埼玉県ご当地ナンバープレート紹介・一覧

原付・小型バイクのご当地ナンバー

【埼玉県編】

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埼玉県ご当地ナンバープレートの紹介です。地域の観光・グルメ・道の駅情報なども少し扱っています。

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和光市(わこうし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県和光市 アクセス最高 ちょうどいいまち ちょっといいまち 和光 人口84,160人

市の輪郭に虹をかけた図柄で交通の便の良さ、未来への発展などを表しています。左右に市の花サツキと市の木イチョウ、イメージキャラクターの「さつきちゃんとわこうっち」が描かれています。市制45周年を記念して2015年からミニバイク50cc以下~125cc以下とミニカー・小型特殊車両の5種類が交付されています。

和光市は埼玉県南部にある市です。東京都板橋区・練馬区と接していて、戦後急速にベッドタウンとして人口が増加し、本田技研工業の工場ができたこともあり工業都市として発展しました(本田技研の工場は現在は廃止、本社と研究所が市内にある)。市南部は戦後に開発されたエリアで、住宅団地ないし国や民間の研修・研究施設が多く所在する一方で、北部は住宅地・田園・雑木林が混在しています。

和光市駅は東武鉄道・東京メトロの駅で、東武鉄道・東京メトロともに一日の乗降客数が14万程度と和光市の中心駅となっています(東武鉄道では北千住駅・池袋駅に次いで3位)。池袋・渋谷・有楽町・横浜などに電車一本でアクセスできる利便性から南口に繁華街が形成されています。和光市駅南口周辺のいこいの広場では月に二度軽トラ市がひらかれていたり、駅から徒歩10分ほどでいちご狩りができる農園があったりします。

和光樹林公園は県営の都市公園です。返還されたキャンプ・ドレイクの再利用として整備され1989年に開園した公園で、ラバーが張られたジョギングコースや総合体育館などがあり広々としています。練馬区の大仙中央公園と隣接し、バーベーキューや桜の名所として利用されています。

理化学研究所(国立研究開発法人、RIKEN)の本部は和光市広沢にあります。1917年に設立され、湯川秀樹や朝永振一郎などノーベル賞受賞者を輩出してきた機関で、3,000人ほどの科学者を擁する日本最大の科学研究所です。2016年に世界初の合成元素(113番)ニホニウムが発見されたため、当地の和光市駅~理化学研究所まで続く通りには「ニホニウム通り」と名付けられています。

新倉ふるさと民家園は和光市下新倉にある600坪ほどの施設です。和光市指定文化財の旧冨岡家住宅(およそ300年前の建物)を移築・復元したものに、庭として里山を意識した植栽や池を加えた施設です。

レーマン(Reman、現在はブルボン傘下の株式会社)は、1948年に創業したチョコレート菓子メーカーです。1961年に日本で初めて「麦チョコ」を製造した会社として知られています。和光市中央浅久保通り沿いに和光工場があり、工場直売もやっています。


日高市(ひだかし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県日高市 笑顔と元気を 未来(あした)へつなぐ 緑きらめくまち 人口55,290人

高麗郡1,300周年を記念して作られたもので、日和田山を背景に高麗川流域の巾着田と市のマスコットキャラクター「くりっかーとくりっぴー」が描かれています。50cc以下のミニバイクを対象に2015年10月から2017年3月まで交付されました。

日高市は埼玉県の中南部にある市です。市域の東部は関東平野の西端に位置しおおむね平坦、東部は外秩父系の丘陵地となっていて、ハイキングコースやゴルフ場がみられます。戦後の高度成長期に東京のベッドタウンとして人口が急増、1991に日高町から日高市になっています。市名の由来は当地のシンボルである日和田山(ひわださん)から「日」、高麗・高麗川から「高」の一文字ずつをとったとされています。埼玉県屈指の栗の産地であり、「日高マロン」「高麗川ぽロン」といったブランドを有しています。

巾着田(きんちゃくだ)は、高麗川の湾曲部にある巾着の形をした平地です。8世紀に日本に移り住んだ高句麗人が高麗川を利用して水田を始めたと伝わる地で、現在はヒガンバナの名所として有名な観光地となっています。春には桜・菜の花、初夏~夏にはアジサイとハス、秋は彼岸花が終わるとコスモスが咲くように工夫されています。遠足の行き先として人気があるスポットで「遠足の聖地」と呼ばれています。また、周辺の川越日高線北側には高麗郷古民家(旧新井家住宅、国の有形文化財)があります。

高麗神社は霊亀2年(716年)に関東一円の高句麗人を集めて作られた高麗郡の鎮守として創建されたとされる神社で、高麗王若光が祀られています(「王」の姓は外国の王族であることを指す)。出世・開運の神様として有名な神社で、在日大韓民国民団から寄贈された花崗岩製の将軍標や茅葺きの高麗家住宅などがあります。水天宮が素晴らしいと評されますが、山道を登った所にあるためたどり着くまでが大変です。

サイボクは、ハムやソーセージ加工を行う埼玉種畜牧場が運営するテーマパークです。直売所・レストラン・カフェ・アスレチック・ハムソーセージ工場などと温泉の入浴施設(2002年に日高牧場跡から天然温泉が湧出した)がはいった施設で、「埼玉のディズニーランド」と呼ばれるほどの人気があります。

醤遊王国(しょうゆおうこく)日高本店は弓削多醤油(日高市田波目)が運営する醤油に関する資料館・販売施設です。工場見学や自分で絞った醤油を持ち帰ることができる施設です。2階にイートインコーナーがあり、卵かけご飯や醤油ソフトクリームが食べられます。

加藤牧場は日高市旭が丘のベイシアの近くにあります。ジェラートが有名な牧場で、スイーツ店とレストランが併設されています。乳搾り体験やチーズ作り体験などは執筆現在(R4.8月 )休止中となっています。


吉川市(よしかわし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県吉川市 ひとに優しさ まちに安らぎ 未来に夢ある みんなのよしかわ -市民主役の都市構想- 人口73,260人

吉川市の田園風景と川、イメージキャラクターの「なまりん」が描かれています。ミニバイク50cc以下~125cc以下とミニカー用で計4種類が交付されています。

吉川市は埼玉県の南西部にある市です。江戸川と中川に挟まれた南北に長い三角地帯を市域としていて、1996年市制施行と市としては比較的若い自治体になります。中世以前の昔から稲作地帯でしたが、江戸時代に江戸がひらかれてからは水運を利用した物資集積地として発展しました。現在も市域の1/3強が耕地で、うち3/4程度が田んぼです。また、伝統料理であるうなぎ・なまずといった川魚料理を食べさせる店が目に付きます。都心部から一時間以内で川や田園風景が残るということもあり、近年は人口が増加しています。

吉川美南駅は武蔵野操車場跡地を再開発したもので、2012年に開業した比較的新しい駅です。一日の平均乗降客数は5,308人(R3年度)で、西口はイオンタウン・ケーズデンキなどがはいる商業地として開発されています。東口は農業振興地域の田圃であり開発が進んでいません。

芳川神社(よしかわじんじゃ)は1187年に創建され、鎌倉時代に時の武士団 吉川氏によって諏訪神社として再興されたとされる神社です。建御名方命と経津主命を祀るほか、仏教の信仰対象であるはずの愛染明王が愛染大神として祀られていて、神仏習合時代の名残がみられます。毎年吉川八坂祭りという祭が行われていて、神輿を高くさし上げる(1tほどの神輿を投げ上げている)ことから暴れ神輿とも呼ばれています。また神社の隣に自家製餡が自慢の和菓子屋があります。

よしかわ天然温泉ゆあみは吉川駅北口の吉川市保にあるスパです。強食塩泉の天然温泉と智光薬湯という生薬をブレンドした湯など多数の湯船とサウナ・レストラン・大衆演劇がセットになった施設です。風呂の種類が多いことが売りですが、浴槽が2~3階に跨っているため、足の弱い方は階段の上り下りが大変です。

街のミニ水族館しおやは芳川神社の北側100mくらいのところ、住宅街のなかにあります(というか施設自体が自宅)。個人が趣味で当地の川魚をメインに水槽を展示しているものですが、案内のパンフレットやガイドツアー?もあります。もちろんナマズもいます。


戸田市(とだし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県戸田市 やさしいまちに、なりたい。 パートナーシップでつくる 人・水・緑 輝くまち 人口136,200人

2016年の市制50周年を記念したもので、戸田市ハーモナイズド・マークのロゴ(左下)、戸田橋と花火が描かれています。50cc以下1,300枚、90cc以下100枚、125cc以下600枚の計2,000枚が交付されています(ミニカーと小型特殊は対象外)。

戸田市は埼玉県南東部にある市です。市の西側から南側を荒川が流れ、市域はおおむね平坦な低地となっています。江戸時代に荒川に設けられた戸田の渡しで知られる地域です。荒川を挟んで東京都板橋区に接しているため印刷・食品加工といった製造業、流通関連の企業が倉庫や営業所をおいています。市西部の荒川沿いは洪水の被害に備えた荒川第一調節池~旧荒川流路あたりは彩湖・道満グリーンパークという公園になっています。

戸田公園駅は一日に乗員人員28519人、戸田駅は18,061人(どちらもJR東日本、R3年度の数字)です。人口密度が高いためかなり大きい数字となっていますが、商業地はさほど発達していません。元来戸田市は中山道の板橋宿~蕨宿の中継地点で、宿場町が発達しなかったことから商業面は発達が遅れたということのようです。一方で出生率が高く、人口流入もあって人口増加が続いているため、コンビニなど小規模・地域密着型の店舗がかなり多い印象です。

埼玉県営戸田公園は戸田市の南部にある都市公園です。日本最大規模の東西に2.5km、幅300mの静水コース 戸田漕艇場を有する公園です。戸田漕艇場は1964年の東京オリンピックの漕艇競技会場となったこともあり、現在でもボート競技の聖地として多くの大学や社会人チームがボート競技を行っていて、一部は戸田競艇場になっています。また、漕艇場南側の堤防上は戸田桜堤として当地の桜の名所になっています。

彩湖・道満グリーンパークは戸田市の西部、荒川の旧流路の道満河岸あたりを整備した公園です。遊具・バーベキュー場・釣り堀・野球場・サッカー場などがあります。公園内のヤクルト戸田球場は1976年から東京ヤクルトスワローズの二軍本拠地として使用されていましたが、2026年には二軍本拠地は茨城県守谷市に移転する予定となっています。

戸田橋花火大会は毎年8月第一土曜に行われる花火大会です。初回の花火大会は、1951年に埼玉県戸田町(現・戸田市)と東京都板橋区の都県境をよりわかりやすいものにするため協議を行ったことを記念して行われました。現在は共催という形ではなくなり、名前も「戸田橋」と「板橋」と分かれてはいますが、例年板橋区と戸田市で同日に行われ合計1万を超す花火が上がります。


朝霞市(あさかし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県朝霞市 むさしのフロントあさか 人口136,300人

㊤市内を流れる黒目川とその堤防に咲く桜、右側に彩夏祭のシンボルキャラクター「彩夏ちゃん」、2013年から50cc~125cc以下のミニバイクを対象に交付されている。㊦朝霞市のキャラクター「ぽぽたん」が描かれたもので、市制50周年を記念して2017年から交付されている。こちらもミニバイクが対象。

朝霞市は埼玉県南部にある市です。市域は荒川低地と武蔵野台地に分けられ、その高低差は40mほどです。古くは川越街道の膝折宿として発展した地域で、1932年に東京ゴルフ倶楽部が移転してくると、同倶楽部の名誉総裁で皇族の朝香宮親王にちなみ、皇族の名前をそのまま利用するのは恐れ多いとして一字変えて「朝霞」としました。現在の朝霞は食料品加工・輸送用機械器具・印刷業など製造業が盛んな一方、市域の12%程度が農地や原野であるなど緑も残るエリアとなっています。

朝霞市には東武鉄道東上本線とJR東日本武蔵野線の二本の鉄道が走っていて、朝霞台・北朝霞駅と朝霞駅が中心駅として機能しています。どちらかというと急行が止まる、乗り換えができる朝霞台・北朝霞駅周辺が人気となっていて、駅前にファストフード店が数多く出ています。朝霞駅周辺も飲食店が多く出ていますが、こちらは居酒屋が中心でゆっくりするお店が多い印象です。

陸上自衛隊朝霞駐屯地は東京都練馬区、埼玉県朝霞市・和光市・新座市にまたがる駐屯地です。朝霞の市名の由来になった東京ゴルフ倶楽部が旧陸軍省により転用されたもので、陸上自衛隊広報センター(愛称:りっくんらんど)が所在しています。VRを利用した戦車や水陸両用車の疑似乗車体験や戦闘用車両・ヘリコプターの展示などがあり、人気の施設となっています。

