東京都ご当地ナンバープレート紹介・一覧

原付・小型バイクのご当地ナンバー

【東京都編】

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四輪自動車の地方版図柄入りナンバープレートはコチラ「地方版図柄入りナンバープレート 一覧 (四輪自動車)」または 地方版図柄入りナンバープレート 関東 (四輪自動車)

東京都ご当地ナンバープレートの紹介です。地域の観光・グルメ・道の駅情報なども少し扱っています。

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原付のご当地ナンバー都道府県別目次はコチラ

原付のご当地ナンバー市町村区別目次はコチラ


荒川区(あらかわく)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

東京都荒川区 区政は区民を幸せにするシステム 幸福実感都市 あらかわ 人口208,800人

㊤シンボルキャラクターの「あら坊」が描かれたもの、50cc以下の白ナンバーで限定1,000枚の交付㊦同じく区のキャラクター「あら坊とあらみぃ」が描かれたもので、こちらは50~125ccの3種の交付。

荒川区は東京都の北東側にある区で、東京23区の中では下町として知られ、人口は4番目に少なく面積も3番めに小さい区です。区域の北側には隅田川が流れ、区名の荒川の由来になっています(1965年に荒川放水路が本流となるまでは現在の隅田川が荒川本流だった)。明治時代から荒川の水を利用した工業地となっていましたが、現在は工場跡地の再開発が進み、1990年代に減少していた人口が増加傾向に転じるなど、住宅地化と地価の向上が進んでいます。

日暮里繊維街は60社90店舗ほどが集う繊維(生地・アパレル・手芸用品等)の街です。日暮里駅から日暮里中央通り沿い約1kmに渡って広がっています。大正~昭和期は問屋街として専門業者に卸売をする店が多くありましたが、現在は小売をする店舗が主体になっています。

区立あらかわ遊園は隅田川沿いにある1922年に開設された遊園地です。元々は旧煉瓦工場の跡地を活用したクアハウス(療養地ないし避暑地)といった施設でしたが、年々アトラクションや各種乗り物が増えて現在みられるような遊園地となりました。2018年からの改装工事を終えて2022年4月にリニューアルオープンしています(以前ゲート前に展示されていた都電車両内がカフェになっている)。

三河島(現荒川)は荒川区の中央北部で、区役所・消防署など官公署が集まる地域です。江戸時代には都市部である江戸と農村の境界でした。常磐線の三河島駅は利用客が少なく、周辺は下町の風情が漂います。同駅周辺は、戦前から朝鮮半島出身の人々が多く住むことから「オールドコリアンタウン」などと呼ばれています。

南千住にある素盞雄神社(すさのおじんじゃ)はスサノオと飛鳥大神(コトシロヌシ・ヒトコトヌシ)を祀る神社で、荒川では最も広い範囲で氏子をもつ神社です。天王祭という祭りで知られるほか、境内には鯉の泳ぐ池や松尾芭蕉の句碑などがあります。

町屋は北千住と日暮里に挟まれた場所にある地域で、東京メトロ千代田線・都電荒川線・京成本線が交差しています。駅周辺は飲食店が多く、散策や飲食店めぐりでちょっとした名所になっています。居酒屋が多くあり、どちらかというと「帰りにちょっと一杯」という印象が強い地域ですが、最近ではカフェやダイニングが増えているようです。


青梅市(おうめし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

青梅市ホームページより

東京都青梅市 みどりと清流、歴史と文化、ふれあいと活力のまち 青梅 -ゆめ・うめ・おうめ- 人口137,400人の市

㊤漫画家 赤塚不二夫氏のキャラクターイヤミとニャロメのデザインナンバープレートです。市制60周年記念として、50cc以下を対象に計2000枚(1,000枚ずつ)の交付となりました。㊦2021年に青梅市親善大使の篠原ともえさんがデザインした「ゆめうめちゃん」のデザインナンバープレートが交付されています。

青梅市は多摩地域北部にある市です。御岳山を有し、市域の6割ほどが森林地になっています。古くは青梅街道(成木往還、現在の青梅市小曽木あたりの石灰を江戸に運ぶための道)の宿場町として栄えた地域で、林業や綿産業が盛んに行われました。現在は電子部品・電子回路生産といった現代的な産業に置き換わりつつありますが、伝統的な産業も根強く残っています。また、小泉八雲の描く「雪女」の原伝説の地でもあります。

青梅鉄道公園は1962年に旧国鉄が開設し、現在はJR東日本が運営する公園です。蒸気機関車のE10形や新幹線0系が展示されていることで知られています(入園料:小学生以上100円)。園内にミニSLや遊戯施設があります。

青梅市は「昭和レトロ」と「猫」をテーマに町おこしを行っています。青梅駅構内には昭和の映画の看板や木造の待合室などがあり、旧青梅街道沿いには昭和レトロ商品博物館昭和幻燈館などがあります。

青梅市梅の公園(吉野梅郷)は、かつては市の花である梅が120種1,500本ほど植えられていましたが、プラムポックスウイルスの防除対策により2014年に全てが伐採されました。その後、地域を挙げて復活の機運が高まったことを受けて2016年に再植栽が行われ、現在は梅林が再生しつつあります。

青梅市には古くから山岳信仰の対象となっている御岳山(929m)があり、ハイキングコースの入口となっています。武蔵御嶽神社に続く参道には東京御岳ビジターセンターや神代ケヤキがあり、遊歩道で七代の滝や天狗の腰掛け杉などを見て回ることができます。

小澤酒造は青梅市沢井に本社を置く日本酒の酒蔵です。300年以上の歴史を有する酒蔵で、「澤乃井」というブランドが有名です。同酒蔵の敷地内に利き酒処や「ままごとや」「まめらく」(ともに豆腐料理店)があります。また、青梅市内に玉堂美術館(日本画と枯山水庭園)や櫛かんざし美術館といった関連施設があります。

岩蔵温泉は市の北東部にあり、ヤマトタケルが鎧を岩でできた蔵に収めたとされる温泉です。かつては温泉郷として旅館が5軒ほどあったようですが、現在は岩蔵温泉 儘多屋(ままだや)の1件のみとなっています。


杉並区(すぎなみく)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

東京都杉並区 歩きながら、元気と文化が生まれる街 人口562,100人

杉並区のキャラクター「なみすけ」が描かれています。125cc以下の3種が交付されています。

杉並区は東京都区部の西部に位置する区で、区名は江戸時代の初期に成宗・田端両村の領主が青梅街道沿いに杉並木を植えたことに由来します。現在の杉並は準高級住宅街~アパートが目立つ住宅都市となっています。区域には神田川・善福寺川・玉川上水が流れ、武蔵野三大湧水の一つ善福寺池があります。区部では5番目に広い耕地面積(38.61ha)を有し、畑作を中心とした近郊農業が行われています。

杉並区には国内のアニメ制作会社811社のうち149社が集積していて(2021年調べ、市区町としては日本一位)、アニメ黎明期からゆかりが深いことから「アニメのまち」として町おこしを行っています。西武新宿線上井草駅前に機動戦士ガンダムのモニュメントがあるほか、上荻に東京工芸大学 アニメーションミュージアムがあり、企画展やワークショップを行っています(公式動画「アニメのまち すぎなみ」)。

都立善福寺公園は善福寺池周辺に遊具・遊歩道を整備し、池を中心とした憩いの場としたものです。善福寺池は善福寺川の水源となるほか杉並浄水場の水源となっています。面積は7.8haと広く、睡蓮の名所となっています。また、善福寺川沿いに4.2kmにわたって桜が植栽されています。2021年に公園北口にカフェがオープンしています。

高円寺びっくり大道芸は劇場「座・高円寺」のこけら落としに合わせて2009年から開催されているイベントで、毎年4月の最終土曜・日曜の2日で観覧者20万人ほどを集めまていました。コロナ禍により2020年は中止、2021年度は規模を縮小するなどしていましたが、2022年度は秋に行われる予定となっています。

阿佐ヶ谷神明宮は天照大神を主祭神とする神社です。1990年から天祖神社の名称を神明宮と復称し、2009年に大改修を終えて神明造の御殿、神門・能楽殿などができています。美濃和紙の御朱印とブレスレット型のお守りが人気の神社です。


大田区(おおたく)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

東京都大田区

東京都南部 地域力が区民の暮らしを支え、未来へ躍動する国際都市 人口716,400人

羽田空港のイメージから旅客機イラストと、大田の町工場をPRするため下町ボブスレーが描かれています。2016年から交付されています。

大田区は東京都区部の南部にあり、23区では最も広い区域を有しています。南東部は羽田空港となっていて、市域の1/4~1/3程度を占めています。歓楽街として知られる蒲田、高級住宅街の田園調布、臨海部の羽田空港と工場群など多様な面をもっています。東京都区部で最も製造業の事業所数が多く「中小~零細企業のまち」として知られる地域ですが、製造業は1983年から一貫して衰退傾向にあります。都区部では温泉の入浴施設が最も多く、「大田黒湯」として知られています。

東京国際空港(羽田空港)は、成田国際空港と並ぶ首都圏の空の玄関で、2019年時点で乗降客数が世界5位となっています。第一~第三のターミナルを有し、それぞれに多数の飲食店・ショップがはいっています。羽田・本羽田にはかつて羽田空港の地所にあった穴守稲荷神社羽田神社があり、場所がら航空安全祈願に訪れる人が多いとされます。

大田市場は1989年に旧神田市場・荏原市場・水産の大森市場が統合されてできた卸売市場で、都内に11ある東京都中央卸売市場の一つです。見学用の通路があり、せりを見学することができます。また、事務棟・関連棟には飲食店があり一般人も入ることができます。隣接する東京港野鳥公園は1989年に開園した海浜公園で、人工の干潟・湿地・汽水池を有し、シギやチドリ類といった野鳥や昆虫、カニなどが観察ができます。

千束にある御足池公園(せんぞくいけこうえん)は、清水窪湧水などを水源とする池の周囲に整備された公園で、日蓮上人が池のほとりで休息し足を洗ったとされています。水生植物園や弁財天(厳島神社)、池月橋などみどころが多く、桜広場と桜川には桜が植栽されて春には花見客で賑わいます。池のほとりに勝海舟の晩年の邸宅「洗足軒」があったとされ、勝海舟記念館が建っています。

南久が原にある昭和のくらし博物館は、昭和20~30年代ごろの昭和の庶民の暮らしを伝える目的で、当時の住居を博物館として改装したものです。NPO法人昭和のくらし博物館が運営していて、企画展・きもの展などが行われていたりします(以前はどくだみ茶が提供されていた)。

ART FACTORY城南島は東横インが運営するアートスペースで、城南島の倉庫を再利用したものです。常設展として三島喜美代展や「江戸」をテーマにしたインスタレーションが行われています。また、ジオラマや小物(とんぼ玉や小さな招き猫など)を制作するワークショップを行われていることがあります。


文京区(ぶんきょうく)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

東京都文京区 歴史と文化と緑に育まれた、みんなが主役のまち「文(ふみ)の京(みやこ)」 人口217,700人

夏目漱石にちなんだデザインで、本の形のプレートに、猫のシルエット(右下)と足跡(左上)が描かれています。夏目漱石は明治36年から3年間、文京区に住んでいて旧居は「吾輩は猫である」の舞台となっています。2017年1月から区政70周年記念として50cc以下600枚、50~90cc50枚、90~125cc350枚が交付されています。

文京区は東京都区部のほぼ中心にある区です。東京大学を始めとする教育機関が比較的多く、「文の京」と称しています。区の南側(後楽園)には東京ドームがあり、周辺が商業地になっていますが、他の地域は住宅街となっています。出版・印刷業が盛んで(音羽~江戸橋)、医療機器産業や製薬会社も多くみられます。パチンコ屋や風俗店などが存在せず、文化施設・宗教施設・庭園(公園)・史跡が数多くある文化的なエリアです。

後楽園は文京区の南側にある地区で、東京ドームシティ(東京ドーム、遊園地の東京ドームシティアトラクションズ、温泉を主体とした商業施設「ラクーア」、ホテルなどで構成される)があります。地域の名の由来となっている小石川後楽園は、水戸徳川家の初代藩主 徳川頼房が作庭し、後を引き継いだ光圀が改修したものです。

播磨坂の桜並木は、1960年に道路が舗装された際に当時の「全区を花でうずめる運動」の一環として桜が植樹されました。長さ500mほどの通りに桜127本ほどと大規模なものではありませんが、淡い黄緑色の鬱金桜など珍しいものもあり、桜まつりとして屋台の出店やパレードが行われるなど住民に親しまれています。

小石川植物園(正式名称を東京大学大学院理学系研究科附属植物園本園という)は前身を小石川御薬園といい、江戸幕府によって1684年に創建されたものです。日本最古の植物園であり黒澤明監督作品の「赤ひげ」の舞台、小石川療養所があった場所でもあります。大学の植物学の為の体験教育・研究施設ですが一般にも開放されています(入園料:高校生以上500円、小中学生150円)。

夏目漱石旧居跡(猫の家)は向丘にあります。漱石がイギリスから帰国後に3年間住み、処女作の「吾輩は猫である」、「倫敦塔」、「坊っちゃん」といった大作が生まれました。建屋は博物館明治村(愛知県犬山市)に移されて、現在は石碑があるだけですが猫の石像が置かれています。また、文京区本郷の菊坂界隈は樋口一葉や坪内逍遥、宮沢賢治といった多数の文人がかつて住んだ場所で、マンションの入口に「近代文学発祥の地」の銅板が掲げられています。

目白台にある肥後細川庭園は、細川家下屋敷の庭園の跡地をそのまま公園にしたものです。豊富な湧水を遣水として周辺に野草があしらわれています。池の周囲にヤマモミジやハゼノキの木立があるほか、園内には松聲閣(細川家の学問所・住まい)や永青文庫(細川家の所蔵品を展示した美術館)などがあります。


国立市(くにたちし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

東京都国立市 文教都市くにたち 人間を大切にするまち 人口75,8700人

市のシンボルである三角屋根の旧国立駅舎が描かれています(現国立駅前に保存されている)。2017年に市制50周年記念として50cc以下250枚、50~90cc50枚、90~125cc200枚の計500枚が交付されました(現在は交付終了)。

国立市は東京都多摩地域の中部にある市です。大正時代の1923年~1926年に箱根土地株式会社(現コクド)によって学園都市として開発され、東京商科大学(現一橋大学)や国立音楽大学(現在は立川市に移転)ができて文教都市として発展した地域です。市域の多くは住宅になっていますが、現在でも52haの農地を有していて田んぼが残ります。市名の由来は国立駅からで、国分寺駅と立川駅の間にあることから「国」と「立」を取ったとされます。

大学通りはJR中央線国立駅から谷保天満宮まで南に伸びる国立市のメインストリートです。銀杏と桜が交互に植わっていて、クリスマスにはイルミネーションが行われます。東側の道路を旭通り、西側を富士見通りといいい、どの通りも駅前は飲食店の激戦区とされています。文教地区の土地柄、ギャラリーやアートに関する店舗が多くなっています。

谷保天満宮(やぼてんまんぐう)は甲州街道沿いにある神社で関東三大天神の一つです。「野暮天」や「野暮」という言い回しの由来になっています。学業成就の神とされますが、1908年に日本初の自動車でのドライブツアー(当時は「自動車遠征隊」と呼ばれた)が行われたことから「交通安全の発祥の地」ともされています。甲州街道側には梅林があり梅まつりが行われています。

くにたち郷土文化館は谷保にある地域歴史博物館です。常設展は「はけ」(=崖、多摩川の河岸段丘)の詳細な解説や、緑川東遺跡出土の石棒(国指定重要文化財)などがあります(入館無料)。また、東に200mくらい行った所に国立市古民家(旧柳澤家住宅)と城山さとのいえ(農業体験などを行っている)があります。

たまらん坂は国立市と国分寺市の境にある坂です。東京商科大学のあまりの急坂に「たまらん」と口走ったことから名付けられたとされる坂で、RCサクセションの忌野清志郎さんが周辺に下宿していたことから、1981年に「多摩蘭坂」という曲が発表されて有名になりました。今でもファンが訪れています。


武蔵野市(むさしのし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

東京都武蔵野市 ―都市の窓を開こう、新しい家族を育てよう、持続可能な社会をつくろう―東京23区と多摩地区を結ぶ芯 人口144,700人

ゾウのはな子のご当地ナンバープレートで、2017年7月から市制70周年記念として50cc以下230枚、50~90cc20枚、90~125cc150枚が交付され、現在は交付終了となっています。

武蔵野市は多摩地域の東部に位置します。1923年の関東大震災のおり、比較的被害が少なく中央線も開通していたことから移住者が増えた地域です。以降は住宅都市として発展し、2021年度の「住み続けたい街ランキング(リクルート)」で全国1位になるなど人気があります。また、モンテローザ・すかいらーくグループ・松屋フーズ(飲食事業)、横河電機(大手電機メーカー、グローバル・ビッグ6の一つ)、タツノコプロ(アニメーション制作)など大手企業が本社を置く地域です。

井の頭恩賜公園は武蔵野三大湧水池として知られる井の頭池周囲を都立公園としたもので、三鷹市と武蔵野市にまたがっています。武蔵野市側には井の頭自然文化園(都立の動物園)の本園があり、主に哺乳類と鳥類を扱っています。2016年まで、上野動物園で戦争中に餓死させられた象「花子(ワンリー)」の名前を継いだアジアゾウの「はなこ」が飼育されていました。

https://youtu.be/CshP8z9GDpU

吉祥寺は市の東寄り吉祥寺駅周辺のエリア、ないし元の大字吉祥寺を表す広域名称です。吉祥寺南町・本町の境を中央線が通っていて、吉祥寺駅があります。駅周辺は昭和40年代に「回遊性の高い街づくり」として構想・造成されたもので、大型商業施設の間を埋めるようにサンロードやダイヤ街などの商店街が伸びています。

吉祥寺アニメワンダーランドは毎年10月の第1と第2土曜日・日曜日を中心に行われているアニメ関連のイベントです。市域には著名な漫画家やアニメーション制作会社が多数所在することから、1999年に吉祥寺駅開駅100周年記念のイベントとして始まりました。メーンイベントである「吉祥寺アニメーション映画祭」、ステージイベント・ワークショップ・おもちゃ市場などで構成されます。

市の北部にある武蔵野中央公園は芝生主体の都立公園です。中島飛行機武蔵製作所西工場(九一式・九七式戦闘機や一式戦闘機「隼」などを作っていた)の跡地を整備した公園で、現在も敷地内に富士重工業(中島飛行機の後身)の社宅がはいっています。


台東区(たいとうく)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

東京都台東区 にぎわい いきいき したまち 人口186,300人

3つの図柄があり、いずれも上野動物園のパンダと浅草寺の雷門をモチーフとし、それぞれ市の花の朝顔と市の木の桜、三社祭の神輿が描かれたものとなっています。

台東区は都区部の東側に位置する23区内では最も小さい区で、1947年に旧東京市の下谷区と浅草区が合併してできた区です。江戸時代を通じて東京の最も古い下町の一つで、江戸庶民文化の発祥の地の一つとなっています。国際的な観光地として有名な浅草寺・仲見世と上野公園、なめし革・おもちゃ・人形・花火などの問屋、江戸時代から風俗街である吉原といった多様な面を有するまちです(平賀源内の墓もある)。

浅草寺(せんそうじ)は浅草二丁目にある都内最古の寺で1,400年近い歴史を有しています。江戸時代に徳川家康から寺領500石を与えられ、徳川将軍家に重んじられたため参詣者が増え、表参道に現在の仲見世商店街のもととなる商店や芝居小屋ができ、庶民の娯楽場として発達したとされています。つくばエクスプレス浅草駅~浅草寺のあたりは花やしき(遊園地)や浅草ホッピー通り(居酒屋が主体の商店街)、時空館(忍者修行)などがあり、一帯が観光地となっています。

上野公園は区域の西側にある東京都建設局管轄の上野恩賜公園を含む町名です。公園の面積は53haで、国立科学博物館東京国立博物館・国立西洋美術館・恩賜上野動物園(日本最古の動物園)・上野の森美術館(私立美術館、現代アート)・区立下町風俗資料館など文化施設が集中しています。動物園のジャイアントパンダや桜、不忍池の蓮で有名な公園です。

アメヤ横丁(アメ横)は上野公園の南側にあり、JR東日本東北本線沿い西側の御徒町駅から上野駅までを指します(東側沿線はキムチ横丁)。戦後の闇市の一つとして発達したもので、個性的な店が多く、500~600m程度の区間に400店ほどの店舗を有する商店街になっています。近年はアメ横センタービルの地下食品街が人気となっています。

江戸たいとう伝統工芸館は花やしきの北西、つくばエクスプレス浅草駅から徒歩5分くらいの所にあります。工芸博物館として常設・特別展(江戸簾、桐箪笥、江戸指物など)を行う他に、各種ワークショップや展示品のオークションを行っています(入場無料)。

三社祭は浅草神社の例大祭で、五月の第3金曜日~日曜日に行われる祭りです。神輿渡御を主として田楽「びんざさら舞い」が奉納され、3日間で200万人ほどの観覧者を数える大規模なものです。また、毎年8月に行われる隅田川花火大会は、国内最大級の20,000発程度の花火があがり、江戸川花火大会と共に東京二大花火大会に数えられています。


江東区(こうとうく)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

東京都江東区 みんなでつくる伝統、未来 水彩都市・江東区 人口526,621人

江東区木場の伝統芸能「木場の角乗(きばのかくのり)」(都の無形文化財)と、背景の大きな波で「水彩都市・江東」を表現しています。右上側に江東区ブランディング戦略のロゴマークがはいっています(SPORTS&SUPPORTS の文字をハート型にしたもの)。2018年2月から50cc以下、90cc以下、125cc以下の3種+小型特殊が交付されています。

江東区は東京都区部の東側、隅田川と荒川に挟まれた江東デルタの南部に位置する特別区です。区域の殆どが江戸時代の新田開発によって埋め立てられた土地で、現在も木場・新木場の地名が残り、当時木材の貯蔵所として使われたことを伺わせます。近年の東京臨海副都心の開発によって青海・有明地区は世界的に有名な観光地となり、1995~2015年の20年間で15万ほど人口が増加しています(2035年まで増加の見通し)。一帯は海抜0m地帯であるため、「江東5区(足立・江戸川・葛飾・江東・墨田)」として水害による浸水のリスクが指摘されています。

青海(あおみ)は東京湾埋立地13号地にあたり、東京臨海副都心の一部です。1丁目はレジャー施設(ダイバーシティ東京と旧パレットタウン)と駐車場、2丁目からは日本科学未来館・倉庫・オフィスビル・公園などが主体になります。ダイバーシティ東京には実物大ユニコーンガンダムがあり、11時から2時間おきに日に4回デストロイモードに変形します(公式サイトあり)。

有明は東京湾埋め立て10号地(1931年からの10カ年計画)にあたり、1980年代までは工業地として利用されていました。現在は年間1300万人が来場する東京ビッグサイト(東京国際展示場)で知られ、周辺はオフィスビルとホテルが立ち並んでいます。また、東京都水道局が運営する東京都水の科学館があります。

亀戸(かめいど)は東京都から「錦糸町(墨田区)・亀戸副都心」の指定を受けているエリアで、江東区の北部を成し、繁華街・商業街・オフィスビル・住宅街と様々な側面をもっています。梅・藤・菊の花まつりやうそ替え神事で知られる亀戸天神社(東宰府天満宮)が所在し、同神社の池にたくさんいる亀は、受験に合格した祈願者が奉納したものとされています。また、明治通りと蔵前橋通りの交差点には亀戸梅屋敷(観光案内・江戸切子など当地の産物の物販、寄席などイベントが行われる)があります。

富岡八幡宮(深川八幡宮)は八幡神(応神天皇)を祀る神社で、8月に行われる深川八幡祭り(「水掛け祭り」とも呼ばれる、東京三大祭りの一つ)や、江戸勧進相撲の発祥の地として力士像や相撲にちなんだ碑で知られる神社です。2017年に、第20代宮司が実姉の21代宮司を日本刀で切りつけて殺し、自身も自殺するという事件が起きたことで全国に衝撃を与えました。

清澄庭園(きよすみていえん)は江東区清澄にある都立の庭園で、池の周囲に築山や名石を配した回遊式林泉庭園となっています。1878年に三菱財閥創業者の岩崎弥太郎が買い取り、来客をもてなすために13年をかけて造成したとされる庭園で、元禄期の豪商・紀伊国屋文左衛門の屋敷があったと伝えられています。


品川区(しながわく)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

東京都品川区 輝く笑顔 住み続けたいまち 人口404,504人

しながわ水族館のシンボルであるイルカと歌川広重の「東海道五十三次内 品川 日之出」(右側)が描かれています。2018年から50cc以下1,000枚、50~90cc200枚、90~125cc800枚が交付されています。

品川区は東京都区部の南部にある特別区で、江戸時代には東海道の最初の宿場町 品川宿(品川区の東部、現在の北品川・東品川・南品川あたり)として発展しました。現在は多数の商店街や高級住宅地、歓楽街(五反田駅周辺)、レジャー施設、IT産業を主とするオフィスビル、寺社仏閣といった新旧の文化が混ざる地域です。区内に40もの鉄道駅を有し、大井町駅・五反田駅・目黒駅がターミナル駅となっています(品川駅は港区にある)。1964年から人口が減少していましたが、近年は臨海副都心の開発により人口が増加しつつあり、商業・工業共に成長しています。

武蔵小山とは目黒区の目黒本町・下目黒と品川区の小山・小山台・荏原・西五反田・平塚を指します。武蔵野台地の東端にあたり、「清水」や「ふじ」といった地名や店名として残ります(台地上にあるためかつては富士山が望めた)。武蔵小山商店街パルムは東京屈指の規模のアーケード街(約800m・開閉型)で、およそ250店舗の商店が軒を連ねています。また、武蔵小山温泉 清水湯や星薬科大学などがあります。

戸越銀座は豊町・戸越・平塚にまたがる関東屈指の長さを誇る(1.3km)商店街です。商栄会・中央街・銀六会の3つの商店街からなるもので、全国に300以上ある「◯◯銀座」の第一号として有名です。なお、上記パルムの近くまで伸びているため、商店街のはしごができます(2.3kmほど、歩くだけで40分近くかかる)。

船の科学館は公益財団法人日本海事科学振興財団が運営する海事博物館で、東八潮(品川区の飛び地)にあります。かつては臨海副都心を代表する施設でしたが、2011年に本館展示が無期限で休止、青函連絡船「羊蹄丸」は解体されて、南極探索線「宗谷」や屋外展示物と別館のみとなっています。二式大艇一二型は海上自衛隊鹿屋航空基地資料館へ、戦艦陸奥主砲は2016年に横須賀市のヴェルニー公園に移設されています。

大井町駅はJR東日本・京急・りんかい線がクロスする駅で、周辺はアトレ大井町・阪急大井町ガーデン・イトーヨーカドー大井町店(共にショッピングモール、アトレはJR東日本とその子会社が運営)やホテル、飲食店が林立しています。

勝島は京浜第一区埋立地として造られた人工島(陸続きになっている)で、1939年に工事が開始され、日中戦争に「勝つように」との願いから勝島と名付けられました。用地の多くを倉庫、大井競馬場・しながわ区民公園・しながわ水族館が占め(人口5,810人)、当地のレジャーの中心的な位置づけの地域となっています。


足立区(あだちく)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

東京都足立区 「美しいまち」は「安全なまち」 協働で築く力強い足立区の実現 人口692,700人

㊤足立区の水と緑を表した色彩で「足立」のロゴ㊦区の木のサクラ、こちらも足立区の水と緑をイラストで表現したもの。50cc以下のみで2018年から交付されています(無地のものと選択性)。

足立区は東京都区部の北部に位置する区です。都区部で3番めに広い区域を有し、隅田川、荒川、綾瀬川、中川、新芝川などの河川が区域を囲むように流れています。犯罪認知件数で区部ワーストだった時期があり、「治安の悪いまち」というイメージが定着していますが、現在は区部では比較的犯罪率・認知件数共に比較的低くなっています。日本有数のターミナル駅である北千住駅と東武伊勢崎線竹ノ塚・西新井・五反野駅周辺に繁華街が形成され、2008年に日暮里・舎人ライナーが開通したことをうけ近年は人口が増加しています。

西新井大師 總持寺は真言宗豊山派の寺院です。長い参道と広い本堂を有する寺院で、関東厄除け三大師の一つに数えられることがあります。牡丹園やあじさい、葛飾北斎の最大級の肉筆画(「弘法大師修法図」、毎年10月第一土曜に公開される)で知られています。東武伊勢崎線西新井駅から1駅区間のローカル線(東武大師線)が出ていて、大師前駅という無人駅に通じています。南側に門前町が発達し、飲食店や和菓子屋が軒を連ねています。

立舎人公園は足立区最大の総合公園で(現在約63ha)、陸上競技場・14面のテニスコート・野球場などの運動施設と親水広場・アスレチック・水鳥が泳ぐ池などがあります。1981年に開園した公園ですが、南東側では現在も整備が続いています。日暮里・舎人ライナーの地下車両基地を兼ねる公園です。

足立区生物園は元渕江公園内にある生物園(動物園・水族館)です。哺乳類・鳥類・爬虫類・両生類・昆虫・淡水魚・海洋生物とあらゆる種類の動物が展示されているほか、小動物とのふれあいコーナーやバタフライガーデンを有しています。

花畑大鷲神社(はなばたおおとりじんじゃ)は花畑の産土神(その土地で生まれた人の守護神のこと)とされる神社です。住宅地にあるこじんまりとした神社ですが、日本各地で行われる「酉の市」の発祥とされる神社です。

足立区都市農業公園は鹿浜の堤防の上にある「農」をテーマにした区立の都市公園です。田畑・果樹園・温室・区内から移設した古民家とレストハウスがあり、交流館1Fでは地場産の野菜が販売されています。


府中市(ふちゅうし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

東京都府中市 ほっとするね、緑の府中 人口260,300人

府中在住の漫画家 板垣恵介氏の人気マンガシリーズ「刃牙道(ばきどう)」から主人公の範馬刃牙が描かれています。2014年に市制60周年の記念事業として、50cc以下600枚が交付されています。

府中市は多摩地域中部にある市です。「府中」とは律令制度の国府が置かれていたことを意味し(広島県にも同名の市がある)、武蔵国の政治・経済の中心として、江戸時代からは甲州街道の府中宿(現在市役所があるあたり)として発展しました。全域が武蔵野台地上に位置し、ほぼ完全に平坦な地形となっています。府中刑務所・東京競馬場・ボートレース多摩川(多摩川競艇場、青梅市が主催)・多磨霊園などがあり、残りは宅地・工業用地として開発されています。東京都内で一位の製造品出荷額(2017年)を誇る工業都市ですが、京王線府中駅周辺では商業地として再開発が進み、昼夜人口比率も減少傾向にあるなどベッドタウンの側面も有します。

大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)は武蔵国の総社であり、一之宮から六之宮までをあわせて祀るため「六所宮」とも呼ばれる神社です。例大祭の「くらやみ祭り」は都指定の無形民俗文化財、木造の狛犬は国指定の重要文化財に指定されています(市のマスコットキャラクター「ふちゅこま」のモチーフでもある)。また、参道の馬場大門には長さ500mに渡ってケヤキ並木があり、国の天然記念物として保護されています。

府中の森公園は旧米軍府中基地の跡地を利用した都立公園で、野球・テニス・ジョギングコース・サッカー場などの運動施設と、日本庭園や親水広場、府中市美術館・府中の森芸術劇場などを備えた総合公園になっています。

サントリー<天然水のビール工場>武蔵野ブルワリーは東京競馬場の南西側にあります。サントリー初のビール工場で、当時大手三社(キリン・サッポロ・アサヒ)が寡占していたビール産業へ同社が進出するきっかけとなった工場です。見学ツアーを行っているほか、ビールやおつまみのショップが併設されています。

府中市郷土の森公園は府中市矢崎町から是政にある総合公園です。体育館や市民プール、大賀ハスの修景池・釣り堀・交通遊園・観光物産館などを備えています。また、近隣に府中市郷土の森博物館があります。

浅間山(せんげんやま)は標高79.6mの山で、山全体が都立浅間山公園となっています。かつては陸軍の火薬庫や燃料廠として使われた山で、日本で唯一のムサシノキスゲ(ゼンテイカ、ニッコウキスゲの変種で絶滅危惧種)の自生地となっています。


八王子市(はちおうじし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

東京都八王子市 あなたのみちを、あるけるまち。 人口577,500人

「世界に誇る観光地高尾山」のロゴと電車が描かれています。当初50cc以下の白ナンバーのみが交付されていましたが、令和3年6月から車種を拡大し、50~125cc+ミニカー・小型特殊が交付されています。

八王子市は多摩地域の南部、東京都の南西部にある市で多摩地域で最も多い人口を有し、東京都では唯一中核市に指定されています。かつては甲州街道の宿場町として栄え、明治時代になると養蚕・絹織物産業が盛んに行われることから「桑都(そうと)」と呼ばれました。現在でもネクタイの国内の主要産地であるなど絹織り・ニット製品製造・染色業が多いとされています。また、多くの大学を有する学園都市の面をもちあわせています。

高尾山は八王子市の西側にある標高599mの山で、明治の森高尾国定公園や都立高尾陣場自然公園に位置します。古くから修験道の霊山とされる山で、都内から近いため多くの観光者・登山者が訪れる山です。ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンの3つ星に指定されているほか、都内では唯一ムササビの生息地でもあります。天狗像や天狗社で知られる薬王院有喜寺高尾山さる園・野草園高尾山トリックアート美術館高尾599ミュージアム(市立の自然史博物館)などがあります。

八王子市は東京富士美術館(ルネサンスから現代までの西洋美術)・コニカミノルタサイエンスドーム(市立子ども科学館)・八王子市夢美術館・絹の道資料館・日野自動車21世紀センター(日野自動車の企業博物館)などを擁しています。夕焼け小焼けふれあいの里は市立の農村体験型レクリエーション施設で、宿泊施設・入浴施設・野菜の直売所・牧場などがあります。童謡「夕焼小焼」を作詞した中村雨紅(なかむらうこう)の生家が近くにあることから名付けられました。

多摩森林科学園は八王子市廿里町(とどりまち)にある研究機関・植物園です。元来は明治の御料林であり、宮内庁帝室林野管理局が林業試験場として開設したものです。日本各地の桜の遺伝子を保存するための桜保存林(約1,700本)や樹木園を有していて、休園日を除き一般公開されています。また、道路の向かいは多摩御陵・武蔵野御領(皇室の墓地)となっています。

八王子まつりは当地で8月第一週の金曜~日曜に行われる祭りで、1961年から市民まつりと多賀神社・八幡八雲神社の祭礼がまとまって行われています。3日にわたり山車巡行や神輿渡御、民踊流しや関東太鼓大合戦、花火や氷の彫刻展などが行われます。関東屈指の山車まつりとされ、観覧者が70万を超える大規模なまつりです。

八王子城は北条氏康の三男・北条氏照が小田原城の支城として比高240mの深沢山に築いたとされる城です。石垣・堀切などがよく残り、曳橋や門など一部が復元され、ガイダンス施設や休憩所などもあり、全体としてよく整備されています。関東屈指の山城として歴史ファンを集めるほか、豊臣方が同城を攻め落とした時に城内の婦女子が自刃し、滝に身を投げたと伝わることから心霊スポットとしても知られています。


日野市(ひのし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

東京都日野市 住みいい・ここちいい・いきいきのまち 人口186,300人

市の木のカシと市の鳥のカワセミ、湧水が描かれています。上部には新選組の隊服に用いられた水色のだんだら模様がはいっています。市制施行50周年記念として2019年7月から50cc以下800枚、90cc以下125cc以下の3種が交付され、交付終了しています。

