、中尊寺と同年に開かれた寺院で、その後の大火により荒廃しましたが、奥州藤原氏二代 基衡及び三代 秀衡の時代に再興されたようです。作庭当時の意匠が残る浄土式庭園が有名で、毛越寺庭園として国の特別名勝になっています。また、大泉ヶ池東側に観自在王院跡があります。「門前直売所あやめ」という店舗があり、絶滅寸前だった国産品種「こゆきこむぎ」を使ったパンを売っています。

達谷窟毘沙門堂(たっこくのいわやびしゃもんどう、国の史跡)は平泉町の市街から南西6kmくらいのところにある毘沙門天を祀った岩窟です。801年に坂上田村麻呂がここを拠点としていた悪路王を討伐したことを記念して建てたものとされています。長さ150m、最大標高差35mの崖に大日如来または阿弥陀如来といわれる磨崖仏が彫られています。懸造の毘沙門堂は1946年に火災で焼けてしまったため、現在みられるものは1961年に再建されたものです。

道の駅 平泉は国道4号平泉バイパス沿いの中規模の道の駅です。2017年に北上川の畔にオープンした施設で、当地の餅料理やずんだやどぶろくを使ったアイス、南部鉄器、ワインやどぶろくなどを販売しています。道路の向かいに世界遺産平泉の魅力をガイダンスする平泉文化センターがあります(入館無料)。

秀衡塗(ひでひらぬり)は岩手県で作られる漆器で、奥州藤原氏三代の秀衡が京から職人を招き、この地方特産の漆と金をふんだんに使って器を作らせたことが発祥とされています。当地には翁知屋という工芸店(上記のリンク先)があり、漆塗りの体験を行っています。なお、ご当地ナンバーの金の雲と4つの菱形を重ねた文様は、秀衡塗によく使われる意匠です。


北上市(きたかみし)

北上市ホームページより

岩手県北上市 きらめく北上 水と緑豊かな文化・技術の交流都市きたかみ 私たちがつくる笑顔あふれるまち人口92,069人

桜と展勝地付近の珊瑚橋、マスコットキャラクターの「おに丸くん」が描かれています。市制施行30周年、展勝地開園100周年、北上・みちのく芸能祭り60回を記念し、2021年からミニバイク50cc以下~125cc以下(50cc以下320枚、90cc以下60枚、125cc以下120枚)を対象に交付されています。

北上市は岩手県南西部の花北地域にある市です。東部の北上高地と西の奥羽山脈に挟まれた北上盆地に位置し、和賀川と北上川の合流地点となっています。古くから交通の要衝として栄えた地域で、東北自動車道・秋田自動車道の北上ジャンクションがあり、国道4号と国道107号が通っています。交通アクセスの強みを活かした工業都市として知られますが、近年は第一次・第二次産業従事者が減少し、第三次産業従事者が50%を超えています。全国平均や県平均よりも高い人口増加率で推移してきましたが、2005年の94,321人をピークに人口が減少傾向となっています。アスパラガス・里芋・きたかみ牛・展勝地の桜を使用したさくら染めなどを特産品としています。

北上市立公園展勝地は北上市立花にある都市公園です。1920年に行われた桜の植栽事業で植えられた桜約1万本、ツツジが約10万株あります。青森県弘前公園、秋田県の角館武家屋敷と並んで「みちのく三代桜名所」とされています。園内に蒸気機関車(C58 342)や貨車が展示されています(中に入れる)。周辺には北上市博物館、みちのく民俗村(20棟以上の移築した古民家、旧岩手県立黒沢尻高等女学校校舎などの野外博物館)、サトウハチロー記念館(詩人・童謡詩作詞家・作家のサトウハチローを記念する施設。代表作「うれしいひなまつり」、「リンゴの歌」「ちいさい秋みつけた」等)などがあります。

夏油高原スキー場(げとうこうげんすきーじょう)は北上市和賀町岩崎新田にあるスキー場です。標高1070mー640mにあり国内3位、世界でも上位の積雪量を誇るスキー場で、時には5mを超えることもあります。ゴンドラ2本と14コースを有し、夏油高原温泉 兎森の湯という温泉入浴施設やレストラン・売店・宿泊施設などが入る施設があります。

夏油温泉(げとうおんせん)は前述の夏油高原スキー場から県道122号をさらに進んだところにある温泉です(標高700mほど、ブナの原生林に囲まれた渓谷沿いにある)。夏季の半年だけやっている温泉で、秘湯感が満喫できる人気の温泉です。「元湯夏油」「夏油温泉観光ホテル」の二軒の旅館があります。渓谷沿いに「元湯夏湯」が管理する混浴露天風呂が並んでいて、食堂や売店などが出ています(RVパーク有り、受付は夏油温泉観光ホテル)。夏油温泉の石灰華はいわゆる湯の花の一種で、温泉水に含まれる炭酸石灰が沈殿、付着したものです。当地の天狗の岩と呼ばれる石灰華は国内最大のもので、水面からの高さ17.6m基部の直径が25mあります。

北上市鬼の館は、北上市和賀町岩崎にある鬼をテーマとした博物館です。主として国内・国外の鬼面を展示したり鬼に関する資料の収集・保存を行う施設です。当地の郷土芸能「鬼剣舞」(=おにけんばい。念仏踊りの一種で威嚇的な面をつけて踊る。北上・みちのく芸能祭りほか夏祭りなどで披露される)が頻繁に公演されています(入館料:一般500円、高校生240円、小中学生170円)。

あぐり夢くちない(あぐりむくちない)は北上市口内町(くちないちょう)の国道107号沿いにある産直です。農産物と漬物・菓子など加工品、手芸品・木工品、野菜や花苗などを販売し、食堂も併設しています。自家焙煎のコーヒーが人気です。


原付のご当地ナンバー都道府県別目次はコチラ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

コチラのページが便利です
市町村別の目次
コチラのページが便利です
市町村別の目次