滝の根公園は神明坂を登る途中にある、アスレチックや鯉が泳ぐ池のある公園です。大きな公園ではないですが、当地は低地と台地にまたがるため坂が多く、アスレチックに高低差が利用されています。また、大人ひとり分くらいの幅の吊り橋があり公園のシンボルになっています。

黒目川は朝霞市内をおおむね東西に流れる一級河川です。川岸は桜230本ほどが植栽されて黒目川桜堤として当地の桜の名所になっています。時期になると提灯や灯籠などが設置され、夜桜も楽しめるよう工夫されています。

丸沼芸術の森は、当地の株式会社丸沼倉庫がアーティスト育成を目的として1985年に設立した美術館で、朝霞市上内間木にあります。アンドリュー・ワイエスやベン・シャーン(どちらも現代アメリカを代表する画家)のコレクションは世界有数とされるほか、陶芸教室なども行っています。少し離れたところに丸沼美術サロンというカフェがあって、バウムクーヘンが評判です。

Kファーム(朝霞第一牧場)は朝霞市浜崎 高堤にある農場・牧場です。羊がいて餌を与えられるほか、鶏・うさぎなどが飼育されています。向かいに朝霞養魚池という釣り堀があり、ついでにメダカや金魚などを売っています。第一農場の方は時期が良ければ収穫体験もやっているようです。


熊谷市(くまがやし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県熊谷市 川と川 環境共生都市 熊谷 人口198,700人

2019年の「ラグビーワールドカップ2019」の開催都市として選ばれたことを記念して発行されたものです。同年7月20日に交付が開始され12月27日に交付終了となっています。

熊谷市は埼玉県北部にあります。同県北部では最大の人口を誇り、業務核都市・景観行政団体などに指定されています。江戸時代に中山道熊谷宿として発達し、明治時代初期には熊谷県の県庁所在地となりました。現在の熊谷は農業・工業・商業すべてが県内3位~5位程度で、県北部の産業の中心となっています。2007年に国内最高気温の41.1度が観測され、気温の高さが全国的に知られたことから夏の暑さを逆手に取ったPRが行われていました。学生グライダーの聖地としてグライダーフェスや競技会が行われる妻沼滑空場と「西の花園、東の熊谷」と呼ばれラグビーの聖地として知られる熊谷ラグビー場を有しています。

熊谷市はJR上越新幹線・高崎線、秩父鉄道秩父本線が通っています。熊谷駅は前述の3線が乗り入れる接続駅で当地の中心駅となっています。北口はショッピングモール・ビジネスホテル・飲食店が並ぶ商業地、南口側は市立文化センタープラネタリウム館があり、荒川緑地沿いに当地の桜の名所の一つ 熊谷桜堤が続いています。また、駅北口から500mほどのところに星溪園(せいけいえん)という江戸時代~明治初期の日本庭園があります。

妻沼聖天山歓喜院は熊谷市妻沼(めぬま)にある高野山真言宗の寺院です。日本三大聖天の一つとされる名刹で、1179年に長井庄(現在の妻沼)の総鎮守として当地の武将 斎藤別当実盛が守り尊の聖天(歓喜天=ガネーシャ)を祀るために創建したとされています。本殿は江戸時代に造られたもので、彫刻・装飾ともに素晴らしく埼玉県唯一の国宝建造物になっています。名物として聖天寿司(細長いいなり寿司)があるほか、周辺ではねぎの栽培が盛んで、「妻沼ねぎ」としてブランド化を目指しています。

別府沼公園は1994年に開園した総合公園です。同地に古くからあった自然の湧き水を源流とする別府沼を利用した公園で面積は17.1ha、日本庭園・ハナショウブ園・遊具・広場・ジョギングコース・観察池などがはいっています。春には花見客で賑わうほか、ハナショウブの名所として知られています。

熊谷うちわ祭は毎年7月19日~23日(一般向けは20~22日の3日間)に行われる愛宕八坂神社の例大祭です。神社自体は小さいものの、祭りの方は規模の大きさで有名であり、山車6台・屋台6台が囃子に合わせて市内を巡行します。2020~2021年はコロナウイルスの影響で自粛となり、必要最低限の神事のみ行われましたが、2022年度は露店の出店禁止、駅前の初叩きあいを自粛しての開催となりました。

江南の藤は熊谷市の南西部、熊谷市板井1625-8にあります。樹齢推定140年ほどのノダナガフジという藤で、見頃は4月下旬~5月上旬くらい、房は長いもので1m40cmくらいになります(重くなり本体を痛めるため、早めに刈り取りが行われる)。地域のボランティアが保護と一般開放を行っていて、花期には民謡や詩吟、琴の演奏などが行われることがあります。入場料300円(お茶のサービスあり)で駐車場もあります。


北本市(きたもとし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県北本市 さくらと範頼伝説のまち 人口66,020人

トマトの形のプレートに市の木であるサクラのイラストとイメージキャラクターの「とまちゃん」が描かれています。2018年からミニバイク(50cc以下~125cc以下の3種)+ミニカー・小型特殊車両の5種類が交付されています。

北本市は埼玉県中央東寄りに位置する市です。1602年に移転するまで中山道の鴻巣宿があったことから本宿村>北本宿村>北本町>現在の北本市となっています。1960年代から埼玉市・東京のベッドタウンとして開発が進み人口が増加しましたが、2004年に人口70,719人でピークを迎え、以降人口減少が続いているため消滅可能性都市の一つとなっています。

グリコピア・イーストは2012年に操業した江崎グリコの北本工場(関東最大規模となる)にある工場見学施設です。ポッキーなど同社の製品の製造過程が見られるほか、過去のグリコ製品についてきたおまけのおもちゃのミュージアムやオリジナルポッキー・プリッツを作る体験もあります。

北本自然観察公園は北本市北西部の石戸宿地区にあります。台地西側の浸食谷をそのまま利用した公園で、雑木林や湿地がそのまま残っています。樹齢約200年ほど、埼玉県の天然記念物でもあったエドヒガンザクラが有名でしたが、2019年の台風で根本から折れてしまいました。

石戸蒲ザクラ(いしとかばざくら)は北本市石戸宿3丁目にあるカバザクラの古木です。1922年に国の天然記念物に指定され、日本五大桜に数えられる巨大な一本桜で、樹高12m、樹齢800年を超える銘木です。石戸蒲ザクラの名は「蒲冠者(かばのかじゃ)」と呼ばれる源範頼に由来するとされています。

北本市はトマト栽培と関わりが古く、大正時代末期にトマト栽培が開始された先進地です。昭和2年に国内初の無着色ピューレ「トマトクリーム」が開発されました。現在はどちらかというとねぎや白菜といった他の野菜の栽培が多いですが、北本トマトカレーとしてご当地グルメになっています(他にもトマトようかん、大福などもある模様)。

学校給食歴史館は北本市の北西側、北本総合公園の近くにある施設です。埼玉県学校給食会という法人の敷地内にあり、学校給食の歴史について学べる施設になっています。コッペパンや脱脂粉乳、ソフトめんなど懐かしの給食のサンプルが時代順に並び、当時の給食風景の写真も展示されています。


小川町(おがわまち)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県比企郡小川町 和紙のふるさと 人口28,970人

小川町七夕まつりの竹飾りとイメージキャラクター「星夢(スタム)ちゃん」が描かれています。2018年から50cc以下~125cc以下のミニバイク用を対象に交付されています。

小川町は埼玉県中部の西寄りに位置する町です。ユネスコ無形文化遺産に登録されている小川和紙(細川和紙)が有名で、和紙の里として知られています。日本の有機農法の第一人者である金子美登(かねこよしのり)氏が経営する霧里農場があることから有機農法の輪がひろがり、現時点では有機農業の里(無農薬・無化学肥料)として世界的にみても先駆者的な位置づけとなっています、また、当地のPRとしてオーガニックフェス(オガフェス)が行われています。蔵元・ワイナリー・ブルワリーを有する酒の町でもあります。

道の駅おがわまちは国道254号沿いの中規模の道の駅です。直売所と麺工房かたくり(レストラン)がはいっているほか、埼玉伝統工芸会館が併設されていて、雛人形・絣・桐細工などの展示があるほか、細川和紙の紙漉き体験を行っています。

旧小川小学校下里分校は小川町大字下里の槻川沿いにあります。1964年に現在の校舎が新築され、児童数の減少により2011年に廃校になっています。現在はNPO法人が管理していて、見学ができるほかにカフェが入っています。アニメ「のんのんびより」のロケ地として知られるほか、さくら祭りなど当地のイベントに利用されています。周辺には1971年から有機農業を行っている霧里農場があります。

玉成舎(ぎょくせいしゃ)は1888年に建てられた養蚕伝習所でした。その後、昭和初期には民家として利用されていましたが、住人がいなくなったため取り壊しが検討されました。現在は交流施設としてリノベーションされ、インドネシア雑貨ぶんぶん丸、武蔵ワイナリー直売所、有機野菜食堂わらしべといった店舗がはいっています。

武蔵ワイナリーは小川町高谷にあるワイナリーです。2011年からブドウを栽培開始、2017年に法人化しています。無農薬・無化学肥料で育てたブドウ(JAS有機で認められているボルドー液も使用していない)を土着の天然酵母で醸すといった趣旨のワイナリーです。直売所では日本酒・ワインの試飲ができます。シードルやキウィの酒、ワインのソフトクリームも扱っています。

小川町には3軒の日本酒の蔵元があり、晴雲酒造は「金勝山」「晴雲」無農薬米で造った「おがわの自然酒」、武蔵鶴酒造は「武蔵鶴」(奈良漬けも有名)、松岡醸造は「帝松(みかどまつ)」といった地酒が造られています。それぞれ蔵見学を行ったり、直営レストランを有しています。また、当地の地ビールとして麦雑穀工房マイクロブルワリー(大塚1151-1)があり、雑穀を使ったビールやパンが作られています。


狭山市(さやまし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県狭山市 お茶香るまち 人口152,400人

同市在住の童絵作家 池原昭治氏が描いた「茶娘」と狭山市入間川七夕まつりの様子が描かれています。2019年1月から、ミニバイク50cc以下の白ナンバーを対象に交付されています。

狭山市は埼玉県南西部にある市です。川越狭山工業団地・狭山工業団地の2つの工業団地を有し、県下第一の製造品出荷額を誇る工業都市(2018-2020年)、またはベッドタウンとして住宅が多い印象です。市名の由来は狭山丘陵、または市の特産品である狭山茶から来ていますが、入間市(旧冨岡町)と狭山市(旧入間川町)と名前が入れ替わっているため、地名などに「狭山」「入間」の混乱が見られます(合併を見越した「狭山」のネーミングだったが、結局合併しなかった)。狭山市・入間市にまたがる航空自衛隊入間基地の約9割が所在しています。

智光山公園は狭山市北部の日高市との境あたりにある都市公園です。1977年から順次整備されてきた公園で面積は53.8ha、武蔵野のナラ、アカマツ、クヌギといった雑木林を活かした公園になっています。公園内にこども動物園(大人200円、小学生以上50円)、都市緑化植物園、釣り堀などがはいっています。

狭山稲荷山公園は、返還されたジョンソン空軍基地の一部を活用した県営の都市公園です(米軍管理下では「ハイドパーク」と呼ばれていた)。造成にアメリカ人が関わったため、芝生を中心としたアメリカ風の公園になっています。桜の名所として知られるほか、さやま大茶会の会場となっています。園内に狭山市立博物館がはいっています。

狭山茶は埼玉県西部または東京都西多摩地区を中心に栽培される茶で、静岡茶・宇治茶と並んで日本三大茶とされています。気候が比較的冷涼であり、年に二回しか摘まないため他の産地より葉が厚く、味・色・香りが強いことが特徴となっています。狭山市北入曽に宮野園という茶摘み(お茶摘み娘の衣装を貸してもらえる)や手もみ茶・組茶が体験できる茶製造・販売業者があります。

入間基地は南東北・関東・中部・近畿の防空を担う中部航空方面隊司令部が置かれている主要基地です(人員数は国内最大)。イベントとして7月末頃に納涼祭として盆踊りや花火、11月3日に航空ショーが行われています(2022年は納涼祭は中止、航空祭は開催の予定)。団体向けの基地見学のほか、定期的に修武台記念館が一般開放されています。

狭山ベリーランドは狭山市堀兼にある関東最大規模のベリー農園です。いちご狩り・しいたけ狩り・ブルーベリー狩りをそれぞれのシーズンに行っています。ブルーベリーの品種が多いこと、ハウス内の道が広いことが特徴です。