日野市は多摩地域の南部にある市で、かつては甲州街道の日野宿として発達しました。「多摩地域の米蔵」と呼ばれるほどの穀倉地帯でしたが、現在は畑作・果樹作が中心になっています。昭和30年代から企業誘致を進め、「日野五社」(日野自動車・コニカミノルタ・セイコーエプソン・富士電機・神戸製鋼)をはじめとする大企業が進出したことから、内陸型の工業都市となっていますが、2020年に当地の象徴でもあった日野自動車本社工場が閉鎖され、ベッドタウンの様相を強めています。多摩川と浅川に挟まれた一帯は用水路が無数に整備され、国土交通省から「水の郷百選」に選ばれています。

日野市は土方歳三や六番隊隊長 井上源三郎の故郷であることから「新選組のふるさと」として町おこしをはかっています。新選組のふるさと歴史館井上源三郎資料館(子孫が運営している)、地元の名主として新選組の活動を支えた佐藤彦五郎新選組資料館があるほか、土方歳三の命日である5月11日にあわせてひの新選組まつりが行われています。

高幡不動尊金剛寺は真言宗智山派別格本山の寺院です。関東三大不動の一つとされ、都内有数のあじさい寺として知られています。新選組副長 土方歳三の菩提であることから土方歳三や近藤勇の銅像が建っています。

多摩動物公園は1958年に開園した日本最大の動物園(広さ60ha)で、上野恩賜公園の4倍の広さを誇り、当時は最新だった無柵放養式展示を導入した動物園の一つです。1964年に運行を開始したライオンバスは世界初のサファリ形式による展示とされています。

田園風景が残る新井地区には馬cafeマリヤの風という乗馬施設/カフェがあります。乗馬クラブと違い馬は一頭しかいませんが、地場産野菜などを使った野菜中心のメニューがあり、テレビで紹介されていたりします。


町田市(まちだし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

東京都町田市 なんだ かんだ まちだ 人口432,300人

薬師池公園公園と市の鳥カワセミ、市の木ケヤキが描かれています。2013年から50cc以下3,500枚、50~90cc250枚、90~125cc1,250枚が交付されました。

町田市は多摩川以南に位置する市で、東京都市部では3番めに多い人口を有しています。神奈川県に大きく張り出した半島状の市域を有し、特に神奈川県相模原市と関係が深いまちです。当地は1960年代から郊外の住宅地として開発された地域で、住宅地・商業都市として発達していますが、市域の多くが多摩丘陵上に位置するため里山が多く残っています。また、市内に大学を9つ有する学園都市でもあります。

町田駅はJR横浜線と小田急線が乗り入れる駅で、神奈川県相模原市との(おおむね)境界になっている境川の北側にあります。日当たり乗降客数が約51万と多摩地域で最も多いため、駅周辺は百貨店・飲食店が集積し、首都圏屈指の繁華街になっています「西の渋谷」とか「西の歌舞伎町」または「西の秋葉原」などと呼ばれるエリアで、商業地、夜の街、オタク文化の街といった側面を持ち合わせています。

まちだグランベリーパークは市域の南側、神奈川県横浜市・大和市との境あたり、東急南町田グランベリーパーク南側にある町田市・東急の開発エリアです。アウトレット複合商業施設の「グランベリーパーク」とパークライフサイト(コミュニティセンター)、鶴間公園から成り、およそ東京ドーム4個分の敷地に映画館やスヌーピーミュージアムなどがはいっています。

薬師池公園は野津田町にある市立公園で、新東京百景・日本の歴史公園100選・東京都の名勝に指定されています。モミジの紅葉や大賀ハス、アジサイ・ハナショウブといった自然が楽しめる公園で、旧家や水車が残るなど里山の風情があります。遊具は無く大人向けの公園です。鎌倉街道を挟んで町田リス園があり、当地の代表的な観光施設になっています。2020年に町田四季彩の杜西園と同ウェルカムゲートがオープンしています。

泰巖歴史美術館(たいがんれきしびじゅつかん)は町田駅の北側中町にある歴史美術館です。2020年にオープンしたもので、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康など戦国武将にスポットをあてた刀剣・甲冑などの展示があり、5階の建屋のうち1階が安土城天守内部の原寸大復元となっています。


武蔵村山市(むさしむらやまし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

東京都武蔵村山市 緑輝く快適ステージ ふれあい文化都市 むさしむらやま 人口70,650人

狭山丘陵に咲く市の花カタクリ(右)と村山デエダラ祭りの象徴「眼光鋭いデエダラボッチ」(プレート上部)が描かれています。

武蔵村山市は多摩地域北部にあり、狭山丘陵を挟んで埼玉県所沢市と接しています。かつては木綿紺絣の産地として知られていましたが、1966年の都営村山団地竣工を受け人口が増加し、現在では住宅・工業地域の性格が強いまちになっています。株式会社新川(ヤマハロボティクス)や天乃家(歌舞伎揚で知られる米菓メーカー)、わらべや日洋(セブンイレブンの弁当・惣菜などの製造)が本社や工場をおいています。多摩地域では唯一鉄道液が無い(国道も無い)自治体です。

デエダラボッチ(大多羅法師=ダイダラボッチ)とは、日本各地に伝わる巨人伝説のことをいい、水神信仰や山岳信仰と深い関係にあります(琵琶湖や富士山を造ったとする伝承が残る)。当地では村山デエダラまつりが行われていて、市民パレードにデエダラボッチの山車が登場します。また、市内に大多羅法師の足跡が枯れない井戸になったという言い伝えの井戸(現在は土表面が湿る程度で貯まっていない)が残っています。

都立野山北・六道山公園は市の北側、武蔵村山市と瑞穂町にまたがる狭山丘陵の自然をそのまま残した公園です。カタクリの群生地やホタルの生息地があるほか、古民家・田んぼ・茶畑などの里山が再現されています。都立公園では最大級の広さの公園であり、当地の観光資源になっています。武蔵村山市納涼花火大会の会場として使われるほか、東側に市がふるさと創生事業で掘り当てた村山温泉 かたくりの湯という入浴施設があります。

プリンスの丘(市の中央南部)は、日産自動車東村山工場の跡地を再開発したものです。現在はプリンスの丘公園(「スカイラインGT-R発祥の地」の碑が建つ)やイオンモールができて市の商業地域となっています(上記の通り市内に鉄道駅が無いため「駅前」が無く、まとまった商業地域が無かった)。

当地の伝統料理である村山かてうどんはつけ麺スタイルのうどんで、冷たい麺を魚介ベースのだしにつけていただきます。かてうどんの「かて(糧)」とは地場野菜のことで、小松菜・ほうれん草・ナスなどが一般的です。近年は豚肉のだしを合わせた「肉汁かてうどん」が人気です。また、うどん粉で作る「ゆでまんじゅう」(手打ちうどん田舎屋)が地域ブランドとなっています。

村山織物工業協同組合は本町2丁目(青梅街道沿い)にあります。昭和3年に建てられた組合の施設ですが、資料館を併設していて大島紬の製造工程の紹介・展示・販売も行っています。


あきる野市

出典元「日経研調べ ご当地プレート

東京都あきる野市 人と緑の新創造都市 人口80,460人

トウキョウサンショウウオをモチーフにしたイメージキャラクター「森っこサンちゃん」が描かれています。2015年から市制20周年記念として50cc以下800枚、50~90cc100枚、90~125cc100枚が交付され、現在は交付終了しています。

あきる野市は1995年に秋川市と五日市町が合併してできた市で、多摩地域の西部にあります。都心から一時間ほどとアクセスはそこそこ良く、東京サマーランドやキャンプ・バーベキュー場などレジャー施設と秋川渓谷の雄大な自然で知られています。2020年度で耕地面積368haと都内では比較的広い面積の耕地を有し、のらぼう菜や秋川牛といった特産品を産出していますが、農業は衰退傾向にあります。

東京サマーランドは、日本最大級の流れるプールや多彩なウォータースライダーなどのウォータアトラクションと屋外遊園地が一つになった施設です。以前はセサミプレイス(セサミストリートの体験施設)と東京ムツゴロウ動物王国が併設されていましたが、2006~2007年にどちらも閉園し、動物王国のあたりはドッグランを主体としたレジャー施設 わんダフルネイチャーヴィレッジとなっています。

秋川は多摩川水系の支流で、都民の森ブナの森の三頭沢に発し、多摩川の支流のうち最も大きな支流です。上記のサマーランドの上流あたりを秋川渓谷といい、水遊びやキャンプ、鮎釣りなどで知られる景勝地となっています。キャンプ・バーベキュー場の間に飲食店や宿泊・入浴施設として秋川渓谷 瀬音の湯があります(足湯あり)。

横沢入里山地域は7つの谷戸(丘陵のU字部)で構成される65.4haの地域です。東京都の里山保全地域第一号、環境省の重要里地里山500に指定されています。トウキョウサンショウウオやホタル、カンアオイ・エビネなどの生息地になっています。

U-KART CIRKUIT TOKYO AKIRUNOはサマーランド入り口、あきる野IC近くにあるカート乗り場です。キッズと大人用のカートがあり、ある程度タイムを出せるようになるとより速いカートに乗れるようになるというシステムです。

黒八丈とは、生糸をヤシャブシ(ハンノキ属の落葉高木)の実を煮出した液で染めた絹織物のことで、鉄分を含む泥で色を定着させるため「泥染め」とも言います。江戸時代に五日市の産物として全国的な人気を得ていました。長い間廃れていましたが、現在では糸工房「森」(手術用絹糸製造などを行う絹糸屋)によって復活しています。


稲城市(いなぎし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

東京都稲城市 緑につつまれ 友愛に満ちた 市民のまち 人口87,930人

市のイメージキャラクター「稲城なしのすけ」が描かれています。特産の梨をモチーフに大河原邦彦氏(メカニックデザイナー、「機動戦士ガンダム「ボトムズ」など)と井上ジェット氏(マルチクリエイター)がデザインしたキャラクターです。50~125ccの3種+ミニカー・小型特殊の5種が交付されています。

稲城市は多摩地域の南部に位置する市です。1970年代以降に京王相模原線や小田急多摩線の沿線開発によって人口が急増した地域で、遊園地のよみうりランド(神奈川県川崎市と稲城市にまたがる)や温泉、ゴルフ場といったレジャー施設で知られています(市域に対するゴルフ場の面積が日本一)。また、江戸時代は元禄年間(1688~1704年)まで遡ることができる梨の産地であり、住宅地と梨農園が混在する独特の景観を有しています。サッカーJリーグ東京ヴェルディの練習場とクラブハウス、野球では読売ジャイアンツの2・3軍の施設を有しています。

稲城市の梨は都内最大の生産量を誇り、特許庁から地域ブランドの認定を受けていて、多摩川梨の発祥の地でもあります。8月には各直売所に梨の幟が立ち、当地の風物詩となっています。とりわけ市名を冠した「稲城」はかなり大玉の品種で、生産量が少ないため「幻の梨」と呼ばれています。当地は果樹作が強く、梨とぶどう(高尾)で生産量の7割を占めますが、後継者不足により農家は全体に減少傾向にあります。

ありがた山は矢野口(通称「南山」)にある石仏群で、1940~43年に駒込地区にあった無縁仏などが移設されたものです。4千を超える石仏・石像が並んでおり、ヒーロー番組や怪談・怪奇物といった時代劇の撮影場所として用いられることが多い場所です。

いなぎペアパークは2019年に南武線稲城長沼駅前にできた公園です。稲城なしのすけの時計台や「ボトムズ」からスコープドッグの立像、高架下にガンダムとシャア専用ザクの像が置かれています。駅に隣接して観光案内所のいなぎ発信基地 ペアテラスが置かれています。

稲城市・川崎市を流れる大丸用水(おおまるようすい)は17世紀頃に造られた用水で、多摩川から取水し、総延長70kmを超す灌漑用水です。現在では農業用水としての意味合いは薄れ、緑道や親水公園として親しまれるようになりつつあります。


葛飾区(かつしかく)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

東京都葛飾区 水と緑ゆたかな心ふれあう住みよいまち 人口444,400人

どれも2012年の区制80周年を記念して交付されたもので、㊤区の花のハナショウブ(1,000枚)㊥「男はつらいよ」から寅さん(1,500枚)㊦「キャプテン翼」から翼太郎とサッカーボール(1,500枚)のデザインとなっています。

葛飾区は東京都区部の東部にある特別区で、全域が荒川と江戸川に挟まれ、中央を中川が流れる海抜0m地帯となっています。「男はつらいよ」や「こちら葛飾亀有公園前派出所(こち亀)の舞台として知られています。かつてはセルロイド製品(玩具・人形など)の一大産地で、現在でも区部3位の事業所数を誇る中小企業が多いまちですが、製造業全体でみると衰退傾向にあり、住宅地が目立つようになってきています。

葛飾区の商業地はこれといった集積地を持たず、京成押上線青砥・京成立石駅周辺、京成本線お花茶屋・京成高砂駅周辺、総武線新小岩駅周辺に分散しています。とりわけ立石駅周辺は中小の飲食店が集積し、他の自治体からも人を集めるなど呑兵衛の聖地になっています。

柴又帝釈天(経栄山題経寺)は葛飾区柴又にある日蓮宗の寺院です。人気映画シリーズ「男はつらいよ」に何度も登場する寺で、当地の定番観光名所になっています。庭園や彫刻ギャラリー、「瑞龍の松」と呼ばれるクロマツで有名な寺院で、参道には門前町が形成されて草だんごやせんべいお土産などを売る店が出ています。東側(参道から奥側)へ行くと柴又公園になっていて、矢切の渡し(柴又側)があります。

堀切菖蒲園は区が運営する植物園で、京成本線堀切菖蒲園駅の南西500mほどに位置しています。江戸系のハナショウブをはじめ200種6,000株が植えられていて、6月中旬には地元住民・商店街・行政が運営するパレードが行われています。

水元公園(みずもとこうえん)は、東京23区で最大級の都立公園(公園面積は96.3ha、町名でもある)小合溜という準用河川を利用した水の公園として知られています。メタセコイアの森とバーベキュー広場、金魚や蓮の展示場などがある非常に広い公園です。公園南側の業平山南蔵院(天台宗の寺院)には大岡裁きで有名なしばられ地蔵があります。

江戸っ子1号」は深海用のフリーフォール型無人探査機で、日本の海洋資源調査に用いられています。2009年に、当地の杉野ゴム化学工業所の杉野行雄氏が東大阪市の人工衛星「まいど1号」に触発されて、産学官金の連携による開発がはじまったとされています。現在は長期観測用の「江戸っ子1号365形」が製品化されています。


小平市(こだいらし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

小平市ホームページより
小平市ホームページより

東京都小平市 躍動をかたちに 進化するまち 人口190,000人

㊤市のマスコットキャラクターの「ぶるべー」とFC東京のマスコット「東京ドロンパ」のイラスト。市制50周年記念として、2012年からミニバイク50cc以下1,500枚、90cc以下300枚、125cc以下300枚が交付された。㊥江戸時代に新田開発された当地の区割りを平行四辺形で表したもので武蔵野美術大学のデザイン。市制60周年記念として2023年3月からミニバイク50cc以下540枚、90cc以下60枚、125cc以下400枚の交付。㊦「ぶるべー」とFC東京のマスコット「東京ドロンパ」の新デザイン。同じく市制60周年記念として㊥と同数を交付。

小平市は多摩地域の北部にある市です。市名の通り市域はほぼ平坦であるため、林野は殆どなく市域全体が住宅地・工業用地・耕地などになっています。江戸時代に青梅街道や玉川上水ができて開拓され、戦後には住宅地として開発が進み人口が増えた地域です。西武鉄道とJR東日本の鉄道駅が多数ありますが、商業地は小平・花小金井・一橋学園駅などに分散しています。2006年までは隣接する7市に比べ工業製品出荷額が多い工業のまちでしたが、現在はピーク時の1/7程度にまで落ち込んでいます。また、かつては水を得ることが難しかったため、武蔵野うどん(糧うどん)圏に属します。同じ字を書く北海道小平町(おびらちょう)と姉妹都市関係にあります。

小平市小川町に本社・工場を置く有楽製菓(ユーラク)はチョコレートやクッキー、ケーキを製造する菓子メーカーで、特に「ブラックサンダー」が有名です。直営店としてユーラクチョコレートショップを併設していて、試食や箱単位の大人買いができます。また、市北部にブリジストン東京工場があり、ブリジストンイノベーションギャラリーとして企業博物館を出しています(見学無料)。

東京都薬用植物園は西武拝島線東大和市駅の駅前に広がる植物園です(見学無料)。昭和21年に解説され、世界各国から貴重な毒草・薬草・香料の原料などが集められ研究されています。麻薬の原料となるケシ(八重咲きや青い花もある)やカカオとバニラといった馴染み深い植物などが栽培されています。

大沼町にあるガスミュージアムは東京ガスが運営する企業博物館です(見学無料)。展示が行われている赤レンガの洋館2棟は明治時代の東京ガス本社を復元したものです。ガス燈とガス器具のほか、明治時代の錦絵が展示されています。

小平市平櫛田中彫刻美術館は彫刻家 平櫛田中(文化勲章受章者、井原市・福山市・小平市の名誉市民)の作品が展示されている美術館です。平櫛田中は国立劇場のロビーにある「鏡獅子」や東京藝大の「岡倉天心像」、また多数の名言を残した人物です。美術館は旧宅を記念館としたもので枯山水の庭があり、梅の名所でもあります。

小平ふるさと村は西武新宿線沿線(青梅街道の北側)にある野外博物館です。復元された古民家や水車小屋、消防小屋、旧小平小川郵便局などが展示され、江戸後期~明治時代と順を追って見学できるようになっています。定期的に昔のおもちゃ体験や糧うどんの販売が行われています。


墨田区(すみだく)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

東京都墨田区 ~水と歴史のハーモニー~ 人が輝く いきいき すみだ 人口257,300人

墨田区生まれの浮世絵師 葛飾北斎の「富嶽三十六景」の「神奈川沖浪裏」が描かれています。2016年11月から、50cc以下の白ナンバー限定で2,000枚が交付されました。

墨田区は東京都区部の東部にある特別区で、隅田川・荒川・中川が流れる江東デルタの一角を占めています。当地の象徴となっている墨堤の桜(花見)・隅田川の花火・両国の相撲は江戸時代中期(1700~1750年頃)から行われているものです。2012年に東京スカイツリーができてその周辺の東京スカイツリータウンという商業地が形成され、入浴施設や古民家を改装したカフェなどもあり、国内外から多くの観光客を集める観光都市となっています。また、製造業が盛んで23区中大田区に次ぐ2位の工場数を有する中小企業のまちでもあります。

両国は墨田区の町名、または中央区・墨田区をつなぐ両国橋の周辺をいう広域地名です。大相撲やちゃんこ鍋で知られています。町名としては明暦の大火(振袖火事)の犠牲者を祀った両国回向院(初代の両国国技館があった)あたりが両国ですが、都営地下鉄・JR東日本の両国駅・両国国技館が横網にあるため、横網を含んで「両国」と称することが多いようです。江戸東京博物館刀剣博物館(共に横網)、両国花火資料館などがあり、史跡として赤穂事件の舞台となった吉良邸跡周辺には看板が設置されています。

亀沢にあるすみだ北斎美術館は2016年に開館した公立美術館で、オリジナルナンバープレートの図柄で用いられている「神奈川沖浪裏」もこちらの所蔵品の一つです。北斎の門人の一人が描いた「北斎仮宅之図」から、北斎のアトリエの再現模型が作られて展示されています。また、隣接する緑町公園に生家跡の案内板があります。

向島百花園は1804年に開園した歴史ある庭園で、亀戸にある梅屋敷に倣って「新梅屋敷」や「花屋敷」などと呼ばれ、江戸時代には文人や墨客のサロンとして使われていました。近隣の寺社を巡る隅田川七福神巡りの発祥の地とされています。現在見られる百花園は東京大空襲により全焼した庭園を復興したものです。

長命寺は向島にある天台宗の寺院で、隅田川七福神のうち弁財天にあたります。「長命寺」とも呼ばれる桜餅は道明寺桜餅(関西風桜餅とも呼ばれる、道明寺粉と糯米で作る餅)とは違い、小麦粉で作った皮で餡を包んでいます。長命寺門前の長明寺桜餅(山本や)から墨堤通りを挟んだ向かいに、こちらも江戸時代から続く和菓子の老舗 言問団子(串に刺さない団子)があります。

すみだ小さな博物館は墨田区の産業・文化・文献等のコレクションを作業場や民家といったスペースに展示する試みで、市内に23の展示場がありどれも無料で見学できます。とりわけ、小さな硝子の本の博物館ではリューターというペン状の器具でガラスに絵を描く体験を行っています。


調布市(ちょうふし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

東京都調布市 つなげよう・ひろげよう・共に生きるまち 人口229,100人

調布市の名誉市民 水木しげるさんの「ゲゲゲの鬼太郎」が描かれたもので、50cc以下の白ナンバーのみの交付になりました。また、同市では2010年からゲゲゲの鬼太郎のキャラクターの特別住民票を配布、2011年から住民票や戸籍謄本など証明書類に目玉おやじの透かしを入れています。

調布市は多摩地域の東部に位置する市です。都心部に近く、住環境が整った住宅地といった印象が強い地域です(近年は昼夜間人口比率が増加傾向にある)。昭和30年に調布町と神代村が合併してできた市で、市制施行当時は人口45,090人10,391世帯でした。市名は麻布を特産品として朝廷に出したこと(租庸調の税のうち特産品である「調」)に由来しています。一大消費地である都心に近いことから食品加工が盛んに行われています。

調布市は1933年に日本映画株式会社が多摩川撮影所(現角川大映スタジオ)を開設し、現在も多くの映画・映像関連企業を有することから「映画のまち」として町おこしを行っています。多摩川5丁目児童遊園(角川大映スタジオ近くにある)には映画俳優の碑や調布映画発祥の碑が置かれ、京王線調布駅構内は映画をテーマにしたデザインになっています。

調布駅前には天神通り商店街があり、ゲゲゲの鬼太郎のキャラクターが随所に置かれています(公式HPに「妖怪在中」とある)。布田天神社(ふだてんじんしゃ)は布田五宿(上石原・下石原・上布田・下布田・国領)の総鎮守であり、スクナヒコナと菅原道真を祀る神社です。ゲゲゲの鬼太郎が住む森は本殿の裏手の森という設定になっていることから、当地の主要な観光名所となっています。

深大寺(じんだいじ)は天台宗別格本山の寺院で、日本三大だるま市の一つ「深大寺だるま市」で知られる古刹です(都内では浅草寺に次ぐ)。寺内に複数の湧水を有し、寺名も水神である深沙大王に由来します。付近ではそばが特産品となっていて、「深大寺そば」の名で知られています。近隣にゲゲゲの鬼太郎ワールドを楽しめるカフェ・土産物屋の鬼太郎茶屋があります。

東京都立神代植物公園は、上記深大寺の旧寺領を都内唯一の植物公園として整備したものです。園内は30のエリアに分かれて4,800種10万本・株の植物が植栽されていて、バラ・梅・ツツジ・椿がそれぞれエリアをもっています。また、大温室や自然林、水生植物園などがあります。春・秋にはバラ、早春には梅まつりが行われています。

調布飛行場は1941年に開設された飛行場で、米軍の接収を経て1973年に日本に全面返還されました。現在の調布飛行場は東京都が運営する空港の一つとして、伊豆諸島と調布市を結ぶ空の玄関口となっています。くさややあしたば味噌、椿油など伊豆諸島の特産品を売る自販機があります。また、米軍から変換された一角は味の素スタジアムや近藤勇産湯の井戸があります。


練馬区(ねりまく)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

東京都練馬区 ともに築き 未来へつなぐ 人とみどりが輝く わがまち 人口721,900人

㊤練馬区の公式アニメのキャラクター「ねり丸」㊦練馬区の名誉市民でもある松本零士氏の 作品「銀河鉄道999」からメーテル。どちらも「アニメのまち練馬」をPRするために作られ、2012年8月に50~125cc以下の白・黃・桃の3種計5,000枚が交付されました。

練馬区は東京都区部の北西部にある区で、1947年の地方自治法施行後に板橋区から分区して生まれた区です(分区前の板橋区は最大の特例区であり、区役所までが遠すぎた)。キャベツの一大産地や練馬大根などで知られる農業イメージの強い地域ですが、宅地化により農地は年々減少と同時に観光農園化しつつあります。日本の長編カラーアニメ発祥の地(「白蛇伝」1958年)として日本のアニメ産業の礎となった地であり、現在も多くの漫画家・アニメーターを擁しています。

東映通りは東映アニメーションの大泉スタジオ(1階は東映アニメーションミュージアム、2018年にリニューアルされてギャラリーからミュージアムに名称変更)や東映系のシネマコンコンプレックスチェーン TジョイSEIBU大泉がある通りです。また、最寄り駅の大泉学園駅前には「アニメゲート」として鉄腕アトム、銀貨鉄道999から鉄郎・メーテル・車掌、矢吹ジョーなどの等身大の銅像が置かれています。

都立光が丘公園は光が丘団地に隣接する練馬区最大の都市公園で、野球場やテニスコート、弓道場などの運動施設とバードサンクチュアリや噴水、ちびっこ広場や区立図書館などがある広大な公園です(60.7ha)。毎年ゴールデンウィークにハワリンバヤル(モンゴル五で「春祭」の意、国内最大のモンゴルフェス)が行われています。また、ほど近い光が丘5~6丁目には四季の香公園(バラ園・マグノリア園・ハーブ園)が整備されています。

オザキフラワーパークは、石神井台の新青梅街道沿いのサミットストア石神井台店内にある園芸センターです。都内最大級の規模を有し、アクアリウム・生花・カフェコーナーを併設しています。創業60年以上になり、「都内の園芸好きに知らない人はいない」「買える植物園」などといわれる人気のある店舗です。

小泉牧場は大泉学園町のしたみち通り沿いにあります(前述「アニメゲート」から徒歩10分くらい)。都区部では唯一の酪農家で、畜産の見学ができる施設です(牛舎の中を見るには断りがいる)。アイスミルクが「ねりコレ」(区のおすすめ商品)に選ばれています。

東大泉にある牧野記念庭園 記念館は「日本の植物学の父」と呼ばれる植物学者 牧野富太郎の自宅跡を庭園・記念館として公開しているものです(見学無料)。園内には牧野博士が命名したセンダイヤザクラやスエコザサなど、300種ほどの植物が植栽されています。


東村山市(ひがしむらやまし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

東京都東村山市 みどり にぎわい いろどり豊かに 笑顔つながる 東村山市 人口150,000人

公式キャラクターの「ひがっしー」が描かれたプレートです。市制施行50周年記念として2014年に50cc以下380枚、50~90cc20枚、90~125cc100枚が交付され、現在は交付終了となっています。

東村山市は多摩地域の北部にある市で、武蔵野台地のほぼ中央に位置しています。コメディアンの志村けんさんのふる里として知られていて、東村山駅東口に氏の銅像と寄贈された市の木のケヤキ3本があります。古くから交通の要衝として鎌倉街道・府中街道・新青梅街道が通る当地には1894年から2社8線9駅の鉄道が通り、人と物の集積・流通拠点となっています。かつては養蚕や狭山茶、小麦(武蔵野うどん圏の一部を成す)の生産が盛んでしたが、現在は梨や植木の生産に置き換わりつつあります。

都立狭山公園は東村山市と東大和市にまたがる公園で、都立狭山自然公園(前述八国山緑地や武蔵村山市の野山北・六道山公園などを含む)に含まれています。多摩湖(村山貯水池)の東岸にあり、雑木林・桜・イロハモミジが整備されているほか、宅部池(たっちゃん池の愛称で知られる)の周囲に遊歩道が巡っています。

保谷納豆(ほうやなっとう)は青葉町にある納豆メーカーです。フリーズドライの「ふりかけ納豆」や「合格祈願納豆」など商品数60種以上、生産量都内最大の製造元で、一時期は1社のみの生産量で東村山市を生産量全国第2位の自治体としていました。

八国山緑地(はちこくやまりょくち)は東村山市の北側、狭山丘陵の東端に位置する東西に細長い緑地です。標高89.4mの八国山を有し、かつては上野・下野・常陸・安房・相模・駿河・信濃・甲斐の8つの国を見渡すことができたとされています。映画「となりのトトロ」の七国山のモデルになったことで知られています。西武鉄道を挟んだ南側に菖蒲園で有名な北山公園と八国山たいけんの里という市立の体験・展示施設があります。

正福寺(しょうふくじ)は野口町にある臨済宗建長寺派の寺院です。本尊を千手千眼観音とし、開基は北条時宗とされています。1407年建立とみられる千体地蔵堂は1952年に国宝に指定されていて、東京都内の建築物としては唯一のものです。

久米川町にある豊島屋酒造(としまやしゅぞう)は東京都に残る10の酒蔵のうちの一つで、「金婚」や「屋守(おくのかみ)」の銘柄で知られています。日本酒・みりん・酒器などを販売するショップが併設されているほか、不定期で豊島屋フェスタというイベント(ライブ・落語・)を行っていて、予約すれば酒蔵見学もできます。


福生市(ふっさし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

東京都福生市 このまちが好き 夢かなうまち 福生 人口58.390人

市の公式キャラクター・福生七夕まつりのイメージキャラクターの「たっけー☆☆」と多摩川・玉川上水の流れをイメージした水の流れが描かれています。

福生市は多摩地域の西部に位置する市で、福生市・瑞穂町・武蔵村山市などにまたがる横田基地が市域の1/3を占めています。基地を除いた市域は6.84kmで、都内では狛江市に次いで小さい市となります。戦後に米軍が横田基地に進駐したため、全体にアメリカンテイストが強く、国際色豊かなまちになっています。「ふっさ」は難読地名の市名ですが由来にははっきりした定説がなく、麻の古語である「フサ」から来たとする説や、北方の敵を防ぐ為の要衝であったからとする説などがあります。

ベースサイドストリートは横田基地沿いの国道16号線にある商店街です。アメリカン風のダイナーや雑貨屋が並び、フリーマーケットや花火大会、日米友好祭が行われるなど地域の交流拠点にもなっています。福生アメリカンハウス(アメリカンハウスは朝鮮戦争時代に米兵の住居として数多く建てられた)という1958年に立てられた米軍ハウスを活用したコミュニティスペースがあります。

福生七夕まつりは、1951年に仙台七夕まつりをヒントに当地の商店街振興のためにはじまったもので、都内では最も古い七夕まつりです。福生駅西口を中心に行われ商店街の各店舗が工夫した竹飾りや市民の模擬店が出ます。

https://youtu.be/yK6MZVFUXOQ

福生市文化の森は市立中央図書館(地域図書館)、郷土資料館、市営の茶室 福庵などがはいっています。緑地内には遊歩道や池があります。

田村酒造場(代表銘柄:「嘉泉(かせん)」)は代々福生村の名主を務めた家柄で、現在東京都内で伝統を守る10の酒蔵の一つです。酒造蔵や石垣などが登録文化財に指定されています。また、石川酒造(代表銘柄:「多満自慢」「多摩の恵」)は日本酒・ビールの醸造所で、直営レストラン(福生のビール小屋等)を多数有しています。

ゲームセンンター タンポポは昭和レトロを再現したゲームセンター(料金形態は1時間1,000円、終日打ち放題は3,000円と時間制になっている)です。昭和~平成の古いパチンコ台やスロットマシーンで遊ぶことができます。youtubeで動画配信を行っていて人気のある施設になっています。


三鷹市(みたかし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

東京都三鷹市 緑と水の公園都市 人口189,900人

宮崎駿監督デザインの市のキャラクター「poki」が描かれています。2010年の市制60周年を記念したもので、50cc以下の白ナンバーのみが交付されています。

三鷹市は多摩地域東部に位置し、東京都のほぼ中央にあります。武者小路実篤や太宰治など多くの文豪が暮らした「文士の街」として知られるまちです。新宿まで20分ほどと交通の便がよく、井の頭恩賜公園や野川公園などの緑があるため、多摩地域では人気のベッドタウンとなっています。129haの耕地面積を有し、畑作・果樹作が行われています。

井の頭恩賜公園は武蔵野三大湧水地の一つ井の頭池を中心とした都立公園で、武蔵野市と三鷹市にまたがって存在し、三鷹市側には野球場・競技場・テニスコートやジブリの森美術館がはいっています。2009年から水質改善に取り組み、近年は絶滅したと思われていた「イノカシラフラスコモ」が再生、エビや小魚を餌とする野鳥の姿も多く見られるようになっています。

国立天文台三鷹キャンパスは国と大学が共同利用する研究施設で、三鷹市の南西部 大沢にあります。第一赤道儀室は1921年に建設された木造ドームの観測施設で、国の登録有形文化財に指定されています。星と森と絵本の家という大正時代の建物を活用した絵本の展示場があります。

太宰治文学サロンは三鷹駅南側の桜通り沿いグランジャルダン三鷹内にあります。下連雀に住んだ文豪太宰治の没後60周年・生誕100周年を記念して、「十二月八日」に登場する伊勢元酒店跡に設けられた施設で、直筆原稿の複製や初版本を展示しています。ほかにも駅前の三鷹コラル内に展示室があり、禅林寺(黄檗宗の寺院)には森鴎外と太宰治の墓があります。

大沢の里は野川公園東門から南東、野川の東側にあります。古民家は同地でワサビ田を経営してきた箕輪家の母屋で、付近にワサビ田も復元されています。野川の西側にある「しんぐるま」は「(当時としては)新しい水車」を意味し、1808年頃から約160年間使われていたものです。

三鷹阿波踊りは1968年に中央通り商店街が中心となり、本場徳島からうずしお連を招いたことがはじまりとされています。2017年に第50回(50周年)を迎え、当地の風物詩として定着しています。


板橋区(いたばしく)

板橋区ホームページより

東京都板橋区 いきいき暮らす緑と文化のまち 人口547,300人

区の木花鳥(それぞれケヤキ・ニリンソウ・ハクセキレイ)が散りばめられ、外側にはチェッカーフラッグを連想させる縁取りがなされています。50cc以下650枚、50~90cc50枚、90~125cc300枚が交付され、交付終了となっています。

板橋区は東京都区部の北西側にある区です。中山道・川越街道の旧街道沿いや駅周辺に商店街が発達していますが、区内にターミナルを有していないため大規模ではありません。マンモス団地の高島平があり、昼夜間人口比率90%強と23区内のベッドタウンの側面もありますが、かつては軍需産業が栄えたことを活かした工業地域でもあります。共働き・子育てがしやすい街、震災安全度においてともにランキングで区部の首位~上位を占める一方で、交通の便が悪く地価は区部としては比較的安くなっています。

成増は区域の西部にあり、東武東上線の成増駅とほど近い所に東京メトロの地下鉄成増駅があり、駅周辺は商業地としてよく発達しています。成増駅南口になりますスキップ村(商店街)があるほか、おかしのまちおか成増店や三代目茂蔵 成増店など大手飲食・小売チェーンが店を出しています。

板橋区は板橋温泉を有し、前野原温泉 さやの湯処(前野町)、板橋温泉スパディオ(宮本町)、ときわ健康温泉(中台)、第一金乗湯(若木、2019年に温泉に認定)の温泉入浴施設があります。

東板橋公園は石神井川と国道17号の間に広がる住宅地の中にある区立公園です。野球場やテニスコート、こども動物園があり施設が充実しています。こども動物園は2020年から改修工事を終えてリニューアルオープンしています(かつては淡水魚水族館もあった)。

板橋の田遊びとは、旧正月に行われるその年の五穀豊穣と子孫繁栄を祈願する行事(国指定重要無形民俗文化財)で、徳丸北野神社・赤塚諏訪神社において奉納されます(動画)。また、当地では8月に荒川の戸田橋上流の河川敷でいたばし花火大会(13000発程度)が行われています(2022年は中止)。対岸では埼玉県戸田市の戸田橋花火大会が同日開催されます。


昭島市(あきしまし)

昭島市ホームページより

東京都昭島市 人・まち・緑の共生都市 人口111,500人

「あきしまだいすき。」のロゴとアキシマクジラが宇宙に浮かぶ様子が描かれています。50cc以下600枚、50cc~90cc50枚、90~125cc350枚の交付となりました(90cc以下の配布は終了)。

