高知県と四万十川流域5市町、四万十市、四万十町、中土佐町、津野町、梼原町では、2019年2月1日現在、48の沈下橋を、後世に引き継ぐ生活文化遺産として保存しています。また2009年には、四万十川流域で5件の「重要文化的景観」が選定され、多くの沈下橋が「重要構成要素」になっています。
沈下橋は橋脚が低く、通常の水位より2~3m上に架けられます。増水時には橋が川の中に水没するので「沈下橋」と呼ばれています。増水時に流木などが橋に引っかからない様、欄干はありません。
全国的に見ると沈下橋は、老朽化や転落事故防止のため、永久橋に架け替えられ姿を消しつつあります。
一方で四万十川では、周囲の美しい景色と調和する生活文化遺産で、観光の名所にもなっています。防災上・維持管理上支障のない場合は、原則保存する方針です。