上尾市(あげおし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県上尾市 あなたに げんきを おくるまち 人口225,200人

市のイメージキャラクター「アッピー」と市の花ツツジが描かれています。ミニバイク50cc以下~125cc以下を対象に2019年4月から交付されています。

上尾市は埼玉県の中央から東寄りに位置する市です。県下8位の人口を有する市で、市域はおおむね住宅地、商業地、工業団地から成ります。江戸時代に中山道の上尾宿、平方の平方河岸、原市には市場町がひらかれて発展しました。1883年に日本初の私鉄 日本鉄道が開通し、上尾駅(現在はJR東日本)ができたことから開発がすすんだ地域です。主産業はサービス業・卸売業といった第三次産業であり、上尾駅の東西や旧中山道沿い、上尾道路沿いに商業地が発達しています。

上尾丸山公園は「水と緑の調和」をテーマとして1978年に開園した総合公園です。荒川に流れ込む低地と台地の高低差を利用した公園で、児童遊園地、バーベキュー場、自然学習館、小動物園(2019年にコツメカワウソ3頭を導入)などがはいっています。湧水を利用した大池、修景池に人気があり、蓮や滝、紅葉をテーマにした写真を撮る方が多いようです。

榎本牧場は市西部の荒川沿い、前述上尾丸山公園から1kmくらいのところにあります。牛の乳搾りやバター作りなど牧場体験や無添加のヨーグルト、ジェラートの販売を行っています。荒川沿いのサイクリングロードが近いこともあり、自転車愛好家に人気の施設となっています。

文楽 東蔵(あずまぐら)は、「文楽」を代表銘柄とする酒造メーカー 北西酒造と蕎麦・一品料理の東蔵が共同で2008年にオープンした店舗です。上尾駅から東口から旧中山道を北側に600mくらい行ったところにあります。和モダンのレストランで、和食中心ですが洋食もやっています。テラス席は犬連れOKです。

八枝神社(やえだじんじゃ)は上尾市平方にある神社で、素盞鳴尊と「狛狗大神(はっくだいじん)」と呼ばれる獅子頭を祀る神社です。厄除招福・疫病退散の神様として親しまれていて、獅子頭は年間通じて貸出を行っています。毎年7月には「どろいんきょ」と呼ばれる祭りが行われています。これは、「隠居神輿」と呼ばれる白木の神輿を泥の中で転がし回すという祭りです。

原市沼は上尾市の東部の原市沼川(利根川水系綾瀬川の支流)と東北・上越新幹線が交わるあたりにあります。野鳥や湿生植物に恵まれた湿地で、昔から蓮の花で有名な当地の名所の一つです。戦後の食糧難の時期に当地の蓮は食べ尽くされてしまったので、現在見られる蓮は行田市から譲り受けた古代蓮になっています。

平野観光農園は上尾市菅谷にある観光農園です。直売所で焼きとうもろこしや干し芋などを販売しているほかに、さつまいも掘りとキウイフルーツ狩りを行っています。モモとサクラという二頭のヤギが飼育されています。


志木市(しきし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県志木市 みんなで創る、みんなのふるさと、輝く志木市 人口76,601人

志木市文化スポーツ振興公社のイメージキャラクター・志木市の観光大使「カパル」といろは親水公園エリアの新河岸川、桜、富士下橋(赤橋)が描かれています。2019年8月からミニバイク50cc以下~125cc以下を対象に交付されています。デザインは複数の図案からカパルが選んだものです。

志木市は埼玉県の南部にある市です。市としては全国で6番目に小さく(9.05k㎡)、市域には新河岸川・柳瀬川・荒川が流れています。江戸時代に引又河岸の舟運で栄え、その経済基盤を背景として東武東上線が誘致され、志木駅(駅自体は新座市にある)が設置されました。市名は新羅郡志木郷(現在の和光市白子周辺)からで、明治の大合併の折に新地名を親村である舘と経済に優れる引又のどちらにするかで揉めたため、昔近くにあった志木郷の名をとったとされています。現在の志木市は東京のベッドタウンとして住宅街になっています。

長勝院旗桜(ちょうしょういんはたざくら)は、志木市柏町にあるヤマザクラの一種で、1998年9月号の「櫻の科学」で世界に一本だけの新種とされています。花の中央にある雄しべの一部が花弁になることで(旗弁という)、旗をつけたように見えることから旗桜と呼びます。ヤマザクラの変種なのでソメイヨシノより開花が1週間ほど遅れます。樹齢400年ほど、高さ11mほどで、当地ではまんじゅうや最中、日本酒に旗桜にちなんだものがあります。

宝幢寺(ほうどうじ)は志木市柏町にある真言宗智山派の寺院です。「お地蔵さんとカッパ」というカッパ伝説が残っていることから境内にカッパ像があります。枝垂れ桜の名所でもあり、花期には夜桜も見れるようライトアップされます。志木市はイメージアップにカッパを利用していて、市内には24体のカッパ像があります。なお、観光PRキャラクターもカッパがモチーフです。

いろは親水公園は柳瀬川と新河岸川が合流する地点にある公園です。近年新市庁舎とともに整備が進められ、2022年8月にリニューアルオープンしています。旧村山快哉堂(市の指定文化財・薬局として利用されていた店蔵)、カフェ・ベーカリー、水遊びができるウォーターパークなどがはいっています。桜・芝桜・アジサイなどが植栽され、遊歩道が整備されています。

敷島神社は当地の浅間神社(富士信仰の神社でコノハナサクヤヒメを祭神とする)に村山稲荷神社・星野稲荷神社・水神社を合祀した神社です。境内に田子山富士と呼ばれる富士塚(富士山を模したもの、当地のものは再現性が高いとされる)があり、天気が良ければ富士山がチラリとみえるそうです。

食品サンプル教室FAKE FOOD COOKINGは、志木市本町4丁目にあるカルチャースクールです。2018年から自宅教室としてお家で作れる食品サンプルの講座を開いています。


行田市(ぎょうだし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県行田市 古代から未来へ 夢をつなぐまち 人口80,240人

忍城と埼玉古墳群の遺跡が描かれています。50cc以下の白ナンバーを対象に交付されています。

行田市は埼玉県北部にある市です。万葉集や風土記に「さきたまの津」や「武蔵国埼玉郡」の記述がみられ、県名である「埼玉」の発祥の地とされています。江戸時代に下級武士の内職として足袋の生産がはじまり、「行田足袋」として有名になりました。第二次大戦後の洋装化に伴い足袋生産は衰退したものの、繊維産業は盛んに行われています。JR高崎線の行田駅が市域の南西端にありますが、中心市街にある秩父鉄道行田市駅とは5kmほど離れていて徒歩圏内ではありません。

忍城(おしじょう)は室町時代中期に成田氏によって築かれたとされる城で、数度の攻城を受けても落城しなかった要害堅固の城として知られています。戦国時代には北条氏についたため、豊臣方から水攻めを受けたことから「浮き城」や「亀城」とも呼ばれています。天守は現存しておらず、現在見られるものは3階建ての模擬天守(内部は資料館)です。行田市郷土博物館が隣接しています。

埼玉古墳群は行田市内にある9基(前方後円墳8、円墳1基からなる)の古墳群です。さきたま風土記の丘(さきたま古墳公園)という公園になっていて、県立さきたま史跡の博物館や行田市はにわの館(はにわ作りができる施設)などがはいっています。とりわけ稲荷山古墳から出土した鉄剣(金錯銘鉄剣)が有名です。

古代蓮の里は行田市小針にある風致公園で、ふるさと創生事業の一環として1992年から2000年にかけて整備されました。行田市の天然記念物でもある古代蓮(行田蓮)は、公共施設工事の際に1400年~3000年前の地層から種が出たものです。同公園は古代蓮園・水生植物園を主として様々な花木が植栽され、古代蓮会館がはいっています。また、うどん屋や枝豆アイスなど売店が多いのが特徴となっています。約2.8haの行田市田んぼアート会場が隣接していて展望タワーから一望できます。

足袋とくらしの博物館は牧野本店という元足袋工場を改装した博物館です(入館料:大人200円、子供100円)。別途2,500円かかりますが、オリジナル足袋を作れる体験を行っています。足袋蔵まちづくりミュージアムは栗代蔵という足袋蔵を改装した博物館で、当地の観光案内所を兼ねています。中央通りを離れますがどちらも行田市駅近くにあります。また、藍染の工房で牧禎舎(まきていしゃ)という施設があり、藍染の体験を行っています。

行田八幡神社は行田市の総鎮守とされている神社です。創建年は不明ですが、口伝えによると平安時代中期に源頼義・源義家が奥州討伐の折に戦勝を祈願して勧請したとされています。行田市は毎月14日まで花手水ウィークを行っていて、こちらがメインとなっています。

行田市を含む北埼玉では「フライ」というと水で溶いた小麦粉に肉や野菜をいれたお好み焼き風の食べ物を指します。かつては足袋工場で働く女工のおやつとして人気がありました。また、「ゼリーフライ」はおからとじゃがいもをベースに人参やネギなどが入った衣のない揚げ物です(小判形であることから元は「銭フライ」といったのが訛ったらしい)。


鴻巣市(こうのすし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県鴻巣市 ひな人形と花のまち 人口118,100人

メインキャラクターの「ひなちゃん」が描かれたカラフルなデザインです。2013年からミニバク50cc以下~125cc以下の3種+ミニカー・小型特殊車両を対象に交付されています。

鴻巣市は埼玉県北部にある市です。江戸時代に中山道の鴻巣宿として発展し、現在は東京の衛星住宅都市の性格をもちます。主産業は第三次産業ですが、埼玉県下9位の農業産出額を誇り、稲作・花卉園芸が盛んです。また、400年近い伝統を持つひな人形の産地でもあります。埼玉県の運転免許技能試験場があるため、他の自治体からも訪れる人が多い地域です。2007年に鴻巣駅東口に再開発ビル群「エルミ鴻巣」、2010年に新宿・北新宿あたりに複合商業施設「ウニクス鴻巣」ができています。

鴻巣市の伝統工芸品のひな人形は「鴻巣雛」といって、江戸時代、鴻巣市がまだ鴻巣宿だった頃からの名産です。また、「赤物」と呼ばれる招き猫やだるま、獅子頭といった縁起物もひな人形と同じ技法で作られます。当地の鴻巣びっくりひな祭りは「日本一高いひな壇のひな祭り」として現在はエルミ鴻巣をメイン会場として行われています(開始当初は市役所で行っていた)。

鴻神社(こうじんじゃ)は、鴻巣駅から北へ200mくらいのところにある神社で、鴻巣宿の総鎮守です。当地に伝わる「コウノトリ伝説」の舞台となっている神社で、さほど大きなものではありませんが、活気があります。毎年12月4日に酉の市がひらかれています。子授け・安産の神様として親しまれていて、お守りも卵形です。

ナンジャモンジャの木は正式にはヒトツバタゴといって、中国や台湾、日本では愛知・岐阜県・対馬に自生している木です(楡、菩提樹などをいうこともある)。花期は5月で、小さい白~桃色の花を多数つけるので木全体に雲がかかったようになります。埼玉県では珍しいものですが、当地では鴻神社や勝願寺の境内、なんじゃもんじゃ稲荷などに植栽されていて花見の対象になるようです。

「ふゆみずたんぼ」とは冬の間も田に水を張る農法(=冬期湛水)で江戸時代から行われている農法です。微生物やイトミミズ、魚類や野鳥など湿地に生息する生き物の生態の保全に寄与するほか、鳥の糞による施肥効果や雑草を抑える効果、地下水を涵養する効果があるとされています。当地では小谷(こや)地域で行われていて、冬場に白鳥が飛来するようになっています。同地域では光酒造・鴻巣蒸溜所というジャパニーズウイスキー蒸溜所が2020年にできていて、2025年に商品としてリリースされる予定です。

鴻巣フラワーセンターは市内にあった埼玉綜合園芸と鴻巣園芸センターの2つの花市場が合併したものです(それまでは1つの自治体に2つの花市場がある珍しい状態だった)。東日本屈指の花市場で、予約は必要ですがせりの見学ができます。パンジーハウスという農産物直売所を併設していて花苗・野菜苗・野菜などを販売しているほか、うどん・ラーメン・パン屋などがあります。

鴻巣市コウノトリ野生復帰センター(愛称:天空の里)は2022年1月に一般公開されたコウノトリの飼育施設です(鴻巣市明用632にある)。現在「空(そら)」と「花(はな)」のつがいが飼育されています。入館料は100円で中学生以下は無料です。