昭島市は多摩地域の中央部に位置する市です。近世に滝山城(八王子市にある)の城下町として発展し、日光東照宮が創建されると日光往還の為に宿場町として拝島宿が発達しました。昭和初期には立川飛行場のため人口が増え、軍都の性格を帯びるようになりました。現代の昭島市は耕地面積・林野面積共に小さく、工業都市及びベッドタウンの性格が強いエリアとなっています。市名の由来は昭和町から「昭」、拝島村から「島」をとったものです。

アキシマクジラは学名を「アキシマエンシス」といい、1961年に多摩川の鉄橋付近で化石が発見されたものです。およそ160万年ほど前に生息していた鯨と推定されています。以降昭島市は鯨をシンボルとしていて、拝島駅のステンドグラスやマンホール、市街の看板などに見られます。また、化石の一部をアキシマエンシス(図書館・教育センター)で展示しています。

国営昭和記念公園は立川市と昭島市にまたがる国営の公園です。米軍立川基地の跡地180ha(公園の面積は165ha)の活用として、1978年から整備が開始され1983年に開園しました。また、昭島市側の立川米軍基地跡地は「もくせいの杜」として団地が開発されています。

昭和公園は、国営昭和記念公園の南西側にある市営の公園です。野球場や陸上競技場、小動物園やD51の展示があります。240本ほどの桜が植えられているほか、8月には市民くじら祭りが行われています。

昭島モリパークは、昭島駅北側一帯のリゾートエリアです。昭和飛行機工業の工場構内の飛行場や自然林を整備したもので、ゴルフコース、テニスコート、ヨガ&クライミングスタジオ、アウドドア専門のショッピングモール「アウトドアヴィレッジ」などがはいっています。


立川市(たちかわし)

立川市ホームページより

東京都立川市 心のかよう緑豊かな健康都市 人口176,300人

立川市のキャラクター「くるりん」が描かれています。50cc以下300枚、50~90cc50枚、90~125cc150枚の500枚が令和2年12月1日から交付され、令和3年10月には配布が終了しています。

立川市は多摩地域の中部に位置する市です。古くは養蚕で栄え、1922年からは立川飛行場のある軍都として発達してきました。市域の西寄りに陸上自衛隊立川駐屯地があります。1998~2000年に、多摩都市モノレール線多摩センター駅~上北台駅が開通したことにより、八王子を凌ぐ多摩地域の中心地になりつつあります。南関東に広域災害が起きた場合の緊急拠点として広域防災基地に指定されていて、国の行政施設の事務所・出張所が多くある地域です。

国営昭和記念公園は立川市と昭島市にまたがる国営の公園です。米軍立川基地の跡地180ha(公園の面積は165ha)の活用として、1978年から整備が開始され1983年に開園しました。レインボープールや昭和天皇記念館、日本庭園、盆栽苑、売店などがあり広い園内をパークトレインが走っています。

立川市は漫画やアニメといったサブカルチャーをまちおこしに活用していて、「とある科学の禁書目録(今は超電磁砲)」のグッズやイラスト付きの菓子などを土産としています。また、「聖☆おにいさん」や「フレームアームズ・ガール」、映画「シン・ゴジラ」の聖地でも市内がロケ地となっています。また、観光誘客だけではなく立川まんがぱーく(子ども未来センター内の漫画の図書館)やPLAY!といった子供向けの施設を擁しています。駅周辺では模型などを扱うホビーショップも多くあります。

立川は都内でも農業が盛んな一帯で、耕地面積を281ha有しています。畑作、果樹作、酪農が行われていて、特産の立川ウドやブロッコリーなどが生産されています。

緑町には国立極地研究所があり、南極・北極科学館を併設しています。局地の動物の剥製や雪上車やオーロラの様子を映像で流したり、衛星通信で昭和基地の様子が見られるなどの展示を行っています(入場無料)。


狛江市(こまえし)

狛江市ホームページより

東京都狛江市 私たちがつくる水と緑のまち 水と緑の住宅都市 人口81,670人

多摩川の流れを表した水を狛江の「こ」の形に配置、市の木のイチョウ、市の花ツツジ、市の鳥カワセミ(特産品の枝豆を咥えている)、多摩川を遡上する鮎が描かれています。50cc以下の白ナンバーのみの交付となりました。

狛江市は多摩地域の東部にある市で、市域の大部分が多摩川低地になります。東京都区部の世田谷と接し、交通の便が良くそれなりに自然も残っているため、ベッドタウン化が進み、農業(市域の約10%が農地)と工業は衰退傾向にあります。全国で2番めに小さい市で、大阪市を超える人口密度となっています。葉書に水彩の絵を描き、一筆添える絵手紙の発祥の地でもあります。

多摩川は狛江市域の概ね南側の境界となっています(一部はみ出している)。「あばれ川」である一方で、生活・農業用水や鮎を含む多様な魚種といった恩恵があり、古くから親しまれてきた川です。1960年代になると生活排水の汚染が目立ち「死の川」と呼ばれるほどでしたが、現在は鮎が戻るなど水質は改善しています。多摩川サイクリングコースが通るほか、狛江古代カップといういかだのレースや狛江多摩川花火大会が行われています(花火大会はする年としない年がある)。

雲松山泉龍寺は小田急狛江駅北口にある曹洞宗の寺院です。狛江市内では最も規模が大きく、765年に良弁によって開山されたとされています。寺院の向かいは弁天池緑地という緑地保全区(2.1ha)で、和泉の地名の由来になった弁天池が湧いています。保全地区は毎月第二日曜が解放日となっています。

むいから古民家園は六郷さくら通り沿いにある公園・野外博物館で、江戸時代建立の旧新井家住宅主屋と旧高木家の長屋門を10年かけて移築・復元したものです。同園名の「むいから」は「麦わら」が訛ったものです。こまやけん玉といった昔ながらのおもちゃが借りられます。

駒井町にある籠屋秋元商店は明治35年創業の醸造所/酒店です。元々店の裏で鮎を採るための籠を編んでいたため、籠屋の屋号になったとされます。全国の地酒を扱うほかに、クラフトビールを醸造しています。籠屋たすくというレストランを併設しています。


港区(みなとく)

港区ホームページより

 東京都港区 やすらぎある世界都心・MINATO -誰もが誇りに思えるまち 人口243,100

㊤背景に東京タワーとレインボーブリッジ、シティプロモーションシンボルマーク(左上側、6つの都市イメージを表す色分けされたのれんをモチーフにした図柄と「MINATO CITY」ロゴ)が描かれたもの。50cc~125ccの3種+ミニカーの交付㊦シティプロモーションシンボルマークのみのシンプルタイプ、50cc~125ccの3種+ミニカー・小型特殊の交付、小型特殊はシンプルタイプのみ。

港区は東京都区部中央に位置する区で、都心3区のうちの一つに数えられます。新橋・芝・虎ノ門に代表されるオフィス街、麻布・白金台など高級住宅街、芝浦港南地区の住居用高層マンション群、商業色の強い青山・赤坂・六本木・お台場など多様な側面を持つ区です。昼夜間人口比率は432%(平成17年度国勢調査)となっていて、東京23区でも事業所数が最も多いとされます。羽田空港に近く東京湾にも面することから、陸・海・空の交通の結節点になっています。

芝公園は港区の中央部に位置する都市公園(総合公園)ないし芝公園を含む町名を指します。東京タワーや徳川家の菩提である増上寺、区役所や学校・図書館、ホテルなどが建ち、当地の主要な観光地となっています。公園は1873年に開園されたもので、上野恩賜公園と並ぶ歴史の古い公園です。

港区は国立新美術館をはじめとした文化施設が多くあります。日本庭園で有名な根津美術館(英国王室のチャールズ皇太子も訪れた)と東京都庭園美術館(アールデコの建築と西洋庭園)、岡本太郎記念館(南青山にある、氏が自宅兼アトリエとして使用していた資産を改装したもの)などがあります。

マクセル アクアパーク品川(旧エプソン アクアパーク品川)は品川プリンスホテルの敷地内にある水族館です。ウォーターカーテンやプロジェクションマッピングを利用した幻想的なショーが行われています。

サントリー美術館は赤坂9丁目東京ミッドタウン内にある美術館です。絵巻・屏風絵・浮世絵といった日本美術が主ですが、江戸切子、薩摩切子、エミール・ガレや漆器・陶磁器といった工芸品の展示も行っています。


羽村市(はむらし)

羽村市ホームページより

東京都羽村市 ~ひとに心 まちに風~ いきいき生活・しあわせ実感都市 人口55,600人

公式キャラクターの「はむりん」が描かれています。50cc以下600枚、50~90cc100枚、90~125cc200枚(交付終了)、ミニカー50枚、小型特殊50枚の交付となりました(従来のものと選択式)。

羽村市は多摩地域西部にあり、東京都では最も人口が少なく市域も全国で7番目に小さい市です。元は養蚕を主な生業とする農村でしたが、高度経済成長期以降に工業団地が整備され、また東京のベッドタウンとして発展しました。平成2年の国勢調査により人口が5万を越えて羽村市となっています。江戸時代に開削された玉川上水の取水堰があることで知られる地域です。

西東京工業団地は羽村市と青梅市にまたがる、1960年に造成された工業団地です。当時としては西多摩地区最大のもので、羽村市側には日野自動車羽村工場・カシオ計算機羽村技術センター・日本フィルター工業などがはいっています。

羽村市動物公園(ヒノトントンZOO)は1978年に開園した動物園で、町営の動物園としては日本初となります。水鳥に餌を与えたりモルモットを触ったりすることができる小規模・地域密着型の動物園です(サーバルキャットが人気でしょうか)。

まいまいず井戸はかつて武蔵野台地で数多く掘られた井戸で、すり鉢状に土壌を掘り下げ螺旋状に小径を整備したものです。羽村駅東口から100mくらいの所に五ノ神まいまいず井戸があり、東京都の文化財になっています。多摩川南側の羽村市郷土博物館にも展示があります。

阿蘇神社は601年に創建されたとされ、933年に平将門によって社殿が造営されました。鳥居前は多摩川サイクリングコースの上流側の起点(終点)となっていて、自転車のお守りで有名な神社です。境内には御神木とされるスダジイがあります。


小金井市(こがねいし)

小金井市ホームページより

東京都小金井市 みどりが萌える・子どもが育つ・きずなを結ぶ 人口121,400人

市のイメージキャラクター「こきんちゃん」をデザインしたものです。市制60周年記念として50cc以下300枚、50~90cc50枚、90~125cc150枚が交付され、配布終了となっています。

小金井市は多摩地域の東部にあり、都心から西に25kmほどの所にある市です。市名は「黄金に値する水が出る(黄金井)」ことからきたもので、市内各所に湧水を有しています。首都圏のベッドタウンとして開発が進み、市域の殆どが住宅地となっています。スタジオジブリ、フィール、ゼクシズなどアニメ制作会社が多く所在していて、漫画家も多数が在住する地域です。

都立小金井公園は小金井市・小平市・西東京市・武蔵野市にまたがる都市公園です。80haの敷地を有し、上野公園の1.4倍ほどの広さを有しています。園内には1,800本の桜が植栽されていて、桜の名所として定評があります。また、園内に江戸東京たてもの園があり、日本の伝統的な農家や住宅などが展示・保存されています(銭湯の子宝湯が人気でしょうか)。

滄浪泉園(そうろうせんえん)は実業家で衆議院議員を務めた波多野承五郎の別荘の一部を保存した庭園です。命名は犬養毅によるもので、「手や足を洗い、口をそそぎ、俗塵に汚れた心を洗い清める、清々と豊かな水の湧き出る泉のある庭」という意味合いです。ブナやケヤキ、アカマツが茂り、紅葉の名所とされています(入園料:15歳以上100円、6歳から15歳50円)。

市域を南北に縦断する小金井街道と新小金井街道沿いの東小金井駅、武蔵小金井駅周辺はラーメン屋が多いことから、「ラーメン街道」と呼ばれることがあり、ラーメン好きには有名な場所となっています。

東京農工大学(農工大)は農学部と工学部を有する国立大学です。小金井キャンパスは工学部となっていて、キャンパス内には科学博物館があります。繊維と養蚕をテーマにした展示が行われていて、無料で見て回ることができます。


原付のご当地ナンバー都道府県別目次はコチラ

千葉県ご当地ナンバープレート紹介・一覧

原付・小型バイクのご当地ナンバー

【千葉県編】

全47都道府県を網羅 掲載市町村区630以上


四輪自動車の地方版図柄入りナンバープレートはコチラ「地方版図柄入りナンバープレート 一覧 (四輪自動車)」または 地方版図柄入りナンバープレート 関東 (四輪自動車)

千葉県ご当地ナンバープレートの紹介です。地域の観光・グルメ・道の駅情報なども少し扱っています。

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原付のご当地ナンバー都道府県別目次はコチラ

原付のご当地ナンバー市町村区別目次はコチラ


大多喜町(おおたきまち)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

千葉県夷隅郡大多喜町 城と渓谷の町 人口8,982人

地元の観光名所 大多喜城と養老渓谷の栗又の滝をデザインしたものです。2017年から50cc以下の白ナンバーを対象にの交付されています。

大多喜町は房総半島の南東部にある町で、千葉県下最大の町域を有しています。7割程度が森林であるため、中心駅であるいすみ鉄道大多喜駅周辺をはじめ各駅周辺に市街が発達していますが、大きなものではありません。養老渓谷温泉など観光産業を中心に、稲作や林業が行われるほか、日本で初めて天然ガス事業を行った大多喜天然瓦斯株式会社(現関東天然瓦斯開発、本社茂原市)が創業した地でもあります。1947年をピーク(人口2万超)に人口減少に歯止めがかかっておらず、消滅の可能性が指摘されています。

大多喜城は、1521年に真里谷信清が築いた小田喜城をもとに改修を加えられた城で、里見氏が上総国を没収された後に徳川四天王の一人 本多忠勝の居城となりました。再建された(あるいはもともと実在しなかったか)天守の内部は千葉県立中央博物館大多喜城分館になっています。隣接する千葉県立大多喜高校の敷地内に門や大井戸(周囲17m、深さ20m)があります。近くにメキシコ通りという通りがあり、1609年に難破したドン・ロドリゴ総督一行を時の城主 本多忠朝(忠勝の弟)が歓待したことに由来しています。大多喜町は現在も町としてメキシコのクエルナバカ市と姉妹都市関係にあります。

養老渓谷は大多喜町栗又~市原市朝生原を流れる養老川の渓谷です。紅葉や滝、温泉で有名な観光地で土産屋や旅館が並び、当地の主要な観光地となっています。滝見苑けんこう村 ごりやくの湯という入浴施設ができています。

向山・共栄トンネル(素掘り二層式トンネル)は養老渓谷の温泉街葛藤のあたりにあります。写真に撮ると蛍光灯の波長の関係で、壁面が緑色に染まって見えるということから、千葉県の名物的存在である素掘りトンネルの中でも人気の高いトンネルです。

道の駅たけゆらの里おおたきは国道297号沿いにある中規模の道の駅です。当地の特産品としてたけのこ・イノシシ肉・地場産野菜・乳製品等を扱っています。イノシシの子どもを模したうり坊まんはイノシシ肉を使った肉まん、ピンクのうり姫まんがあん饅です。

チーズ工房 千は大多喜町馬場内にある古民家を改装したもので、オンライン販売のほかは月に一日(第一日曜)のみ販売を行っています。農林水産大臣賞を受賞した職人がチーズを作っていて、新聞・テレビでも取り上げられるなど有名な工房です。


柏市(かしわし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

千葉県柏市 みんなでつくる安心、希望、支え合いのまち  人口414,000人

サッカーJリーグのクラブチーム「柏レイソル」のキャラクター「レイくん」が描かれています。2017年から50cc以下の白ナンバーを対象に交付されています。

柏市は千葉県の北西部にある市で県下5位の人口を有し、中核市・業務核都市に指定されています。1960年代から首都圏のベッドタウンとして開発がすすみ、現在も安定した成長を見せています。JR常磐線・東武野田線の柏駅はつくばエキスプレスが開業するまで長らく県下一位の乗降客数を誇り、周辺には大規模な商圏が形成されています。市域の1/4程度が農地で、日本で初めてチンゲンサイが栽培されるなど畑作・果樹作が盛んに行われますが、後継者不足で農業全体は衰退傾向にあります。

柏駅周辺は一大商業地となっていて、西側には当地のシンボル的存在である柏高島屋ステーションモール(映画館併設)、東側には約1.5kmにわたりレイソルロードという道が日立フロンテアスタジアムまで伸びています。駅周辺にある柏神社は、山形県出羽三山の月山・湯殿山・出羽の三社と京都祇園の八坂神社を合祀する神社です。

柏の葉はもともと柏通信所(キャンプ・トムリンソン)の跡地を再開発した地域です。1979年に全面返還された土地は、柏の葉公園を中心に東京大学柏キャンパスや千葉大学柏の葉キャンパス、国立がん研究センター東病院など公の施設が集まるエリアになっています。

あけぼの山公園とあけぼの山農業公園(前者は市の公園緑地課、後者は農政課が担当)は市の北部にある風致公園です。あけぼの山(さくら山)を中心としたあけぼの山公園に市民農園や果樹園、体験農園などのあけぼの山農業公園が一体となっています。千葉屈指の桜の名所ですが、チューリップやひまわりでも有名です。

東海寺(布施弁天)は関東三大弁天のひとつで、807年に空海が嵯峨天皇の勅願により創建したとされる真言宗豊山派の寺院です。かつては利根川の水運が発達していたことから参詣者が多く、数多くの茶屋がひしめいていたといわれています(なお、たくあん漬けは品川区の東海寺)。上記あけぼの山公園の北側にあり、同公園の一角は、元はこの寺院が所有していたものです。

下総航空基地(しもふさこうくうきち)は柏市・鎌ヶ谷市にまたがって位置する海上自衛隊の基地です。秋に基地開設記念行事として展示飛行や航空機の展示が行われるほか、随時見学ツアーを受け付けています。

柏まつりは柏駅周辺で7月下旬に行われる祭りで、毎年70万人の人出がある千葉有数の祭りです。平成6年から柏ねぶたが行われて好評を博していましたが、2019年を最後に廃止となっています。


習志野市(ならしのし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

千葉県習志野市 あしたのハーモニーが響くまち 人口167,900人

ご当地キャラクターの「ナラシド」が描かれたナンバープレートです。2017年から50cc以下の白ナンバーを対象に交付されています。

習志野市は千葉県の北西部に位置する市です。「習志野」とは現在の船橋市二宮町あたりから広がっていった広域地名で、明治時代に陸軍の演習場が置かれていた習志野原に由来します。現在の習志野市は首都圏まで20~30分のベッドタウン、または文教地区や商業地区として知られています。埋立地の臨海側は団地と流通関連の企業所有地、内陸の東側は内陸型工業が発達しています。農業はわずかに行われるのみです。

習志野市津田沼はJR総武本線津田沼駅、新京成線新津田沼駅、京成本線京成津田沼駅と駅が密集する地域で、関東有数の繁華街が形成されています。1970年代に西友・パルコ・高島屋・ダイエー・イトーヨーカ堂が出揃い、以前は「津田沼戦争」と呼ばれる商戦が繰り広げられた地域で、現在も様々な業種の店舗が目まぐるしく入れ替わっています。なんでも揃いますが、書店が充実している印象です。駅から徒歩7分ほどの菊田神社は、810年に創建されたとされる旧久々田村の産土神です。

谷津バラ園は市営のバラ園で、元は京成電鉄が運営する谷津遊園という海水浴・潮干狩りができる海辺の遊園地のうち、一施設が残ったものです。800種7,500株ほどのバラが整然と咲き、春・秋に大勢の観覧者を集めます。また、「巨人軍発祥の地」の碑があります。

ル・パティシエ ヨコヤマはTVチャンピオン(東京テレビ)のケーキ職人選手権を3連覇したことで知られるシェフ横山知之氏の洋菓子店です。市内に谷津店・京成大久保店があります。

谷津干潟はラムサール条約登録地、日本の重要湿地500指定地に含まれる干潟で、前述のバラ園や市立谷津南小学校の南側に広がっています。国が所有していたために1960年から70年代にかけて行われた埋め立てを免れて残ったという経緯から、造成地の中にポツンと残る長方形の干潟となっています。東京湾に飛来するシギやチドリ類などの重要な生息地になっていて、自然観察会などがおこなわれています。

習志野市東習志野には1915-1920年の間、ドイツ兵1,000人ほどを収容する習志野捕虜収容所が置かれていたため、国内のソーセージ製造の発祥地になっています。当時のレシピをもとに製造されるソーセージは「習志野ソーセージ」という地域ブランドになっています。


野田市(のだし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

千葉県野田市 市民が創るふれあいのまち野田-活力とみどりゆたかな文化福祉都市 人口153,600人

まめバスと清水公園の桜、コウノトリが描かれています。野田市章の「の」(コウノトリの目や桜部)やアルファベットのNODA(プレート左下部)もはいったデザインです。2017年に50cc以下~125ccまで3種が交付され、交付終了しています。

野田市は2003年に関宿町を編入合併したため、千葉県北西端の自治体になっています。利根川と江戸川に挟まれた細長い市域を有し、西は埼玉県、東は茨城県に挟まれた格好です。キッコーマンとキノエネ醤油(白醤油部門最大手)が本社を置く「醤油のまち」として知られ、枝豆の国内の主要産地の一つです。中心駅として野田市駅ないし愛宕駅(市役所最寄り)がありますが、商業地は東西に分かれて存在するため、繁華街というほどではありません。最近では最北端の川間駅周辺の開発が進んでいます。

野田市の醤油醸造は江戸時代初期に遡ることができ、かつては利根運河や江戸川の水運を利用していました。近代化産業遺産「野田市の醸造関連遺産」として多数の邸宅・蔵・工場などが保存されています。また、野田市郷土博物館(野田市駅北西側にある)では敷地内に旧花野井家という古民家が移築され、醤油に関する展示のほかに和風庭園が見られます。また、旧家としては上花輪の名主高梨家の邸宅を改築した上花輪歴史館(国の名勝)があります。

清水公園は28万㎡の敷地を有する、千秋社というキッコーマンの主要株主の一つが運営する風致公園です。桜(日本さくら名所100選)やツツジの名所として知られるほかに、フィールドアスレチックに水上コースがあり、高い難度で知られています。

三ツ堀にあるコウノトリの里は野田市が生物多様性を保存するために作った飼育施設です。2012年に多摩動物園からコウノトリのつがいを譲り受けてはじまり、2022年5月に秋田市大森山動物園から移送された卵からヒナが誕生しています。

ホワイト餃子は愛知県名古屋市や東京都区部、鹿児島市などにチェーン展開する餃子専門店です。厚い皮をパリパリに焼く独特の焼き方・形状をした餃子を扱っています。野田本店が野田市中野台にあります。

櫻木神社は桜台の住宅地の中にある神社です。851年に創建されたとされ、当地が桜木村と呼ばれていた頃から祭祀が継承されています。桜の名所として知られるほかに多数の御朱印・お守りを扱っています。


九十九里町(くじゅうくりまち)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

千葉県山武郡九十九里町 人、自然、風土が活きる 海浜文化都市 人口15,3400人

波を背景にサーフィンをするイメージキャラクター「くくりん」が描かれています。2017年に50cc以下400枚、50~90cc35枚、90~125cc65枚の交付となりました。現在50cc以下以外は限定枚数に達したため交付されていません。

九十九里町は千葉県東部、九十九里浜の南部にある町です。中心地域となっている片貝は和歌山県加太浦の漁民によって開かれた漁村で、江戸時代の木綿の普及につれて肥料としてのイワシ漁が行われるようになったといいます。また、8代将軍吉宗によって現在の九十九里不動堂のあたりにサツマイモが植えられたため、当地には「関東地方甘藷栽培発祥の地」の碑が建てられています。2000年をピークに人口減少が続いていて、2022年4月に過疎地域に指定されています。

片貝海水浴場は九十九里浜の中ほどにある海水浴場で、首都圏からも近いため夏場は海水浴客やサーファーで賑わいます。海岸沿いの九十九里ビーチライン(千葉県道30号)沿いに宿泊施設や海鮮を食べさせる店が出ていて、最近では海の景観を活用したカフェもみられます。観光客向けに地引網漁(取れた魚はBBQで食べる)も行われています。

片貝漁港は、1962年にキャンプカタカイ(現在のサンライズ九十九里あたりにあった米軍砲兵部隊の演習場)の補償金で造られた漁港で、全国的にも珍しい砂浜の漁港になっています。2015年にいわし資料館・農水産物直売所・飲食店をまとめたいわしの交流センター(海の駅 九十九里)ができています。

小関にある伊能忠敬記念公園は、日本全国を測量して地図に表した伊能忠敬の出生地を記念する公園です。町制40周年(伊能忠敬生誕250周年)を記念して整備されたもので、伊能忠敬と測量に用いられた象限儀の銅像と石碑が建っています。

九十九里ハーブガーデンは3,000坪ほどの敷地にハーブ園・レストランとショップ・ドッグラン・オートキャンプ場を併設する施設です。四季折々のメニューとケーキ、ハーブティーがあるほか、体験工房ではワークショップを行っています。

菅原工芸硝子(sghrガラス)は阪急うめだ本店(大阪市北区)や松屋銀座(東京都中央区銀座)などに直営店やカフェなどを展開するガラス工芸の会社です。九十九里自動車教習所のあたりに工房があり、直営店のショップとカフェが出ています。またガラス吹きなどの体験も行っています。


旭市(あさひし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

千葉県旭市 ひとが輝き海とみどりがつくる健康都市 ~日本一住みよいまちを目指して~ 人口64,690人

旭市の海岸の風景と市のイメージキャラクター「あさピー」が描かれています。2014年から50cc以下の白ナンバーを対象に限定1,000枚の交付となりました。

旭市は千葉県の北東部にある市です。農業産出額で県下一位・全国でも5位程度となっていて、マッシュルーム(日本一)、飯岡タカミメロンといった特産品で知られるほか、畜産の比率が比較的高いことから国内の豚肉の主要産地の一つとなっています。漁業も盛んで、カタクチイワシの漁獲量は日本一を誇ります。国道126号沿い、または九十九里浜沿いに走る九十九里ビーチライン沿いに飲食店・小売店等ロードサイド店舗が出ていて旭商業圏(準商業中心都市)を形成しています。

刑部岬(ぎょうぶみさき)は屏風浦(60mほどの海食崖、史跡名勝)の南端に突出する岬で、上永井自然公園として整備され、飯岡刑部岬展望館(R4,4月に県から市に移管)や飯岡灯台があります。「日本の夕陽・朝日百選」や「日本夜景百選」にも選ばれている九十九里自然公園内で人気の高い場所です。ちばてつや氏が近隣に住んでいたことから、デフォルメされた矢吹ジョーと力石徹の石像(共に漫画「あしたのジョー」のキャラクター)があります。

飯岡漁港は前述の刑部岬の西側にある漁港で、銚子漁港についで県下2位の水揚げ量を誇る漁港です。イワシ・シラス・シラウオが主に水揚げされています。港内は柵や常夜灯が整備されているので、子供連れでも釣りが楽しめます。近隣に玉崎神社(下総国二宮)があります。

旭市は九十九里ビーチライン沿いに飯岡温泉(いいおか潮騒ホテル)・矢指ヶ浦温泉(矢指ヶ浦温泉旅館、看板猫あり)・旭九十九里温泉(亀の井ホテル九十九里=旧かんぽの宿)、天然温泉 旭の湯といった温泉を有しています。源泉はいくつかありますが、概ね茶褐色~黒褐色のお湯です。

鎌数伊勢大神宮(かまかずいせだいじんぐう)は、天照大神を主祭神とする神社で、江戸時代に椿海(かつて九十九里浜の北に存在した湖)の干拓事業がなされたことから、干潟八万石の総鎮守として創建された神社です。3月の27・28日の例祭に奉納される神楽は千葉県の無形民俗文化財に指定されています。近隣に旧海軍香取航空基地の掩体壕が残っています。

道の駅 季楽里あさひ(きらりあさひ)は、市道1級59号線沿い(飯岡バイパスあたり)にある中~大型の道の駅です。レストラン・農水産物の直売所・デザートショップなどがはいっています。名産は豚・蛤・飯岡メロンといったところです。


大網白里市(おおあみしらさとし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

千葉県大網白里市 未来に向けて みんなでつくろう! 住みたい・住み続けたいまち 人口49,020人

市のイメージキャラクター「マリン」と市の花コスモス、白里海岸の波が描かれています。2013年の市制施行を記念して交付されたもので、50cc以下700枚、50~90cc100枚、90~125cc200枚が交付されました。現在50~90ccの黃ナンバーのみが残っているようです。

大網白里市は千葉県の中部にある市で、2013年に単独で市制施行したことにより町から市となっています。市域は東西に長く伸び、西側は丘陵部と田園地帯、東部の白里地区は海岸沿いに商業地になっています。大網みどりが丘や季見の杜などニュータウンを有し、住宅都市の様相が強い地域です。中心駅の東金線大網駅~国道128号あたりはロードサイド店舗が出ています。

白里海水浴場は九十九里浜のほぼ中央に開設されます。サーフィンや潮干狩りで人気があり、海の家が出るなど夏場は賑わいを見せます。近場にトイレ、コンビニ、飲食店があり、駐車場料金も一日500円(普通車)とお手頃です。2022年には3年ぶりに開設されることになりました。

小中池公園は、現在も水田の灌漑用水として使われている小中池というため池の周囲を整備したものです。遊歩道沿いに桜・あじさい・モミジが植栽されていて、池には鯉が放流されています。県内屈指の長さのローラーコースターがあることで有名です。千葉市の昭和の森とハイキングコースでつながっています。

https://youtu.be/lVbPiAg4n2M

とらねこパン店は市の西側小中池公園のある小中と天神池のある永田の境あたりにあるパン屋です。接客係の猫たちとねこパンが人気です。土曜日のみ営業しています。

宮谷餅(みやざくもち)は当地の和菓子で、裏ごししたあんを薄い求肥で包み、ごまときなこをかけたものです。下ケ傍示(さげほうじ)や砂田(いさごだ)の難読地名で知られる当地ですが、和菓子も難読です。

妙高山正法寺は小西にかつて存在した小西檀林(日蓮宗の学問所、関東三大檀林の一つ)の跡地で、かつては900名以上の僧が学んでいたといわれています。明治6年の火災で大半が焼け落ちたため、中門と本堂が残るのみとなっています。

大網白里市は朝市として市役所の駐車場、白里遊楽市として農村環境改善センター前などで毎週日曜に農水産物の販売を行っていましたが、現在はコロナ禍により休止しています。


佐倉市(さくらし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

千葉県佐倉市 歴史 自然 文化のまち ~「佐倉」への思いをかたちに~ 人口172,700人

アニメ「ルパン三世」のナンバープレートです。2014年の市制60周年を記念して50cc以下2,500枚、50~90cc120枚、90~125cc350枚、ミニカー30枚が交付されました。2015年に交付終了しています。

佐倉市は千葉県の北部にある市で、近世には佐倉藩の城下町・軍都として発展しました。佐倉城跡や武家屋敷など城下町の名残が色濃く残り、日本遺産・国際観光モデル都市として注目されています。市の北部は成田市や首都圏のベッドタウンとしての住宅地ないし観光地、南部は工業団地や農地がみられます。プロ野球選手・監督の長嶋茂雄氏の出生地して知られています。

京成佐倉駅~JR佐倉駅の間、だいたい2kmほどは佐倉城跡や武家屋敷群、城下町の町並みが残るエリアです。竹林で知られる佐倉サムライの古径ひよどり坂や最後の佐倉藩主が住居した旧堀田邸(かなり大きな古民家)、旧佐倉順天堂(県の指定史跡、同記念館)といった史跡のほかに国立歴史民俗博物館や市立の美術館などがあります。

佐倉ふるさと広場は印旛沼(いんばぬま)沿いの鹿島川が流入するあたりにあります。実際に回転するオランダ風車の「リーフデ」がシンボルで、チューリップ・ひまわり・コスモスといった花が楽しめる風致公園です。「リーフデ」とは歴史上で日蘭交流のきっかけとなった船の名前で、「愛」や「博愛」といった意味合いです。印旛沼の観光遊覧船の乗り場もあります。

DIC川村記念美術館は佐倉市坂戸のDIC総合研究所の敷地内にある私立の美術館です。DIC(川村インキ製造所)創業者一族の川村家3代の20世紀の巨匠マーク・ロスコのシーグラム壁画のうち7点などのコレクションを有しています。ヨーロッパの古城風の展示館とつつじ園、藤棚、蓮池などの庭園を有する美術館です。

七井戸公園は遊具や芝生広場、鯉が泳ぐ池や水遊びができる噴水などがある公園です。当地の桜、紅葉の名所とされています。日替わりで農産物直売やフリーマーケットなどが出ています。近くにしまむらやヤオコー、佐倉天然温泉澄流(すみれ)があります。


酒々井町(しすいまち)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

千葉県印旛郡酒々井町 人と自然と文化が奏でるしあわせハーモニー 人口20,660人

マスコットキャラクターの「しすいちゃん」とホタルが描かれています。

酒々井町は千葉県北部中央に位置する町で、明治の町村制施行以降合併を行っていない数少ない自治体の一つです。室町~戦国時代に本佐倉城の城下町として発展し、江戸時代には稲作や酒造業が盛んに行われるようになりました。小規模な自治体ながら京成本線、JR成田線など鉄道が通っていたため、1960年ごろから沿線の開発が進み、住宅団地が造成されています。首都圏及び千葉市・成田市のベッドタウンの性質が強い地域ですが、近年は昼夜間人口比率が80%を超えるなど上昇傾向にあります。

酒々井プレミアム・アウトレットは酒々井町飯積にある三菱地所・サイモン(三菱グループの中核企業)が運営するアウトレットモールです。東京駅から直行高速バスが出ています。2013年に完成した当初は123店舗でしたが、現在は200店舗を超える大型アウトレットモールとなっています。北側酒々井ICとの間に入浴施設の酒々井温泉 湯楽の里があります。また、敷地の外れに「まるごとしすい」という観光案内所(直売所併設)があります(かなり分かりづらい場所にある)。

本佐倉城(もとさくらじょう)は千葉 輔胤(千葉氏21代)が酒々井町と佐倉市の境界の将門山に築いた城です。城の土塁や空堀がほぼ完全な姿で残っていて、千葉県の城跡で初めて国の史跡に指定され、別名を「土の城」とも呼ばれます。概ね1時間ほどで見て回ることができ、順路やトイレなどそれなりに整備されています。

しすいハーブガーデン ハーブの丘は酒々井町墨のコミュニティセンターの隣にあります。「ハーブのまち酒々井」をPRするために造られた施設で、1,800㎡のこじんまりとした敷地にカモミール・ラベンダー・カモミールといったハーブ類が植栽され、苗の店舗とカフェが併設されています(入園無料)。

酒々井町馬橋にある飯沼本家は江戸時代の元禄年間(1688~1704年)から15代続く蔵元で、「甲子正宗」(きのえねまさむね)の銘柄で知られています。酒々井まがり家という店舗を併設していて、ブルーベリーの麹ドリンクなどノンアルコールの飲料や食事を提供しています。

カンカンムロ横穴群は酒々井町酒々井にある横穴墓群で、7基が現存しています。7世紀~8世紀初頭に作られたものと推定され、千葉県北部では横穴墓は珍しいため町の文化財に指定されています。発掘によって直刀や瑪瑙製の勾玉などが発見されました。


銚子市(ちょうしし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

千葉県銚子市 ひとがときめき 海がきらめき 未来輝く都市(まち) 人口59,170人

第一等灯台であり当地のシンボルでもある犬吠埼灯台(いぬぼうさきとうだい)の140周年を記念して2014年に交付されたものです。50cc以下の白ナンバーを対象に1,000枚が交付されました。

銚子市は千葉県の北東部にある市で、利根川(坂東太郎)の南側にあり、関東の最東端となっています。市域は全域が銚子ジオパークとなっているほか、日本遺産「北総四都市江戸紀行」の一部として外川の街並みや大漁節、産物の銚子縮や醤油醸造などが指定されています。水揚げ量日本一を誇る銚子漁港を有し漁師の街として有名ですが、商業や醤油醸造を主とする工業も盛んに行われていて、千葉県北東部の政治・経済の中心となっています。平成にはいってからは銚子マリーナや海浜緑地などが整備され、観光業もまた市の産業の一つとなりました。

