恐竜で町おこし-福井県勝山市-


1982年勝山市北谷の杉山川流域で、ワニの全身骨格が発見されました。この事をきっかけに、現在に至るまで幾度となく発掘調査が行われ、多くの化石が発見されています。特に有名なのが恐竜の化石で、勝山で発掘され、学名の付いた恐竜が5種にも及びます。
フクイラプトル・キタダニエンシス  フクイサウルス・テトリエンシス  フクイティタン・ニッポネンシス  コシサウルス・カツヤマ  フクイベナートル・パラドクサス

勝山市には、多くの恐竜のオブジェが設置されており、「恐竜のまち勝山」をアピールしています。その中核となる施設が「福井県立恐竜博物館」で、全身骨格44体、忠実に再現されたジオラマ、充実した専門解説、化石発掘体験など、子供も大人も楽しめます。

画像出典元 福井県立恐竜博物館ホームページより引用

コチラの写真は福井市の「福井駅恐竜広場」の様子です。勝山の恐竜たちは、勢力範囲を拡大しているようです。

画像出典元 福井県ホームページより引用

レブンアツモリソウの保護活動-北海道礼文町-


北海道礼文町では、レブンアツモリソウの保護活動を行っています。
レブンアツモリソウ(礼文敦盛草)は、北海道の礼文島でのみ生息する固有種で、希少性から「特定国内希少野生動植物種 」に指定されています。かつては礼文島各地に自生していましたが、盗掘被害などにより激減し、今では保護地区などごく限られた地域でのみ自生しています。
礼文島ではレブンアツモリソウ保護地区において、立入防止柵の設置、監視カメラの設置、定期的な巡回を行っています。普段は立ち入ることのできない、保護地区・群生地ですが、開花時期5月下旬~6月下旬には一般公開され、レブンアツモリソウを自然の状態で間近に見ることができます。

画像出典元 礼文町ホームページより引用

礼文島は「花の浮島」とも呼ばれ、本州では標高の高いところで生息する高山植物が、礼文では低地で見られます。礼文では「レブンアツモリソウ」以外にも、固有種、希少種、他の地域では見ることが難しい花が、たくさん咲いています。詳しくはコチラ「れぶん花図鑑」を参照。


世界農業遺産「静岡の茶草場農法」で栽培される「掛川茶」-静岡県掛川市-


静岡県は緑茶の生産が日本一で、なかでも掛川市は質・量共に日本を代表する緑茶の生産地です。静岡の緑茶はほとんどの地域で、世界農業遺産に認定されている「静岡の茶草場農法」で栽培されています。「茶草場」というのは、茶畑の畝間(うねま:茶の木と木の間の根本)に敷くススキやササを刈り取る草地のことで、茶畑の周辺に点在します。「茶草場」 で刈り取られた草を敷くことで、茶の香りや味が良くなるとされています。

茶畑の間に点在する黄色の線で囲まれた部分が茶草場
画像出典元 掛川観光協会より引用

掛川茶の美味しい秘訣は、「茶草場農法」ともう一つ「深蒸し」にあります。深蒸し煎茶は、普通煎茶よりも蒸し時間を2倍から3倍長くする製法 で、とってもまろやかでコクがあり、充実したうま味がでます。
また厚生労働省の平成20-24年のデータで、掛川市が男女ともに最もガン死亡率が低いという結果が 示され、緑茶によるガン予防効果の可能性が注目されています。
深蒸し掛川茶PRパンフレットはコチラ


ハンバーガー伝来の地「佐世保バーガー」-長崎県佐世保市-


長崎県佐世保市は、ハンバーガー伝来の地です。
第二次大戦当時、海軍の鎮守府が置かれた佐世保では、戦後には米海軍基地が置かれ、街は米兵で賑わいました。その頃米海軍関係者よりレシピを教わり、手作りのハンバーガーを作ったのが「佐世保バーガー」の始まりとされています。


画像出典元 佐世保観光コンベンション協会 ホームページより引用

「佐世保バーガー」のこだわりは、「地元の食材を使うこと」「注文を頂いてから作る、手作りバーガー」の2点です。店舗ごとに味も大きさも様々、色んなハンバーガーに出会えるのが「佐世保バーガー」の魅力です。
様々な佐世保バーガーが食べられる「佐世保バーガーマップ」はコチラ。
目印はアンパンマンの原作者「やなせたかし氏」デザインの「佐世保バーガーボーイ」。