さいたま市

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県さいたま市 のびのびシティ さいたま 人口1,264,000人

プレート上部にさいたま市と各区名、左上側にその区の花(画像は中央区なのでバラ)、右下側にPRキャラクターの「つなが竜ヌゥ」が描かれています。市制施行10周年となる2012年からミニバイク50cc以下~125cc以下を対象に交付されています。

さいたま市は埼玉県南東部にある政令指定都市です。2001年に浦和・大宮・与野市が合併して誕生、その後2005年に岩槻市を編入して現在の形になっています。10の行政区を有し、全国で9番目の人口を誇る100万都市であり、1市に浦和レッズ・大宮アルディージャの2つのプロサッカークラブを有するサッカーのまちでもあります。産業でみると従業者の8割が商業・サービス業に従事していて製造業の比率が低く、県庁所在地としては珍しく昼夜人口比率が100を切るなど東京の衛星都市という印象があります。

旧浦和市(現浦和区・桜区・緑区・南区)は、古くは調神社や玉蔵院の門前町として栄え、その後中山道の浦和宿として発達した地域です。明治2年に浦和県として県庁が置かれ、その後埼玉県になった後も県庁が置かれています。浦和区・南区は宅地化が進む一方で、東西に張り出した桜区・緑区は自然の残る地域となっています。

旧大宮市(現大宮区・西区・北区・見沼区)は、氷川神社(旧武蔵国に280社ほどある神社の総本社)の門前町として栄え、こちらも中山道の大宮宿として発展してきました。戦後に日本鉄道大宮工場や大宮操車場ができて「鉄道の町」として知られるようになりました。観光名所として鉄道博物館大宮盆栽美術館があります。

中央区(旧与野市)はさいたま市の行政区の中で最小で、旧浦和市・旧大宮市域に挟まれた格好になっています。さいたま新都心駅側にさいたまスーパーアリーナ、JR埼京線与野本町駅側に彩りの国さいたま芸術劇場を有しています。また、1877年開園の与野公園は1977年にバラ園が開設されて以降はバラの名所として親しまれています。

岩槻区(旧岩槻市)は、岩槻城の城下町として栄え、江戸時代には日光御成街道の岩槻宿として発展した地域です。もともと桐の産地であったことから伝統工芸として岩槻人形が有名で、2020年に岩槻人形博物館が開館しています。岩槻総鎮守の久伊豆神社(久伊豆信仰といって、このあたりには同名の神社が多い)は岩槻城址の一部を成しています。


深谷市(ふかやし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県深谷市 夢を育み 明日(あす)に飛翔(ひしょう)する 笑顔都市 人口143,800人

㊤イメージキャラクターの「ふっかちゃん」が描かれたもの㊦経済界の偉人 渋沢栄一の肖像とJR深谷駅が描かれている。2019年9月から交付されている。

深谷市は埼玉県北西部にある市です。上杉房顕が康正2年に築いた深谷城の城下町として発達し、江戸時代には中山道深谷宿として繁栄した地域です。現在の深谷は農畜産物の生産が盛んで、「関東の台所」として知られるまちです。また、第一国立銀行・東京証券取引所といった多種多様な企業、経済団体の設立に関わり、「日本資本主義の父」と呼ばれる実業家・渋沢栄一が生まれた場所でもあります。

深谷市はねぎの生産量日本一の市であり、深谷ねぎは全国的なねぎのブランドとして知られています。明治時代にそれまで盛んに栽培されていた藍の相場が暴落したことからねぎ栽培が始まったとされています。深谷駅近くの瀧宮神社では毎年1月に深谷ねぎまつりが行われています。ねぎの他にもトマト・きゅうり・ブロッコリーといった畑作、深谷牛と呼ばれる黒毛和牛や養鶏といった畜産も盛んです。

渋沢栄一記念館は深谷市北部の青淵公園(せいえんこうえん)近くにあります(生家は西に500mくらいのところにある)。2020年から2階で渋沢栄一翁のアンドロイドが公開されています。生家の中の家(なかんち)は無料で見学できる施設ですが、執筆現在(R4.9月)では構造補強・改修工事が行われていて公開範囲が限定されているようです。

深谷グリーンパークは深谷市樫合にある公園で、東京ドーム一個強の敷地に大小の広場と流れるプール、波のでるプールなどを有するアクアパラダイス・パティオがはいっています。チューリップ・桜・ユリ・コスモスやハーブ類が植栽されていて、春~秋にそれぞれの花が楽しめます。

ふかや緑の王国は深谷市櫛引にある公園で、もともとは埼玉農林総合研究センターの深谷試験地跡を2009年に開拓ボランティア(ふかや緑の王国ボランティア)が市民の森として整備したものです。梅園・カエデ園やローズガーデン・クレマチスのアーチなどがあり、樹木主体の落ち着いた雰囲気の公園です。埼玉県花植木流通センターが併設されていて、盆栽が人気です。

深谷テラスパークは2022年5月にオープンした施設で、深谷市黒田にあります。体験農園・レストラン・直売所を兼ねるキューピーのヤサイな仲間たちファームやじゃぶじゃぶ池、バーベキュー場がありますが、周辺の田園風景に負けていてまだ少し寂しい感じがします。2022年10月に深谷花園プレミアム・アウトレットが営業開始する予定です。周辺に花園芍薬園(入場料400円)があります。

丸山酒造は明治6年創業の酒蔵で、深谷市横瀬の華蔵寺ちかくにあります。当地の地酒として「金大星正宗(きんたいぼしまさむね)」、埼玉工業大学と提携した「瞬喜道(しゅんきどう)」、「仁科誉(にしなほまれ)」といった酒を扱っています。


横瀬町(よこぜまち)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県秩父郡横瀬町 緑と風が奏でる こころ和むまち うららかよこぜ 人口7,732人

武甲山を背景にイメージキャラクターの「ブコーさん」が描かれています。2011年から50cc以下の白ナンバーを対象に交付されています。

横瀬町は埼玉県北西部秩父郡に属する町です。北側~東側、南東側~南側をぐるりと山に囲まれていて、町域の8割が森林です。住宅や農地などは町域北西部の横瀬川周辺の平野に集中しています。主な産業は石灰岩鉱業(セメントや製鉄に利用される)で、農業も行われています(畑作中心で果樹作・茶が比率としては多い)。人口流入はあるものの、少子高齢化に追いついておらず、日本創生会議・人口減少問題検討分科会の出した消滅可能自治体に指定されています。

道の駅 果樹公園あしがくぼは国道299号線沿いにある道の駅で、西武鉄道秩父線の芦ヶ久保駅を降りたところにあります。あしがくぼ果樹公園村(12軒の果樹農家で構成されている)やあしがくぼの氷柱への観光の拠点施設となっていて、レストラン(ずりあげうどんとみそポテトあり)・農産物直売所・そば打ちの体験施設などがはいっています。

武甲温泉は横瀬の市街地の中心を流れる横瀬川沿いにあります。日帰り入浴・宿泊・オートキャンプ場を兼ねる施設で、露天風呂・内風呂・ジェットバス・炭酸泉・サウナなど充実しています。泉質は単純硫黄泉(源泉はph11.1と高スペックだが、加水循環式と思われる)です。1995年(平成7年)開業とのことですが、なぜか昭和感があります。また、林道丸山線沿いに丸山旅館「花悦の湯」という日帰り入浴をやっている施設があります(こちらは薬湯が有名)。

小松沢レジャー農園は横瀬町横瀬にある観光農園です。いちご狩り・ぶどう狩り・しいたけ狩り・さつまいも掘りに手打ちそば・うどんやピザ焼きの体験、マス釣りや溶岩石でバーベキューなどができる当地のテーマパーク的施設です。ヤギと合鴨がいるほか、裏山に千本以上の紅葉が植えてあり紅葉が見事です。

寺坂棚田は横瀬町横瀬の林道丸山線の入口辺りにあります。約330枚の田んぼが集まったもので、全体面積5.2ha(うち田んぼ4ha)、ジオパーク秩父(日本ジオパーク)に認定されています。7月にはホタルかがり火祭り、9月に彼岸花祭りが行われていますが、2022年度は中止となったようです。


吉見町(よしみまち)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県比企郡吉見町 みんなで創る、みどりと笑顔があふれるまち 人口18,590人

町を散歩する「よしみん」が描かれています。2012年12月からミニバイク50cc以下~125cc以下、ミニカー、小型特殊車両を対象に交付されています。

吉見町は埼玉県中部にある町です。国道・鉄道ともに町域に無いため、県道27号線が主要道路になっています。稲作を中心とした農業・工業ともに盛んに行われていますが、昨今は流通業のオフィスや倉庫が多い印象です。特にいちごは県内有数の生産量を誇り、「吉見いちご」と呼ばれます。埼玉県の消滅可能性都市のうちの一つとなっています(-70.7%)。

吉見百穴(ひゃくあな/ひゃっけつ)は6世紀末~7世紀末に作られた横穴墓群で、219基が現存しています。吉見町の西側市野川あたりにあり、当地の観光名所として資料館やうどん屋、野菜の直売所などが周辺にでています。国の天然記念物「吉見百穴ヒカリゴケ発生地」に指定されています。

岩窟ホテルは前述の吉見百穴から南に100ほど行ったところにあります。明治~大正時代にかけて農夫の高橋峰吉氏・奏次氏が60年間掘ったもので、正式名称を「岩窟ホテル・高壮館」といい、調度・装飾なども岩から彫り出したものです。1982年と1987年の台風による二度の崩落のため閉鎖されていますが、向かいの岩窟売店に写真など資料があります。

岩殿山安楽寺は、吉見町御所にある真言宗智山派の寺院です。本尊は聖観世音菩薩で、坂東三十三観音の11番札、関東八十八箇所の75番札、東国花の寺百ヶ寺埼玉5番です。「吉見観音」の名で親しまれ、源頼朝の弟源範頼が匿われたとされる寺院です。門前町というほどではないですが、厄除け団子の店が山門前にあります。

道の駅 いちごの里よしみは県道27号東松山鴻巣線とみどりのみち(大里比企広域農道)が交差するあたりにある大型の道の駅です。物産館・レストランのほか子供用の遊具を備えたわんぱく広場、園芸センターなどがはいっています。

松山城(武蔵松山城)は1399年に上杉友直によって築かれたとされる平山城です。関東平野を押さえる戦略的要衝として戦国時代には上杉・武田・北条氏が狙う係争地でした。かなり広い範囲に高低差をつけた曲輪が残っていますが、道が十分に整備されていないので登城の際は軽装・動きやすい靴で行くといいでしょう。


桶川市(おけがわし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県桶川市 はつらつとした 緑豊かな 市民文化都市 人口75,220人

左側にべに花畑とマスコットキャラクターの「オケちゃん」、上部にホンダエアポートのセスナ機が描かれ、「べに花の郷」のロゴが入っています。2014年11月からミニバイク50cc以下~125cc以下を対象に交付されています。

桶川市は埼玉県中東部にある市です。江戸時代に整備された中山道の宿場町として発達した地域で、周辺の農産物の集散地として重要な役割を果たしていました。天明・寛政年間(1781~1801年)に最上地域(山形)から最上紅花の種子がもたらされ、全国2位の産出量を誇るべに花は「桶川臙脂(おけがわえんじ)」と呼ばれました。1960年頃から首都圏のベッドタウンとして開発が進み、現在の桶川は住宅が目立つようになっています(紅花の一般的な表記は「紅花」だが、桶川ではおおむね「べに花」と呼称する)。

JR高崎線桶川駅は1885年に日本鉄道の駅として開業した鉄道駅です。高崎線は旧中山道(国道17号)とほぼ並行しているため、駅の東口近くは旧家や蔵造りの建物、桶川宿府川本陣跡といった史跡と住宅・小店舗(菓子屋が多い)が混ざっています。西口は三井精機工業(三井直系10社のうちの一つ)の工場跡地が再開発され、おけがわマイン(パトリア桶川)・さいたま文学館・桶川市立中央図書館と駅西口公園が整備されています。

城山公園は、鎌倉時代に築かれた三ツ木城跡の周辺を整備した面積10.5haの都市公園です。公園内に三ツ木城(単郭式、舌状台地を活かした一辺60mくらいの三角形)の土塁と空堀が残っていますが、草木に隠されて分かりづらいようです。上尾道路を挟んで、公園北西側に桶川市歴史民俗資料館があります。