犬吠埼は関東平野の最東端として太平洋に突出した岬です。付近一帯は水郷筑波国定公園に含まれていて、日本一早い初日の出スポットとして知られています。多くの文人・墨客が訪れた景勝地で、灯台の周辺には犬吠埼灯台資料館があります。2019年に、犬吠埼テラステラスという商業・情報発信施設がオープンしています。犬吠埼の海岸線に降りると東映映画のオープニング「荒磯に波」の岩があります。

銚子漁港は3つの卸売市場を有する日本屈指の漁港で、イワシ・サバ・マダイ・メヌケ・マグロ・サンマ等々多様な魚種が水揚げされます。手釣りによって水揚げされるキンメダイは「銚子つりきんめ」といって当地のプライドフィッシュに認定されています。銚子外港のあたりにウォッセ21(水産物直売とレストラン等複合施設)と銚子ポートタワー(展望台)があります。

しょうゆ味わい体験館は、2016年にオープンしたヤマサ醤油の工場見学施設です。醤油づくりの歴史的資料の展示のほか、樽のなかから醤油の熟成を観察できるバーチャル体験プログラム、せんべい焼き体験といった人気のコンテンツを有していましたが、2020年3月から臨時休業となっています。

圓福寺(えんぷくじ)は銚子市馬場町にある真言宗系の寺院です。奈良時代の724年に創建されたとされ、「飯沼観音」の名で親しまれる寺院です。元来銚子のまちは同寺院の門前町として発達したものです。大戦時の銚子空襲では爆撃だけでなく機銃掃射も行われたため、こちらの観音像には銃痕が残っています。境内に利根川や江戸川の水位表記の基点となった水準原標があります。

一山いけすは黒生町にある鮮魚問屋直営のレストランです。創業60年ほどで、日本で初めて店内に生け簀を張ったということで有名な店舗です(昔は店舗が無く、海岸の生け簀によしずを張って営業していた)。

おまけ:クレープの自動販売機の動画(大橋町4-12、あんみつパフェもあり)。


松戸市(まつどし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

千葉県松戸市 住んでよいまち 訪ねてよいまち 人口483,500人

2013年の市制70周年を記念して交付されたものです。50cc以下~125cc以下の3種で3,000枚が交付されました。

松戸市は千葉県の北西部にあり、江戸川を挟んで東京都葛飾区や埼玉県三郷市と接する千葉県下3位の人口を有する市です。大戦後に住宅地として開発が進み、住宅団地、工業団地、公園、耕作地が市域に散在する東京首都圏のベッドタウンとなっています。製パン酒類といった食品加工が行われるほか、マツモトキヨシやマブチモーターが本社をおいています。

松戸市には常磐線(JR東日本)や新京成線など、6つの事業者による20の鉄道駅があります。それぞれ駅前に商業地が発達していますが、古くは宿場町「松戸宿」であった松戸駅西口あたりが商業の中心地となり一大商圏を形成しています。旧松戸宿あたりにある戸定邸は、水戸藩最後の藩主であった徳川昭武が造った別邸で明治時代の建物です。ほかに松戸神社(松戸総鎮守)や2019年にオープンしたKITEMITE MATSUDOという複合商業施設があります。

21世紀の森と広場は、松戸市のだいたい中央に位置する都市公園です。50.5ha(東京ドーム11個)の広さがあり、千駄堀池を中心にバーベキュー場や自然生態園、自然観察舎などが置かれ、遊歩道でつながっています。松戸市立博物館と文化会館(森のホール21)がはいっています。また、事前に手続きをすませておけばコスプレをして公園を利用することができます。八柱駅前中央商店会の「コスプレにやさしいまち」PRを市が全面的に後援したためです。

矢切の渡し(松戸側)は広大な江戸川左岸河川敷緑地の中にあります(公衆トイレ・川の一里塚あたりから河岸に降りられる)。渡船料は大人200円で、対岸の柴又帝釈天まで3~4分ほどです。

本土寺は松戸市平賀にある寺院で、日蓮宗の本山です。境内に1万株ほどのあじさいが植えられていて、東葛飾方面のあじさい寺として知られています(カエデや花菖蒲でも知られる)。また、松戸市北部で作られるあじさいねぎ(葉ねぎ)の名前の由来になっています。

松戸市のちょっとした見どころとして、市立総合医療センターの近くにある元禄まつど村(日曜祝日は営業していない、民芸かぼちゃで知られる)、国土交通省の技術博物館 建設技術展示館、クラシックカーや銚子電鉄の電車がある昭和の杜博物館紹介動画)などがあります。

二十世紀梨(にじっせいき)は現在鳥取県の梨生産の8割程を占める青梨系の品種です。もともとは松戸市で、1888年に松戸覚之助という少年が親類のゴミ捨て場に生えているのを発見、移植して育てたことが発祥とされます。現在でも当地では梨生産が盛んに行われていますが、豊水や幸水といった品種が主になっています。


茂原市(もばらし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

千葉県茂原市 育てよう!笑顔と自然と文化のまちを まもり・そだて・つたえよう 人・自然・文化のかがやき 人口88,330人

市のマスコットキャラクター「モバりん」が描かれています。2013年に限定的に1,000枚が交付(50cc以下700枚、50cc~90cc100枚、90~125cc200枚)の交付となりました。現在も交付されています。

茂原市は千葉県の中央東寄りにある市で、茂原商圏を形成する準商業都市です。国道128号線沿いの茂原公園周辺にロードサイド店舗(茂原ショッピングセンターアスモ、ヤマダデンキ、しまむら等々)、茂原駅(JR外房線)周辺には商店街が形成されています。大戦中は海軍飛行場がおかれ(南は富士見公園~北は新小轡あたりまで)、今もなお掩体壕が残っています。天然ガスの産出量日本一を誇るほか、電子部品・回路製造などのハイテク産業が基幹産業となっています。

茂原公園は国道128号沿いに広がる市立の都市公園で、桜の名所100選、房総の魅力500選に認定されています。ソメイヨシノやサトザクラなど2650本ほどの桜が植栽されているほか、遊具や梅園などが整備されています。敷地内に藻原寺(日蓮宗の寺院、多宝塔式の山門を有する)と市立美術館・郷土資料館がはいっています。

あられちゃん家 千葉工場直売店は茂原市の北部萱場の大網白里市との境あたりにあります。同社は台東区浅草や埼玉県加須市に直売店を有する米菓メーカーで、ニューラッキー食堂という食堂を併設しています(安価で知られる、ソフトクリーム50円カレー300円)。また駐車場脇にヤギを飼育しています。

https://youtu.be/UzfaDnmhb6E

服部農園あじさい屋敷は市の南部三ケ谷にあります。250品種1万株を超えるアジサイが植栽されています。また、スイカ・メロン・玉ねぎなど農産物の直売所を併設しています。

茂原七夕まつりは茂原駅周辺の商店街が主体となり、昭和30年から続く七夕まつりで関東三大七夕祭りの一つです。七夕飾りのコンテストや阿波踊り、よさこいなどが行われ県下一位の動員数を誇る祭りです(2020-2022年はコロナ禍により中止)。

橘樹神社(たちばなじんじゃ)は外房線(本納駅が最寄り)の西側にあります。オトタチバナヒメ(ヤマトタケルの妃ないし妾)を弔うために、ヤマトタケルが手ずから橘の樹を植えて祀ったという由縁があり、上総国二宮(旧社格は県社)となっています。千葉県の猫神社の一つです。


我孫子市(あびこし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

千葉県 我孫子市 物語の生まれるまち あびこ 人口131,600人

㊤布佐地域の復興支援キャラクター「ふさだだしお」と提灯㊦観光PRキャラクター「うなきちさん」と市の花ツツジのデザイン。どちらも2014年の市制45周年を記念して交付されたもので、対象は50~125ccの3種(白・黄・桃)+ミニカー・小型特殊の計5種類です。

我孫子市は千葉県の北西部にある市です。市域は利根川水系の湖沼である手賀沼と利根川に挟まれた格好で、東西に長く伸びています。手賀沼周辺の公園や種々の施設、または志賀直哉・柳宗悦・バーナードリーチなど多くの文化人が居を構えたことから白樺派の拠点として知られています。首都圏から30kmほどの距離であるため昭和40年代から宅地化が進み、人口が急増した地域です。手賀沼・利根川周辺は田園地帯(稲作・畑作中心、果樹や花きは少ない)となっていますが、農業は衰退が激しくなっています(R2年度の農業経営者戸数はS50年度と比べ27.9%)。

手賀沼は柏市・我孫子市・白井市・印西市にまたがる湖沼で、古くは「手賀水海(てがのみずうみ)」と呼ばれ、江戸時代まで下総国~常陸国に広く存在した内海の名残です。国内屈指の野鳥の飛来地として知られますが、周辺の開発が進んだ昭和30年代から水質汚濁で全国ワーストを競う湖沼となり、浚渫など水質改善の努力が続いています。手賀沼大橋の我孫子側には手賀沼親水広場 水の館(展望台、農産物直売所とレストラン、プラネタリウムが併設されている)、我孫子市鳥の博物館があります。

手賀沼公園は我孫子市役所から西側500mくらいのところにあります。手賀沼の北岸にある公園で、藤棚やテニスコート、ミニSLなどがあり、市民の憩いの場として利用されています。休日にはキッチンカーが出るほか、当地で行われる手賀沼花火大会(柏市と我孫子市の共催)の会場のうちの一つとなっています。

白樺文学館は我孫子市緑2丁目(手賀沼ふれあいラインから区画一本分北側)にあります。柳宗悦の妻でアルト声学者でもあった柳兼子のピアノや多数の文献、工芸品などが展示されています。また、道路を挟んで志賀直哉の邸宅の跡地があり、書斎が復元されています。明治時代から昭和初頭にかけて、当地は「北の鎌倉」と呼ばれ別荘地として人気がありました。

山階鳥類研究所(やましなちょうるいけんきゅうしょ)は我孫子市鳥の博物館の北側にある研究施設です。元公爵の山科芳麿氏(紫綬褒章受賞者)が1942年に設立したもので、現在は公益財団法人となっています。一般公開はされておらず事前予約の所内見学会(現在は休止)が行われていました。ヤンバルクイナやアホウドリの研究・保全活動で知られる当地のシンボル的施設です。

手賀沼は農業用水に使われるほかにも、内水面漁業としてコイ・フナ・ウナギなどが漁獲されています。とくに当地はうなぎを食べさせる店舗が多く、うなぎ料理や川魚・川海老の佃煮が当地を代表する食品となっています。


市川市(いちかわし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

千葉県市川市 いつも新しい流れがある 市川 人口481,700人

2014年の市制80周年を記念したもので、オリジナルキャラクターの「クロロとバララ」が描かれています。50cc以下1,500枚、50~90cc100枚、90~125cc600枚が交付されました。

https://youtu.be/HKDN140jchU

市川市は千葉県の北西部にある千葉県下第4位の人口を有する市です。東京都江戸川区と旧江戸川を挟んで接するため東京都区部への出勤率が高く、市域の多くを住宅地が占めています。古くは「千葉の鎌倉」と呼ばれ、明治時代から政治家・富豪・旧日本軍の将官クラスが別荘・別邸を構える高級住宅地でした。本八幡駅(JR総武本線)や市川駅、行徳駅前あたりが商業地域として商店街が発達しています。内陸部では軽工業、埋め立て地では金属・鉄鋼など重工業、郊外では果樹作を中心とした農業が行われています。

鬼高(おにたか)は総武本線下総中山~本八幡の間にある市北部の地名です。大型商業施設のニッケコルトンプラザ、市川市中央図書館(文学ミュージアム、こども館併設)、千葉県立現代産業科学館などがあります。コルトンプラザ中央にあるおりひめ神社は、伊勢神宮から天照大神を分霊したものですが、コルトンプラザの前身が日本毛織中山工場であったことからこの名称で呼ばれています。

行徳(市川市の南部江戸川放水路以南、現南行徳町あたり)は、かつては徳川家康が天領とし塩田で栄えた地域です。現在は東京地下鉄東西線行徳駅・南行徳駅周辺が商業地となり、新浜のあたりは市川市野鳥の楽園という緑地保全地区になっています(平常時は立ち入り禁止、観察会などイベント時のみ開放)。また、行徳駅周辺はインド・ネパール系の店舗が多く、カレー好きには有名な場所になっています。

大町と大野町は市川市の北側にあります。全体に緑の濃い地域で、市川市の郊外を成しています。市の施設として市川市動植物園市川市自然博物館があり、大慶園(だいけいえん)という民営のアミューズメント施設があります(カート・ゲームセンターなど)。また、周辺には梨農家が多く、国道464号のこのあたりは「大町梨街道」という愛称がついています。

法華経寺は中山法華経寺とも呼ばれる日蓮宗の大本山の寺院です。境内の鬼子母神が有名で江戸三代鬼子母神(雑司が谷・下総中山・入谷の3つ)に含まれています。境内の大荒行堂では毎年冬の100日の間荒行が行われています。近くに東山魁夷記念館があります。

葛飾八幡宮は市川市八幡にある八幡宮の一つ(応神天皇や神功皇后などを祀る)で、当地の地名の由来になっています。葛飾というと現在では東京都葛飾区のイメージが強いですが、旧葛飾郡は東京都・埼玉県・千葉県・茨城県にまたがっていました。推定樹齢1200年の大銀杏や八幡の藪知らず(古来から禁足地になっている)で知られる神社です。


一宮町(いちのみやまち)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

千葉県長生郡一宮町 緑と海と太陽のまち 人口12,490人

町のキャラクター「一宮いっちゃん」が描かれています。2012年に50cc以下の白ナンバーを対象に500枚の交付となりました。

一宮町は千葉県の東部にある町です。九十九里浜の南端、総武線快速電車の終点、九十九里ビーチラインの終点、東京都市雇用圏の端といろいろと端っこになっている町です。西部は九十九里浜、西部は房総丘陵の端部で深い谷津が伸びています。町名の一宮は町域にある玉前神社(たまさきじんじゃ)が上総国一宮であることに由来します(古くは一宮庄と呼ばれた)。また、一宮城の城下町であった歴史を有しています。メロン・トマト・梨・いちご・玉ねぎといった農業が営まれるほかに、天然ガスやヨウ素が採取されています。

玉前神社は玉依姫命を祀った神社です。永禄年間(1558-1570年)に戦火により社殿が消失したため、創建年は不明となっています。例祭である上総十二社祭り(いすみ市・茂原市・睦沢町・長生村の神社が行う寄り合い祭り、はだか祭りとも呼ばれる)の中心を成す神社です。境内に靴・靴下を脱いで玉石の上をあるく「はだしの道」があります。JR外房線上総一宮駅から同神社まで飲食店・和菓子屋などの商店街が伸びています。

一宮海水浴場は一宮川の南に広がる幅30m、長さ350mほどの海水浴場です。駐車場(夏は有料で一日500円)とシャワー(水)、トイレなど設備が完備されています(海の家4軒)。サーフポイントとして有名で、県外からも人を集めています。また、一宮町納涼花火大会(水上花火、5,000発ほどと町としては大規模)の会場となっています。

釣ヶ崎海岸は九十九里自然公園に含まれる海岸で、九十九里浜の最南端を成しています。海水浴場ではありませんが、年間を通じて良質な波が打ち寄せるため、サーフィンの聖地として知られ、年間60万人が訪れます。上記上総十二社祭りの開催地でもあり、海岸に建つ鳥居がシンボルになっています。2022年には観光案内所ができています。一宮海水浴場~同海岸まで海岸線に沿ってサーフショップやキャンプ場、カフェが出ています。

当地はいちご狩りができる観光農園がいくつかあります。近藤いちご園一宮観光いちご組合(東浪見8515、下の原通り沿い)、いちご狩りのベリータウン(黄色いモンゴルのゲルが目印)あたりが有名でしょうか。

稲花酒造(東浪見5841)は住宅地の中にあるこじんまりとした酒蔵です。当地の地酒として「稲花」(いなはな)などを製造しています。おおむねスッキリ系ですが、骨太な米の甘みがありコアな人気があるメーカーです。隣接する睦沢町の地酒、「睦水(ぼくすい)」「里山の息吹」もここで造られています。


市原市(いちはらし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

千葉県市原市 ともに輝く 元気なふるさと 人口274,700人

「ICHIHARA CITY」のロゴと市原市の街並み、マスコットキャラクターの「オッサくん」が描かれています。2013年の市制50周年記念として50cc以下2,000枚、50~90cc300枚、90~125cc700枚の3,000枚が交付されました。

市原市は千葉県中央部にあり、千葉県内では最大の市(368.17k㎡)です。古くは上総国府が置かれていた地域で、周辺地域の文化・行政の中心でした。北の東京湾に面するあたりは国内最大規模の石油コンビナートと千葉県唯一の造船所を有し、国内屈指の製造品出荷額を誇ります(日本12大工場夜景としてクルーズ船も出る)。南側は房総丘陵上に長く伸びて、国内最大数を誇るゴルフ場や高滝湖、大多喜町にまたがる養老渓谷といった観光地・レジャー施設があります。

五井駅はJR東日本内房線・小湊鐵道の駅で、市原市には「市原駅」というものがないため当地の中心駅になっています。西口は小規模店舗が数多く立ち並ぶ商業地、東口は2009~2013年に開発によってケーズデンキ・アリオ市原・カインズ市原店といった大規模商業施設と総合公園の上総更級公園ができています。

市原ぞうの国は市原市山小川(市原鶴舞ICのあたり)にある動物園です。象以外の動物もいますが、国内最多の10頭ほどの象を飼育する動物園として知られています。象のパフォーマンスによるショーがあるほか、鼻にぶら下がったり乗ったりすることができる施設です。首都圏中高連絡自動車道越しにある分園のサユリワールドではキリンに餌をやることができます。

千葉こどもの国キッズダムは山倉湖畔にあり、房総の魅力500選に指定されている児童厚生施設の自然遊園地です。ゴーカートや釣り堀水遊び場や恐竜ランドのほか、建設時に発掘された山倉貝塚の復元住居などがあります。各アトラクションは有料のものが多いですが、無料のものもあり、園内も広いためしっかり一日遊べます。

高滝湖は高滝ダムによってできた人造湖で、千葉県下最大の貯水量を誇るダム湖です。周辺はワカサギ釣り客やサイクリング客が訪れる風光明媚な場所で、見どころとしては高滝神社や市原湖畔美術館があります。

養老渓谷は大多喜町栗又から市原市朝生原(あそうばら)を流れる養老川が形成する渓谷です。養老渓谷温泉や紅葉狩りの名所として千葉県有数の行楽地になっていて、とりわけ女ヶ倉~日高誠實邸跡までのハイキングコースにある梅ヶ瀬渓谷の紅葉は千葉県随一といわれています。

道の駅 あずの里いちはらは市道13号沿いの小~中規模の道の駅です(農産物直売所・軽食・食堂)。バーベキュー広場・植物の見本園を有する市原市農業センター(公園、農業体験あり)に隣接した施設になっています。


印西市(いんざいし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

千葉県印西市 世代を超えて未来を創る印西市 人口105,500人

印旛沼の湖面と「いんザイ君」、市の花コスモスが描かれています。2016年の市制施行20週年を記念して50cc以下の白ナンバーを対象に1,000枚が交付されました。

印西市は千葉県北部にある市です。古くは木下街道(きおろしかいどう、現県道59号)沿いに栄えた木下河岸の水運で栄えました。白石市・船橋市・印西市にまたがる千葉ニュータウンの拠点都市であり、2018年には人口10万を突破しています。市域には手賀川、長門川など河川が流れていますが全て利根川水系に属しています。市の魚として利根川・印旛沼・手賀沼のナマズが指定されています。北総線・国道464号沿いの印西牧之原~千葉ニュータウンあたりが経済・産業の中心で、残りの地域では農業が盛んに行われています。

千葉ニュータウンの印西市の部分は、北総線の千葉ニュータウン中央~印西牧の原駅あたりまでを指します。市の人口の半数程度が集中する地域で、大型商業施設や金融機関、IT企業の進出が進んでいるエリアです。千葉ニュータウン中央側には北総花の丘公園(県立の都市公園)やカインズとベイシア、印西牧の原側にはBIGHOPガーデンモール(屋内動物園のmoff animal worldがある)と牧の原公園、草深公園(そうふけこうえん)があります。総合評価で2012-18年住みたい町ランキング1位であるなど現在は極めて高い評価を受けていますが、計画当初は34万人を見込んでいたため、十分な住人が得られずゴーストタウン化していた時期もありました。

木下(きおろし)は歴史的に印西市の中心地域として栄えた地区です。かつて江戸に茶、酒、銚子方面の魚などを運んだ木下河岸には解説の看板以外にはなにも残っていませんが、印西市立木下交流の杜歴史センターに木下河岸のジオラマがあります。成田線(我孫子支線)周辺に商店がポツポツと出ています。周辺の木下万葉公園の木下貝層は国の天然記念物に指定されています。

白鳥の郷は印西市笠神にあります。2010年まで本埜村(もとのむら)が存在していたため本埜白鳥の郷ともいいます。当地の住民が、野生の白鳥に餌付けを何年も繰り返し試みているうちに白鳥が集まるようになったようで、現在では国内2位の数の白鳥が見られるスポットとなっています。

吉高の大桜は樹齢300年を超えるヤマザクラの大樹(市HPによると幹周囲6.85m、樹高10.6m、枝張最大幅25.8)で、市の天然記念物に指定されています。小林牧場の桜並木と並んで当地の2大花見スポットになっています。


御宿町(おんじゅくまち)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

千葉県夷隅郡御宿町 自然の恵みを継承し、心やすらぎ、未来へ躍動する夢多きまちづくり 人口7,523人の町

海を背景に太陽と町のマスコットキャラクター「エビアミーゴ」が描かれています。2012年から50cc以下の白ナンバーを対象に交付されています。

御宿町は千葉県の南部にある町です。西側の内陸部は房総丘陵丘陵地でゴルフ場、牧場、オートキャンプ場などがある山林部、東側は太平洋に面していて南房総国定公園に指定されています。童謡「月の沙漠」の発祥の地として知られています(防災無線も月の沙漠)。北条時頼(鎌倉時代中期の執権)が風光明媚な当地を好み、詠まれた歌から「御宿」を町名としています。海水浴場やプールなど夏の観光地として知られる町です(御宿駅に海女の像があるが、現在はいない)。

中央海水浴場は外房線御宿駅から南東に200mほど、清水川の南岸にあります。カラフルな「ONJYUKU」のモニュメントや童謡「月の沙漠」から駱駝に乗った男女の銅像があり、当地に関する動画、ホームページなどでよく見かけます。トイレ・シャワー・海の家(6軒)・救護所などが整備されています。また、周辺に町営のプールがあり、ウォータースライダー3本と流れるプールがあります。

御宿メキシコ記念公園(日西墨三国通称発祥記念之碑)は岩和田漁港付近の丘の上にある公園で、高さ17mのオベリスク状の記念碑が建っています。1609年に岩和田の海岸にドン・ロドリゴ一行の乗るサンフランシスコ号が漂着し、当時の住人が救助を行ったことが、日本・スペイン・メキシコの直接交流を生むきっかけとなったことから建てられたものです。

最明寺は外房黒潮ラインから折れて、線路をくぐるレンガ造りのトンネルを抜けたところにある天台宗の寺院です。出家して最明寺殿と称した北条時頼が訪れ、西明寺を最明寺と改めたといわれる(定かではない)寺院で、町の天然記念物の夫婦銀杏や、波の伊八(宮彫師、波をモチーフにした作品が多く残る)が彫ったとされる獅子頭、象鼻が残っています。

岩瀬酒造は久保1916にある創業300年ほどの酒蔵で、房総半島の貝殻層を通った超硬水で酒を醸しています。「岩の井」という銘柄(銘柄を伏せてワインの評価を行うパーカーポイントで95点)で知られるほか日本酒を熟成した古酒も作られています。

マーサファームは御宿町上布施2636にある預託牧場です。ハルウララ(高知競馬で連敗記録で有名になった)やゴットフリートといった元競走馬が預託されています。500円で馬に人参を食べさせる体験や馬のお世話体験、缶バッジのガチャなどがあり、当地のちょっとした名所になっています。


勝浦市(かつうらし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

千葉県勝浦市 海と緑と人がともに歩むまち “元気いっぱい かつうら” 人口16,870人

波を背景に、国内有数の水揚げ量を誇るカツオをモチーフにしたマスコットキャラクター「勝浦カッピー」が描かれています。このナンバープレートは2019年夏に盗難が相次ぎ、約115枚が被害にあっていました。最終的に、逮捕された男女が関東一円で計633枚のご当地ナンバーの盗難を認めています。

勝浦市は千葉県南東部にある市です。市域の2/3が山林で可住地が少ないため、太平洋沿いに住宅・商業地が集中しています。古くから漁業のまちとして栄え、とくに勝浦漁港のカツオの水揚げは関東一を誇ります。また、海水浴や朝市、温泉と鮮魚料理を目玉とした観光地としてリゾート開発が進んでいます。同市は千葉県で一番人口の少ない市ですが、1958年をピークに人口が減少し続けていて、2045年には8,858人まで減少する見通しとなっています。

勝浦市の海岸はリアス式海岸となっていて岩場が多いのですが、砂浜もあるため鵜原海水浴場、守谷海水浴場、中央海水浴場など海水浴場が開設されています。とくに守谷海水浴場は日本屈指の透明度を誇る海水浴場で、規模も大きく周辺もよく整備されています(守谷洞窟という海食洞窟がある)。

勝浦漁港はカツオを主として、本マグロ・メバチ・キハダ・ビンナガ・カジキなどが水揚げされています。遠洋漁業の中継地として県外船が多い印象ですが、プライドフィッシュとしてアワビ・イセエビ・キンメダイなども水揚げされています。釣り場としてはアジ・イワシが主でサビキ釣りのメッカとなっています。近隣の市街では勝浦朝市がひらかれ、日本三大朝市の一つとなっています(朝市周辺に松の湯という千葉県最古の銭湯がある)。

勝浦海域公園は南房総国定公園に含まれる公園で、推進8mの海中を展望できる海中展望塔を有しています。地上には魚や貝などの標本を展示している海の博物館(千葉県立中央博物館分館)があります(入館料:一般200円、高校・大学生100円、中学生以下と65歳以上は無料、平屋建てでバリアフリー)。

SGT美術館は勝浦市の山間部に数キロ、東急ゴルフコースの近隣にある美術館です。江戸時代~近代の絵画・陶磁器・漆器・調度品・ガラスを主に展示しています(入館料:一般・大学生900円、中高生600円、小学生400円)。カフェが併設されています。

吉野酒造は、外房黒潮ラインから県道177号に入って2~3km北上したあたりにあります。「腰古井(こしごい)」という銘柄で知られる酒蔵です。創業は1830年、仕込み水として横穴式井戸(洞窟)に湧く軟水を使っています。度数は高め、うまみ強めで、かつ飲みやすいという評判です。

勝浦ビッグひな祭りは当地で毎年2~3月に行われるひな祭りで、市街の各所に雛人形が飾られます(「人より雛人形のほうが多い」と評される)。とりわけ遠見岬神社(とみさきじんじゃ)の石段60段に並ぶ雛人形が有名です。


香取市(かとりし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

千葉県香取市 元気と笑顔があふれるまち 一人ひとりの市民が輝く 活力みなぎる やすらぎの郷 人口74,470人

郷土の偉人、伊能忠敬のシルエットが描かれています。2011年から50cc以下~125cc以下の3種+ミニカーの4種が交付されています。

香取市は千葉県の北東部にある市です。市域は概ね平坦な土地で、西側は成田市北側で茨城県に接しています。古くから利根川の水運を利用した水郷地帯で、1996年に関東で初めて重伝建に指定された佐原の町並みや千葉県下一位の米どころ(耕地面積の7割が水田)として知られています。東国三社の一つである香取神宮があり、現在でも多くの参拝者を集めています。

佐原の町並みは成田線(JR東日本)の佐原駅周辺、小野川沿いあたりをいいます。江戸時代後期~昭和前期の木造町屋、蔵造りの店舗、洋風建築などからなる町並みで、「北総の小江戸」「水郷のまち」と呼ばれ、日本遺産にも認定されています。かつては伊能忠敬が商人として活躍した地で、旧宅や伊能忠敬記念館があります。また、小野川には観光船としてサッパ舟が出ていてゆったり川めぐりができます。周辺は当地一の商業地・観光地として和菓子屋・レストランが多い印象です(古民家改装のフレンチレストランがある)。また、提灯や耳かき佐原張子など工芸品の店舗があります。

水郷佐原あやめパークは、利根川の北側の扇島にある市営の植物園です(鹿島線十二橋駅が最寄り)。400品種150万株のアヤメや花菖蒲、蓮が咲く公園で、日本の花菖蒲園では唯一サッパ舟で鑑賞できる施設です。ドッグランや売店、遊具なども有する公園で、バラ園や藤棚もあるため冬以外は何かしら見どころがあります。周辺に千葉県立中央博物館の大利根分館があります。

香取神宮はフツヌシ(刀剣の神や武神とされる、藤原氏の氏神)を祀る神社で、下総国一宮となっています(成田線香取駅が最寄り)。古くから朝廷や武道家からの尊崇を受け、天真正伝香取神道流という古武術を保存しています。境内には練習館かとりの錨や宝物殿があるほか、門前町が発達していて厄除け団子やそば、土産物を売っています。

香取市は道の駅を2つ有しています。道の駅 水の郷さわらは成田線佐原~香取の間にある国道365号と利根川の川の駅の一体施設です(大型の道の駅)。 レストランや物産の販売があり、惣菜・弁当を豊富に扱うほか、水上交通と陸上交通の結節点になっています。道の駅 くりもと(紅小町の郷)は市域の南西、千葉県道44号成田小見川鹿島港線沿いにあり、小規模ながら体験農園や釣り堀を併設した施設となっています。名称通りサツマイモの紅小町が主として販売されています。

平塚製菓ファクトリーショップは小見川にあるチョコレートの工場直売店です(2020年にオープン)。同社の工場の入り口にあり、コンテナがそのまま店舗になっています。市場価格の半額に近い値段で購入できます。


鎌ヶ谷市(かまがやし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

千葉県鎌ケ谷市 緑とふれあいのあるふるさと 鎌ケ谷 人口108,900人

プロ野球北海道日本ハムファイターズの二軍の本拠地「ファイターズ鎌ヶ谷スタジアム」が市内にあることにちなんで、野球選手のシルエットと特産品の梨が描かれています。2012年から50cc以下~125cc以下の3種が交付されています。

鎌ケ谷市は千葉県の北西部にある市で、東京都区部から25km圏内と近く、新鎌ヶ谷駅周辺を中心に住宅地として開発が進んでいる地域です。面積が21.08k㎡と小さいこともあり千葉県内では人口密度が高くなっています。昼夜間人口比率が77.8%とベッドタウンの性質が強い地域ですが、市西部のファイターズタウン周辺は農地や梨農家が多く、緑の残るエリアとなっています。

新鎌ヶ谷駅は京成成田空港線、北総鉄道北総線、東武鉄道野田線の鉄道3路線が通る駅です。市内を通る鉄道全てが乗り入れていること、市内唯一の乗り換え駅であることから当地の中心駅になっています。周辺は1992~2004年あたりに開発されて、イオンモールやアクロスモール新鎌ヶ谷があるなど商業の集積地になっています。駅前広場~市役所までは歩道上に東経140度線がマークされています。また、駅北口にあるらぁめんものこころという店舗の前の自販機で馬刺しが売られています。

鎌ヶ谷大仏は新京成電鉄鎌ヶ谷大仏駅の北側にある大仏です。高さ1.8m(台座含め2.3m)の青銅製釈迦如来像で、1776年鎌ヶ谷宿の大国屋福田文右衛門が先祖の霊の冥福を祈るために江戸神田の鋳物職人に作らせたといいます。小さい大仏像ですが(日本一小さい大仏との説あり)、明治時代の廃仏毀釈と太平洋戦争の金属供出を乗り越えてきた市の文化財です。

ファイターズ鎌ヶ谷スタジアムは「鎌スタ」と呼ばれて親しまれている北海道日本ハムファイターズの二軍の球場・練習場です。元来使用されていた多摩グランドの老朽化に伴い1997年に完成した施設で、イースタン・リーグの試合が行われています。

鎌ヶ谷市制記念公園は1971年の市制施行を記念して作られた公園です(開園は1976年)。当地の桜の名所として知られるほか、蒸気機関車のD51や航空機が展示されています。100円で乗れるバッテリーカー(パトカーや消防車などがモチーフ)があります。

私市(キサイチ)醸造株式会社は鎌ケ谷市東道野辺にある醸造会社です(大正11年創業)。寿司に使う米酢・赤酢などを造っている会社ですが、一般向け商品としてドレッシングやりんご酢を使ったドリンクなども扱っています。梨酢やハニービネガーといった商品もあり、瓶入りのマヨネーズが人気です。


鴨川市(かもがわし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

千葉県鴨川市 自然と歴史を活かした観光・交流都市 ~みんなで創る光り輝くふるさとをめざして~ 人口31,720人

2015年の新生鴨川市10周年を記念して交付されたもので、「たいようくん」と「10th ANNIVERSARY」のロゴが描かれています。(種別不明)限定1,000枚が交付されました。

鴨川市は千葉県南東部にある市です。日蓮ゆかりの誕生寺・清澄寺の門前町として発達し、現在では鴨川シーワールドや鴨川温泉郷があることから観光都市として知られています。鴨川シーワールドや仁右衛門島など海岸部は南房総国定公園に指定されています。多くの漁港があり、漁業が盛んに行われるほか、2,160haの耕地面積を有し9割近くが水田となっています。

鴨川シーワールドは東条海岸と国道128号の間にある総合海洋レジャーセンターです。水族館とイルカ・シャチ・アシカなどのパフォーマンスがあるスタジアム、ホテルが一体になった施設です。サメやペンギン、マンボウの展示もあります(マンボウの人形焼が定番のお土産になっている)。ガイドツアーや給餌体験、海獣とのふれあいなど様々な企画を行っています。園内でも売っていますが、合羽は持参した方が良いでしょう。

鴨川市は前原・内浦・城崎・太海・江見の5つの海水浴場を有しています。砂浜が広くて海の家・トイレが多い前原海水浴場と、水の透明度が高い城崎海水浴場が人気です。また、当地は日本のサーフィン発祥の地の一つ(マルキポイント)でもあります。

仁右衛門島は太海から約200m沖合にある島で、千葉県では最も大きな有人島です。個人所有の島ながら千葉県指定名勝となっていて太海漁港から渡し船が出ています。代々島主が平野仁右衛門を名乗ることから仁右衛門島と称するようになったといい、源頼朝が隠れた隠れ穴や日蓮が朝日を拝したとされる神楽岩などがあります。

鯛の浦は鴨川市の東部、内浦湾~小湊漁港~入道が崎あたりをいいます(もともとの地名は妙の浦)。マダイが群泳する生息地で、国の特別天然記念物に指定されています。本来は比較的深い層を遊泳するマダイが、10m~20mくらいの浅いところに「根つき」になることは大変珍しいことで、古くから名物として遊覧船を出していたようです。近隣に日蓮の誕生を記念して出生地建てられた誕生寺があります。

大山千枚田は鴨川市大山にある棚田で、東京から一番近い棚田となっています。3.2haに375枚の水田が並び、10月~1月にはライトアップされていて(現在はたいまつではなく、LEDになっている)当地の観光名所になっています。


木更津市(きさらづし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

千葉県木更津市 ひとにやさしく 環境と調和し 誇りに満ちた創造のまち 人口134,100人

房総半島と東京湾アクアラインを背景に、マスコットキャラクターの「きさポン」や金鈴塚古墳の出土品「金鈴」、特産品のあさりが描かれています。2012年の市制70周年を記念して50cc以下~125cc以下の3種+ミニカーの計4種が交付されています。

