福岡県岡垣町は「海がめもかえる町」をキャッチコピーにしています。
岡垣町の三里松原には、日本海側では珍しい「アカウミガメ」が産卵する砂浜があります。「アカウミガメ」は世界中の温かい海に広く分布していますが、生息数は減少傾向にあり、ワシントン条約で「今すでに絶滅する危険性がある生き物」とされています。
日本に来る「アカウミガメ」は、北太平洋を回遊する個体群で、主に日本の太平洋側の砂浜で産卵します。(岡垣町の三里松原では、多くて年3回程度産卵に来ます。来ない年もあります。)産卵から60日ほど経つと、孵化した子ガメたちが一斉に海を目指します。遠くて長い「旅」の始まりです。「アカウミガメ」は潮の流れに乗り、遠くは1万km離れたアメリカ西海岸沖まで回遊し、数10年後成熟した個体が再び「ふるさと日本」を目指します。
岡垣町では「海がめもかえる町」をキャッチコピーに、「アカウミガメ」が継続して産卵できるよう、海岸清掃「ラブアースクリーンアップ」や海岸侵食の防止に努めています。また町の豊かな自然を保護する運動を通して、郷土愛「ふるさとずくり」に繋げています。
★もっとウミガメについて知りたい「日本ウミガメ協議会」