桶川飛行学校平和祈念館は前述の城山公園から西に600mくらいのところにある施設です。文化財の熊谷陸軍飛行学校桶川分教場を改修した施設です。同分教場は1937年に竣工され、1945年まで特別攻撃隊の訓練施設として使用されました。戦後~2007年まで引揚者や生活困窮者を受け入れる市営住宅「若宮寮」として利用されていましたが、2020年に復元整備が終わり、当時の資料を展示する施設となっています。

坂巻醤油店は桶川市大字川田谷にある耐小14年創業の醤油メーカーです。漫画「将太の寿司」に取り上げられたこともあるタマジョウ醤油というブランドで有名で、だし醤油や醤油を使ったジェラートなども取り扱っています。工場見学はコロナ禍の間中止となっています。

べに花ふるさと館は桶川加納ICあたりにある旧家を再生利用した施設です。メインの母屋はうどん・そばを食べさせるレストラン、その他各種体験教室のある工房、ギャラリーなどがはいっています。付属の広場ではフリーマーケットなどが行われ、地元のコミニティー施設としても利用されています。


加須市(かぞし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県加須市 水と緑と文化の調和した 元気都市 人口112,200人

こいのぼりの形をしたナンバープレートです。2011年4月からミニバイク50cc以下~125cc以下、ミニカー・小型特殊車両を対象に交付されています。

加須市は埼玉県北東部にあり、2010年に旧加須市・騎西町・大利根町・北川辺町が合併してできた市です。市域の北側を利根川と渡良瀬川が流れ、おおむね平坦な地域となっています(海抜15mほど)。古くから農業が盛んな土地柄で、現在も埼玉県下1位の稲作地帯になっています。また、市名の由来も新田開発により石高が「加増」したことからきているとされています。昔から稲の裏作として小麦の生産やこいのぼり生産が盛んで、「うどんのまち」や「こいのぼりのまち」として知られています。

緑の中のファミリーランド むさしの村は加須市志多見にある遊園地兼農業体験施設です。1969年に開園したレジャー施設で、遊園地としては珍しく農協が運営しています。乗り物のある遊園地エリアと収穫体験ができる観光農園とふれあい牧場があるわくわくファームエリアに分かれています。

毎年5月3日の市民平和祭で遊泳するジャンボこいのぼり(全長100m以上で世界最大)は加須市のシンボルとして有名です。加須のこいのぼり作りは、明治の初めに傘や提灯の職人によって作られはじめたとされています。手描き鯉のぼりの職人は、最盛期の昭和初期ごろに40軒を数えたとされていますが、2016年に橋本弥喜智商店が閉業したことで当地には手書き鯉のぼりの職人がいなくなってしまいました。

加須はなさき公園は加須市水深にある埼玉県営の都市公園です。36haの敷地内に、はなさき水上公園(プール施設)や修景池、メタセコイヤとイチョウの並木道、バーベキュー広場などがはいっています。埼玉県道370号を挟んだ隣接地ではフリーマーケットがひらかれています。

不動ヶ岡不動尊 總願寺(そうがんじ)は加須市不動岡にある真言宗智山派の寺院です。成田山新勝寺・高幡不動尊と並んで関東三大不動の一つに数えられることがある寺院で、886年に創建されたとされる古刹です。2月に行われる大護摩供・鬼追い豆まき式には力士や芸人も参加することで有名です。また、毎月第4日曜には骨董市がひらかれています。

道の駅 かぞわたらせは埼玉県道9号沿いにある小規模の道の駅です。もともと2004年に「道の駅 きたかわべ」として開駅したものですが2020年に現在の名称になっています。渡良瀬遊水地のほとりにあり、通常の道の駅の施設のほか、スポーツ遊学館でヨット・カヌー・自転車のレンタルを行っています。近くに埼玉・栃木・群馬の三県境やオニバスの自生地があります。

童謡のふる里・おおとねは埼玉県道46号加須北川辺線沿いにある小規模の道の駅です。建物裏手の休耕地にホテイアオイの群落があり、開花期の9月頃にはちょっとした名所になっています。県道60号を北上して利根川沿いに行くと市が「日本一安くて、日本一綺麗」と自負するプラネタリウムがある加須未来館加須市大越昆虫館があります。


神川町(かみかわまち)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県児玉郡神川町 水と緑そして人が織りなす豊かなまち -安らぎとゆとりのある大地を目指して- 人口13,370人

町のマスコットキャラクター「神じいとなっちゃん」が描かれています。2016年から50cc以下のミニバイクを対象に交付されています。

神川町は埼玉県北東部、児玉郡に属する町です。2006年に旧神川町・神泉町が合併して誕生した町で、群馬県の県境である神流川(かんながわ)に沿った細長いS字型の町域を有しています。畑作や稲作、クジャクソウ・梨・下仁田ネギを特産とする農業や児玉工業団地(神川町、本庄市、上里町にまたがる)での製造業が盛んな町ですが、温泉や三波石峡(国の名勝)、城峯公園の冬桜などがあり、観光地としても知られる地域です。

お風呂cafe 白寿の湯は神川町渡瀬にある入浴施設です。泉質は関東一の源泉濃度(溶存成分35g/kg)を誇る塩化物ーナトリウム泉(赤錆色のにごり湯)で、全国的にみても珍しいものとなっています。源泉濃度が高いため浴室の床には千枚田のように堆積物が出るようです。駐車場に温泉サバの陸上養殖場が併設されていることからサバが名物です。ほかに、かんなの湯という入浴施設が神川町小浜の町営グラウンド沿いにあります。こちらは普通のスーパー銭湯に農協の直売所やBBQ施設が付随したものです。

金鑚神社(かなさなじんじゃ)は武蔵国二宮に数えられる神社で、本殿は無く社殿後背の御室山(御室ヶ獄)を御神体とする古代祭祀の様式が残っています。社殿ではヤマトタケルが火打金を御室山に納め、天照大神と素盞鳴尊を祀ったことが創建とされています。多宝塔は国の重要文化財に指定されているほか、周辺には御嶽の鏡岩(国指定天然記念物)があります。

城峯公園(じょうみねこうえん)は神川町矢納の神流湖を見下ろす高台にあります。紅葉と同時に開花する桜が「冬桜」(十月桜とも)として知られていて、10月下旬~11月頃が見頃というちょっと変わった桜の名所です。毎年10月の最終日曜に「冬桜まつり」が開催されています。

ヤマキ醸造は明治35年創業の味噌・醤油蔵で、神川町下阿久原の神流川のほとりにあります。直売所の糀庵とレストラン湯葉カフェ紫水庵を有し、豆腐作りや醤油絞りなど見学・体験もおこなっています。毎年9月には「みそまつり」としてみその量り売りを中心に、みそを使った料理の販売を開催しています。

カネザワフルーツリゾートは神川町元阿保にある農園で、バナナ・梨・ブルーベリー・オリーブなどを作っています。国内でバナナの栽培を行っている農家は珍しく、無農薬のバナナは皮も食べられるそうです(1本あたり千円ほどとかなりお高い)。もっちりとして甘みが強いグロスミッシェル系バナナのスムージーを販売しています。


上里町(かみさとまち)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県児玉郡上里町 人と自然が響きあう“ハーモニーガーデン上里” 人口30,840人

マスコットキャラクターの「こむぎっち」が描かれています。2012年から50cc以下のミニバイクを対象に交付されています。

上里町は埼玉県北部にある町です。利根川水系の烏川・神流川(かんながわ)を挟んで群馬県に接し、埼玉県の北側の入り口となっています。1883年の高崎線開通から近代化が進んだ地域で、町域はほぼ平坦です。そのうち36.7%が耕地としてねぎ・ブロッコリー・水稲・梨などが作られていて種子小麦が特産品になっています。また、南東部は児玉工業団地となっています。最北端となる大字毘沙吐には人が住んでいません。

上里町には一般国道17号と高速道路の関越自動車道が通り、そのうち関越自動車道には上里サービスエリアがあります(2015年からスマートインターチェンジが供用開始)。上り・下りともにスターバックス、パン屋、うどん屋などがはいっていますが、お土産の種類が多いことが特徴になっています(東は水戸納豆~西は山梨の信玄餅まである)。ご当地感は下りの方が強いようです。

上里カンターレは洋菓子の委託製造業者 株式会社シェリエが運営する工場・店舗併設の施設です。南イタリアのリゾートホテルをイメージした外観で、内部はパン工房や菓子工場、レストランになっています。上里SA上り側近くにあり徒歩で行くことができます。周辺に農産物直売所や上里いちご&トマト園という観光農園があります。

ジハンキ イチバはウニクス上里から西に200mほど、下仁田街道をはずれて少し北上したあたりにあります。向かいのシフォンケーキ優-上里本店が運営する店舗で、卵・米・ダシ・昆虫食品・謎の飲料など変わったものを各種取り扱っています。道路向かいにケーキの自販機があります。

神流川の戦いは1582年7月5日~8日まで行われた合戦で、織田方の滝川一益と北条氏直・氏邦が戦ったものです。戦国時代において関東地方最大の野戦とされています。神流川畔の国道17号から30mほど北に神流川古戦場の碑があります(案内板と石碑のみでトイレ・駐車場などなし)。


川口市(かわぐちし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県川口市 きらり川口ゆめわ~く 人口578,100人

地場産業の鋳物工業をイメージしたイラストが描かれています。2014年からミニバイク50cc以下~125cc以下を対象に交付されています(2021年以降は従来型からオリジナルナンバーへの交換に200円かかるようになっている)。

川口市は埼玉県南東部にある市です。さいたま市に次ぐ県下第二位の人口を有し、政令指定都市を除く市のなかでは船橋市に次ぐ全国第二位の市となっています。江戸時代に日光御成街道の宿場町 川口宿と鳩ヶ谷宿として発展し、荒川で鋳物に適した砂が採れたことから鋳物業が発達しました。戦前には軍需品の製造を開始し、戦後は日本を代表する鋳物のまちとなっていました。その後1970年代のオイルショックにより鋳物業は衰退しますが、工場跡が宅地化されたことで現在は首都圏のベッドタウンとして機能しています。南西部のJR高崎線西川口~川口駅および埼玉高速鉄道南鳩ヶ谷~川口元郷駅あたりに住宅地と商業地が集まっています。

川口オートレース場は1952年に開場した施設で、全国5場のオートレース場の中で売上、入場者数共に1位を誇っています。執筆現在(R4.9月)は11月30日まで走路改修工事が行われています。当地の夏祭り「たたら祭り」のメイン会場でもあるため、オートファン以外にも人気のある場所です。売店のもつ煮は昔から人気があるようで、オートレースはやらないがもつ煮とビールで一杯という層がいます。

赤山歴史自然公園(愛称:イイナパーク川口)は首都高速川口線の川口料金所あたりにあります。もともと廃棄物の最終処理場として計画が進んでいましたが、代えて清掃工場の朝日環境センターが整備されたことから公園に転用されたものです。愛称の「イイナ」は伊奈氏にちなんでいます。歴史自然資料館・物産館・遊具エリア・川口ハイウェイオアシスなどがはいっています。

道の駅 川口・あんぎょうは国道298号線沿いにある大規模の道の駅です。東京都心から2番めに近い道の駅であり(開駅当初は1番)、川口市の伝統産業である植木・園芸・造園の拠点施設 川口緑化センターや安行公園のスポーツセンター、プールに隣接しています。菓子屋や蕎麦屋もありますが、植木の販売がメインとなっています。

SKIPシティは「埼玉川口インテリジェントパーク」の頭文字をとったもので、NHK川口ラジオ放送所の跡地を再開発したものです。川口市立科学館(サイエンスワールド)・SKIPシティ映像ミュージアム・埼玉県生活科学センターなどがはいっています。

旧田中家住宅は川口市末広の岩槻街道沿いにあります。2018年に国の重要文化財に指定されている建物で、洋館・和館・文庫館・日本庭園と茶室からなっています。当地の旧家で味噌蔵と材木商で繁栄した田中家が建てたもので、大正~昭和初期頃の建築物です(入場料:大人210円、小中学生50円)。見事な和洋折衷の建築様式が見られ、メンテナンスも行き届いているようです。

安行原の蛇造りは江戸時代に始まったとされる当地の伝統行事で、五穀豊穣・天下泰平・無病息災を祈って5月24日に長さ10mほどの藁の蛇を造り、欅(いまはやぐら)に掛ける行事です。東本郷赤山通りにある欅の下に設置されていますが、以前作られたものは前述の道の駅 川口・あんぎょう内に展示されています。


川越市(かわごえし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県川越市 時が人を結ぶまち 人口350,700人

2012年の市制施行90周年に合わせてミニバイク50cc以下~125cc以下を対象に交付されたもので、川越の街並みを背景に川越市マスコットキャラクター「ときも」が描かれ、「小江戸川越」のロゴがはいっています。