木更津市は千葉県西部にある市です。古くから東京湾に面した港町として栄え、1936年には海軍飛行場(現陸上自衛隊木更津駐屯地)がおかれ、軍都・工業都市として発展しました。市域は東西に長いU字型で、市域を縦貫する館山自動車道以西が住宅・商業・工業地として利用される人口密度の高いエリア、市域東側はゴルフ場や農地が多くなっています。国際観光都市である一方、かずさアカデミアパーク(千葉新産業三角構造プロジェクトの拠点施設の一つ)がおかれています。

東京湾アクアラインは東京湾を横断して木更津市と神奈川県川崎市をつなぐ自動車専用の有料道路です。全長15,1kmのうち4,4kmが橋梁、残りがトンネル部となっています。トンネルと橋の中間に人工島の海ほたるPA(食事・休憩ができる5階建て施設)があります。アクアトンネル中間に位置する川崎人工島の「風の塔」はトンネル内の換気を行う施設で、観光名所にもなっています。

木更津市は、三井アウトレットパーク木更津(市北部の金田東にある、店舗数日本一を誇る)、イオンモール木更津(市南西側築地)ほかイオンタウン木更津請西、イオンタウン木更津朝日など大型の商業施設があるため、商圏を形成する商業中心都市になっています。中心駅の木更津駅周辺にはスパークルシティ木更津(複合商業施設)がありますが、当地は元来鉄道より自動車の利用が多いため、郊外化が顕著にみられます。2023年には木更津ゲートウェイ・ヴィレッジが開業予定となっています。

木更津市の特産品は米・梨やブルーベリーといった農産物も多いですが、あさり・はまぐりといった貝や海苔が有名です。牛込・金田・久津間・江川・中の島公園の木更津の各海岸に潮干狩り場があります(だいたい1~2kg採って1,800円くらい)。

證誠寺(しょうじょうじ)は木更津市富士見2丁目(矢那川の北岸)にある浄土真宗本願寺派の寺院です。同寺に伝わる伝説「狸囃子」は日本三大狸伝説の一つで、童謡「証城寺の狸囃子」のモチーフになったとされています。近隣の富士見1丁目には木更津唯一の銭湯が残っています。

八剱八幡神社は木更津駅から徒歩5分くらいのところにある神社です。住宅地のなかにあり、さほど大規模な神社ではないですが、木更津の総鎮守として尊崇を受けています(創建年代不詳、源頼朝が社殿を寄進したという)。2011年からご当地ヒーローとして千葉テレで放送されている「鳳神ヤツルギ」の聖地でもあります。

クルックフィールズは市域南部の矢那にある観光農場で、音楽プロデューサー小林武史氏が代表を務める株式会社KURKKUが手がけています。広大な敷地に「農」「食」「アート」が融合したレストラン・売店・牧場・遊具などがあります。


君津市(きみつし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

千葉県君津市 きみの みらいを つくるまち 人口83,060人

マスコットキャラクター「きみぴょん」と「kimitsu city」のロゴが入ったナンバーです。2011年から50cc以下~125cc以下のミニバイク用とミニカー・小型特殊用の計5種類が交付されています。

君津市は千葉県南部、房総半島のおおむね中央に位置する市です。君津市は1943年に木更津海軍航空隊の分工場となる八重原工場が、当時の八重原村と周西村にまたがる格好になったため、軍の斡旋によって同2村が合併して発足しました(当時は町・1971年に市制施行)。北西の東京湾沿岸部には日本の粗鋼生産量の8.4%(2015年度)を占める新日鉄君津製鉄所が所在し、商工業の中心として発展しています。一方東側の丘陵部には久留里線(JR東日本)が走り、久留里城や亀山湖、温泉や湧水、渓流といった見どころや観光客向け施設があります。

濃溝の滝・亀岩の洞窟は君津市の南東部房総スカイライン近くにある清水渓流広場内の洞窟と洞窟内の滝です。洞窟内に差し込む光がハート型になるということでSNSで話題になり、当地の観光名所となっています。紅葉やアジサイの名所としても知られ、近くに千寿の湯という入浴施設と土産屋が出ています。

久留里城(雨城・霜降城)は室町時代に上総武田氏の武田信長によって築かれた山城(古久留里城)です。戦国時代から里見氏の所有となり、再構築されました(新久留里城)。堀切・曲輪など山上の遺構がよく残り、当時の井戸が現在でも水をたたえています。周辺の久留里~久留里市場あたりは地下水に恵まれ、久留里駅駅周辺に自噴井の久留里の名水や平成の名水百選生きた水を筆頭に井戸が200ほどあります。

亀山ダムは小櫃川上流にある千葉県では最初で最大のダムです。ダム湖として亀山湖を形成していて、サイクリング・ハイキング・ボート遊びなどができる観光地になっているほか亀山温泉としてホテル・旅館がでています(日帰り入浴も行っている)。当地の花火大会亀山湖上祭の会場にもなっています。

はちみつとミードのはちみつ工房は君津市東部の大井にある工場・土産屋です(自社で生産加工販売を行う第6次産業)。店舗名どおり主としてはちみつ、はちみつ加工品を取り扱っていて、はちみつのテーマパークといった印象です。ミード(蜂蜜酒)ははちみつを醸造して作られる酒で(添加ではない)、日本ではあまり造られていない珍しい種類の酒です。

和蔵酒造は日本酒「聖泉」や「鹿野山」で知られる酒蔵です。君津市内にリキュールや焼酎の貞元蔵と日本酒の竹岡蔵の2つの蔵を有し、貞元蔵の方には酒菜館という蔵見学と試飲ができる土産屋・見学施設があります。


芝山町(しばやままち)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

千葉県山武郡芝山町 活力ある 緑の大地と空がふれあうまち 人口7,122人

町のキャラクター「しばっこくん」が描かれています。2015年の町制60周年を記念して50cc以下~125cc以下の3種類が交付されています。

芝山町は千葉県北東部にある町です。千葉県内でも人口が少ない町ですが、成田国際空港に隣接することから国際空港特区の一部になっています。5~7世紀ごろの古墳が現存しているものだけで99基あり、「はにわの町」ないし「はにわの里」と呼ばれることがある町です。古くから農業が盛んで、にんじん・スイカ・里芋・米などを産出していますが、3つの工業団地を有し、町域には多数の物流拠点があるなど第二次~第三次産業も盛んです。

航空科学博物館は成田空港の南側、芝山町岩山にあります。日本最初の航空専門の博物館であり、ボーイング747の実物パーツや客室のモックアップといった展示やフライトシュミレーターが設置されています。展望レストランがあるほか、成田空港問題の歴史を伝える資料館として空と大地の歴史館が併設されています。

ひこうきの丘は前述の航空科学博物館から西側に300mくらいのところにある公園です。ハート型のモニュメントやカフェがあり、成田空港のA滑走路から600mくらいのところにあるため、航空ファンに人気のある撮影スポットになっています。

芝山公園は町域の南部にある公園で、前方後円墳や遊具広場、ミニアスレチックなどがある公園です。地元の小・中学生が古代人に扮してパレードを行う芝山はにわ祭の開催地になっているほかはにわ博物館、別称の芝山仁王尊が同町の名の由来になっている観音教寺が隣接しています。

道の駅 風和里しばやまは千葉県道62号線成田松尾線(芝山はにわ道)沿い、空の駅 風和里しばやまは成田空港近くの国道296号沿いにある施設です。どちらも同じ第3セクターが管理・運営していて、野菜・花・惣菜・弁当・パンなど品揃えが豊富です。


白子町(しらこまち)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

千葉県長生郡白子町 うみとそらのあいだに暮らす 人口11,040人

波をイメージした青のラインとシンボルキャラクターの「げんき君」が描かれています。2013年から50cc以下の白ナンバーを対象に交付されています。

白子町は千葉県の東部、太平洋沿岸の九十九里平野に含まれる町です。中世末に紀州の漁民が漂着し地引網漁を伝えたとされる九十九里イワシ漁発祥の地です。現在は天然ガスとともに地表に上がってくる白子温泉や海水浴場を有する保養地として知られ、農業と観光が産業の主体となっています。テニスコートの数が日本一多い町で、テニスの町としても知られています。

白子町は剃金海水浴場、古所海水浴場中里海水浴場など5つの海水浴場を有しています。町の管理なのでシャワーがなかったりトイレットペーパーの交換がなかったりしますが、駐車場が無料ということで九十九里浜のビーチとしては穴場の印象があります。中里海水場近辺はホテルと旅館、当地名物のテニスコートが並ぶリゾート地域になっています。

白子温泉はヨウ素を含むナトリウム塩化物泉で、白子町の温泉街にはホテル・旅館が17軒あり、多くが日帰り入浴を行っています。一時期砂風呂を売りにしていた町営の健康センターがありましたが現在は閉業となり、近隣のホテル・旅館も砂風呂は行っていません。

白子神社は白子町の由来になった神社で、大己貴命(おおなむちのみこと=大国主命)を祭神とする神社です。白亀に乗った白蛇が沖からやってきたという伝説が残っていて、拝殿前の撫で蛇が有名な神社です。

げんきの里ひまわりは白里町北高根にある農産物の直売所です。白里町は農業王国の千葉県のなかでも特に農業が盛んな地域で、たまねぎ・トマト・きゅうりなど野菜のほか、冷凍のイセエビ・はまぐりなど海産物、餅や寿司など加工品も並びます。特に玉ねぎが有名で、甘みが強い新玉ねぎが出るシーズンにはレジに長蛇の列ができます。


千葉市(ちばし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

千葉市ホームページより

千葉県千葉市 人とまち いきいきと幸せに輝く都市 人口971,900人

㊤2013年に交付されたもので、角を落としてボールの形を模したプレートに千葉ロッテマリーンズのマスコットキャラクター「マーくん」が描かれています。㊦2021年の市制100周年を記念したもので、千葉ポートタワーと100周年のシンボルマークとロゴが描かれたものです。50cc以下3,000枚、50~90cc200枚、90~125cc1,300枚が交付されています。

千葉市は千葉県中央部にある政令指定都市で、中央・美浜・花見川・稲毛・若葉・緑の6つの区をからなり、業務核都市・国家戦略特区・国際観光会議都市などに指定されています。全体にみて住宅団地が多く、現在も開発がすすんでいるため人口が増加している地域です。東京都都心部と成田国際空港の中間地点に位置することから国家機関や県・市の機関が数多く所在するほか、先端技術産業の集積地になっています。2019年から「パートナーシップ宣誓証明制度」として、性的少数者や事実婚などのカップルに公的証明書を交付しています。

美浜区は幕張新都心や海浜ニュータウンを要する行政区で、幕張メッセ、ZOZOマリンスタジアムや幕張海浜公園、イオンモール幕張新都心(同名の郊外型店舗の旗艦店で、日本最大規模)を擁していて、千葉市の商業・観光・レジャーの中心となっています。区域全域が造成地で、人工海浜の幕張の浜(全長2,695m)がありますが、砂の流出が深刻であるなどの理由で、長らく遊泳禁止となっています。

中央区は千葉市ならびに千葉県の行政・商業の中心となっている地域です。京成千葉駅周辺に繁華街の富士見、歓楽街・風俗街の栄町があり、当地の商業地としえ栄えています。また、本外房線千葉駅・蘇我駅(外房線・内房線・京葉線・京葉臨海鉄道臨海本線の貨物線が乗り入れる)あたりも商業地として発達しています。大賀ハスの鑑賞地として知られる千葉公園千葉県立中央博物館がある青葉の森公園、亥鼻城(いのはなじょう、別名千葉城とも。模擬天守内が郷土博物館になっている)跡などがあります。

稲毛区と花見川区はおおむね住宅地が占める生活拠点となっています(特に稲毛区は狭いこともあり、人口密度が千葉市全体の2倍近い)。稲毛区の丘上に建つ稲毛浅間神社の松林は市の天然記念物に指定されていて、同神社の創建(808年)以来形成されてきたものとされています。

若葉区は市内最大の面積をもつ区で、日本最大規模の貝塚である加曽利貝塚(犬の骨が人間とともに埋葬されていることが発見された)や緑が残る地域です。区西部はニュータウンとして開発がすすむ一方で、東部は田園地帯やゴルフコースがみられます。若葉区源町にある千葉市動物公園はレッサーパンダの「風太」で有名な動物園です。

緑区はニュータウン開発が進んでいる地域で、区内各所で宅地化が進んでいます。外房線に沿うように市街地が東西に伸びていて、東部の大網白里市との境あたりに昭和の森公園(キャンプ場やBBQエリアなど県内有数の規模を誇る総合公園)やホキ美術館(主に現代日本人作家の写実絵画を収集する)があります。


東金市(とうがねし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

千葉県東金市 人・自然・ときめき交感都市 人口57,780人

八鶴湖の桜を背景にマスコットキャラクターの「とっちー」が描かれています。2014年の市制60周年を記念して50cc以下の白ナンバーを対象に500枚が交付されました。

東金市は千葉県の中央東部にある市です。江戸時代に徳川家康・家忠が鷹狩に訪れたため、御成街道や東金語店が整備され、宿場町・問屋街として発達し、「上総のこがねまち」と呼ばれるようになりました。伝統的に小売業・卸売業が多く商業都市の性質が強い地域ですが、交通の要衝である東金インターチェンジがあるため、化学工業・生産用機械製造といった工業も盛んです。市域の1/3が農地となっていて、野菜や豆類が主として作られています。作田川流域沿いに成東・東金食虫植物群落という国の特別天然記念物/保護区があります。

八鶴湖(はっかくこ、はっかっこ)は徳川家康が東金御殿を築く際に作られた人造の湖です。東金線東金駅の西500mほど、東金市の中央に位置し、ツツジ・アジサイ・花菖蒲など四季折々の花が咲く風光明媚な場所として知られています。3月下旬~4月上旬の桜の時期には東金桜まつりが開催されています。八鶴湖周辺には徳川家康公お手植蜜柑、東金御殿跡、防空壕の跡など歴史を感じさせるスポットが残っています(松の湯という古い銭湯もあり)。

最福寺は単立(日蓮宗系)の寺院です。前述の八鶴湖の東岸の丘の上にあります。802年に最澄によって天台宗の寺院として創建され、1479年に顕本法華宗に改宗、現在は単立の本山というちょっと変わった歴史があります。境内に徳川家康の銅像があり、徳川家ゆかりの地として知られています。

道の駅 みのりの郷東金は国道126号沿いにある大型の道の駅です。農産物直売やレストラン、トイレなどもちろんありますが、東金市は「植木のまち」としてPRを行っているため、千葉県下最大級の植木の圃場があり、植木・盆栽・小鉢植えなどが花木が充実しています。

たぶん…世界一小さいチョコレート工場は2021年にオープンした三真株式会社(あられちゃん家で有名な米菓メーカー)が運営するチョコレート菓子の工場直売店です。菓子の直売のほかホットチョコレートなどのテイクアウトのドリンクもやっています。

東金市はぶどう農家が多くあり観光農園が松之郷に集中しています(なぜぶどうなのかは不明)。東金ぶどう郷といって、時期になるとぶどう狩りが各農園で行われています。


成田市(なりたし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

千葉県成田市 空港(そら)、交流(ふれあい)、希望(ゆめ) 創造都市 人口131,200人

㊤元来のシンプルなナンバーに「NARITA」を併記㊦2014年の市制施行60周年を記念して交付されたもので、成田山新勝寺と旅客機のシルエットを背景に観光キャラクターの「うなりくん」が描かれています。

成田市は千葉県北部中央に位置する中核都市で、日本最大の国際空港である成田国際空港を有することから国家戦略特区、構造改革特区、国際会議都市などに指定されている国家戦略の中心的役割をもつ地域です。古くは成田山新勝寺・宗吾霊堂の二大霊場の門前町として栄えたまちで、現在でも観光都市として成田空港と上記二大霊場を中心に、通年1,000万人の観光入込客数を誇る(コロナ禍以前は1,400万ほど)観光都市となっています。

成田国際空港は日本最大の空港で、同空港だけで日本全体の貿易額の14%を占めています(2015年)。1978年に新東京国際空港として開港し、民営化に伴い成田国際空港と名称を改めましたが、改称前から使用されている成田空港、または行先表の「成田(NARITA)」が使用されています。空港内に300店舗以上の商店を有し、売上高日本一のショッピングセンターでもあります(2018年度)。

成田山新勝寺は真言宗智山派の寺院で、同宗派の大本山の一つです。本尊が不動明王であることから、「成田不動」の名で親しまれています。関東屈指の参拝客数を誇り、国外の観光客にも人気があります。成田線成田駅(JR東日本)から1kmほど参道沿いに商店が出ていて鰻が有名です。また、境内の奥側は成田山公園という広い公園になっています。

ワットパクナム日本別院は、タイのバンコクにあるワットパークナム(観光名所として有名)という王室寺院の別院です。宗教施設にとどまらず、在日タイ人の交流拠点、タイ古式マッサージやタイ料理、タイ式フルーツカービングなどの研修場としても利用されています。日本人でも歓迎されますが、外国の寺院ですからドレスコードはそれなりものを要求されます。

東勝寺は成田市宗吾にある真言宗豊山派の寺院です。通称の「宗吾霊堂」という呼び名で親しまれています。坂上田村麻呂が開基したといわれる寺で、本堂には一人で将軍に駕籠訴えを行い、処刑されたとされる義民・佐倉惣五郎(通称を宗吾・惣五という)の霊が祀られています。講釈や歌舞伎に伝わる佐倉惣五郎の振る舞いは史実として確認できることは少ないながら、実在した人物のようです。


船橋市(ふなばしし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

千葉県船橋市 生き生きとしたふれあいの都市 人口622,900人

㊤船と橋のデザインでプレート上部はアーチ型、下部は波型になっている。2012年から50cc以下~125cc以下の原付3種+ミニカー・小型特殊の計5種類が交付㊦プロバスケットボールチーム「千葉ジェッツふなばし」のデザイン、2016年から数量限定で交付されている。現在は50cc~90cc以下の黄、50~125ccの桃色ナンバーのみ。

船橋市は千葉県北西部にある市です。千葉県下第二位の人口を有し、古くは御成街道・佐倉街道の交通の要衝として船橋御殿や船橋宿の宿場町として発達しました。近代にはいると軍都として栄え、現代の船橋は県都千葉市に対して「商都船橋」と呼ばれる商業の盛んな地域となっています。また、物流・食品加工といった第2次~第3次産業も盛んに行われています。東京都区部に近いためベッドタウンとして開発が進み、人口も安定して増加傾向にあります。

船橋駅と京成船橋駅(少し離れている)は千葉県屈指のターミナル駅として機能しています。周辺地域は戦後に戦災を免れたため、闇市が隆盛を極め「日本の上海」と呼ばれていたエリアで、現在も千葉駅・柏駅と並ぶ千葉県内の繁華街ないし観光拠点として機能しています。千葉県下一位の乗降客数を誇る西船橋駅周辺も商業地になっていますが、こちらはどちらかというと個人の飲食店が多い印象です。

ふなばしアンデルセン公園は船橋市の北東部にある総合公園です。船橋市の市制50周年を記念して開園したもので(当時は「ワンパク王国」だった)、現在は開園当時の三倍以上の面積の38.3haの規模となっています。シンボルの風車はアンデルセン公園として開園当時は回っていましたが(挽いた粉でパンを焼いていた)、近年は経年劣化のため回っていません。

船橋市のベイエリア、浜町(はまちょう)と若松あたりは商業施設と娯楽施設が集中していて、市内外から人を集める地域となっています。浜町にはららぽーとTOKYO-BAY、IKEATOKYO-BAY、ビビッド船橋といった大型商業施設があります。若松の方には地方競馬の船橋競馬場があり、当地の娯楽施設となっています(以前は浜町にオートレース場があった)。南側の高瀬町までいくとサッポロビールの千葉工場があり(有料だが試飲を含む工場見学もやっている)、千葉ビール園というビアホールを併設しています。

意富比神社(おおひじんじゃ、通称は船橋大神宮)は景行天皇40年(だいたい1900年ほど前)に創建されたとされる神社です。境内に高さ12mほど、3階建て灯明台があり、かつては政府公認の私設灯台として活躍していました。江戸時代には徳川家康の前で相撲を披露したことから、毎年10月20日の例大祭では神楽と共に相撲が奉納されています。

船橋三番瀬干潟は船橋市潮見町の東京湾の奥まったところにあります。三番瀬というのは浦安市・習志野市・市川市・船橋市にまたがる東京湾最大の干潟で(水深1m未満の面積だと1,200haほど)、船橋市のあたりはふなばし三番瀬海浜公園として整備されています。潮干狩りやBBQのスポットとして利用されるほか、三番瀬環境学習館という体験学習施設があります(有料だが、VRゲームがあるなど施設としては新しい)。食用貝のホンノビス貝(昔は大アサリと呼ばれていた、蛤より肉は硬いが味は濃い)が定着していて、千葉ブランドになっています。


睦沢町(むつざわまち)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

千葉県長生郡睦沢町 きれいな水 豊かな土 支えあう人の和で築く ふるさと むつざわ 人口6,9280人

町花のサツキとマスコットキャラクターの「うめ丸くん」、2012年に50cc以下の白ナンバーを対象に、限定500枚が交付されました。

睦沢町は千葉県の南東部、長生郡に属する町です。町域は標高2-168mの緩やかな斜面をなしていて、町の中央を流れる埴生川・瑞沢川・長楽寺川の沿岸は米作りが盛んで、上総地区屈指の穀倉地帯となっています。南関東ガス田の天然ガス採掘も基幹産業として盛んに行われるほか、2017年から温暖な気候を活かしたオリーブの栽培が始まっています。南西側の丘陵地はゴルフ場(房総カントリークラブ 房総ゴルフ場)が多くを占めています。

妙楽寺は天台宗の寺院で、848-850年に慈覚大師円仁によって創建されたといいます。多くの古仏像を有し、本尊の木造大日如来坐像(1190年)は国の重要文化財に指定されています。周辺の森林は「妙楽寺の森」として千葉県の天然記念物に指定されているものです。周辺の大字妙楽寺睦沢ダムあたりの梅畑では毎年初夏に梅狩りが行われていて、カリカリ梅が当地の産物の一つとなっています。

道の駅 むつざわ つどいの郷は千葉県道150号大多喜一宮線沿いにある中~大規模の道の駅です(2019年に移転、改称して正式名前が長くなった。元の場所には睦沢郵便局になっている)。物販・レストランのほか温泉入浴施設(つどいの湯)、コミュニティ施設(つどいのハコ・体験工房・体験農園)、ドッグランやレンタルサイクルを兼ねる交流広場「オリーブの森」(災害時にはかまどになるベンチ、通称かまどベンチがある)などで構成されています。なお、温泉はかん水と呼ばれるヨウ素を含んだ湯で、茶褐色の湯です。

ガラス屋 福は睦沢町上市場の太陽光発電所のあたりにあるガラス工芸の工房です。通年で拭きガラスや絵付けなどの体験を行っています。

お寺カフェそわかは睦沢町下郷にある弘行寺の裏手にあるカフェです。お寺の庭を見ながらそばやカレーの、甘味と梵字ラテなどが楽しめます。また、プチ修行として写経もできます。


原付のご当地ナンバー都道府県別目次はコチラ

埼玉県ご当地ナンバープレート紹介・一覧

原付・小型バイクのご当地ナンバー

【埼玉県編】

全47都道府県を網羅 掲載市町村区630以上


四輪自動車の地方版図柄入りナンバープレートはコチラ「地方版図柄入りナンバープレート 一覧 (四輪自動車)」または 地方版図柄入りナンバープレート 関東 (四輪自動車)

埼玉県ご当地ナンバープレートの紹介です。地域の観光・グルメ・道の駅情報なども少し扱っています。

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原付のご当地ナンバー市町村区別目次はコチラ


和光市(わこうし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県和光市 アクセス最高 ちょうどいいまち ちょっといいまち 和光 人口84,160人

市の輪郭に虹をかけた図柄で交通の便の良さ、未来への発展などを表しています。左右に市の花サツキと市の木イチョウ、イメージキャラクターの「さつきちゃんとわこうっち」が描かれています。市制45周年を記念して2015年からミニバイク50cc以下~125cc以下とミニカー・小型特殊車両の5種類が交付されています。

和光市は埼玉県南部にある市です。東京都板橋区・練馬区と接していて、戦後急速にベッドタウンとして人口が増加し、本田技研工業の工場ができたこともあり工業都市として発展しました(本田技研の工場は現在は廃止、本社と研究所が市内にある)。市南部は戦後に開発されたエリアで、住宅団地ないし国や民間の研修・研究施設が多く所在する一方で、北部は住宅地・田園・雑木林が混在しています。

和光市駅は東武鉄道・東京メトロの駅で、東武鉄道・東京メトロともに一日の乗降客数が14万程度と和光市の中心駅となっています(東武鉄道では北千住駅・池袋駅に次いで3位)。池袋・渋谷・有楽町・横浜などに電車一本でアクセスできる利便性から南口に繁華街が形成されています。和光市駅南口周辺のいこいの広場では月に二度軽トラ市がひらかれていたり、駅から徒歩10分ほどでいちご狩りができる農園があったりします。

和光樹林公園は県営の都市公園です。返還されたキャンプ・ドレイクの再利用として整備され1989年に開園した公園で、ラバーが張られたジョギングコースや総合体育館などがあり広々としています。練馬区の大仙中央公園と隣接し、バーベーキューや桜の名所として利用されています。

理化学研究所(国立研究開発法人、RIKEN)の本部は和光市広沢にあります。1917年に設立され、湯川秀樹や朝永振一郎などノーベル賞受賞者を輩出してきた機関で、3,000人ほどの科学者を擁する日本最大の科学研究所です。2016年に世界初の合成元素(113番)ニホニウムが発見されたため、当地の和光市駅~理化学研究所まで続く通りには「ニホニウム通り」と名付けられています。

新倉ふるさと民家園は和光市下新倉にある600坪ほどの施設です。和光市指定文化財の旧冨岡家住宅(およそ300年前の建物)を移築・復元したものに、庭として里山を意識した植栽や池を加えた施設です。

レーマン(Reman、現在はブルボン傘下の株式会社)は、1948年に創業したチョコレート菓子メーカーです。1961年に日本で初めて「麦チョコ」を製造した会社として知られています。和光市中央浅久保通り沿いに和光工場があり、工場直売もやっています。


日高市(ひだかし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県日高市 笑顔と元気を 未来(あした)へつなぐ 緑きらめくまち 人口55,290人

高麗郡1,300周年を記念して作られたもので、日和田山を背景に高麗川流域の巾着田と市のマスコットキャラクター「くりっかーとくりっぴー」が描かれています。50cc以下のミニバイクを対象に2015年10月から2017年3月まで交付されました。

日高市は埼玉県の中南部にある市です。市域の東部は関東平野の西端に位置しおおむね平坦、東部は外秩父系の丘陵地となっていて、ハイキングコースやゴルフ場がみられます。戦後の高度成長期に東京のベッドタウンとして人口が急増、1991に日高町から日高市になっています。市名の由来は当地のシンボルである日和田山(ひわださん)から「日」、高麗・高麗川から「高」の一文字ずつをとったとされています。埼玉県屈指の栗の産地であり、「日高マロン」「高麗川ぽロン」といったブランドを有しています。

巾着田(きんちゃくだ)は、高麗川の湾曲部にある巾着の形をした平地です。8世紀に日本に移り住んだ高句麗人が高麗川を利用して水田を始めたと伝わる地で、現在はヒガンバナの名所として有名な観光地となっています。春には桜・菜の花、初夏~夏にはアジサイとハス、秋は彼岸花が終わるとコスモスが咲くように工夫されています。遠足の行き先として人気があるスポットで「遠足の聖地」と呼ばれています。また、周辺の川越日高線北側には高麗郷古民家(旧新井家住宅、国の有形文化財)があります。

高麗神社は霊亀2年(716年)に関東一円の高句麗人を集めて作られた高麗郡の鎮守として創建されたとされる神社で、高麗王若光が祀られています(「王」の姓は外国の王族であることを指す)。出世・開運の神様として有名な神社で、在日大韓民国民団から寄贈された花崗岩製の将軍標や茅葺きの高麗家住宅などがあります。水天宮が素晴らしいと評されますが、山道を登った所にあるためたどり着くまでが大変です。

サイボクは、ハムやソーセージ加工を行う埼玉種畜牧場が運営するテーマパークです。直売所・レストラン・カフェ・アスレチック・ハムソーセージ工場などと温泉の入浴施設(2002年に日高牧場跡から天然温泉が湧出した)がはいった施設で、「埼玉のディズニーランド」と呼ばれるほどの人気があります。

醤遊王国(しょうゆおうこく)日高本店は弓削多醤油(日高市田波目)が運営する醤油に関する資料館・販売施設です。工場見学や自分で絞った醤油を持ち帰ることができる施設です。2階にイートインコーナーがあり、卵かけご飯や醤油ソフトクリームが食べられます。

加藤牧場は日高市旭が丘のベイシアの近くにあります。ジェラートが有名な牧場で、スイーツ店とレストランが併設されています。乳搾り体験やチーズ作り体験などは執筆現在(R4.8月 )休止中となっています。


吉川市(よしかわし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県吉川市 ひとに優しさ まちに安らぎ 未来に夢ある みんなのよしかわ -市民主役の都市構想- 人口73,260人

吉川市の田園風景と川、イメージキャラクターの「なまりん」が描かれています。ミニバイク50cc以下~125cc以下とミニカー用で計4種類が交付されています。

吉川市は埼玉県の南西部にある市です。江戸川と中川に挟まれた南北に長い三角地帯を市域としていて、1996年市制施行と市としては比較的若い自治体になります。中世以前の昔から稲作地帯でしたが、江戸時代に江戸がひらかれてからは水運を利用した物資集積地として発展しました。現在も市域の1/3強が耕地で、うち3/4程度が田んぼです。また、伝統料理であるうなぎ・なまずといった川魚料理を食べさせる店が目に付きます。都心部から一時間以内で川や田園風景が残るということもあり、近年は人口が増加しています。

吉川美南駅は武蔵野操車場跡地を再開発したもので、2012年に開業した比較的新しい駅です。一日の平均乗降客数は5,308人(R3年度)で、西口はイオンタウン・ケーズデンキなどがはいる商業地として開発されています。東口は農業振興地域の田圃であり開発が進んでいません。

芳川神社(よしかわじんじゃ)は1187年に創建され、鎌倉時代に時の武士団 吉川氏によって諏訪神社として再興されたとされる神社です。建御名方命と経津主命を祀るほか、仏教の信仰対象であるはずの愛染明王が愛染大神として祀られていて、神仏習合時代の名残がみられます。毎年吉川八坂祭りという祭が行われていて、神輿を高くさし上げる(1tほどの神輿を投げ上げている)ことから暴れ神輿とも呼ばれています。また神社の隣に自家製餡が自慢の和菓子屋があります。

よしかわ天然温泉ゆあみは吉川駅北口の吉川市保にあるスパです。強食塩泉の天然温泉と智光薬湯という生薬をブレンドした湯など多数の湯船とサウナ・レストラン・大衆演劇がセットになった施設です。風呂の種類が多いことが売りですが、浴槽が2~3階に跨っているため、足の弱い方は階段の上り下りが大変です。

街のミニ水族館しおやは芳川神社の北側100mくらいのところ、住宅街のなかにあります(というか施設自体が自宅)。個人が趣味で当地の川魚をメインに水槽を展示しているものですが、案内のパンフレットやガイドツアー?もあります。もちろんナマズもいます。


戸田市(とだし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県戸田市 やさしいまちに、なりたい。 パートナーシップでつくる 人・水・緑 輝くまち 人口136,200人

2016年の市制50周年を記念したもので、戸田市ハーモナイズド・マークのロゴ(左下)、戸田橋と花火が描かれています。50cc以下1,300枚、90cc以下100枚、125cc以下600枚の計2,000枚が交付されています(ミニカーと小型特殊は対象外)。

戸田市は埼玉県南東部にある市です。市の西側から南側を荒川が流れ、市域はおおむね平坦な低地となっています。江戸時代に荒川に設けられた戸田の渡しで知られる地域です。荒川を挟んで東京都板橋区に接しているため印刷・食品加工といった製造業、流通関連の企業が倉庫や営業所をおいています。市西部の荒川沿いは洪水の被害に備えた荒川第一調節池~旧荒川流路あたりは彩湖・道満グリーンパークという公園になっています。

戸田公園駅は一日に乗員人員28519人、戸田駅は18,061人(どちらもJR東日本、R3年度の数字)です。人口密度が高いためかなり大きい数字となっていますが、商業地はさほど発達していません。元来戸田市は中山道の板橋宿~蕨宿の中継地点で、宿場町が発達しなかったことから商業面は発達が遅れたということのようです。一方で出生率が高く、人口流入もあって人口増加が続いているため、コンビニなど小規模・地域密着型の店舗がかなり多い印象です。

埼玉県営戸田公園は戸田市の南部にある都市公園です。日本最大規模の東西に2.5km、幅300mの静水コース 戸田漕艇場を有する公園です。戸田漕艇場は1964年の東京オリンピックの漕艇競技会場となったこともあり、現在でもボート競技の聖地として多くの大学や社会人チームがボート競技を行っていて、一部は戸田競艇場になっています。また、漕艇場南側の堤防上は戸田桜堤として当地の桜の名所になっています。

彩湖・道満グリーンパークは戸田市の西部、荒川の旧流路の道満河岸あたりを整備した公園です。遊具・バーベキュー場・釣り堀・野球場・サッカー場などがあります。公園内のヤクルト戸田球場は1976年から東京ヤクルトスワローズの二軍本拠地として使用されていましたが、2026年には二軍本拠地は茨城県守谷市に移転する予定となっています。

戸田橋花火大会は毎年8月第一土曜に行われる花火大会です。初回の花火大会は、1951年に埼玉県戸田町(現・戸田市)と東京都板橋区の都県境をよりわかりやすいものにするため協議を行ったことを記念して行われました。現在は共催という形ではなくなり、名前も「戸田橋」と「板橋」と分かれてはいますが、例年板橋区と戸田市で同日に行われ合計1万を超す花火が上がります。


朝霞市(あさかし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県朝霞市 むさしのフロントあさか 人口136,300人

㊤市内を流れる黒目川とその堤防に咲く桜、右側に彩夏祭のシンボルキャラクター「彩夏ちゃん」、2013年から50cc~125cc以下のミニバイクを対象に交付されている。㊦朝霞市のキャラクター「ぽぽたん」が描かれたもので、市制50周年を記念して2017年から交付されている。こちらもミニバイクが対象。

朝霞市は埼玉県南部にある市です。市域は荒川低地と武蔵野台地に分けられ、その高低差は40mほどです。古くは川越街道の膝折宿として発展した地域で、1932年に東京ゴルフ倶楽部が移転してくると、同倶楽部の名誉総裁で皇族の朝香宮親王にちなみ、皇族の名前をそのまま利用するのは恐れ多いとして一字変えて「朝霞」としました。現在の朝霞は食料品加工・輸送用機械器具・印刷業など製造業が盛んな一方、市域の12%程度が農地や原野であるなど緑も残るエリアとなっています。

朝霞市には東武鉄道東上本線とJR東日本武蔵野線の二本の鉄道が走っていて、朝霞台・北朝霞駅と朝霞駅が中心駅として機能しています。どちらかというと急行が止まる、乗り換えができる朝霞台・北朝霞駅周辺が人気となっていて、駅前にファストフード店が数多く出ています。朝霞駅周辺も飲食店が多く出ていますが、こちらは居酒屋が中心でゆっくりするお店が多い印象です。

陸上自衛隊朝霞駐屯地は東京都練馬区、埼玉県朝霞市・和光市・新座市にまたがる駐屯地です。朝霞の市名の由来になった東京ゴルフ倶楽部が旧陸軍省により転用されたもので、陸上自衛隊広報センター(愛称:りっくんらんど)が所在しています。VRを利用した戦車や水陸両用車の疑似乗車体験や戦闘用車両・ヘリコプターの展示などがあり、人気の施設となっています。

滝の根公園は神明坂を登る途中にある、アスレチックや鯉が泳ぐ池のある公園です。大きな公園ではないですが、当地は低地と台地にまたがるため坂が多く、アスレチックに高低差が利用されています。また、大人ひとり分くらいの幅の吊り橋があり公園のシンボルになっています。