選択無形民俗文化財「チャグチャグ馬コ」-岩手県滝沢市・盛岡市-


岩手県滝沢市・盛岡市では、伝統行事「チャグチャグ馬コ」の保存事業を行っています。
岩手県は奈良時代の頃より有名な馬産地で、大型で優秀な「南部駒」の産地としても知られていました。馬と人のつながりが深い地域で、例えば「南部曲り家」に代表されるように、馬と人が一つ屋根の下で暮らし、馬コ(うまっこ)は貴重な労働力として、家族の一員として大切に育てられていました。「チャグチャグ馬コ」 は、馬コの一年の労をねぎらい、無病息災を祈願する神事です。

画像出典元 盛岡市ホームページより引用

「チャグチャグ馬コ」 は、毎年6月の第2土曜日に開催されます。
100頭前後の馬コが、色鮮やかな装束で飾られ、まず馬の神様が祀られた滝沢市の「鬼越蒼前神社」をお参りします。その後14km離れた盛岡市の「盛岡八幡宮」まで4時間ほどかけて行進します。
馬コが歩くたびに、装束に付けられた700個とも言われる鈴が「チャグチャグ」という音を奏でます。この鈴の音は、環境省の「残したい“日本の音風景100選”」に選定されています。


ツシマヤマネコの保護活動-長崎県対馬市-


長崎県対馬市では、ツシマヤマネコの保護活動を行っています。
ツシマヤマネコは、もともと日本に生息する野生のネコです。(日本国内に生息する野生のネコは、沖縄県西表島の「イリオモテヤマネコ」と対馬の「ツシマヤマネコ」の2種が確認されています。いわゆるイエネコは外来種とされています。)
生息数は減少傾向で、2010~2012年の調査で70~100頭生息していると推定され、国内希少野生動植物種と国の天然記念物に指定されています。

画像出典元 対馬市ホームページから引用

対馬市上県町にある、通称ヤマネコセンターと呼ばれる「対馬野生生物保護センター」では、生息状況・生息環境の調査・研究 、ヤマネコ教室の開催、ツシマヤマネコの一般公開などが行われています。
また対馬の道路、特に過去にツシマヤマネコの交通事故が起きた場所や、ツシマヤマネコがよく目撃される場所には、「ツシマヤマネコ飛び出注意」の標識や看板が設置されています。看板を見かけたら、速度を落として安全に走行しましょう。


鬼のモニュメント「鬼王丸」-愛媛県鬼北町-


愛媛県鬼北町は、全国1700余りある地方自治体のうち唯一「鬼」の文字が入る自治体です。 2013年、町では「鬼北町」の町名にちなんだ「鬼」のモニュメントを制作することになりました。
ここまではよくある話ですが、鬼北町が制作を依頼したのが、精巧なフィギアを造形することで世界的にも有名な「海洋堂」でした。(海洋堂は個人向けのフィギアから、国内外の博物館の展示品も手がけています。)造形を担当したのは、骨格と筋肉の表現が素晴らしい、日本を代表する造形作家「竹谷隆之氏」です。
そして出来上がったのがこちら。「鬼王丸」(身長5m、体重700kg、FRP製)

画像出典元 鬼北町ホームページから引用

今にも動き出しそうな躍動感があり、恐いぐらいの存在感です。このモニュメントは鬼北町の道の駅「森の三角ぼうし」に設置されています。
また「鬼王丸」の母(?)にあたる「柚鬼媛(ゆきひめ)」 の母子像が、道の駅「日吉夢産地」に設置されています。鬼北町では将来的に、「鬼の館(仮称)」を建設予定、「鬼の町づくり」を目指しています。


学校給食でカズノコが提供される「カズノコ給食」-北海道留萌市-


北海道留萌市では、学校給食で高級食材の「カズノコ」が提供されます。
留萌市は「カズノコ」の生産量が日本一で、国内生産の約半分以上を占めています。市では、かずの子の消費拡大と地産地消の推進、地域経済の活性化、郷土愛の醸成などを目的として 「留萌市かずの子条例 」を制定しています。

条例の推進の一環として、普段から「カズノコ」の味に親しんでもらうため、年2回程度、学校給食に味付けカズノコが(マヨネーズ味のサラダなど)おかずとして提供されます。
「カズノコ」はニシン(二親に通ずる)の卵で、子宝を連想させる縁起のよい食材です。

画像出典元 NPO法人留萌観光協会 ホームページより引用

「カズノコ」のPRと消費拡大を目指す留萌市のキャラクター。
カズノコをモチーフにしたゆるキャラ「 KAZUMO(かずも)ちゃん」 。


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