川越市は埼玉県南部にある市です。埼玉県下3位の都市であり、江戸時代には親藩/譜代の川越藩の城下町として栄え、川越街道の起点、また新河岸川の舟運を背景に「江戸の台所」と呼ばれるようになりました。文化財の数では神奈川県鎌倉市、栃木県日光市に次ぐ第3位であり、歴史まちづくり法により国から「歴史都市」に認定されています。戦後に川越狭山工業団地がひらかれ、東京のベッドタウンとして宅地化も進むなど開発が進んだ地域です。現在の川越は文化財や蔵造りの建築を生かした観光都市として知られています。

クレアモールは川越市脇田町~新富町を南北に縦貫する商店街で、川越線川越駅からほぼ真北に1,200mほどの通りになります。川越サンロード商店街と川越新富町商店街をあわせたもので、関東地方有数の集客力を有し、県内では大宮駅周辺に次ぐ第2位の繁華街です。商店街北側に小江戸蔵里(こえどくらり)という酒蔵を改装した食事処・土産屋があります(利き酒コーナーあり)。

川越城(中世までは河越城、初雁城・霧隠城とも)は、関東七名城の一つに数えられる平山城です。大田道真・道灌父子によって築城されたものとされています。戦国時代には上野、越後方面と鎌倉を結ぶ交通の要衝であり、「日本三大夜戦(日本三大奇襲)」に数えられる河越城の戦いの舞台でもあります。1848年創建の本丸御殿が残っていて、二の丸跡には市立博物館と美術館が建っています。

大正浪漫通りは前述クレアモールの北にある商店街で、かつては「銀座商店街」といい埼玉県随一の商店街でした。現在はアーケードを取り払い、電線を地中化するなど大正~昭和初期のレトロな建物が並ぶ通りとして観光客を集め、テレビや映画のロケにもよく利用される通りとなっています。

小江戸川越一番街商店街は、1964年に丸広百貨店が現在のクレアモール周辺にできる以前の商業の中心で、文化財の大沢家住宅を中心に蔵造りの建物や埼玉りそな銀行、旧山吉デパート(現在は歯医者)など外観が美しい建築物が並ぶ商店街です。一番街中央付近から東に入ると当地のシンボルである時の鐘(自動鐘打機により一日4回鳴る)、北部を西に折れると菓子屋横丁があります。

喜多院は川越市小仙波町にある天台宗の寺院で、「川越大師」と呼ばれて親しまれています。建物の多くが重要文化財に指定され、寺宝にも多くの美術工芸品を有しています。境内は池や掘を巡らせた広大な景勝地となっていて五百羅漢で有名な寺院です。1638年の川越大火で焼失した際に、3代将軍家光の命で江戸城から春日局の間を含む書院や庫裏などが移築されています。

伊佐沼は埼玉県最大(関東地方では印旛沼に次ぐ)の自然沼で、南北1,300m東西300mの広さを有しています。周辺は伊佐沼公園として整備されていて、春から初夏にかけて桜~藤~古代蓮の花が見頃となります。当地の花火大会である小江戸川越花火大会は、朝比奈親水公園と同公園の持ち回りで開催されています。


久喜市(くきし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県久喜市 永久(とわ)に喜び暮らせるまち@(あっと)ホームタウン☆くき 人口152,300人

久喜の提灯祭り・天王様の提灯山車と栗橋のハクレン(コイ科の淡水魚)のジャンプが描かれています。久喜市の合併5周年を記念して、2015年から50cc以下のミニバイクを対象に交付されました。現在は交付終了となっています。

久喜市は埼玉県東部にある市です。2010年に旧久喜市・菖蒲町・栗橋町・鷲宮町が合併して現在の久喜市となっています。東北自動車道・圏央道・国道125号・4号線などが縦横に走り交通の要衝となっている地域です。中核となる久喜地域は古くから商業で栄えたため、古い商店が残っています。農業が盛んな土地柄で、市域の1/3強が耕地として近郊農業が行われています。多くの神社・仏閣、史跡、湖沼を有する市です。

久喜の提灯祭り・天王様は旧久喜町の鎮守である八雲神社(曹洞宗の寺院 天王院の境内内にある)の祭礼です。1783年の浅間山の噴火で桑をはじめとする夏作物が全滅したことによる生活苦・社会不安を取り除くために始まったとされています。毎年7月の12日・18日に行われ、昼間は伝説・歴史上の人物の人形、夜間は約500個の提灯をつけた山車が市内を巡行します。

鷲宮神社は久喜市鷲宮にある神社で、一説には「関東最古の神社」「お酉様の本社」と称します。旧鷲宮町は同神社の門前町として発達し、アニメ「らき☆すた」でロケ地として取り上げられるなど近年アニメファンの聖地としても親しまれてきた神社ですが、2018年8月に老朽化により大鳥居が崩れ落ち、2021年12月に新しい鳥居が再建、地鎮祭がとり行われました。参道の入り口にらきすた絵馬型石碑があります。

旧菖蒲町(現在の菖蒲町菖蒲・菖蒲町新堀あたり)は久喜市の西側にあり、郊外を形成しています。15世紀に築城された菖蒲城の跡は現在は遺構が残っていませんが、城址あやめ園として例年あやめ・ラベンダーのブルーフェスティバルが行われています。また、国道122号騎西菖蒲バイパス沿いにモラージュ菖蒲(双日新都市開発が運営するモラージュのなかでも最大規模のショッピングモール)ができています。

百観音温泉は久喜市西大輪にある日帰り入浴施設です。関東平野部では珍しい自噴の温泉で、天然ガスとともに湧出するため、石油臭がします。温度も高温であるため、加温、加水をしない源泉かけ流しの温泉となっています。名称は当地に作られた百観音(坂東三十三箇所)にちなみ、敷地内に観音堂があります。

ハクレンは中国原産の淡水魚で、中国では古くから食用とされる4大家魚の一つです。体長は1.3m(日本では1mくらいまで)と大きく、水面を破って飛び跳ねることが特徴です(繁殖行動とリンクしているらしく5~7月に見られる)。1870年代にタンパク源として日本の各所に持ち込まれましたが、現在は利根川流域でのみ生息しているようです。当地では栗橋の利根川河川敷で見かけることができます。


越谷市(こしがやし)

 

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県越谷市 水と緑と太陽に恵まれた ふれあい豊かな自立都市 人口337,500人

2015年の中核市移行を記念したもので、しらこばと橋と越谷特別市民の「ガーヤちゃん」が描かれています。ミニバイク50cc以下~125cc以下を対象に交付されています。

越谷市は埼玉県南東部にある市です。江戸時代に五街道のひとつ日光街道の宿場町として越谷宿が発達し、1899年には東部鉄道伊勢崎線(東京スカイツリーライン)が開業、1962年に伊勢崎線が東京メトロ日比谷線と直通運転を開始すると東京のベッドタウンとして急速に発展を遂げました。利根川水系の元荒川・中川・綾瀬川・古利根川など多くの河川が市域を流れるため「水郷越谷」とも呼ばれ、伏せ越しという河川の立体交差が市域にいくつかあります。また、1938年の国民健康保険法施行よりも3年早く日本初の健康保険「越谷順正会」が発足したため、国民健康保険発祥の地とされています。

越谷レイクタウンは2008年3月に街開きしたニュータウンで、計画人口22,400人面積225.6haの大規模開発地域です。日本一大きなショッピングセンター イオンレイクタウンを有し、越谷の観光入込客数が県下1位である主な要因になっています。治水を目的に造成された大規模調節池の周辺は湖畔の森公園として整備され、旧東方村(現越谷市大成町)の名主であった中村家の住宅が移築されています。

しらこばと水上公園は越谷市とさいたま市岩槻区にまたがる都市公園です。夏季は流水プールなど多数のプールを有する水泳施設(県下最大)、オフシーズンはニジマスなどの釣り堀として利用されています。足場が良いためファミリーに人気の釣り場となっています(2021年度以降はエサ釣りは廃止になった)。

キャンベルタウン野鳥の森は1995年にオーストラリアのキャンベルタウンとの姉妹都市交流10周年を記念して解説された動物園です。1.3haとそれほど広くありませんが、3,000㎡のバードケージにキバタンやインコといった鳥が放し飼いにされているほか、エミューやワラビーなどのオーストラリア原産の動物が飼育されています(入園料:大人100円、大吉公園駐車場は無料)。

越谷久伊豆神社(こしがやひさいずじんじゃ)は越谷市越谷にある神社で越谷の総鎮守とされています。創建は鎌倉時代で、近くに徳川将軍家が鷹狩りなどを行う越谷御殿があったことから神紋を立葵としています。亀がたくさんいる大池と県指定天然記念物の藤棚があり、宮内庁埼玉鴨場とともに環境保全地域に指定されています(久伊豆神社はこの辺りでは多い名前の神社で越谷市域に他に7社ある)。

ガーヤちゃんは2011年に開催された「こしがや産業フェスタ2011」で特別住民票を交付されたゆるキャラで、ご当地グルメの「こしがや鴨ネギ鍋」をPRするために生まれました。2017年には東部スカイツリーラインの越谷駅北側の高架下にガーヤちゃんの蔵屋敷という古民家を改装した土産屋ができています。

flystation Japanは越谷レイクタウン6丁目にあるスカイダイビングの体験施設です。トンネル内に最高時速360kmの風を吹き上げることによってインドアでのスカイダイビング体験を可能にしています。


幸手市(さってし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県幸手市 都市と自然が調和した 安心・安全で活力あるまち 人口50,260人

マスコットキャラクターの「さっちゃん」と市の花 桜が描かれています。市制施行30周年を記念したもので2016年から50c以下のミニバイクを対象に交付されています。

幸手市は埼玉県北東部にある市です。古くは日光御成街道と日光街道の合流地点の宿場町幸手宿として栄えた地域で、市域全体がほぼ平坦な沖積平野となっています。市域には東武鉄道日光線・国道4号線が南北に走り、ロードサイド店舗が出て商業地になっています。また、市域を市域北側から西側にかけて圏央道が走っていて、幸手IC周りに物流関係の企業が多く立地しています。

権現堂堤(ごんげんどうづつみ)は中川と権現堂川の合流地点辺りの堤防です。江戸時代の少し前、天正4年(1576年)に築かれたとされている堤防で、河川の流路締め切りのために作られた様々な堤防が連なり、現在の権現堂堤になったと考えられています。大正時代から関東屈指の桜の名所とされ、周辺は権現堂公園(1~4号)として整備されています。

白目米(しろめまい)は江戸時代に幸手周辺で栽培され、「最も美味な米」として将軍家に上納されていた米です。収穫量が少ないため、戦後は栽培されていませんでしたが、現在は町おこしの一環として少量ながら栽培が復活しています。小粒で炊きあがりがべとつかず、カレーやうな重に向くお米です。

三代目茂蔵 幸手直売所は下吉羽幸手線沿いにある豆腐店です(こちらは直営店)。豆腐・おからを使った製品、ドーナツ・カステラ・惣菜・乾物などを幅広く扱っています。道なりに西に500~600mくらい進むと隠れキリシタンが信仰対象としたマリア地蔵があります。

石井酒造は幸手市南2丁目にある酒蔵です。1840年創業の酒蔵で、旧日光街道と日光御成道の追分あたりのスーパーの敷地にあります。代表銘柄の「初緑」は170年の歴史を誇る当地の地酒、「豊明(ほうめい)」は前述の白目米を使用した酒です。


白岡市(しらおかし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県白岡市 ほっとスマイル しらおか 未来へつながるまち ~うるおいとやすらぎの生活未来都市~ 人口52,430人

㊤マスコットキャラクターの「なしべえとなしりん」が描かれたもの、市制施行の2012年からミニバイク50cc以下~125cc以下とミニカー・小型特殊車両を対象に交付された㊦同じくマスコットキャラクターの「シラオ仮面」が描かれたもの。市制施行5周年記念事業として2018年8月に交付開始。対象はミニバイク50cc以下~125cc以下とミニカー・小型特殊車両。

白岡市は埼玉県中東部にある市です。1954年に篠津村・日勝村・大山村の一部が合併し、白岡町が誕生、その後の1960年~1990年代に東京都心から40kmのベッドタウンとして開発が進んだため人口が急増し、2012年に単独で市制施行して白岡市となっています。宅地化が進む一方で、総面積2,492haのうち農地が43%ほどと田園風景が残る地域になっています。明治時代から梨生産が行われていて、埼玉県下1位の生産量を誇っています。