黒目川は朝霞市内をおおむね東西に流れる一級河川です。川岸は桜230本ほどが植栽されて黒目川桜堤として当地の桜の名所になっています。時期になると提灯や灯籠などが設置され、夜桜も楽しめるよう工夫されています。

丸沼芸術の森は、当地の株式会社丸沼倉庫がアーティスト育成を目的として1985年に設立した美術館で、朝霞市上内間木にあります。アンドリュー・ワイエスやベン・シャーン(どちらも現代アメリカを代表する画家)のコレクションは世界有数とされるほか、陶芸教室なども行っています。少し離れたところに丸沼美術サロンというカフェがあって、バウムクーヘンが評判です。

Kファーム(朝霞第一牧場)は朝霞市浜崎 高堤にある農場・牧場です。羊がいて餌を与えられるほか、鶏・うさぎなどが飼育されています。向かいに朝霞養魚池という釣り堀があり、ついでにメダカや金魚などを売っています。第一農場の方は時期が良ければ収穫体験もやっているようです。


熊谷市(くまがやし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県熊谷市 川と川 環境共生都市 熊谷 人口198,700人

2019年の「ラグビーワールドカップ2019」の開催都市として選ばれたことを記念して発行されたものです。同年7月20日に交付が開始され12月27日に交付終了となっています。

熊谷市は埼玉県北部にあります。同県北部では最大の人口を誇り、業務核都市・景観行政団体などに指定されています。江戸時代に中山道熊谷宿として発達し、明治時代初期には熊谷県の県庁所在地となりました。現在の熊谷は農業・工業・商業すべてが県内3位~5位程度で、県北部の産業の中心となっています。2007年に国内最高気温の41.1度が観測され、気温の高さが全国的に知られたことから夏の暑さを逆手に取ったPRが行われていました。学生グライダーの聖地としてグライダーフェスや競技会が行われる妻沼滑空場と「西の花園、東の熊谷」と呼ばれラグビーの聖地として知られる熊谷ラグビー場を有しています。

熊谷市はJR上越新幹線・高崎線、秩父鉄道秩父本線が通っています。熊谷駅は前述の3線が乗り入れる接続駅で当地の中心駅となっています。北口はショッピングモール・ビジネスホテル・飲食店が並ぶ商業地、南口側は市立文化センタープラネタリウム館があり、荒川緑地沿いに当地の桜の名所の一つ 熊谷桜堤が続いています。また、駅北口から500mほどのところに星溪園(せいけいえん)という江戸時代~明治初期の日本庭園があります。

妻沼聖天山歓喜院は熊谷市妻沼(めぬま)にある高野山真言宗の寺院です。日本三大聖天の一つとされる名刹で、1179年に長井庄(現在の妻沼)の総鎮守として当地の武将 斎藤別当実盛が守り尊の聖天(歓喜天=ガネーシャ)を祀るために創建したとされています。本殿は江戸時代に造られたもので、彫刻・装飾ともに素晴らしく埼玉県唯一の国宝建造物になっています。名物として聖天寿司(細長いいなり寿司)があるほか、周辺ではねぎの栽培が盛んで、「妻沼ねぎ」としてブランド化を目指しています。

別府沼公園は1994年に開園した総合公園です。同地に古くからあった自然の湧き水を源流とする別府沼を利用した公園で面積は17.1ha、日本庭園・ハナショウブ園・遊具・広場・ジョギングコース・観察池などがはいっています。春には花見客で賑わうほか、ハナショウブの名所として知られています。

熊谷うちわ祭は毎年7月19日~23日(一般向けは20~22日の3日間)に行われる愛宕八坂神社の例大祭です。神社自体は小さいものの、祭りの方は規模の大きさで有名であり、山車6台・屋台6台が囃子に合わせて市内を巡行します。2020~2021年はコロナウイルスの影響で自粛となり、必要最低限の神事のみ行われましたが、2022年度は露店の出店禁止、駅前の初叩きあいを自粛しての開催となりました。

江南の藤は熊谷市の南西部、熊谷市板井1625-8にあります。樹齢推定140年ほどのノダナガフジという藤で、見頃は4月下旬~5月上旬くらい、房は長いもので1m40cmくらいになります(重くなり本体を痛めるため、早めに刈り取りが行われる)。地域のボランティアが保護と一般開放を行っていて、花期には民謡や詩吟、琴の演奏などが行われることがあります。入場料300円(お茶のサービスあり)で駐車場もあります。


北本市(きたもとし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県北本市 さくらと範頼伝説のまち 人口66,020人

トマトの形のプレートに市の木であるサクラのイラストとイメージキャラクターの「とまちゃん」が描かれています。2018年からミニバイク(50cc以下~125cc以下の3種)+ミニカー・小型特殊車両の5種類が交付されています。

北本市は埼玉県中央東寄りに位置する市です。1602年に移転するまで中山道の鴻巣宿があったことから本宿村>北本宿村>北本町>現在の北本市となっています。1960年代から埼玉市・東京のベッドタウンとして開発が進み人口が増加しましたが、2004年に人口70,719人でピークを迎え、以降人口減少が続いているため消滅可能性都市の一つとなっています。

グリコピア・イーストは2012年に操業した江崎グリコの北本工場(関東最大規模となる)にある工場見学施設です。ポッキーなど同社の製品の製造過程が見られるほか、過去のグリコ製品についてきたおまけのおもちゃのミュージアムやオリジナルポッキー・プリッツを作る体験もあります。

北本自然観察公園は北本市北西部の石戸宿地区にあります。台地西側の浸食谷をそのまま利用した公園で、雑木林や湿地がそのまま残っています。樹齢約200年ほど、埼玉県の天然記念物でもあったエドヒガンザクラが有名でしたが、2019年の台風で根本から折れてしまいました。

石戸蒲ザクラ(いしとかばざくら)は北本市石戸宿3丁目にあるカバザクラの古木です。1922年に国の天然記念物に指定され、日本五大桜に数えられる巨大な一本桜で、樹高12m、樹齢800年を超える銘木です。石戸蒲ザクラの名は「蒲冠者(かばのかじゃ)」と呼ばれる源範頼に由来するとされています。

北本市はトマト栽培と関わりが古く、大正時代末期にトマト栽培が開始された先進地です。昭和2年に国内初の無着色ピューレ「トマトクリーム」が開発されました。現在はどちらかというとねぎや白菜といった他の野菜の栽培が多いですが、北本トマトカレーとしてご当地グルメになっています(他にもトマトようかん、大福などもある模様)。

学校給食歴史館は北本市の北西側、北本総合公園の近くにある施設です。埼玉県学校給食会という法人の敷地内にあり、学校給食の歴史について学べる施設になっています。コッペパンや脱脂粉乳、ソフトめんなど懐かしの給食のサンプルが時代順に並び、当時の給食風景の写真も展示されています。


小川町(おがわまち)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県比企郡小川町 和紙のふるさと 人口28,970人

小川町七夕まつりの竹飾りとイメージキャラクター「星夢(スタム)ちゃん」が描かれています。2018年から50cc以下~125cc以下のミニバイク用を対象に交付されています。

小川町は埼玉県中部の西寄りに位置する町です。ユネスコ無形文化遺産に登録されている小川和紙(細川和紙)が有名で、和紙の里として知られています。日本の有機農法の第一人者である金子美登(かねこよしのり)氏が経営する霧里農場があることから有機農法の輪がひろがり、現時点では有機農業の里(無農薬・無化学肥料)として世界的にみても先駆者的な位置づけとなっています、また、当地のPRとしてオーガニックフェス(オガフェス)が行われています。蔵元・ワイナリー・ブルワリーを有する酒の町でもあります。

道の駅おがわまちは国道254号沿いの中規模の道の駅です。直売所と麺工房かたくり(レストラン)がはいっているほか、埼玉伝統工芸会館が併設されていて、雛人形・絣・桐細工などの展示があるほか、細川和紙の紙漉き体験を行っています。

旧小川小学校下里分校は小川町大字下里の槻川沿いにあります。1964年に現在の校舎が新築され、児童数の減少により2011年に廃校になっています。現在はNPO法人が管理していて、見学ができるほかにカフェが入っています。アニメ「のんのんびより」のロケ地として知られるほか、さくら祭りなど当地のイベントに利用されています。周辺には1971年から有機農業を行っている霧里農場があります。

玉成舎(ぎょくせいしゃ)は1888年に建てられた養蚕伝習所でした。その後、昭和初期には民家として利用されていましたが、住人がいなくなったため取り壊しが検討されました。現在は交流施設としてリノベーションされ、インドネシア雑貨ぶんぶん丸、武蔵ワイナリー直売所、有機野菜食堂わらしべといった店舗がはいっています。

武蔵ワイナリーは小川町高谷にあるワイナリーです。2011年からブドウを栽培開始、2017年に法人化しています。無農薬・無化学肥料で育てたブドウ(JAS有機で認められているボルドー液も使用していない)を土着の天然酵母で醸すといった趣旨のワイナリーです。直売所では日本酒・ワインの試飲ができます。シードルやキウィの酒、ワインのソフトクリームも扱っています。

小川町には3軒の日本酒の蔵元があり、晴雲酒造は「金勝山」「晴雲」無農薬米で造った「おがわの自然酒」、武蔵鶴酒造は「武蔵鶴」(奈良漬けも有名)、松岡醸造は「帝松(みかどまつ)」といった地酒が造られています。それぞれ蔵見学を行ったり、直営レストランを有しています。また、当地の地ビールとして麦雑穀工房マイクロブルワリー(大塚1151-1)があり、雑穀を使ったビールやパンが作られています。


狭山市(さやまし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県狭山市 お茶香るまち 人口152,400人

同市在住の童絵作家 池原昭治氏が描いた「茶娘」と狭山市入間川七夕まつりの様子が描かれています。2019年1月から、ミニバイク50cc以下の白ナンバーを対象に交付されています。

狭山市は埼玉県南西部にある市です。川越狭山工業団地・狭山工業団地の2つの工業団地を有し、県下第一の製造品出荷額を誇る工業都市(2018-2020年)、またはベッドタウンとして住宅が多い印象です。市名の由来は狭山丘陵、または市の特産品である狭山茶から来ていますが、入間市(旧冨岡町)と狭山市(旧入間川町)と名前が入れ替わっているため、地名などに「狭山」「入間」の混乱が見られます(合併を見越した「狭山」のネーミングだったが、結局合併しなかった)。狭山市・入間市にまたがる航空自衛隊入間基地の約9割が所在しています。

智光山公園は狭山市北部の日高市との境あたりにある都市公園です。1977年から順次整備されてきた公園で面積は53.8ha、武蔵野のナラ、アカマツ、クヌギといった雑木林を活かした公園になっています。公園内にこども動物園(大人200円、小学生以上50円)、都市緑化植物園、釣り堀などがはいっています。

狭山稲荷山公園は、返還されたジョンソン空軍基地の一部を活用した県営の都市公園です(米軍管理下では「ハイドパーク」と呼ばれていた)。造成にアメリカ人が関わったため、芝生を中心としたアメリカ風の公園になっています。桜の名所として知られるほか、さやま大茶会の会場となっています。園内に狭山市立博物館がはいっています。

狭山茶は埼玉県西部または東京都西多摩地区を中心に栽培される茶で、静岡茶・宇治茶と並んで日本三大茶とされています。気候が比較的冷涼であり、年に二回しか摘まないため他の産地より葉が厚く、味・色・香りが強いことが特徴となっています。狭山市北入曽に宮野園という茶摘み(お茶摘み娘の衣装を貸してもらえる)や手もみ茶・組茶が体験できる茶製造・販売業者があります。

入間基地は南東北・関東・中部・近畿の防空を担う中部航空方面隊司令部が置かれている主要基地です(人員数は国内最大)。イベントとして7月末頃に納涼祭として盆踊りや花火、11月3日に航空ショーが行われています(2022年は納涼祭は中止、航空祭は開催の予定)。団体向けの基地見学のほか、定期的に修武台記念館が一般開放されています。

狭山ベリーランドは狭山市堀兼にある関東最大規模のベリー農園です。いちご狩り・しいたけ狩り・ブルーベリー狩りをそれぞれのシーズンに行っています。ブルーベリーの品種が多いこと、ハウス内の道が広いことが特徴です。


上尾市(あげおし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県上尾市 あなたに げんきを おくるまち 人口225,200人

市のイメージキャラクター「アッピー」と市の花ツツジが描かれています。ミニバイク50cc以下~125cc以下を対象に2019年4月から交付されています。

上尾市は埼玉県の中央から東寄りに位置する市です。県下8位の人口を有する市で、市域はおおむね住宅地、商業地、工業団地から成ります。江戸時代に中山道の上尾宿、平方の平方河岸、原市には市場町がひらかれて発展しました。1883年に日本初の私鉄 日本鉄道が開通し、上尾駅(現在はJR東日本)ができたことから開発がすすんだ地域です。主産業はサービス業・卸売業といった第三次産業であり、上尾駅の東西や旧中山道沿い、上尾道路沿いに商業地が発達しています。

上尾丸山公園は「水と緑の調和」をテーマとして1978年に開園した総合公園です。荒川に流れ込む低地と台地の高低差を利用した公園で、児童遊園地、バーベキュー場、自然学習館、小動物園(2019年にコツメカワウソ3頭を導入)などがはいっています。湧水を利用した大池、修景池に人気があり、蓮や滝、紅葉をテーマにした写真を撮る方が多いようです。

榎本牧場は市西部の荒川沿い、前述上尾丸山公園から1kmくらいのところにあります。牛の乳搾りやバター作りなど牧場体験や無添加のヨーグルト、ジェラートの販売を行っています。荒川沿いのサイクリングロードが近いこともあり、自転車愛好家に人気の施設となっています。

文楽 東蔵(あずまぐら)は、「文楽」を代表銘柄とする酒造メーカー 北西酒造と蕎麦・一品料理の東蔵が共同で2008年にオープンした店舗です。上尾駅から東口から旧中山道を北側に600mくらい行ったところにあります。和モダンのレストランで、和食中心ですが洋食もやっています。テラス席は犬連れOKです。

八枝神社(やえだじんじゃ)は上尾市平方にある神社で、素盞鳴尊と「狛狗大神(はっくだいじん)」と呼ばれる獅子頭を祀る神社です。厄除招福・疫病退散の神様として親しまれていて、獅子頭は年間通じて貸出を行っています。毎年7月には「どろいんきょ」と呼ばれる祭りが行われています。これは、「隠居神輿」と呼ばれる白木の神輿を泥の中で転がし回すという祭りです。

原市沼は上尾市の東部の原市沼川(利根川水系綾瀬川の支流)と東北・上越新幹線が交わるあたりにあります。野鳥や湿生植物に恵まれた湿地で、昔から蓮の花で有名な当地の名所の一つです。戦後の食糧難の時期に当地の蓮は食べ尽くされてしまったので、現在見られる蓮は行田市から譲り受けた古代蓮になっています。

平野観光農園は上尾市菅谷にある観光農園です。直売所で焼きとうもろこしや干し芋などを販売しているほかに、さつまいも掘りとキウイフルーツ狩りを行っています。モモとサクラという二頭のヤギが飼育されています。


志木市(しきし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県志木市 みんなで創る、みんなのふるさと、輝く志木市 人口76,601人

志木市文化スポーツ振興公社のイメージキャラクター・志木市の観光大使「カパル」といろは親水公園エリアの新河岸川、桜、富士下橋(赤橋)が描かれています。2019年8月からミニバイク50cc以下~125cc以下を対象に交付されています。デザインは複数の図案からカパルが選んだものです。

志木市は埼玉県の南部にある市です。市としては全国で6番目に小さく(9.05k㎡)、市域には新河岸川・柳瀬川・荒川が流れています。江戸時代に引又河岸の舟運で栄え、その経済基盤を背景として東武東上線が誘致され、志木駅(駅自体は新座市にある)が設置されました。市名は新羅郡志木郷(現在の和光市白子周辺)からで、明治の大合併の折に新地名を親村である舘と経済に優れる引又のどちらにするかで揉めたため、昔近くにあった志木郷の名をとったとされています。現在の志木市は東京のベッドタウンとして住宅街になっています。

長勝院旗桜(ちょうしょういんはたざくら)は、志木市柏町にあるヤマザクラの一種で、1998年9月号の「櫻の科学」で世界に一本だけの新種とされています。花の中央にある雄しべの一部が花弁になることで(旗弁という)、旗をつけたように見えることから旗桜と呼びます。ヤマザクラの変種なのでソメイヨシノより開花が1週間ほど遅れます。樹齢400年ほど、高さ11mほどで、当地ではまんじゅうや最中、日本酒に旗桜にちなんだものがあります。

宝幢寺(ほうどうじ)は志木市柏町にある真言宗智山派の寺院です。「お地蔵さんとカッパ」というカッパ伝説が残っていることから境内にカッパ像があります。枝垂れ桜の名所でもあり、花期には夜桜も見れるようライトアップされます。志木市はイメージアップにカッパを利用していて、市内には24体のカッパ像があります。なお、観光PRキャラクターもカッパがモチーフです。

いろは親水公園は柳瀬川と新河岸川が合流する地点にある公園です。近年新市庁舎とともに整備が進められ、2022年8月にリニューアルオープンしています。旧村山快哉堂(市の指定文化財・薬局として利用されていた店蔵)、カフェ・ベーカリー、水遊びができるウォーターパークなどがはいっています。桜・芝桜・アジサイなどが植栽され、遊歩道が整備されています。

敷島神社は当地の浅間神社(富士信仰の神社でコノハナサクヤヒメを祭神とする)に村山稲荷神社・星野稲荷神社・水神社を合祀した神社です。境内に田子山富士と呼ばれる富士塚(富士山を模したもの、当地のものは再現性が高いとされる)があり、天気が良ければ富士山がチラリとみえるそうです。

食品サンプル教室FAKE FOOD COOKINGは、志木市本町4丁目にあるカルチャースクールです。2018年から自宅教室としてお家で作れる食品サンプルの講座を開いています。


行田市(ぎょうだし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県行田市 古代から未来へ 夢をつなぐまち 人口80,240人

忍城と埼玉古墳群の遺跡が描かれています。50cc以下の白ナンバーを対象に交付されています。

行田市は埼玉県北部にある市です。万葉集や風土記に「さきたまの津」や「武蔵国埼玉郡」の記述がみられ、県名である「埼玉」の発祥の地とされています。江戸時代に下級武士の内職として足袋の生産がはじまり、「行田足袋」として有名になりました。第二次大戦後の洋装化に伴い足袋生産は衰退したものの、繊維産業は盛んに行われています。JR高崎線の行田駅が市域の南西端にありますが、中心市街にある秩父鉄道行田市駅とは5kmほど離れていて徒歩圏内ではありません。

忍城(おしじょう)は室町時代中期に成田氏によって築かれたとされる城で、数度の攻城を受けても落城しなかった要害堅固の城として知られています。戦国時代には北条氏についたため、豊臣方から水攻めを受けたことから「浮き城」や「亀城」とも呼ばれています。天守は現存しておらず、現在見られるものは3階建ての模擬天守(内部は資料館)です。行田市郷土博物館が隣接しています。

埼玉古墳群は行田市内にある9基(前方後円墳8、円墳1基からなる)の古墳群です。さきたま風土記の丘(さきたま古墳公園)という公園になっていて、県立さきたま史跡の博物館や行田市はにわの館(はにわ作りができる施設)などがはいっています。とりわけ稲荷山古墳から出土した鉄剣(金錯銘鉄剣)が有名です。

古代蓮の里は行田市小針にある風致公園で、ふるさと創生事業の一環として1992年から2000年にかけて整備されました。行田市の天然記念物でもある古代蓮(行田蓮)は、公共施設工事の際に1400年~3000年前の地層から種が出たものです。同公園は古代蓮園・水生植物園を主として様々な花木が植栽され、古代蓮会館がはいっています。また、うどん屋や枝豆アイスなど売店が多いのが特徴となっています。約2.8haの行田市田んぼアート会場が隣接していて展望タワーから一望できます。

足袋とくらしの博物館は牧野本店という元足袋工場を改装した博物館です(入館料:大人200円、子供100円)。別途2,500円かかりますが、オリジナル足袋を作れる体験を行っています。足袋蔵まちづくりミュージアムは栗代蔵という足袋蔵を改装した博物館で、当地の観光案内所を兼ねています。中央通りを離れますがどちらも行田市駅近くにあります。また、藍染の工房で牧禎舎(まきていしゃ)という施設があり、藍染の体験を行っています。

行田八幡神社は行田市の総鎮守とされている神社です。創建年は不明ですが、口伝えによると平安時代中期に源頼義・源義家が奥州討伐の折に戦勝を祈願して勧請したとされています。行田市は毎月14日まで花手水ウィークを行っていて、こちらがメインとなっています。

行田市を含む北埼玉では「フライ」というと水で溶いた小麦粉に肉や野菜をいれたお好み焼き風の食べ物を指します。かつては足袋工場で働く女工のおやつとして人気がありました。また、「ゼリーフライ」はおからとじゃがいもをベースに人参やネギなどが入った衣のない揚げ物です(小判形であることから元は「銭フライ」といったのが訛ったらしい)。


鴻巣市(こうのすし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県鴻巣市 ひな人形と花のまち 人口118,100人

メインキャラクターの「ひなちゃん」が描かれたカラフルなデザインです。2013年からミニバク50cc以下~125cc以下の3種+ミニカー・小型特殊車両を対象に交付されています。

鴻巣市は埼玉県北部にある市です。江戸時代に中山道の鴻巣宿として発展し、現在は東京の衛星住宅都市の性格をもちます。主産業は第三次産業ですが、埼玉県下9位の農業産出額を誇り、稲作・花卉園芸が盛んです。また、400年近い伝統を持つひな人形の産地でもあります。埼玉県の運転免許技能試験場があるため、他の自治体からも訪れる人が多い地域です。2007年に鴻巣駅東口に再開発ビル群「エルミ鴻巣」、2010年に新宿・北新宿あたりに複合商業施設「ウニクス鴻巣」ができています。

鴻巣市の伝統工芸品のひな人形は「鴻巣雛」といって、江戸時代、鴻巣市がまだ鴻巣宿だった頃からの名産です。また、「赤物」と呼ばれる招き猫やだるま、獅子頭といった縁起物もひな人形と同じ技法で作られます。当地の鴻巣びっくりひな祭りは「日本一高いひな壇のひな祭り」として現在はエルミ鴻巣をメイン会場として行われています(開始当初は市役所で行っていた)。

鴻神社(こうじんじゃ)は、鴻巣駅から北へ200mくらいのところにある神社で、鴻巣宿の総鎮守です。当地に伝わる「コウノトリ伝説」の舞台となっている神社で、さほど大きなものではありませんが、活気があります。毎年12月4日に酉の市がひらかれています。子授け・安産の神様として親しまれていて、お守りも卵形です。

ナンジャモンジャの木は正式にはヒトツバタゴといって、中国や台湾、日本では愛知・岐阜県・対馬に自生している木です(楡、菩提樹などをいうこともある)。花期は5月で、小さい白~桃色の花を多数つけるので木全体に雲がかかったようになります。埼玉県では珍しいものですが、当地では鴻神社や勝願寺の境内、なんじゃもんじゃ稲荷などに植栽されていて花見の対象になるようです。

「ふゆみずたんぼ」とは冬の間も田に水を張る農法(=冬期湛水)で江戸時代から行われている農法です。微生物やイトミミズ、魚類や野鳥など湿地に生息する生き物の生態の保全に寄与するほか、鳥の糞による施肥効果や雑草を抑える効果、地下水を涵養する効果があるとされています。当地では小谷(こや)地域で行われていて、冬場に白鳥が飛来するようになっています。同地域では光酒造・鴻巣蒸溜所というジャパニーズウイスキー蒸溜所が2020年にできていて、2025年に商品としてリリースされる予定です。

鴻巣フラワーセンターは市内にあった埼玉綜合園芸と鴻巣園芸センターの2つの花市場が合併したものです(それまでは1つの自治体に2つの花市場がある珍しい状態だった)。東日本屈指の花市場で、予約は必要ですがせりの見学ができます。パンジーハウスという農産物直売所を併設していて花苗・野菜苗・野菜などを販売しているほか、うどん・ラーメン・パン屋などがあります。

鴻巣市コウノトリ野生復帰センター(愛称:天空の里)は2022年1月に一般公開されたコウノトリの飼育施設です(鴻巣市明用632にある)。現在「空(そら)」と「花(はな)」のつがいが飼育されています。入館料は100円で中学生以下は無料です。


さいたま市

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県さいたま市 のびのびシティ さいたま 人口1,264,000人

プレート上部にさいたま市と各区名、左上側にその区の花(画像は中央区なのでバラ)、右下側にPRキャラクターの「つなが竜ヌゥ」が描かれています。市制施行10周年となる2012年からミニバイク50cc以下~125cc以下を対象に交付されています。

さいたま市は埼玉県南東部にある政令指定都市です。2001年に浦和・大宮・与野市が合併して誕生、その後2005年に岩槻市を編入して現在の形になっています。10の行政区を有し、全国で9番目の人口を誇る100万都市であり、1市に浦和レッズ・大宮アルディージャの2つのプロサッカークラブを有するサッカーのまちでもあります。産業でみると従業者の8割が商業・サービス業に従事していて製造業の比率が低く、県庁所在地としては珍しく昼夜人口比率が100を切るなど東京の衛星都市という印象があります。

旧浦和市(現浦和区・桜区・緑区・南区)は、古くは調神社や玉蔵院の門前町として栄え、その後中山道の浦和宿として発達した地域です。明治2年に浦和県として県庁が置かれ、その後埼玉県になった後も県庁が置かれています。浦和区・南区は宅地化が進む一方で、東西に張り出した桜区・緑区は自然の残る地域となっています。

旧大宮市(現大宮区・西区・北区・見沼区)は、氷川神社(旧武蔵国に280社ほどある神社の総本社)の門前町として栄え、こちらも中山道の大宮宿として発展してきました。戦後に日本鉄道大宮工場や大宮操車場ができて「鉄道の町」として知られるようになりました。観光名所として鉄道博物館大宮盆栽美術館があります。

中央区(旧与野市)はさいたま市の行政区の中で最小で、旧浦和市・旧大宮市域に挟まれた格好になっています。さいたま新都心駅側にさいたまスーパーアリーナ、JR埼京線与野本町駅側に彩りの国さいたま芸術劇場を有しています。また、1877年開園の与野公園は1977年にバラ園が開設されて以降はバラの名所として親しまれています。

岩槻区(旧岩槻市)は、岩槻城の城下町として栄え、江戸時代には日光御成街道の岩槻宿として発展した地域です。もともと桐の産地であったことから伝統工芸として岩槻人形が有名で、2020年に岩槻人形博物館が開館しています。岩槻総鎮守の久伊豆神社(久伊豆信仰といって、このあたりには同名の神社が多い)は岩槻城址の一部を成しています。


深谷市(ふかやし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県深谷市 夢を育み 明日(あす)に飛翔(ひしょう)する 笑顔都市 人口143,800人

㊤イメージキャラクターの「ふっかちゃん」が描かれたもの㊦経済界の偉人 渋沢栄一の肖像とJR深谷駅が描かれている。2019年9月から交付されている。

深谷市は埼玉県北西部にある市です。上杉房顕が康正2年に築いた深谷城の城下町として発達し、江戸時代には中山道深谷宿として繁栄した地域です。現在の深谷は農畜産物の生産が盛んで、「関東の台所」として知られるまちです。また、第一国立銀行・東京証券取引所といった多種多様な企業、経済団体の設立に関わり、「日本資本主義の父」と呼ばれる実業家・渋沢栄一が生まれた場所でもあります。

深谷市はねぎの生産量日本一の市であり、深谷ねぎは全国的なねぎのブランドとして知られています。明治時代にそれまで盛んに栽培されていた藍の相場が暴落したことからねぎ栽培が始まったとされています。深谷駅近くの瀧宮神社では毎年1月に深谷ねぎまつりが行われています。ねぎの他にもトマト・きゅうり・ブロッコリーといった畑作、深谷牛と呼ばれる黒毛和牛や養鶏といった畜産も盛んです。

渋沢栄一記念館は深谷市北部の青淵公園(せいえんこうえん)近くにあります(生家は西に500mくらいのところにある)。2020年から2階で渋沢栄一翁のアンドロイドが公開されています。生家の中の家(なかんち)は無料で見学できる施設ですが、執筆現在(R4.9月)では構造補強・改修工事が行われていて公開範囲が限定されているようです。

深谷グリーンパークは深谷市樫合にある公園で、東京ドーム一個強の敷地に大小の広場と流れるプール、波のでるプールなどを有するアクアパラダイス・パティオがはいっています。チューリップ・桜・ユリ・コスモスやハーブ類が植栽されていて、春~秋にそれぞれの花が楽しめます。

ふかや緑の王国は深谷市櫛引にある公園で、もともとは埼玉農林総合研究センターの深谷試験地跡を2009年に開拓ボランティア(ふかや緑の王国ボランティア)が市民の森として整備したものです。梅園・カエデ園やローズガーデン・クレマチスのアーチなどがあり、樹木主体の落ち着いた雰囲気の公園です。埼玉県花植木流通センターが併設されていて、盆栽が人気です。

深谷テラスパークは2022年5月にオープンした施設で、深谷市黒田にあります。体験農園・レストラン・直売所を兼ねるキューピーのヤサイな仲間たちファームやじゃぶじゃぶ池、バーベキュー場がありますが、周辺の田園風景に負けていてまだ少し寂しい感じがします。2022年10月に深谷花園プレミアム・アウトレットが営業開始する予定です。周辺に花園芍薬園(入場料400円)があります。

丸山酒造は明治6年創業の酒蔵で、深谷市横瀬の華蔵寺ちかくにあります。当地の地酒として「金大星正宗(きんたいぼしまさむね)」、埼玉工業大学と提携した「瞬喜道(しゅんきどう)」、「仁科誉(にしなほまれ)」といった酒を扱っています。


横瀬町(よこぜまち)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県秩父郡横瀬町 緑と風が奏でる こころ和むまち うららかよこぜ 人口7,732人

武甲山を背景にイメージキャラクターの「ブコーさん」が描かれています。2011年から50cc以下の白ナンバーを対象に交付されています。

横瀬町は埼玉県北西部秩父郡に属する町です。北側~東側、南東側~南側をぐるりと山に囲まれていて、町域の8割が森林です。住宅や農地などは町域北西部の横瀬川周辺の平野に集中しています。主な産業は石灰岩鉱業(セメントや製鉄に利用される)で、農業も行われています(畑作中心で果樹作・茶が比率としては多い)。人口流入はあるものの、少子高齢化に追いついておらず、日本創生会議・人口減少問題検討分科会の出した消滅可能自治体に指定されています。

道の駅 果樹公園あしがくぼは国道299号線沿いにある道の駅で、西武鉄道秩父線の芦ヶ久保駅を降りたところにあります。あしがくぼ果樹公園村(12軒の果樹農家で構成されている)やあしがくぼの氷柱への観光の拠点施設となっていて、レストラン(ずりあげうどんとみそポテトあり)・農産物直売所・そば打ちの体験施設などがはいっています。

武甲温泉は横瀬の市街地の中心を流れる横瀬川沿いにあります。日帰り入浴・宿泊・オートキャンプ場を兼ねる施設で、露天風呂・内風呂・ジェットバス・炭酸泉・サウナなど充実しています。泉質は単純硫黄泉(源泉はph11.1と高スペックだが、加水循環式と思われる)です。1995年(平成7年)開業とのことですが、なぜか昭和感があります。また、林道丸山線沿いに丸山旅館「花悦の湯」という日帰り入浴をやっている施設があります(こちらは薬湯が有名)。

小松沢レジャー農園は横瀬町横瀬にある観光農園です。いちご狩り・ぶどう狩り・しいたけ狩り・さつまいも掘りに手打ちそば・うどんやピザ焼きの体験、マス釣りや溶岩石でバーベキューなどができる当地のテーマパーク的施設です。ヤギと合鴨がいるほか、裏山に千本以上の紅葉が植えてあり紅葉が見事です。

寺坂棚田は横瀬町横瀬の林道丸山線の入口辺りにあります。約330枚の田んぼが集まったもので、全体面積5.2ha(うち田んぼ4ha)、ジオパーク秩父(日本ジオパーク)に認定されています。7月にはホタルかがり火祭り、9月に彼岸花祭りが行われていますが、2022年度は中止となったようです。


吉見町(よしみまち)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県比企郡吉見町 みんなで創る、みどりと笑顔があふれるまち 人口18,590人

町を散歩する「よしみん」が描かれています。2012年12月からミニバイク50cc以下~125cc以下、ミニカー、小型特殊車両を対象に交付されています。

吉見町は埼玉県中部にある町です。国道・鉄道ともに町域に無いため、県道27号線が主要道路になっています。稲作を中心とした農業・工業ともに盛んに行われていますが、昨今は流通業のオフィスや倉庫が多い印象です。特にいちごは県内有数の生産量を誇り、「吉見いちご」と呼ばれます。埼玉県の消滅可能性都市のうちの一つとなっています(-70.7%)。

吉見百穴(ひゃくあな/ひゃっけつ)は6世紀末~7世紀末に作られた横穴墓群で、219基が現存しています。吉見町の西側市野川あたりにあり、当地の観光名所として資料館やうどん屋、野菜の直売所などが周辺にでています。国の天然記念物「吉見百穴ヒカリゴケ発生地」に指定されています。

岩窟ホテルは前述の吉見百穴から南に100ほど行ったところにあります。明治~大正時代にかけて農夫の高橋峰吉氏・奏次氏が60年間掘ったもので、正式名称を「岩窟ホテル・高壮館」といい、調度・装飾なども岩から彫り出したものです。1982年と1987年の台風による二度の崩落のため閉鎖されていますが、向かいの岩窟売店に写真など資料があります。

岩殿山安楽寺は、吉見町御所にある真言宗智山派の寺院です。本尊は聖観世音菩薩で、坂東三十三観音の11番札、関東八十八箇所の75番札、東国花の寺百ヶ寺埼玉5番です。「吉見観音」の名で親しまれ、源頼朝の弟源範頼が匿われたとされる寺院です。門前町というほどではないですが、厄除け団子の店が山門前にあります。

道の駅 いちごの里よしみは県道27号東松山鴻巣線とみどりのみち(大里比企広域農道)が交差するあたりにある大型の道の駅です。物産館・レストランのほか子供用の遊具を備えたわんぱく広場、園芸センターなどがはいっています。

松山城(武蔵松山城)は1399年に上杉友直によって築かれたとされる平山城です。関東平野を押さえる戦略的要衝として戦国時代には上杉・武田・北条氏が狙う係争地でした。かなり広い範囲に高低差をつけた曲輪が残っていますが、道が十分に整備されていないので登城の際は軽装・動きやすい靴で行くといいでしょう。


桶川市(おけがわし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県桶川市 はつらつとした 緑豊かな 市民文化都市 人口75,220人

左側にべに花畑とマスコットキャラクターの「オケちゃん」、上部にホンダエアポートのセスナ機が描かれ、「べに花の郷」のロゴが入っています。2014年11月からミニバイク50cc以下~125cc以下を対象に交付されています。

桶川市は埼玉県中東部にある市です。江戸時代に整備された中山道の宿場町として発達した地域で、周辺の農産物の集散地として重要な役割を果たしていました。天明・寛政年間(1781~1801年)に最上地域(山形)から最上紅花の種子がもたらされ、全国2位の産出量を誇るべに花は「桶川臙脂(おけがわえんじ)」と呼ばれました。1960年頃から首都圏のベッドタウンとして開発が進み、現在の桶川は住宅が目立つようになっています(紅花の一般的な表記は「紅花」だが、桶川ではおおむね「べに花」と呼称する)。

JR高崎線桶川駅は1885年に日本鉄道の駅として開業した鉄道駅です。高崎線は旧中山道(国道17号)とほぼ並行しているため、駅の東口近くは旧家や蔵造りの建物、桶川宿府川本陣跡といった史跡と住宅・小店舗(菓子屋が多い)が混ざっています。西口は三井精機工業(三井直系10社のうちの一つ)の工場跡地が再開発され、おけがわマイン(パトリア桶川)・さいたま文学館・桶川市立中央図書館と駅西口公園が整備されています。

城山公園は、鎌倉時代に築かれた三ツ木城跡の周辺を整備した面積10.5haの都市公園です。公園内に三ツ木城(単郭式、舌状台地を活かした一辺60mくらいの三角形)の土塁と空堀が残っていますが、草木に隠されて分かりづらいようです。上尾道路を挟んで、公園北西側に桶川市歴史民俗資料館があります。

桶川飛行学校平和祈念館は前述の城山公園から西に600mくらいのところにある施設です。文化財の熊谷陸軍飛行学校桶川分教場を改修した施設です。同分教場は1937年に竣工され、1945年まで特別攻撃隊の訓練施設として使用されました。戦後~2007年まで引揚者や生活困窮者を受け入れる市営住宅「若宮寮」として利用されていましたが、2020年に復元整備が終わり、当時の資料を展示する施設となっています。

坂巻醤油店は桶川市大字川田谷にある耐小14年創業の醤油メーカーです。漫画「将太の寿司」に取り上げられたこともあるタマジョウ醤油というブランドで有名で、だし醤油や醤油を使ったジェラートなども取り扱っています。工場見学はコロナ禍の間中止となっています。

べに花ふるさと館は桶川加納ICあたりにある旧家を再生利用した施設です。メインの母屋はうどん・そばを食べさせるレストラン、その他各種体験教室のある工房、ギャラリーなどがはいっています。付属の広場ではフリーマーケットなどが行われ、地元のコミニティー施設としても利用されています。


加須市(かぞし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県加須市 水と緑と文化の調和した 元気都市 人口112,200人

こいのぼりの形をしたナンバープレートです。2011年4月からミニバイク50cc以下~125cc以下、ミニカー・小型特殊車両を対象に交付されています。

加須市は埼玉県北東部にあり、2010年に旧加須市・騎西町・大利根町・北川辺町が合併してできた市です。市域の北側を利根川と渡良瀬川が流れ、おおむね平坦な地域となっています(海抜15mほど)。古くから農業が盛んな土地柄で、現在も埼玉県下1位の稲作地帯になっています。また、市名の由来も新田開発により石高が「加増」したことからきているとされています。昔から稲の裏作として小麦の生産やこいのぼり生産が盛んで、「うどんのまち」や「こいのぼりのまち」として知られています。

緑の中のファミリーランド むさしの村は加須市志多見にある遊園地兼農業体験施設です。1969年に開園したレジャー施設で、遊園地としては珍しく農協が運営しています。乗り物のある遊園地エリアと収穫体験ができる観光農園とふれあい牧場があるわくわくファームエリアに分かれています。

毎年5月3日の市民平和祭で遊泳するジャンボこいのぼり(全長100m以上で世界最大)は加須市のシンボルとして有名です。加須のこいのぼり作りは、明治の初めに傘や提灯の職人によって作られはじめたとされています。手描き鯉のぼりの職人は、最盛期の昭和初期ごろに40軒を数えたとされていますが、2016年に橋本弥喜智商店が閉業したことで当地には手書き鯉のぼりの職人がいなくなってしまいました。

加須はなさき公園は加須市水深にある埼玉県営の都市公園です。36haの敷地内に、はなさき水上公園(プール施設)や修景池、メタセコイヤとイチョウの並木道、バーベキュー広場などがはいっています。埼玉県道370号を挟んだ隣接地ではフリーマーケットがひらかれています。

不動ヶ岡不動尊 總願寺(そうがんじ)は加須市不動岡にある真言宗智山派の寺院です。成田山新勝寺・高幡不動尊と並んで関東三大不動の一つに数えられることがある寺院で、886年に創建されたとされる古刹です。2月に行われる大護摩供・鬼追い豆まき式には力士や芸人も参加することで有名です。また、毎月第4日曜には骨董市がひらかれています。

道の駅 かぞわたらせは埼玉県道9号沿いにある小規模の道の駅です。もともと2004年に「道の駅 きたかわべ」として開駅したものですが2020年に現在の名称になっています。渡良瀬遊水地のほとりにあり、通常の道の駅の施設のほか、スポーツ遊学館でヨット・カヌー・自転車のレンタルを行っています。近くに埼玉・栃木・群馬の三県境やオニバスの自生地があります。

童謡のふる里・おおとねは埼玉県道46号加須北川辺線沿いにある小規模の道の駅です。建物裏手の休耕地にホテイアオイの群落があり、開花期の9月頃にはちょっとした名所になっています。県道60号を北上して利根川沿いに行くと市が「日本一安くて、日本一綺麗」と自負するプラネタリウムがある加須未来館加須市大越昆虫館があります。


神川町(かみかわまち)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県児玉郡神川町 水と緑そして人が織りなす豊かなまち -安らぎとゆとりのある大地を目指して- 人口13,370人

町のマスコットキャラクター「神じいとなっちゃん」が描かれています。2016年から50cc以下のミニバイクを対象に交付されています。

神川町は埼玉県北東部、児玉郡に属する町です。2006年に旧神川町・神泉町が合併して誕生した町で、群馬県の県境である神流川(かんながわ)に沿った細長いS字型の町域を有しています。畑作や稲作、クジャクソウ・梨・下仁田ネギを特産とする農業や児玉工業団地(神川町、本庄市、上里町にまたがる)での製造業が盛んな町ですが、温泉や三波石峡(国の名勝)、城峯公園の冬桜などがあり、観光地としても知られる地域です。

お風呂cafe 白寿の湯は神川町渡瀬にある入浴施設です。泉質は関東一の源泉濃度(溶存成分35g/kg)を誇る塩化物ーナトリウム泉(赤錆色のにごり湯)で、全国的にみても珍しいものとなっています。源泉濃度が高いため浴室の床には千枚田のように堆積物が出るようです。駐車場に温泉サバの陸上養殖場が併設されていることからサバが名物です。ほかに、かんなの湯という入浴施設が神川町小浜の町営グラウンド沿いにあります。こちらは普通のスーパー銭湯に農協の直売所やBBQ施設が付随したものです。

金鑚神社(かなさなじんじゃ)は武蔵国二宮に数えられる神社で、本殿は無く社殿後背の御室山(御室ヶ獄)を御神体とする古代祭祀の様式が残っています。社殿ではヤマトタケルが火打金を御室山に納め、天照大神と素盞鳴尊を祀ったことが創建とされています。多宝塔は国の重要文化財に指定されているほか、周辺には御嶽の鏡岩(国指定天然記念物)があります。

城峯公園(じょうみねこうえん)は神川町矢納の神流湖を見下ろす高台にあります。紅葉と同時に開花する桜が「冬桜」(十月桜とも)として知られていて、10月下旬~11月頃が見頃というちょっと変わった桜の名所です。毎年10月の最終日曜に「冬桜まつり」が開催されています。

ヤマキ醸造は明治35年創業の味噌・醤油蔵で、神川町下阿久原の神流川のほとりにあります。直売所の糀庵とレストラン湯葉カフェ紫水庵を有し、豆腐作りや醤油絞りなど見学・体験もおこなっています。毎年9月には「みそまつり」としてみその量り売りを中心に、みそを使った料理の販売を開催しています。

カネザワフルーツリゾートは神川町元阿保にある農園で、バナナ・梨・ブルーベリー・オリーブなどを作っています。国内でバナナの栽培を行っている農家は珍しく、無農薬のバナナは皮も食べられるそうです(1本あたり千円ほどとかなりお高い)。もっちりとして甘みが強いグロスミッシェル系バナナのスムージーを販売しています。


上里町(かみさとまち)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県児玉郡上里町 人と自然が響きあう“ハーモニーガーデン上里” 人口30,840人

マスコットキャラクターの「こむぎっち」が描かれています。2012年から50cc以下のミニバイクを対象に交付されています。

上里町は埼玉県北部にある町です。利根川水系の烏川・神流川(かんながわ)を挟んで群馬県に接し、埼玉県の北側の入り口となっています。1883年の高崎線開通から近代化が進んだ地域で、町域はほぼ平坦です。そのうち36.7%が耕地としてねぎ・ブロッコリー・水稲・梨などが作られていて種子小麦が特産品になっています。また、南東部は児玉工業団地となっています。最北端となる大字毘沙吐には人が住んでいません。

上里町には一般国道17号と高速道路の関越自動車道が通り、そのうち関越自動車道には上里サービスエリアがあります(2015年からスマートインターチェンジが供用開始)。上り・下りともにスターバックス、パン屋、うどん屋などがはいっていますが、お土産の種類が多いことが特徴になっています(東は水戸納豆~西は山梨の信玄餅まである)。ご当地感は下りの方が強いようです。

上里カンターレは洋菓子の委託製造業者 株式会社シェリエが運営する工場・店舗併設の施設です。南イタリアのリゾートホテルをイメージした外観で、内部はパン工房や菓子工場、レストランになっています。上里SA上り側近くにあり徒歩で行くことができます。周辺に農産物直売所や上里いちご&トマト園という観光農園があります。

ジハンキ イチバはウニクス上里から西に200mほど、下仁田街道をはずれて少し北上したあたりにあります。向かいのシフォンケーキ優-上里本店が運営する店舗で、卵・米・ダシ・昆虫食品・謎の飲料など変わったものを各種取り扱っています。道路向かいにケーキの自販機があります。

神流川の戦いは1582年7月5日~8日まで行われた合戦で、織田方の滝川一益と北条氏直・氏邦が戦ったものです。戦国時代において関東地方最大の野戦とされています。神流川畔の国道17号から30mほど北に神流川古戦場の碑があります(案内板と石碑のみでトイレ・駐車場などなし)。


川口市(かわぐちし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県川口市 きらり川口ゆめわ~く 人口578,100人

地場産業の鋳物工業をイメージしたイラストが描かれています。2014年からミニバイク50cc以下~125cc以下を対象に交付されています(2021年以降は従来型からオリジナルナンバーへの交換に200円かかるようになっている)。

川口市は埼玉県南東部にある市です。さいたま市に次ぐ県下第二位の人口を有し、政令指定都市を除く市のなかでは船橋市に次ぐ全国第二位の市となっています。江戸時代に日光御成街道の宿場町 川口宿と鳩ヶ谷宿として発展し、荒川で鋳物に適した砂が採れたことから鋳物業が発達しました。戦前には軍需品の製造を開始し、戦後は日本を代表する鋳物のまちとなっていました。その後1970年代のオイルショックにより鋳物業は衰退しますが、工場跡が宅地化されたことで現在は首都圏のベッドタウンとして機能しています。南西部のJR高崎線西川口~川口駅および埼玉高速鉄道南鳩ヶ谷~川口元郷駅あたりに住宅地と商業地が集まっています。

川口オートレース場は1952年に開場した施設で、全国5場のオートレース場の中で売上、入場者数共に1位を誇っています。執筆現在(R4.9月)は11月30日まで走路改修工事が行われています。当地の夏祭り「たたら祭り」のメイン会場でもあるため、オートファン以外にも人気のある場所です。売店のもつ煮は昔から人気があるようで、オートレースはやらないがもつ煮とビールで一杯という層がいます。

赤山歴史自然公園(愛称:イイナパーク川口)は首都高速川口線の川口料金所あたりにあります。もともと廃棄物の最終処理場として計画が進んでいましたが、代えて清掃工場の朝日環境センターが整備されたことから公園に転用されたものです。愛称の「イイナ」は伊奈氏にちなんでいます。歴史自然資料館・物産館・遊具エリア・川口ハイウェイオアシスなどがはいっています。

道の駅 川口・あんぎょうは国道298号線沿いにある大規模の道の駅です。東京都心から2番めに近い道の駅であり(開駅当初は1番)、川口市の伝統産業である植木・園芸・造園の拠点施設 川口緑化センターや安行公園のスポーツセンター、プールに隣接しています。菓子屋や蕎麦屋もありますが、植木の販売がメインとなっています。

SKIPシティは「埼玉川口インテリジェントパーク」の頭文字をとったもので、NHK川口ラジオ放送所の跡地を再開発したものです。川口市立科学館(サイエンスワールド)・SKIPシティ映像ミュージアム・埼玉県生活科学センターなどがはいっています。

旧田中家住宅は川口市末広の岩槻街道沿いにあります。2018年に国の重要文化財に指定されている建物で、洋館・和館・文庫館・日本庭園と茶室からなっています。当地の旧家で味噌蔵と材木商で繁栄した田中家が建てたもので、大正~昭和初期頃の建築物です(入場料:大人210円、小中学生50円)。見事な和洋折衷の建築様式が見られ、メンテナンスも行き届いているようです。

安行原の蛇造りは江戸時代に始まったとされる当地の伝統行事で、五穀豊穣・天下泰平・無病息災を祈って5月24日に長さ10mほどの藁の蛇を造り、欅(いまはやぐら)に掛ける行事です。東本郷赤山通りにある欅の下に設置されていますが、以前作られたものは前述の道の駅 川口・あんぎょう内に展示されています。


川越市(かわごえし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県川越市 時が人を結ぶまち 人口350,700人

2012年の市制施行90周年に合わせてミニバイク50cc以下~125cc以下を対象に交付されたもので、川越の街並みを背景に川越市マスコットキャラクター「ときも」が描かれ、「小江戸川越」のロゴがはいっています。

川越市は埼玉県南部にある市です。埼玉県下3位の都市であり、江戸時代には親藩/譜代の川越藩の城下町として栄え、川越街道の起点、また新河岸川の舟運を背景に「江戸の台所」と呼ばれるようになりました。文化財の数では神奈川県鎌倉市、栃木県日光市に次ぐ第3位であり、歴史まちづくり法により国から「歴史都市」に認定されています。戦後に川越狭山工業団地がひらかれ、東京のベッドタウンとして宅地化も進むなど開発が進んだ地域です。現在の川越は文化財や蔵造りの建築を生かした観光都市として知られています。

クレアモールは川越市脇田町~新富町を南北に縦貫する商店街で、川越線川越駅からほぼ真北に1,200mほどの通りになります。川越サンロード商店街と川越新富町商店街をあわせたもので、関東地方有数の集客力を有し、県内では大宮駅周辺に次ぐ第2位の繁華街です。商店街北側に小江戸蔵里(こえどくらり)という酒蔵を改装した食事処・土産屋があります(利き酒コーナーあり)。

川越城(中世までは河越城、初雁城・霧隠城とも)は、関東七名城の一つに数えられる平山城です。大田道真・道灌父子によって築城されたものとされています。戦国時代には上野、越後方面と鎌倉を結ぶ交通の要衝であり、「日本三大夜戦(日本三大奇襲)」に数えられる河越城の戦いの舞台でもあります。1848年創建の本丸御殿が残っていて、二の丸跡には市立博物館と美術館が建っています。

大正浪漫通りは前述クレアモールの北にある商店街で、かつては「銀座商店街」といい埼玉県随一の商店街でした。現在はアーケードを取り払い、電線を地中化するなど大正~昭和初期のレトロな建物が並ぶ通りとして観光客を集め、テレビや映画のロケにもよく利用される通りとなっています。

小江戸川越一番街商店街は、1964年に丸広百貨店が現在のクレアモール周辺にできる以前の商業の中心で、文化財の大沢家住宅を中心に蔵造りの建物や埼玉りそな銀行、旧山吉デパート(現在は歯医者)など外観が美しい建築物が並ぶ商店街です。一番街中央付近から東に入ると当地のシンボルである時の鐘(自動鐘打機により一日4回鳴る)、北部を西に折れると菓子屋横丁があります。

喜多院は川越市小仙波町にある天台宗の寺院で、「川越大師」と呼ばれて親しまれています。建物の多くが重要文化財に指定され、寺宝にも多くの美術工芸品を有しています。境内は池や掘を巡らせた広大な景勝地となっていて五百羅漢で有名な寺院です。1638年の川越大火で焼失した際に、3代将軍家光の命で江戸城から春日局の間を含む書院や庫裏などが移築されています。

伊佐沼は埼玉県最大(関東地方では印旛沼に次ぐ)の自然沼で、南北1,300m東西300mの広さを有しています。周辺は伊佐沼公園として整備されていて、春から初夏にかけて桜~藤~古代蓮の花が見頃となります。当地の花火大会である小江戸川越花火大会は、朝比奈親水公園と同公園の持ち回りで開催されています。


久喜市(くきし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県久喜市 永久(とわ)に喜び暮らせるまち@(あっと)ホームタウン☆くき 人口152,300人

久喜の提灯祭り・天王様の提灯山車と栗橋のハクレン(コイ科の淡水魚)のジャンプが描かれています。久喜市の合併5周年を記念して、2015年から50cc以下のミニバイクを対象に交付されました。現在は交付終了となっています。

久喜市は埼玉県東部にある市です。2010年に旧久喜市・菖蒲町・栗橋町・鷲宮町が合併して現在の久喜市となっています。東北自動車道・圏央道・国道125号・4号線などが縦横に走り交通の要衝となっている地域です。中核となる久喜地域は古くから商業で栄えたため、古い商店が残っています。農業が盛んな土地柄で、市域の1/3強が耕地として近郊農業が行われています。多くの神社・仏閣、史跡、湖沼を有する市です。

久喜の提灯祭り・天王様は旧久喜町の鎮守である八雲神社(曹洞宗の寺院 天王院の境内内にある)の祭礼です。1783年の浅間山の噴火で桑をはじめとする夏作物が全滅したことによる生活苦・社会不安を取り除くために始まったとされています。毎年7月の12日・18日に行われ、昼間は伝説・歴史上の人物の人形、夜間は約500個の提灯をつけた山車が市内を巡行します。

鷲宮神社は久喜市鷲宮にある神社で、一説には「関東最古の神社」「お酉様の本社」と称します。旧鷲宮町は同神社の門前町として発達し、アニメ「らき☆すた」でロケ地として取り上げられるなど近年アニメファンの聖地としても親しまれてきた神社ですが、2018年8月に老朽化により大鳥居が崩れ落ち、2021年12月に新しい鳥居が再建、地鎮祭がとり行われました。参道の入り口にらきすた絵馬型石碑があります。

旧菖蒲町(現在の菖蒲町菖蒲・菖蒲町新堀あたり)は久喜市の西側にあり、郊外を形成しています。15世紀に築城された菖蒲城の跡は現在は遺構が残っていませんが、城址あやめ園として例年あやめ・ラベンダーのブルーフェスティバルが行われています。また、国道122号騎西菖蒲バイパス沿いにモラージュ菖蒲(双日新都市開発が運営するモラージュのなかでも最大規模のショッピングモール)ができています。

百観音温泉は久喜市西大輪にある日帰り入浴施設です。関東平野部では珍しい自噴の温泉で、天然ガスとともに湧出するため、石油臭がします。温度も高温であるため、加温、加水をしない源泉かけ流しの温泉となっています。名称は当地に作られた百観音(坂東三十三箇所)にちなみ、敷地内に観音堂があります。

ハクレンは中国原産の淡水魚で、中国では古くから食用とされる4大家魚の一つです。体長は1.3m(日本では1mくらいまで)と大きく、水面を破って飛び跳ねることが特徴です(繁殖行動とリンクしているらしく5~7月に見られる)。1870年代にタンパク源として日本の各所に持ち込まれましたが、現在は利根川流域でのみ生息しているようです。当地では栗橋の利根川河川敷で見かけることができます。


越谷市(こしがやし)

 

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県越谷市 水と緑と太陽に恵まれた ふれあい豊かな自立都市 人口337,500人

2015年の中核市移行を記念したもので、しらこばと橋と越谷特別市民の「ガーヤちゃん」が描かれています。ミニバイク50cc以下~125cc以下を対象に交付されています。

越谷市は埼玉県南東部にある市です。江戸時代に五街道のひとつ日光街道の宿場町として越谷宿が発達し、1899年には東部鉄道伊勢崎線(東京スカイツリーライン)が開業、1962年に伊勢崎線が東京メトロ日比谷線と直通運転を開始すると東京のベッドタウンとして急速に発展を遂げました。利根川水系の元荒川・中川・綾瀬川・古利根川など多くの河川が市域を流れるため「水郷越谷」とも呼ばれ、伏せ越しという河川の立体交差が市域にいくつかあります。また、1938年の国民健康保険法施行よりも3年早く日本初の健康保険「越谷順正会」が発足したため、国民健康保険発祥の地とされています。

越谷レイクタウンは2008年3月に街開きしたニュータウンで、計画人口22,400人面積225.6haの大規模開発地域です。日本一大きなショッピングセンター イオンレイクタウンを有し、越谷の観光入込客数が県下1位である主な要因になっています。治水を目的に造成された大規模調節池の周辺は湖畔の森公園として整備され、旧東方村(現越谷市大成町)の名主であった中村家の住宅が移築されています。

しらこばと水上公園は越谷市とさいたま市岩槻区にまたがる都市公園です。夏季は流水プールなど多数のプールを有する水泳施設(県下最大)、オフシーズンはニジマスなどの釣り堀として利用されています。足場が良いためファミリーに人気の釣り場となっています(2021年度以降はエサ釣りは廃止になった)。

キャンベルタウン野鳥の森は1995年にオーストラリアのキャンベルタウンとの姉妹都市交流10周年を記念して解説された動物園です。1.3haとそれほど広くありませんが、3,000㎡のバードケージにキバタンやインコといった鳥が放し飼いにされているほか、エミューやワラビーなどのオーストラリア原産の動物が飼育されています(入園料:大人100円、大吉公園駐車場は無料)。

越谷久伊豆神社(こしがやひさいずじんじゃ)は越谷市越谷にある神社で越谷の総鎮守とされています。創建は鎌倉時代で、近くに徳川将軍家が鷹狩りなどを行う越谷御殿があったことから神紋を立葵としています。亀がたくさんいる大池と県指定天然記念物の藤棚があり、宮内庁埼玉鴨場とともに環境保全地域に指定されています(久伊豆神社はこの辺りでは多い名前の神社で越谷市域に他に7社ある)。

ガーヤちゃんは2011年に開催された「こしがや産業フェスタ2011」で特別住民票を交付されたゆるキャラで、ご当地グルメの「こしがや鴨ネギ鍋」をPRするために生まれました。2017年には東部スカイツリーラインの越谷駅北側の高架下にガーヤちゃんの蔵屋敷という古民家を改装した土産屋ができています。

flystation Japanは越谷レイクタウン6丁目にあるスカイダイビングの体験施設です。トンネル内に最高時速360kmの風を吹き上げることによってインドアでのスカイダイビング体験を可能にしています。


幸手市(さってし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県幸手市 都市と自然が調和した 安心・安全で活力あるまち 人口50,260人

マスコットキャラクターの「さっちゃん」と市の花 桜が描かれています。市制施行30周年を記念したもので2016年から50c以下のミニバイクを対象に交付されています。

幸手市は埼玉県北東部にある市です。古くは日光御成街道と日光街道の合流地点の宿場町幸手宿として栄えた地域で、市域全体がほぼ平坦な沖積平野となっています。市域には東武鉄道日光線・国道4号線が南北に走り、ロードサイド店舗が出て商業地になっています。また、市域を市域北側から西側にかけて圏央道が走っていて、幸手IC周りに物流関係の企業が多く立地しています。

権現堂堤(ごんげんどうづつみ)は中川と権現堂川の合流地点辺りの堤防です。江戸時代の少し前、天正4年(1576年)に築かれたとされている堤防で、河川の流路締め切りのために作られた様々な堤防が連なり、現在の権現堂堤になったと考えられています。大正時代から関東屈指の桜の名所とされ、周辺は権現堂公園(1~4号)として整備されています。

白目米(しろめまい)は江戸時代に幸手周辺で栽培され、「最も美味な米」として将軍家に上納されていた米です。収穫量が少ないため、戦後は栽培されていませんでしたが、現在は町おこしの一環として少量ながら栽培が復活しています。小粒で炊きあがりがべとつかず、カレーやうな重に向くお米です。

三代目茂蔵 幸手直売所は下吉羽幸手線沿いにある豆腐店です(こちらは直営店)。豆腐・おからを使った製品、ドーナツ・カステラ・惣菜・乾物などを幅広く扱っています。道なりに西に500~600mくらい進むと隠れキリシタンが信仰対象としたマリア地蔵があります。

石井酒造は幸手市南2丁目にある酒蔵です。1840年創業の酒蔵で、旧日光街道と日光御成道の追分あたりのスーパーの敷地にあります。代表銘柄の「初緑」は170年の歴史を誇る当地の地酒、「豊明(ほうめい)」は前述の白目米を使用した酒です。


白岡市(しらおかし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県白岡市 ほっとスマイル しらおか 未来へつながるまち ~うるおいとやすらぎの生活未来都市~ 人口52,430人

㊤マスコットキャラクターの「なしべえとなしりん」が描かれたもの、市制施行の2012年からミニバイク50cc以下~125cc以下とミニカー・小型特殊車両を対象に交付された㊦同じくマスコットキャラクターの「シラオ仮面」が描かれたもの。市制施行5周年記念事業として2018年8月に交付開始。対象はミニバイク50cc以下~125cc以下とミニカー・小型特殊車両。

白岡市は埼玉県中東部にある市です。1954年に篠津村・日勝村・大山村の一部が合併し、白岡町が誕生、その後の1960年~1990年代に東京都心から40kmのベッドタウンとして開発が進んだため人口が急増し、2012年に単独で市制施行して白岡市となっています。宅地化が進む一方で、総面積2,492haのうち農地が43%ほどと田園風景が残る地域になっています。明治時代から梨生産が行われていて、埼玉県下1位の生産量を誇っています。

もちもちの木は埼玉県内や関東~東北にかけてチェーン展開しているラーメン屋です。県道3合沿いに白岡店(本店)があります。魚介に鶏ガラ・豚骨、醤油をあわせた和風のスープと中~細麺の組み合わせで、通信販売やインスタント麺化もされています。とかくスープが熱いことで有名で、口の中を火傷する人が多いようです。

東武動物公園は埼玉県宮代町と白岡市にまたがる面積61haのレジャーランドです。主として遊園地・動物園・東武スーパープールからなります。白岡市側には西側ゲートがあり、わんこヴィレッジやバードドームがあります。2017年あたりからアニメと積極的にコラボを行っていて、2019年にはVRを取り入れた「VR HEAD ROCK」がオープンしています。

白岡八幡宮は前述のもちもちの木から100mくらい東にあります。当地の鎮守であり、鎌倉の鶴岡八幡宮、江東区の富岡八幡宮と並んで日本三岡八幡宮と呼ばれる神社です。849年に創建されたとされ、武家の守護神であることから1195年には源頼朝が必勝祈願に訪れて百余貫の所領を寄進しています。白い社殿が印象的で、春には桜の花とのコントラストが美しい神社です。

獅子博物館はJR白岡駅東口から北へ150mくらいのところにあります。獅子舞に使われる数百種の獅子頭・衣装・ビデオ映像などを資料として集めた博物館です。日本だけでなく海外の獅子頭もコレクションに入っていて実際に被ってみることもできるようです。私設の博物館なので見学には予約が必要です。


所沢市(ところざわし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県所沢市 ゆとり・うるおい・活力ある生活文化都市 人口340,400人

㊤地名左側に航空機のイラストと「TOKOROZAWA」のロゴが描かれている。2011年から交付されているもの㊦所沢市のマスコットキャラクター「トコろん」と西武ライオンズのマスコット「レオ」のコラボナンバープレート。同チームが所沢市に拠点を構えて40周年を記念して、2018年からミニバイク50cc以下~125cc以下とミニカー・小型特殊を対象に計2,000枚が交付された。

所沢市は埼玉県南西部にある市です。市域面積は72.11k㎡で、南側は狭山丘陵北麓に面し市街地は武蔵野台地上になります。1911年に我が国ではじめての飛行場である所沢陸軍飛行場が開設されたことから、「日本の航空発祥の地」として知られています。西武新宿線所沢駅~新所沢駅周辺や西武池袋線沿線が住宅地・商業地として開発されている一方で、郊外は狭山丘陵の森林が残り、かぶ・ほうれん草・人参などの近郊農業や狭山茶の生産が行われるなど緑が残る地域です。

所沢市は西武グループ(西武ホールディングス、西武・プリンスホテルを中心とした企業グループ)の二大拠点のうち一つであり、西武鉄道の本社が所在しています(本社は池袋にある)。市域南西部に西武園ゆうえんちと埼玉西部ライオンズの本拠地である西武ドーム(ベルーナドーム)、人工のスキー場である狭山スキー場があります。なお、ベルーナドームは「ドーム」という名称ですが、壁面は開けているため日本で唯一場外ホームランが出るドーム球場となっています。

所沢航空記念公園は所沢陸軍飛行場の跡地、返還された米軍所沢通信基地の一部を整備した県営の公園です。総面積は50.2haあり、所沢航空発祥記念館や日本庭園、日本一長いケヤキ並木や野球場・テニスコート・サッカー場などスポーツ施設などがはいっています。また、最寄り駅の航空公園駅の東口駅前には全日空で使用されていたYS-11が静態保存されています。

ところざわサクラタウンはKADOKAWA及び角川文化振興団が運営する複合施設です。2020年11月にオープンしたもので、国内最大級のポップカルチャーの発信拠点となっています。角川武蔵野ミュージアム、書籍・物流工場、書店、神社、飲食店、カラオケ・ネットカフェ、イベントホールなど多様な施設から構成されています。神社前には大魔神の魔神像と武神像があります。

トトロの森は公益財団法人トトロのふるさと基金によるナショナルトラスト事業で購入・保全されている狭山丘陵の土地の愛称です。執筆現在(R4.9月)で60号まであり、関連施設として所沢市三ケ島3丁目にクロスケの家(県内の越生町から移築した古民家)があります。なお、狭山丘陵は映画「となりのトトロ」の風景のモデルとされ、作品の生みの親である宮崎駿氏は所沢市在住です。

滝の城址公園は所沢ICから南、柳瀬川の北岸に位置する総合公園です。滝山城(後の八王子城)の支城であった滝の城(本郷城)の城址を整備した公園です。滝の城の横穴墓群が残っていて、城跡は城山神社になっています。七曲坂には傷つけると赤い樹液が出る黒松があり「血の出る松」と呼ばれていましたが、1972年に枯れて伐採されています。

さいたま緑の森博物館は埼玉県入間市・所沢市にまたがる県立の野外博物館で、総面積は85.5haにも及びます。施設自体は入間市宮寺に小規模なものがあります。雑木林・湿地・ため池・里山などの野外展示が主で、茶畑・果樹園など農地は地元農家の生産農地であり、定期的に自然観察会・稲作体験・焼き芋などのイベントが行われています。


新座市(にいざし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

新座市ホームページより

埼玉県新座市 元気の出る 人と自然が共生する 快適環境都市 人口162,100人

新倉市の雑木林と野火止用水のせせらぎを背景にイメージキャラクター「ゾウキリン」が描かれています。2011年からミニバイク50cc以下~125ccを対象に交付されています。上記画像とは別に東京オリンピック・パラリンピックの射撃をイメージしたものが2019年に交付されています。

新座市は埼玉県南部に位置する市です。南側で東京都練馬区と接し、ベッドタウンとして1960年代から人口が急増した地域です。JR武蔵野線の新座駅が市域中央北より、東武東上線の志木駅が志木市との北東の市境にあり、それぞれ商業地が発達し住宅地が多くみられます。凸版印刷埼玉工場朝霞工場や不二家埼玉工場などがあり、印刷・非鉄金属加工・食品加工といった工業が盛んに行われています。都営地下鉄大江戸線延伸の構想により、馬場地区では新座中央駅(仮称)の建設が予定されています。

平林寺は新座市野火止にある臨済宗妙心寺派の寺院です。南北朝時代の1375年に創建された寺院で、13万坪(約40ha)の広大な境内を有しています。境内も林は武蔵野の面影を残す雑木林として国の天然記念物に指定されています。また、総門の向かいに国の有形文化財である古民家 睡足軒(すいそくけん)があります。これはもともと飛騨高山にあった江戸後期の民家で、「電力の鬼」として知られる実業家松永安左エ門が田舎家の茶を楽しむために移築したものです。

だちょう牧場並木屋は新座市池田にある牧場です。ダチョウとエミュー、うさぎがいてエサをあげることができます(柴犬やパピオンもいるが、こちらは飼い犬)。バーベキューやソロキャンプもOKのようです。土・日曜のみ営業しています。

新座市の耕地面積は市域の1/7以下で農業はさほど盛んではありません(おおむね近郊農業として野菜が中心)。一方で観光農園はそこそこあり、いちご・ぶどう・なし狩りなどが行なえます。中原果樹園というポポー(アケビガキ、熱帯フルーツを思わせる独特の強い芳香を放つ果物)を栽培している果樹園があります。

妙音沢(みょうおんざわ)は荒川水系黒目川の右岸にある妙音沢特別緑地保全地区内にある湧水で、急斜面の崖下から大沢と小沢が湧き出しています。盲目の琵琶法師が弁財天から秘曲を授かったという言い伝えのある地で、ミョウオンサワハタザクラやカタクリ・イチリンソウといった野草やホタルの名所として知られています。


蓮田市(はすだし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県蓮田市 四季かおる ふれあいと文化を創るまち 人口61,540人

元荒川の河川敷の桜を背景に、マスコットキャラクターの「はすぴぃ」が描かれています。2016年から50cc以下~125cc以下のミニバイクとミニカー・小型特殊車両を対象に交付されています。

蓮田市は埼玉県中東部にある市です。市域は埼玉県川口市から鴻巣市にわたって広がる大宮台地(北足立台地)、東部の白岡台地とその間を流れる元荒川・綾瀬川の流域が成す低地となっています。1960年代の高度経済成長期から首都圏のベッドタウンとして急速に発展を遂げた地域です。市域には約3万年前から人が住んでいたとされ、黒浜貝塚・綾瀬貝塚をはじめとする多数の貝塚や史跡が残っています(2018年に市内の新井堀の内遺跡から大量の古銭が出土した)。

蓮田駅は1885年に日本鉄道大宮ー宇都宮開業により設置された比較的古い駅で、蓮田市唯一の駅となっています。当地は2011年まで「蓮」の字のしんにょうの部分は「辶」と2つ点のある表記でしたので、駅名の「蓮」には点が2つあります。東口~蓮田岩槻バイパスにかけて東武ストア蓮田マイン、MEGA・ドンキホーテやコンビニなどが出て商業地になっていますが、西口の再開発は難航しているようです。

蓮田サービスエリアは下り線は市北部の黒浜に、上り線は市南部の川島にあります。首都高から東北自動車道に入って最初の休憩所であり、駐車場の狭さもあいまって常時混雑しています。上り線の方は2019年にパサール蓮田としてリニューアル、駐車場が約3倍になりレストラン・コンビニなど商業施設も増えて充実しています(車両型の自動芝刈りロボが導入されている)。

西城沼公園は蓮田市が管理・運営する公園で、縄文時代の奥東京湾の海岸線が後退したときに取り残された海跡湖の名残である西城沼の周辺を整備したものです。沼の周辺に1周850mのウォーキングロードが整備されて蓮・イロハモミジ・アセビ・アジサイ・ツツジや椿などが植栽されています。当地の桜の名所の一つでもあり、釣り・花見・バーベキューで来る方が多いようです。

蓮田根金ひまわり畑は上尾久喜線(県道87号)沿いにあるひまわり畑です。遊休農地の活用としてひまわりの種が蒔かれていて毎年10万本程度が咲きます。花期には和太鼓の演奏や切り花販売、野菜の直売などが出て、当地のちょっとした名所になっています。2020~2021年は休止していましたが2022度は通常通り行われたようです。

伊豆島の大蛇(いずしまのおおへび)は約200年続く当地の伝統行事で、春に藁で2mほどの蛇を作り、破竹に刺して道沿いに立てます。日本各地で行われる道切り(辻切り)の一種で、流行り病を防ぎ五穀豊穣を願う行事です。蓮田市黒浜の元荒川沿いあたりで見られます。


鳩山町(はとやままち)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県比企郡鳩山町 環のまち はとやま~花と木と笑顔でつなぐ、安心で魅力的なまち~ 人口13,410人