もちもちの木は埼玉県内や関東~東北にかけてチェーン展開しているラーメン屋です。県道3合沿いに白岡店(本店)があります。魚介に鶏ガラ・豚骨、醤油をあわせた和風のスープと中~細麺の組み合わせで、通信販売やインスタント麺化もされています。とかくスープが熱いことで有名で、口の中を火傷する人が多いようです。

東武動物公園は埼玉県宮代町と白岡市にまたがる面積61haのレジャーランドです。主として遊園地・動物園・東武スーパープールからなります。白岡市側には西側ゲートがあり、わんこヴィレッジやバードドームがあります。2017年あたりからアニメと積極的にコラボを行っていて、2019年にはVRを取り入れた「VR HEAD ROCK」がオープンしています。

白岡八幡宮は前述のもちもちの木から100mくらい東にあります。当地の鎮守であり、鎌倉の鶴岡八幡宮、江東区の富岡八幡宮と並んで日本三岡八幡宮と呼ばれる神社です。849年に創建されたとされ、武家の守護神であることから1195年には源頼朝が必勝祈願に訪れて百余貫の所領を寄進しています。白い社殿が印象的で、春には桜の花とのコントラストが美しい神社です。

獅子博物館はJR白岡駅東口から北へ150mくらいのところにあります。獅子舞に使われる数百種の獅子頭・衣装・ビデオ映像などを資料として集めた博物館です。日本だけでなく海外の獅子頭もコレクションに入っていて実際に被ってみることもできるようです。私設の博物館なので見学には予約が必要です。


所沢市(ところざわし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県所沢市 ゆとり・うるおい・活力ある生活文化都市 人口340,400人

㊤地名左側に航空機のイラストと「TOKOROZAWA」のロゴが描かれている。2011年から交付されているもの㊦所沢市のマスコットキャラクター「トコろん」と西武ライオンズのマスコット「レオ」のコラボナンバープレート。同チームが所沢市に拠点を構えて40周年を記念して、2018年からミニバイク50cc以下~125cc以下とミニカー・小型特殊を対象に計2,000枚が交付された。

所沢市は埼玉県南西部にある市です。市域面積は72.11k㎡で、南側は狭山丘陵北麓に面し市街地は武蔵野台地上になります。1911年に我が国ではじめての飛行場である所沢陸軍飛行場が開設されたことから、「日本の航空発祥の地」として知られています。西武新宿線所沢駅~新所沢駅周辺や西武池袋線沿線が住宅地・商業地として開発されている一方で、郊外は狭山丘陵の森林が残り、かぶ・ほうれん草・人参などの近郊農業や狭山茶の生産が行われるなど緑が残る地域です。

所沢市は西武グループ(西武ホールディングス、西武・プリンスホテルを中心とした企業グループ)の二大拠点のうち一つであり、西武鉄道の本社が所在しています(本社は池袋にある)。市域南西部に西武園ゆうえんちと埼玉西部ライオンズの本拠地である西武ドーム(ベルーナドーム)、人工のスキー場である狭山スキー場があります。なお、ベルーナドームは「ドーム」という名称ですが、壁面は開けているため日本で唯一場外ホームランが出るドーム球場となっています。

所沢航空記念公園は所沢陸軍飛行場の跡地、返還された米軍所沢通信基地の一部を整備した県営の公園です。総面積は50.2haあり、所沢航空発祥記念館や日本庭園、日本一長いケヤキ並木や野球場・テニスコート・サッカー場などスポーツ施設などがはいっています。また、最寄り駅の航空公園駅の東口駅前には全日空で使用されていたYS-11が静態保存されています。

ところざわサクラタウンはKADOKAWA及び角川文化振興団が運営する複合施設です。2020年11月にオープンしたもので、国内最大級のポップカルチャーの発信拠点となっています。角川武蔵野ミュージアム、書籍・物流工場、書店、神社、飲食店、カラオケ・ネットカフェ、イベントホールなど多様な施設から構成されています。神社前には大魔神の魔神像と武神像があります。

トトロの森は公益財団法人トトロのふるさと基金によるナショナルトラスト事業で購入・保全されている狭山丘陵の土地の愛称です。執筆現在(R4.9月)で60号まであり、関連施設として所沢市三ケ島3丁目にクロスケの家(県内の越生町から移築した古民家)があります。なお、狭山丘陵は映画「となりのトトロ」の風景のモデルとされ、作品の生みの親である宮崎駿氏は所沢市在住です。

滝の城址公園は所沢ICから南、柳瀬川の北岸に位置する総合公園です。滝山城(後の八王子城)の支城であった滝の城(本郷城)の城址を整備した公園です。滝の城の横穴墓群が残っていて、城跡は城山神社になっています。七曲坂には傷つけると赤い樹液が出る黒松があり「血の出る松」と呼ばれていましたが、1972年に枯れて伐採されています。

さいたま緑の森博物館は埼玉県入間市・所沢市にまたがる県立の野外博物館で、総面積は85.5haにも及びます。施設自体は入間市宮寺に小規模なものがあります。雑木林・湿地・ため池・里山などの野外展示が主で、茶畑・果樹園など農地は地元農家の生産農地であり、定期的に自然観察会・稲作体験・焼き芋などのイベントが行われています。


新座市(にいざし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

新座市ホームページより

埼玉県新座市 元気の出る 人と自然が共生する 快適環境都市 人口162,100人

新倉市の雑木林と野火止用水のせせらぎを背景にイメージキャラクター「ゾウキリン」が描かれています。2011年からミニバイク50cc以下~125ccを対象に交付されています。上記画像とは別に東京オリンピック・パラリンピックの射撃をイメージしたものが2019年に交付されています。

新座市は埼玉県南部に位置する市です。南側で東京都練馬区と接し、ベッドタウンとして1960年代から人口が急増した地域です。JR武蔵野線の新座駅が市域中央北より、東武東上線の志木駅が志木市との北東の市境にあり、それぞれ商業地が発達し住宅地が多くみられます。凸版印刷埼玉工場朝霞工場や不二家埼玉工場などがあり、印刷・非鉄金属加工・食品加工といった工業が盛んに行われています。都営地下鉄大江戸線延伸の構想により、馬場地区では新座中央駅(仮称)の建設が予定されています。

平林寺は新座市野火止にある臨済宗妙心寺派の寺院です。南北朝時代の1375年に創建された寺院で、13万坪(約40ha)の広大な境内を有しています。境内も林は武蔵野の面影を残す雑木林として国の天然記念物に指定されています。また、総門の向かいに国の有形文化財である古民家 睡足軒(すいそくけん)があります。これはもともと飛騨高山にあった江戸後期の民家で、「電力の鬼」として知られる実業家松永安左エ門が田舎家の茶を楽しむために移築したものです。

だちょう牧場並木屋は新座市池田にある牧場です。ダチョウとエミュー、うさぎがいてエサをあげることができます(柴犬やパピオンもいるが、こちらは飼い犬)。バーベキューやソロキャンプもOKのようです。土・日曜のみ営業しています。

新座市の耕地面積は市域の1/7以下で農業はさほど盛んではありません(おおむね近郊農業として野菜が中心)。一方で観光農園はそこそこあり、いちご・ぶどう・なし狩りなどが行なえます。中原果樹園というポポー(アケビガキ、熱帯フルーツを思わせる独特の強い芳香を放つ果物)を栽培している果樹園があります。

妙音沢(みょうおんざわ)は荒川水系黒目川の右岸にある妙音沢特別緑地保全地区内にある湧水で、急斜面の崖下から大沢と小沢が湧き出しています。盲目の琵琶法師が弁財天から秘曲を授かったという言い伝えのある地で、ミョウオンサワハタザクラやカタクリ・イチリンソウといった野草やホタルの名所として知られています。


蓮田市(はすだし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県蓮田市 四季かおる ふれあいと文化を創るまち 人口61,540人

元荒川の河川敷の桜を背景に、マスコットキャラクターの「はすぴぃ」が描かれています。2016年から50cc以下~125cc以下のミニバイクとミニカー・小型特殊車両を対象に交付されています。

蓮田市は埼玉県中東部にある市です。市域は埼玉県川口市から鴻巣市にわたって広がる大宮台地(北足立台地)、東部の白岡台地とその間を流れる元荒川・綾瀬川の流域が成す低地となっています。1960年代の高度経済成長期から首都圏のベッドタウンとして急速に発展を遂げた地域です。市域には約3万年前から人が住んでいたとされ、黒浜貝塚・綾瀬貝塚をはじめとする多数の貝塚や史跡が残っています(2018年に市内の新井堀の内遺跡から大量の古銭が出土した)。

蓮田駅は1885年に日本鉄道大宮ー宇都宮開業により設置された比較的古い駅で、蓮田市唯一の駅となっています。当地は2011年まで「蓮」の字のしんにょうの部分は「辶」と2つ点のある表記でしたので、駅名の「蓮」には点が2つあります。東口~蓮田岩槻バイパスにかけて東武ストア蓮田マイン、MEGA・ドンキホーテやコンビニなどが出て商業地になっていますが、西口の再開発は難航しているようです。

蓮田サービスエリアは下り線は市北部の黒浜に、上り線は市南部の川島にあります。首都高から東北自動車道に入って最初の休憩所であり、駐車場の狭さもあいまって常時混雑しています。上り線の方は2019年にパサール蓮田としてリニューアル、駐車場が約3倍になりレストラン・コンビニなど商業施設も増えて充実しています(車両型の自動芝刈りロボが導入されている)。

西城沼公園は蓮田市が管理・運営する公園で、縄文時代の奥東京湾の海岸線が後退したときに取り残された海跡湖の名残である西城沼の周辺を整備したものです。沼の周辺に1周850mのウォーキングロードが整備されて蓮・イロハモミジ・アセビ・アジサイ・ツツジや椿などが植栽されています。当地の桜の名所の一つでもあり、釣り・花見・バーベキューで来る方が多いようです。

蓮田根金ひまわり畑は上尾久喜線(県道87号)沿いにあるひまわり畑です。遊休農地の活用としてひまわりの種が蒔かれていて毎年10万本程度が咲きます。花期には和太鼓の演奏や切り花販売、野菜の直売などが出て、当地のちょっとした名所になっています。2020~2021年は休止していましたが2022度は通常通り行われたようです。

伊豆島の大蛇(いずしまのおおへび)は約200年続く当地の伝統行事で、春に藁で2mほどの蛇を作り、破竹に刺して道沿いに立てます。日本各地で行われる道切り(辻切り)の一種で、流行り病を防ぎ五穀豊穣を願う行事です。蓮田市黒浜の元荒川沿いあたりで見られます。


鳩山町(はとやままち)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県比企郡鳩山町 環のまち はとやま~花と木と笑顔でつなぐ、安心で魅力的なまち~ 人口13,410人

右側にイメージキャラクターの「はーとん」、左右の上端に羽のイラストが描かれています。2013年から交付されています。

鳩山町は埼玉県中部にある町です。鉄道・国道共に無く、町の東側は東武東上線の坂戸駅・高坂駅、及び西側は東部越生線・JR八王子線の越生駅から路線バスが出て交通網としています。1971年から鳩山ニュータウンが開発されて人口が増加しましたが、居住世代の高齢化・交通の便の悪さなどから空き家問題が出ています。鳩山村が誕生した1955年に、当時の首相鳩山一郎氏に鳩山家の家訓である「友愛」の書を書いてもらったことがあり、現在も町役場に飾られています。東京電機大学鳩山キャンパス・JAXA地球観測センターといった研究機関や日立製作所の基礎研究センターや良品計画鳩山センターなどがあります。

鳩山農村公園は鳩山町のほぼ中央に位置する公園です。沼・親水広場・湿生植物園・芝生広場などがある公園で、遊具はありませんが散歩には十分な広さがあります(犬は入れない)。周辺に赤沼古代瓦窯跡・石田国分寺瓦窯跡があります。

おしゃもじ山公園は県道171号と343号が交わる辺り、商工会とコミュニティセンターの裏手にある公園です。高さ40~60mくらいのちょっとした山になっていて、展望台からの見晴らしが良いこうです。麓に杓子母神(おしゃもじ様)が祀られている祠があることからおしゃもじ山と呼ばれていて、当地の桜・ツツジの名所となっています。

JAXA地球観測センターは鳩山町の北部にある施設で、極軌道を巡る衛星から送られるデータをパラボラで受信し、記録しています。春秋2回の一般公開のほか、事前に申し込めば見学が可能で一部では桜の穴場としても有名です。

竹本の湧水は鳩山町竹本の竹本西通り沿いにある湧水です。田んぼの一角にあり、位置が道路より低く看板なども無いので遠目には見つけづらいです。ミネラルが豊富な湧水で、周辺地域の住民の生活用水にもなっているようです。