右側にイメージキャラクターの「はーとん」、左右の上端に羽のイラストが描かれています。2013年から交付されています。

鳩山町は埼玉県中部にある町です。鉄道・国道共に無く、町の東側は東武東上線の坂戸駅・高坂駅、及び西側は東部越生線・JR八王子線の越生駅から路線バスが出て交通網としています。1971年から鳩山ニュータウンが開発されて人口が増加しましたが、居住世代の高齢化・交通の便の悪さなどから空き家問題が出ています。鳩山村が誕生した1955年に、当時の首相鳩山一郎氏に鳩山家の家訓である「友愛」の書を書いてもらったことがあり、現在も町役場に飾られています。東京電機大学鳩山キャンパス・JAXA地球観測センターといった研究機関や日立製作所の基礎研究センターや良品計画鳩山センターなどがあります。

鳩山農村公園は鳩山町のほぼ中央に位置する公園です。沼・親水広場・湿生植物園・芝生広場などがある公園で、遊具はありませんが散歩には十分な広さがあります(犬は入れない)。周辺に赤沼古代瓦窯跡・石田国分寺瓦窯跡があります。

おしゃもじ山公園は県道171号と343号が交わる辺り、商工会とコミュニティセンターの裏手にある公園です。高さ40~60mくらいのちょっとした山になっていて、展望台からの見晴らしが良いこうです。麓に杓子母神(おしゃもじ様)が祀られている祠があることからおしゃもじ山と呼ばれていて、当地の桜・ツツジの名所となっています。

JAXA地球観測センターは鳩山町の北部にある施設で、極軌道を巡る衛星から送られるデータをパラボラで受信し、記録しています。春秋2回の一般公開のほか、事前に申し込めば見学が可能で一部では桜の穴場としても有名です。

竹本の湧水は鳩山町竹本の竹本西通り沿いにある湧水です。田んぼの一角にあり、位置が道路より低く看板なども無いので遠目には見つけづらいです。ミネラルが豊富な湧水で、周辺地域の住民の生活用水にもなっているようです。


羽生市(はにゅうし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県羽生市 活力に満ちた ひと輝く文化都市 人口54,300人

イメージキャラクター「ムジナもんと仲間たち」が描かれています。市制施行60周年記念として、2014年から50cc以下~125cc以下のミニバイクを対象に交付されています。

羽生市は埼玉県北東部にある市です。人口5万超と埼玉県の市では2~4番目に少ない市ですが、東西に国道125号線と秩父鉄道、南北に東北自動車道と国道122号線、東武鉄道伊勢崎線が通り交通の要衝になっています。もともと沖積台地の土を生かした農業が盛んな地域で、市域の44%程度が農地であり稲作・畑作を主として畜産も行われていますが、農業従事者の減少・高齢化が進んでいます。江戸時代末期から青縞の生産が行われ、武州正藍染と呼ばれて織物生産が盛んになりました。最盛期の明治40年代には羽生町の一大産業として200軒ほどの紺屋が軒を連ねていたといいます。

羽生駅(東部鉄道・秩父鉄道)は当地の中心駅で、市域の中央西寄りにあります。東口は駅前大通り沿いに古い商店街になっていますがシャッターが目立ちます。西口はベルク(スーパー)・ケーヨーデイツー(ホームセンター)・コンビニなどが出て商業地になっていますが、当地の商業地としては国道122号・125号行田バイパス沿いのイオンモール羽生(2007年に開業)、岩瀬・小松にある愛藍タウン(カインズ、ベルク、ニトリなどがはいっている、2020年オープン)が主となっています。

羽生水郷公園は市域の東側、羽生IC近くにある面積35haの都市公園です。修景池・菖蒲田など水を中心とした公園で、淡水魚の展示を主とするさいたま水族館がはいっています(コツメカワウソもいる)。園内の宝蔵寺沼は国内唯一のムジナモ(ミジンコなどを捕食する食虫植物)の自生地であり、上記のさいたま水族館に展示があります。また毎年11月にゆるキャラに関するイベント「世界キャラクターさみっとin羽生」が開催されています。

キヤッセ羽生(三田ヶ谷農林公園)は上記の羽生水郷公園の東側に付随する公園、及び施設で、コスモス澗(地ビールやうどんが楽しめるレストラン)、むじなも市場(野菜・メダカ・菓子などの販売)、むじな庵(手打ちうどん・そば店)、親水広場などが入っています。

羽生パーキングエリアは羽生市弥勒にある東北自動車道のパーキングエリアです。上り側は「鬼平犯科帳」の世界観と江戸の街並みを再現した鬼平江戸処、下り側は2009年にパサール羽生としてリニューアルしています(スタバの隣にずんだ餅とシェイクの店が出ている)。一般道から徒歩で入場できます。

道の駅はにゅうは、国道122号沿いの利根川にかかる昭和橋のたもとにある小規模の道の駅です。2007年開駅と道の駅としては古く駐車場も小さいのですが、高速のPA並みに広域の土産物を扱っています。利根川沿いということもあり、季節にもよりますがサワガニや金魚、メダカを販売しています。レストランとして麺堂帆翔というラーメン屋・中華料理店が入っています。


東松山市(ひがしまつやまし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県東松山市 埼(さい)の彩(さい)の臍(さい)は東松山市 人口90,460人

マスコットキャラクターの「まっくん・あゆみん」と市の花ボタンが描かれています。50cc以下のミニバイクを対象に交付されています。

東松山市は埼玉県のほぼ中央にある市です。古くは鎌倉時代から松山城(比企郡吉見町にある)の城下町として栄えた地域で、その後も前橋藩の松山陣屋が置かれて比企地域の中心都市でした。現在の東松山は戦後の高度経済成長期に開発が進み、池袋まで東武東上線・TJライナーで44分と首都圏のベッドタウンとなっています。東松山台地・高坂台地上は住宅団地、岩殿丘陵のあたりは埼玉県こども動物自然公園・岩殿観音正法寺・埼玉ピースミュージアムなどがあり観光地になっています。

東松山市は北海道の室蘭・愛媛の今治に並ぶ日本三大やきとりの街であり、市内に50軒ほどのやきとり屋が所在しています。東松山のやきとりは豚肉のカシラ(こめかみ・ほほ・あごの肉)を用いたものであり(「やきとん」ともいう)、噛みごたえのある肉に味噌だれを漬けて食べます。日本で唯一焼鳥組合を有する自治体となっています。

埼玉県こども動物自然公園は東松山市岩殿にある県立の動物園です。46haの広大な敷地を有し、200種を超える動物が展示されています。ペンギルヒルズ、動物園の展示としては世界初となるクオッカワラビーやカピバラの露天風呂、コアラ舎あたりが人気です。また、園内にはイギリスの絵本作家でピーターラビットの生みの親であるビアトリクス・ポターの資料館があります。

箭弓稲荷神社(やきゅういなりじんじゃ)は東松山市箭弓町にある神社です。1030年に平忠常を討伐に来た源頼信が近くの野久稲荷神社に太刀一振りと馬一頭を奉納したところ、その夜に白羽の矢のような雲が敵陣に向かって飛んでいくのを目撃し、これこそ神のお告げとして奮い立ち敵陣に攻め込んだといわれています。現在でも「やきゅう」の音の類似からプロ野球選手がよく訪れる神社で、1,300株ほどの牡丹園を境内に有することからボタンの名所としても親しまれています。

埼玉県平和資料館(愛称:ピースミュージアム)は、上記の埼玉こども動物自然公園に隣接する施設で、主として第二次世界大戦の戦争資料の展示を行っています。同施設がある物見山公園は物見山(標高135m)の山麓一体を公園として整備したもので、ツツジの名所とされています。また、戦争資料ですと市内の下唐子に原爆の図 丸木美術館があります。

化石と自然の体験館は東松山市坂東山のばんどう山第2公園近くにある体験施設です。2016年4月にオープンした施設で、このあたりにはもともとセメントを運ぶ線路が走っていたため駅舎をイメージした建物になっています。事前予約が必要ですが化石掘り体験ができ、産業団地を造成するときに出土したサメの歯などの展示スペースがあります(公式HPにも書いてあるが近くに飲食店が無い)。

日本スリーデーマーチは毎年11月に東松山市で行われるウォーキング大会で世界第2位、国内最大の規模を誇ります(世界1位はナイメーヘン国際フォーデーマーチで、ナイメーヘンは東松山市と姉妹都市関係にある)。3日間で延べ10万人の参加者が比企丘陵を歩く催しで、5~50kmのコースが6×3日間で18コース、30kmの特別コースを加えて19コースが用意されています。5kmの「まつやまおさんぽ」コースでは仮装してウォーキングをする「コスパレ」が行われています。


富士見市(ふじみし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県富士見市 人と自然 ふれあいと思いやりあふれる生活環境都市 人口108,100人

プレート上部に荒川、新河岸川、柳瀬川をイメージした青いライン、右側にマスコットキャラクター「ふわっぴー」が描かれています。2012年の市制施行40周年を記念したもので、ミニバイク50cc以下~125cc以下の3種が交付されています。

富士見市は埼玉県南部にある市です。もともと江戸と川越を結ぶ新河岸川の舟運で栄えた地域で、緩やかに人口が増加していたようですが、1957年に鶴瀬団地が建設された頃から人口が急増し住宅都市の性格が強くなっています。市域は南西側が武蔵野台地の端で住宅地・商業地、北東側は荒川・新河岸川が流れる低地で稲作を中心とした農業が行われています。上福岡市、入間郡大井町、富士見市、入間郡三芳町の2市2町で合併してふじみ野駅を中心とした「ふじみ野市」とする計画があったため、東武東上線ふじみ野駅は隣接するふじみ野市ではなく同市に存在します。

ららぽーと富士見は富士見市山室の国道254号富士見川越バイパスの西側にあります。2015年に北関東の旗艦店として開業したショッピングセンターで、2005年に建物の耐震性の問題などにより閉館したららぽーと志木に代わるものとみられています。2015年の開業時は293店舗でしたが、2021年3月からリニューアルして約40店舗ほどが新規オープンしています。

難波田城公園(なんばたじょうこうえん)は富士見市下南畑にある公園です。武蔵七党村山党の一流である難波田氏が居城としていた難波田城跡周辺を整備したもので、東側が城跡ゾーン、西側は古民家2軒と長屋門を移築した古民家ゾーンとなっていて難波田城資料館があります。水堀は復元で遺構は残っていないのですが、蓮や菖蒲といった水生植物の名所となっていて、古民家の方では昔の着物を着たり脱穀したりするちょっとした体験をやっていたりします。

びん沼自然公園はさいたま市、川越市、富士見市を流れる荒川水系のびん沼川の屈曲部を整備した公園です。面積は5.7haあり、シラカシ・クヌギ・エゴノキ・ハンノキなど雑木が植栽されています。たいへん人気のある釣りスポットで、ヘラブナやタナゴなどを釣りに来る人が多いようです。

水子貝塚公園は富士見市水子にある歴史公園です。国の史跡である水子貝塚という縄文時代前期の環状集落の遺跡周辺を整備したもので、全長582mの遊歩道や遺跡の調査で出土した植物の種を基に「縄文の森」ができています。当時の竪穴式住居が5棟復元されていて、一部は縄文人の生活の様子として内部が公開されています。「水子」の地名は「水が湧き出る」という意味の「水処」からきたものとされ、周辺の石井緑地公園・性蓮寺境内などに湧水がみられます。

山崎公園(やまざきこうえん、せせらぎ菖蒲園とも呼ぶ)は富士見市水子の富士見江川沿いにある公園です。富士見市の市制施行20周年記念事業として整備されたもので、60種5,000株の花菖蒲がみられます。桜の名所として人気があり、3月上旬から河津桜・オカメザクラが咲き、遅れてソメイヨシノが開花します。


ふじみ野市

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県ふじみ野市 自信と誇り そして愛着のあるまち ふじみ野 人口111,000人

ふじみ野市PR大使「ふじみん」が描かれています。2012年に市のPR活動の一環として50cc以下のミニバイクを対象に1,000枚が交付されています。

ふじみ野市は埼玉県南部にある市です。2005年に旧上福岡市と入間郡大井町が合併して誕生した市で、2004年に行われた住民投票で2市2町での「ふじみ野市」の旧合併案が棄却された後に1市1町での合併が行われたため、隣接の富士見市と名称・市境ともにまぎらわしい状態になっています。旧上福岡は市域北東部を流れる新河岸川の舟運、大井町は川越街道の陸運の要衝として発展した経緯をもち、1914年に東武鉄道東上線の上福岡駅が開業して後は住宅地・商業地が開発されて都市化しました。1993年にふじみ野駅(2017年に東口は「ももいろクローバー駅Z」と改名)が開業し、さらに開発が進んでいます。

イオンタウンふじみ野は上福岡駅から北東に1kmくらいのところにあるショッピングセンターです。2020年に開業していて、マルシェ・レストラン・物販店はもちろん、子供向けアミューズメントパークとしてモーリーファンタジー(イオン系列)、namcoくまのがっこうひろばなど92店舗ほどがはいっています。また、イオン銀行・武蔵野銀行と上福岡郵便局も一体になって利便性を高めています。

ふじみ野市立福岡河岸記念館は、埼玉県の文化財になっている廻船問屋「福田屋」(1831年開業)の建屋を利用したものです。福田屋は実業家・政治家として当地に東武鉄道を誘致した星野仙蔵(十代目)が建てさせた豪華なもので、母屋・文庫蔵・離れの3棟が残り、内部には舟運が盛んだった当時の様子の詳細な解説があります(月曜休館、大人100円・学生50円で見学できる)。

福岡中央公園は上福岡駅東口から300mほど行ったところにある地区公園です。市街地にある公園としては比較的大きく、桜並木・芝生広場・遊具・東入間警察署福岡交番などがはいっています。新幹線200系電車に外観を模した防災倉庫(元はトイレ)があります。当地の桜まつり・七夕祭り・産業まつりといった催しの開催地となっています。

大井弁天の森はふじみ野市大井の砂川堀の南岸にある旧跡です。江戸時代初期に上野不忍池の弁財天を勧請した大井清水弁天があり、豊かな湧水があることから明治時代は舟から景色を楽しむ観光名所となっていたそうです。現在では桜の名所として親しまれており、砂川堀の対岸が東原親水公園となっています。

ふじみ野市にはお菓子の工場直売店が2つあります。一つは東京ドーナツ(業務用ドーナツ製造)の直売所で、福岡神殿の福岡江川と川越バイパスが交わる辺りにあります。菓楽 工場直売所は前述の大井弁天の森近くにあります。

エコパはふじみ野市・三芳町の環境センター(ゴミ焼却施設)の余熱を利用した温水プール・入浴施設です(併設のレストランに500円ランチあり)。また、「環境学習館えこらぼ」という見学施設があり、子供連れに人気があるようです。


本庄市(ほんじょうし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県本庄市 あなたが活かす、みんなで育む、安全と安心のまち 人口77,900人

マスコットキャラクター「はにぽん」が描かれています。2011年から50cc以下のミニバイクを対象に交付されています。

本庄市は埼玉県北西部にある市です。かつては信濃小笠原氏が築いた本庄城の城下町として発展し、近世には中山道最大の宿場町 本庄宿として栄えました。現在の本庄市は北東~南西にかけて細長い市域を有し、JR高崎線本庄駅の周辺が市街地、国道17号から北側の市境となる利根川までが畑など耕地、南西部の旧児玉町あたりは丘陵地~山間部となっています。原始時代から人々が暮らしていたため市域に多数の遺跡が残り、市域にある鷺山古墳(4世紀頃の古墳)は全長60mほどと県下最大(最古級)の古墳となっています。また、多数の神社・仏閣とともに近世の面影の残る建築物が残っています。

こだま千本桜は児玉町内を流れる小山川の両河畔に5kmにわたって植栽された約1,100本の桜で、市内の花見スポットとして人気があります。3月下旬~4月上旬にはライトアップされ、「こだま千本桜まつり」として模擬店やステージイベントなどが行われています。

長泉寺(ちょうせんじ)は本庄市児玉町高柳にある曹洞宗の寺院です。1454年に関東管領上杉顕定に開基したもので、最盛期には多くの修行僧が集まり3万㎡の大伽藍を有していたそうです。骨波田(こっぱだ)の藤と呼ばれる樹齢650年以上の藤(県の天然記念物)が境内にあり、藤棚の広さは2,000㎡にも及びます。

本庄早稲田の杜ミュージアムは、早稲田大学構内にある早稲田リサーチパーク地区内に本庄市と早稲田大学が共同で開設した博物館です(入館無料)。本庄市内の遺跡から出土した埴輪の展示が主な展示で、全国的にも珍しい笑う人物埴輪がみられます。

塙保己一記念館は本庄市児玉町八幡のアスピアこだま内にあります。当地出身の国学者塙 保己一(はなわ ほきいち)に関する資料を展示する施設です。塙 保己一は7歳で失明しながらも、和学講談所(現東京都千代田区にあった国学の研究・教育機関)を創建、「群書類従」(1000巻ほどにもなる国学・国史の一大叢書)を編纂した人物です。生家は児玉町保木野の塙保己一公園あたりにあります。

競進社模範蚕室(けいしんしゃもはんさんしつ)は本庄市児玉町児玉にある木造建築物です。1894年に建造された埼玉県の指定文化財であり、養蚕が盛んだった頃は全国から業者が養蚕業を学びに来たそうです。内部は養蚕に関する資料館となっています。2014年に群馬県の富岡製糸場と絹産業遺産群が世界遺産登録されたことを機に周辺が整備されています。


三郷市(みさとし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県三郷市 訪れるたび新しい。 訪れるほど好きになる。 人口136,500人

マスコットキャラクターの「かいちゃん&つぶちゃん」と田園都市をモチーフにした緑と水色の波線が描かれています。2012年の市制施行40周年記念として50cc以下1,500枚、51~90cc以下100枚、91~125cc以下400枚が交付されました。

三郷市は埼玉県の南東端にある市です。東京都心から20kmくらいのところにあり、市の東を江戸川、西側を中川が流れる低地地域です。市域北側はJR武蔵野線が通り、高度経済成長期に開発が進んだため当地の商業の中心になっています。市域南側は同じく高度経済成長期に住宅地・工業地が形成されています。中央部は2005年のつくばエクスプレス開通に伴い、三郷中央駅が開業し、開発が進んでいます。1956年の三郷村誕生(東和村、彦成村、早稲田村が合併)から16年後の1972年で市制施行するなど周辺地域の中でも顕著な人口増加を見せた当地ですが、2014年に日本創生会議により消滅可能性都市に指定されています(-54.9%)。

ららぽーと新三郷は三郷市新三郷のららシティ内にあるショッピングセンターです。もともと日本鉄道建設公団が所有していた武蔵野操車場の跡地(51ha)を活用したもので、178店舗の商業施設のほかに、屋内型テーマパークのトーマスタウン、体験型デジタルテーマパークのリトルプラネット新三郷と子供が遊べる空間があるのが特徴で、国鉄が1989年に製造した「夢空間」(オリエント急行の設計思想を基にした国産の豪華寝台車両群)の車両のうち、ラウンジカーとダイニングカーが保存されています。

みさと公園は三郷市高州にある県営の都市公園です。江戸時代に作られたため池小合溜(準用河川)の河畔にあり、菖蒲田・こどもの砦・花木園などが整備されています(有料だがトランポリンなどエア遊具もあり)。週末や祝日はキッチンカーや屋台などが出て賑やかになります。対岸は東京23区中最大規模の水元公園になっていて橋でつながっています。

におどり公園は三郷市中央にある公園です。つくばエクスプレスの三郷中央駅の周辺開発として2008年に整備された公園で、みさと春祭りやジャズの生演奏を聴きながら埼玉県内外のグルメを楽しむmisato style、ハロウィーンフェス等々イベントの会場として利用されています。なお「におどり」とは市の鳥であるカイツブリの別称です。

第一屋製パン(第一パン)金町工場は、三郷市高州の葛飾区東金町との市境あたりにあります。「ベーカリーアウトレットif」というアウトレット店舗が工場付近にあり、規格外品などを安く買うことができます。規模は小さいですが、東京下町らぼ三郷工場(三郷市戸ケ崎にある菓子工場)も工場直売をやっているようです。


美里町(みさとまち)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県児玉郡美里町 美しい里の町 人口11,100人

マスコットキャラクターの「ミムリン」と特産品のブルーベリーが描かれています。2012年から50cc以下のミニバイクを対象に交付されています。

美里町は埼玉県の北西部、児玉郡に属する町です。東西5.5km南北に9kmの町域は北が平野、南部はなだらかに標高があがる丘陵地になります。古くから人が住み着いていた地域らしく、町域内に多くの古墳を有しています。また、室町時代には武蔵七党の一つ猪俣党が猪俣城という城館を築いていました。かつては養蚕が盛んでしたが、現在は特産のブルーベリーやえごま、稲作など農業と畜産が盛んで、町として減農薬・減化学肥料栽培を推進しています。

美里遺跡の森総合公園は美里町のほぼ中央の美里町木部、甘粕にある公園です。多目的グラウンド・テニスコート・体育館など運動公園としての機能を有していますが、遺跡の森館という地域歴史博物館があり、主として当地で出土した埴輪や鏡などを展示しています。また、美里町関にある長坂聖天塚古墳(埼玉県指定史跡・5世紀前半に築造されたものと推定)は、直径34m高さ3.5mと大型の円墳です(付近に駐車場はない)。

水殿瓦窯跡(すえどのかわらがまあと)は鎌倉時代の窯跡で、現在4基が確認されています。数少ない鎌倉時代の窯跡で保存状態も良いとされたため、1931年に国の史跡に指定されています。ここで焼かれた瓦は、寛元・宝治年間(1243~1249)に鎌倉市二階堂の永福寺(源頼朝が建立した寺院で当時鎌倉三代寺社の一つ、現在は国の史跡になっている)の改修に用いられたと考えられています。現在は窯跡は埋め戻されており、説明板も古くなってきています。

猪俣城跡は円良田湖(つぶらたこ)北東側の鐘撞堂山から北側に伸びる尾根づたいにある山城です。標高305m近辺(比高130mほど)にあり、県道349を挟んで位置する虎ヶ岡城址(円良田城址)とともに鉢金城(大里郡寄居町にある)の支城として機能していたと考えられています。

美里オーストリッチファームは美里町白石にあるダチョウの牧場です。ダチョウの肉と卵、皮製品・化粧品を扱っています。珍品を取り扱い、ダチョウが見学できるとあって人気がある牧場です。ダチョウ博物館が2022年10月20日周辺にオープンしたようです。

猪俣の百八燈は400年以上続く盆祭りの行事で、8月15日に堂前山の尾根の百八基の塚に日を灯す行事です。猪俣党の頭領 猪俣小平六範綱およびその一族の霊を慰める行事と伝えられていて、国の重要無形文化財に指定されています。行事の後には美里夏祭り花火大会が行われます。


皆野町(みなのまち)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県秩父郡皆野町 山あいの町・みんなの町 人口9,497人

プレート右側にイメージキャラクター「みーなちゃん」が描かれています。2012年から50cc以下のミニバイクを対象に交付されています。

皆野町は埼玉県北西部にあり秩父郡に属する町です。四方を山に囲まれた秩父盆地の一角に、東西に長い蝶型の町域を有しています。町域の7割近くを林野が占め、中央の荒川沿いの低地に市街が広がっています。埼玉県の伝統的な民謡 秩父音頭は約200年前に生まれ、昭和の初めに皆野町の医師・俳人 金子伊昔紅(金子元春)氏により「秩父豊年踊り」として発表されたことから「秩父音頭発祥の地」と称します。また、俳句のまちや人形浄瑠璃(出牛浄瑠璃=じゅうしじょうるり)のまちでもあります。日本創生会議により消滅可能性都市に指定されています(-62.3%)。

秩父温泉 満願の湯は皆野町下日野沢、荒川の支流の一つ日野沢川南岸にある入浴施設です(天然温泉を提供)。ph9.3の高アルカリの湯(純硫黄泉・冷鉱泉)であり、露天風呂から日野沢川の渓谷や満願滝を眺められるよう工夫されています。また、長瀞渓谷の岩畳をイメージした日本庭園があります。

水潜寺(すいせんじ)は皆野町下日野沢にある曹洞宗の寺院で、秩父三十四箇所及び日本百観音霊場の「結願」の寺となっています。「水くぐりの岩屋」と呼ばれる鍾乳洞があり、流れ出る水を「長命水」といって飲むと長生きができるとされていますが、現在は崩落の危険があり内部には入れません(湧き水が本堂近くまで手水として引かれている)。周辺は秩父華厳の滝をはじめ上空滝、不動滝など滝が多い景勝地で、旧日野沢小学校の跡地は日野沢川ふれあい広場という親水公園に、同小学校立沢分校は「天空の楽校」というカフェになっています。。

阿左美冷蔵金崎本店は皆野町金崎(秩父鉄道上長瀞駅が近い)にあるかき氷屋です。阿左美冷蔵は1890年に開業した製氷業者で、宝登山(ほどさん)の腐葉土の層を1~2ヶ月かけて濾過された伏流水を使用、全国でも珍しい天然の氷を加工・販売する業者とあって地元の人気店になっています。

美の山公園は皆野町皆野にある県立の公園です。秩父の山々においては珍しく独立峰である蓑山(581.5m)の山頂周辺を整備したもので、約8,000本の桜と3,500本のツツジが植栽されています。山頂には展望台があり、夜景の名所であり、天候が良ければ雲海が見られます。

道の駅 みなのは県道348号線下戦場塩貝戸線沿いにある小規模の道の駅です(国道140号彩甲斐街道の道の駅みなの入り口を南下)。JAちちぶのレストハウスがあり、田舎うどんやわらじカツなどが食べられます。農産物直売所は季節にもよりますが、しいたけなど茸類、山菜、はちみつが特産のようです。


毛呂山町(もろやままち)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県入間郡毛呂山町 緑とふれあいの文化都市 人口32,799人

マスコットキャラクターの「もろ丸くん」が描かれています。2012年から限定1,000枚が交付されました。

毛呂山町は埼玉県南西部の入間郡に属する町です。町域西部は外秩父の山地、中央~東側にかけてJR八高線・東武越生線が通り、沿線が住宅地・商業地として開発されています。果樹栽培が盛んで、特にゆずは江戸時代から栽培されて「桂木ゆず」のブランドで知られています。また、養鶏が盛んで鶏卵が特産品となっている(過去に農林大臣賞を二度受賞)一方で、製造品出荷額も伸びてきています。当地はとりたてて中心駅という概念はなく、八高線毛呂駅、東武越生線東毛呂・武州長瀬駅周辺にそれぞれ商業地が形成されています。

鎌北湖(山根溜池)は毛呂山町西部の大谷木にある湖です。もともと1929年にアメリカで起こった世界恐慌の対策として作られた溜池で、周囲2km、水深が20mほどあります。別名を「乙女の湖」といい、当地の桜と紅葉の名所、へらぶな釣りの定番スポットとなっています。2019年10月~2021年7月まで耐震工事のため水が抜かれていましたが、現在は復旧しています。

苺の里strawberry gardenは毛呂山町西大久保の県道114号川越越生線沿いにあります。当地の観光農園「苺の里」の直営店で自家製のいちごピューレや桂木ゆずを使ったバウムクーヘンやゼリー、プリンといった洋菓子を扱っています。カフェを併設していて、パフェや凍った苺を削ったフローズンシェイク、生はちみつフルーツティーなどがいただけます。周辺にらんらんという農産物直売所(とかく卵推し)があります。

滝ノ入ローズガーデンは2000年に滝ノ入地域の活性化を目指した「もろもろ町おこし事業」の一環として地域のボランティアを中心にはじまったバラ園です。現在の面積は2.8ha、350種1,500株のバラを有し、春・秋にバラまつりが行われています(入場料300円、駐車場無料とのこと)。

宿谷の滝(しゅくやのたき)は毛呂山町宿谷にある滝で、別名を「信太の滝」ともいいます。古くから修験者が訪れて水行を行っていたもののようです。落差12mほどで水量もさほど多くはありませんが、周辺に遊歩道・トイレ・小さい駐車場が整備されて夏の水遊びの場となっています。

出雲伊波比神社(いずもいわいじんじゃ)は毛呂山町のほぼ中央の毛呂山町岩井にある神社です。景行53年(西暦だと123年)に創建という大変古い神社で埼玉県内では唯一、流鏑馬が毎年奉納される神社として知られています。境内に数十頭の猫が住み着き、県内有数の猫神社としても知られていましたが、現在はボランティアの方々のお陰で少なくなっているようです。

新しき村(一般財団法人)は、1918年に作家の武者小路実篤らによって創設されたもので、理想郷として農業を主体とした自給自足に近い生活をおこなうものです。現在は宮崎県木城町と毛呂山町にあります。毛呂山町の新しき村は町域南部の葛貫にあり、新しき村美術館(武者小路実篤の記念館)を有しています。


嵐山町(らんざんまち)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県比企郡嵐山町 未来への風を彩る蝶の里 緑園都市らんざん 人口17,760人

嵐山渓谷を背景に国蝶のオオムラサキ(右上)、マスコットキャラクター「むさし嵐丸(らんまる)」(右側)が描かれています。2013年から50cc以下のミニバイクを対象に交付されています。

嵐山町は埼玉県中部の比企郡に属する町です。南北に長い町域の北東部は比企丘陵の西端、南部は岩殿丘陵の北端、西部は外秩父山地の外縁となり、丘陵地の間を都幾川・槻川・市野川などが流れ渓谷を形成しています。町域北~中部に嵐山花見台工業団地、武蔵嵐山駅周辺の川島地区に明星食品の工場を有する一方で農業も盛んであり、のらぼう菜や芋ようかん、地酒などを特産品としています。また、日本の国蝶オオムラサキが生息する地としても有名です。もともと江戸時代に川越児玉往還の菅谷宿として栄えた地域ですが、昭和3年に本田静六(林学者・造園家で「日本の公園の父」とも呼ばれる)が訪れた際に、京都嵐山に景色が似ていることから「武蔵嵐山(むさしらんざん)」と命名されました。

嵐山渓谷(らんざんけいこく)は嵐山町鎌形あたりにある槻川の渓谷で、埼玉県を代表する景勝地の一つです。特に紅葉と結晶片岩という剥がれやすい岩が成す岩畳のコントラストが美しいとされています。バーベキュー場や飛び石の橋、ラベンダー苑などがあり、夏から秋にかけて観光客で賑わいます。周辺の民家の石垣に立派なアンモナイトの化石があり、千手堂のアンモナイトとして話題になっています。

埼玉県立嵐山史跡の博物館は嵐山町菅谷の都幾川北岸にあります。古代~中世を専門に、城館跡・寺院跡・武蔵武士・鎌倉街道上道をテーマとした歴史系の博物館です(入館料:一般100円、高校生・学生50円、中学生以下無料)。この施設は清廉潔白な人柄から「坂東武士の鑑」と呼ばれる鎌倉時代初期の武士・畠山重忠の居館 菅谷館跡に立地していて、周辺にも土塁や畠山重忠像など見どころがあります。

杉山城本郭跡(初雁城)は嵐山町杉山(嵐山小川IC周辺)にあります。築城主や年代などは不明なものの、14haの狭い範囲に高低差を利用して10の郭が築かれていて、その築城技術の高さから「築城の教科書的存在」として認められています。案内板・歩道が整備されているうえ、木が伐採されているため遺構が見やすくなっています。

鬼鎮神社(きぢんじんじゃ)は嵐山町川島にある神社です。畠山重忠が居館を築く際に鬼門除けとして建立されたとされています。小さい神社ですが、鬼を祀る神社は全国でも例が少なく、お守りも金棒型です。同神社の節分祭は「福は内、鬼は内、悪魔外」と言いながら豆を撒くようです。


伊奈町(いなまち)

伊奈町ホームページより

埼玉県北足立郡伊奈町 バラのまち 44,930人

田園風景を背景に町の花 バラと町名の由来である戦国武将・武蔵小室藩初代藩主 伊那忠次が描かれています。2020年の町制50周年事業の一環として50cc以下のミニバイクを対象に交付されています。

伊奈町は埼玉県中東部にある町です。関東平野の中にあるため全域が平地で、おおむね西側を綾瀬川、東側を原市沼川にはさまれた格好です。昭和中期まで米・麦・梨・ぶどうなどを産する典型的な農村でしたが、1983年の埼玉新都市交通伊奈線(ニューシャトル)開通を機に東京都心・さいたま市のベットタウンとして開発が進みました。現在の伊奈町は人口密度3,000人/k㎡を越え、単独での市制施行が間近とみられます。

伊奈町町制記念公園は伊奈町小針内宿にある公園です。マンモス校として知られる伊奈学園の向かいにある公園で、面積は10haあります。野球場やテニスコートを有し運動公園としての機能を有していますが、400種5,000株のバラ園を有していることから当地のバラの名所の一つになっています。また、5月にはバラまつり、8月には当地の夏祭りである伊那まつりが行われています。

伊奈氏屋敷跡は伊奈町小室の原市沼川北岸にあります。武蔵国足立郡小室及び鴻巣において1万石を与えられた伊奈忠次が築いた陣屋の跡地です。県指定史跡ですが、殆どが民有地であるため史跡公園としては整備されていません。2017年に散策路が設置されました。

無線山・KDDIの森は伊奈町小室の埼玉県立がんセンター北側の森です。基金によって環境を保全する埼玉緑のトラスト協会の保全地13号になります。かつてはKDDI株式会社の前身である国際電話株式会社の小室受信所のアンテナが立ち並んでいたことから「無線山」と称します。樹林地は4.8haの広さで約100mほどの桜並木があり、毎年さくらまつりが開催されています。


入間市(いるまし)

入間市ホームページより

埼玉県入間市 自然が好き人が好き入間市大好き 人口148,400人

特産品の茶畑を背景にマスコットキャラクター「いるティー」が描かれています。2020年1月からミニバイク50cc~125ccを対象に交付されています。

入間市は埼玉県南西部にある市です。首都圏からだいたい40kmのところにあり、東部・北部が市街地、西部が丘陵と畑、南部は狭山丘陵となっています。江戸時代には日光脇往還・八王子通り大山道の宿場町や穀物や木綿の市場町として発展、明治時代には繊維工業が栄えました。現在の入間は県下有数の工業のまちとして、非鉄金属、化学、電気機械を得意としていますが、加治丘陵や狭山丘陵の斜面を活かした狭山茶の主産地としても知られています。

三井アウトレットパーク入間は首都圏中央連絡自動車道の入間IC直近の国道16号沿いにあります。もともと光学機器・ガラス製品のHOYA武蔵野の跡地を整備したもので、敷地面積86,000㎡店舗面積32,000㎡と国内最大級のショッピングモールであり200店舗ほどがはいっています。近隣にコストコ入間倉庫もあり、一大商業地となっています。

ジョンソンタウンは入間市東町1丁目の国道463合沿いにあります。米軍のジョンソン基地(現:航空自衛隊入間基地)の米国風の街並みを維持したもので、米軍ハウス23棟などが残っています(全面私有地となっている)。雑貨屋やハンバーガー屋、カフェなどが50店舗ほど出ていて(猫カフェもある)、当地のちょっとした観光名所になっています。

彩の森 入間公園は前述のジョンソンタウンの北側にある県営の都市公園です。1973年に返還されたジョンソン基地の一部をレクリエーション施設・防災拠点として整備したもので、15haの園内は2つの修景池、芝生広場、バーベキュー場などから構成されています。当地のチューリップの名所でもあります。

旧石川製糸西洋館は西武鉄道池袋線入間市駅の北側100mくらいのところにあります。明治~昭和にかけて製糸業を行っていた石川組製糸が外国人のゲストを招くために1921年頃に建造した洋館です(入場料:200円 中学生以下無料)。大理石の暖炉や宮大工の手による天井装飾、床周りの寄木細工が見られます。

中村屋 中華まんミュージアムは入間市狭山台にある工場見学施設です。中華まんやレトルトカレーで知られる同社が2019年にオープンしたもので、映像で中華まんの製造工程などを学べるシアターゾーン、工場見学ゾーン、試食ができるキッチンゾーンなどがあります(要予約、コロナ禍のため見学客を絞っていることもありなかなか予約がとれない様子)。


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