羽生市(はにゅうし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県羽生市 活力に満ちた ひと輝く文化都市 人口54,300人

イメージキャラクター「ムジナもんと仲間たち」が描かれています。市制施行60周年記念として、2014年から50cc以下~125cc以下のミニバイクを対象に交付されています。

羽生市は埼玉県北東部にある市です。人口5万超と埼玉県の市では2~4番目に少ない市ですが、東西に国道125号線と秩父鉄道、南北に東北自動車道と国道122号線、東武鉄道伊勢崎線が通り交通の要衝になっています。もともと沖積台地の土を生かした農業が盛んな地域で、市域の44%程度が農地であり稲作・畑作を主として畜産も行われていますが、農業従事者の減少・高齢化が進んでいます。江戸時代末期から青縞の生産が行われ、武州正藍染と呼ばれて織物生産が盛んになりました。最盛期の明治40年代には羽生町の一大産業として200軒ほどの紺屋が軒を連ねていたといいます。

羽生駅(東部鉄道・秩父鉄道)は当地の中心駅で、市域の中央西寄りにあります。東口は駅前大通り沿いに古い商店街になっていますがシャッターが目立ちます。西口はベルク(スーパー)・ケーヨーデイツー(ホームセンター)・コンビニなどが出て商業地になっていますが、当地の商業地としては国道122号・125号行田バイパス沿いのイオンモール羽生(2007年に開業)、岩瀬・小松にある愛藍タウン(カインズ、ベルク、ニトリなどがはいっている、2020年オープン)が主となっています。

羽生水郷公園は市域の東側、羽生IC近くにある面積35haの都市公園です。修景池・菖蒲田など水を中心とした公園で、淡水魚の展示を主とするさいたま水族館がはいっています(コツメカワウソもいる)。園内の宝蔵寺沼は国内唯一のムジナモ(ミジンコなどを捕食する食虫植物)の自生地であり、上記のさいたま水族館に展示があります。また毎年11月にゆるキャラに関するイベント「世界キャラクターさみっとin羽生」が開催されています。

キヤッセ羽生(三田ヶ谷農林公園)は上記の羽生水郷公園の東側に付随する公園、及び施設で、コスモス澗(地ビールやうどんが楽しめるレストラン)、むじなも市場(野菜・メダカ・菓子などの販売)、むじな庵(手打ちうどん・そば店)、親水広場などが入っています。

羽生パーキングエリアは羽生市弥勒にある東北自動車道のパーキングエリアです。上り側は「鬼平犯科帳」の世界観と江戸の街並みを再現した鬼平江戸処、下り側は2009年にパサール羽生としてリニューアルしています(スタバの隣にずんだ餅とシェイクの店が出ている)。一般道から徒歩で入場できます。

道の駅はにゅうは、国道122号沿いの利根川にかかる昭和橋のたもとにある小規模の道の駅です。2007年開駅と道の駅としては古く駐車場も小さいのですが、高速のPA並みに広域の土産物を扱っています。利根川沿いということもあり、季節にもよりますがサワガニや金魚、メダカを販売しています。レストランとして麺堂帆翔というラーメン屋・中華料理店が入っています。


東松山市(ひがしまつやまし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県東松山市 埼(さい)の彩(さい)の臍(さい)は東松山市 人口90,460人

マスコットキャラクターの「まっくん・あゆみん」と市の花ボタンが描かれています。50cc以下のミニバイクを対象に交付されています。

東松山市は埼玉県のほぼ中央にある市です。古くは鎌倉時代から松山城(比企郡吉見町にある)の城下町として栄えた地域で、その後も前橋藩の松山陣屋が置かれて比企地域の中心都市でした。現在の東松山は戦後の高度経済成長期に開発が進み、池袋まで東武東上線・TJライナーで44分と首都圏のベッドタウンとなっています。東松山台地・高坂台地上は住宅団地、岩殿丘陵のあたりは埼玉県こども動物自然公園・岩殿観音正法寺・埼玉ピースミュージアムなどがあり観光地になっています。

東松山市は北海道の室蘭・愛媛の今治に並ぶ日本三大やきとりの街であり、市内に50軒ほどのやきとり屋が所在しています。東松山のやきとりは豚肉のカシラ(こめかみ・ほほ・あごの肉)を用いたものであり(「やきとん」ともいう)、噛みごたえのある肉に味噌だれを漬けて食べます。日本で唯一焼鳥組合を有する自治体となっています。

埼玉県こども動物自然公園は東松山市岩殿にある県立の動物園です。46haの広大な敷地を有し、200種を超える動物が展示されています。ペンギルヒルズ、動物園の展示としては世界初となるクオッカワラビーやカピバラの露天風呂、コアラ舎あたりが人気です。また、園内にはイギリスの絵本作家でピーターラビットの生みの親であるビアトリクス・ポターの資料館があります。

箭弓稲荷神社(やきゅういなりじんじゃ)は東松山市箭弓町にある神社です。1030年に平忠常を討伐に来た源頼信が近くの野久稲荷神社に太刀一振りと馬一頭を奉納したところ、その夜に白羽の矢のような雲が敵陣に向かって飛んでいくのを目撃し、これこそ神のお告げとして奮い立ち敵陣に攻め込んだといわれています。現在でも「やきゅう」の音の類似からプロ野球選手がよく訪れる神社で、1,300株ほどの牡丹園を境内に有することからボタンの名所としても親しまれています。

埼玉県平和資料館(愛称:ピースミュージアム)は、上記の埼玉こども動物自然公園に隣接する施設で、主として第二次世界大戦の戦争資料の展示を行っています。同施設がある物見山公園は物見山(標高135m)の山麓一体を公園として整備したもので、ツツジの名所とされています。また、戦争資料ですと市内の下唐子に原爆の図 丸木美術館があります。

化石と自然の体験館は東松山市坂東山のばんどう山第2公園近くにある体験施設です。2016年4月にオープンした施設で、このあたりにはもともとセメントを運ぶ線路が走っていたため駅舎をイメージした建物になっています。事前予約が必要ですが化石掘り体験ができ、産業団地を造成するときに出土したサメの歯などの展示スペースがあります(公式HPにも書いてあるが近くに飲食店が無い)。

日本スリーデーマーチは毎年11月に東松山市で行われるウォーキング大会で世界第2位、国内最大の規模を誇ります(世界1位はナイメーヘン国際フォーデーマーチで、ナイメーヘンは東松山市と姉妹都市関係にある)。3日間で延べ10万人の参加者が比企丘陵を歩く催しで、5~50kmのコースが6×3日間で18コース、30kmの特別コースを加えて19コースが用意されています。5kmの「まつやまおさんぽ」コースでは仮装してウォーキングをする「コスパレ」が行われています。


富士見市(ふじみし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県富士見市 人と自然 ふれあいと思いやりあふれる生活環境都市 人口108,100人

プレート上部に荒川、新河岸川、柳瀬川をイメージした青いライン、右側にマスコットキャラクター「ふわっぴー」が描かれています。2012年の市制施行40周年を記念したもので、ミニバイク50cc以下~125cc以下の3種が交付されています。

富士見市は埼玉県南部にある市です。もともと江戸と川越を結ぶ新河岸川の舟運で栄えた地域で、緩やかに人口が増加していたようですが、1957年に鶴瀬団地が建設された頃から人口が急増し住宅都市の性格が強くなっています。市域は南西側が武蔵野台地の端で住宅地・商業地、北東側は荒川・新河岸川が流れる低地で稲作を中心とした農業が行われています。上福岡市、入間郡大井町、富士見市、入間郡三芳町の2市2町で合併してふじみ野駅を中心とした「ふじみ野市」とする計画があったため、東武東上線ふじみ野駅は隣接するふじみ野市ではなく同市に存在します。

ららぽーと富士見は富士見市山室の国道254号富士見川越バイパスの西側にあります。2015年に北関東の旗艦店として開業したショッピングセンターで、2005年に建物の耐震性の問題などにより閉館したららぽーと志木に代わるものとみられています。2015年の開業時は293店舗でしたが、2021年3月からリニューアルして約40店舗ほどが新規オープンしています。

難波田城公園(なんばたじょうこうえん)は富士見市下南畑にある公園です。武蔵七党村山党の一流である難波田氏が居城としていた難波田城跡周辺を整備したもので、東側が城跡ゾーン、西側は古民家2軒と長屋門を移築した古民家ゾーンとなっていて難波田城資料館があります。水堀は復元で遺構は残っていないのですが、蓮や菖蒲といった水生植物の名所となっていて、古民家の方では昔の着物を着たり脱穀したりするちょっとした体験をやっていたりします。

びん沼自然公園はさいたま市、川越市、富士見市を流れる荒川水系のびん沼川の屈曲部を整備した公園です。面積は5.7haあり、シラカシ・クヌギ・エゴノキ・ハンノキなど雑木が植栽されています。たいへん人気のある釣りスポットで、ヘラブナやタナゴなどを釣りに来る人が多いようです。

水子貝塚公園は富士見市水子にある歴史公園です。国の史跡である水子貝塚という縄文時代前期の環状集落の遺跡周辺を整備したもので、全長582mの遊歩道や遺跡の調査で出土した植物の種を基に「縄文の森」ができています。当時の竪穴式住居が5棟復元されていて、一部は縄文人の生活の様子として内部が公開されています。「水子」の地名は「水が湧き出る」という意味の「水処」からきたものとされ、周辺の石井緑地公園・性蓮寺境内などに湧水がみられます。

山崎公園(やまざきこうえん、せせらぎ菖蒲園とも呼ぶ)は富士見市水子の富士見江川沿いにある公園です。富士見市の市制施行20周年記念事業として整備されたもので、60種5,000株の花菖蒲がみられます。桜の名所として人気があり、3月上旬から河津桜・オカメザクラが咲き、遅れてソメイヨシノが開花します。


ふじみ野市

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県ふじみ野市 自信と誇り そして愛着のあるまち ふじみ野 人口111,000人

ふじみ野市PR大使「ふじみん」が描かれています。2012年に市のPR活動の一環として50cc以下のミニバイクを対象に1,000枚が交付されています。

ふじみ野市は埼玉県南部にある市です。2005年に旧上福岡市と入間郡大井町が合併して誕生した市で、2004年に行われた住民投票で2市2町での「ふじみ野市」の旧合併案が棄却された後に1市1町での合併が行われたため、隣接の富士見市と名称・市境ともにまぎらわしい状態になっています。旧上福岡は市域北東部を流れる新河岸川の舟運、大井町は川越街道の陸運の要衝として発展した経緯をもち、1914年に東武鉄道東上線の上福岡駅が開業して後は住宅地・商業地が開発されて都市化しました。1993年にふじみ野駅(2017年に東口は「ももいろクローバー駅Z」と改名)が開業し、さらに開発が進んでいます。

イオンタウンふじみ野は上福岡駅から北東に1kmくらいのところにあるショッピングセンターです。2020年に開業していて、マルシェ・レストラン・物販店はもちろん、子供向けアミューズメントパークとしてモーリーファンタジー(イオン系列)、namcoくまのがっこうひろばなど92店舗ほどがはいっています。また、イオン銀行・武蔵野銀行と上福岡郵便局も一体になって利便性を高めています。

ふじみ野市立福岡河岸記念館は、埼玉県の文化財になっている廻船問屋「福田屋」(1831年開業)の建屋を利用したものです。福田屋は実業家・政治家として当地に東武鉄道を誘致した星野仙蔵(十代目)が建てさせた豪華なもので、母屋・文庫蔵・離れの3棟が残り、内部には舟運が盛んだった当時の様子の詳細な解説があります(月曜休館、大人100円・学生50円で見学できる)。

福岡中央公園は上福岡駅東口から300mほど行ったところにある地区公園です。市街地にある公園としては比較的大きく、桜並木・芝生広場・遊具・東入間警察署福岡交番などがはいっています。新幹線200系電車に外観を模した防災倉庫(元はトイレ)があります。当地の桜まつり・七夕祭り・産業まつりといった催しの開催地となっています。

大井弁天の森はふじみ野市大井の砂川堀の南岸にある旧跡です。江戸時代初期に上野不忍池の弁財天を勧請した大井清水弁天があり、豊かな湧水があることから明治時代は舟から景色を楽しむ観光名所となっていたそうです。現在では桜の名所として親しまれており、砂川堀の対岸が東原親水公園となっています。

ふじみ野市にはお菓子の工場直売店が2つあります。一つは東京ドーナツ(業務用ドーナツ製造)の直売所で、福岡神殿の福岡江川と川越バイパスが交わる辺りにあります。菓楽 工場直売所は前述の大井弁天の森近くにあります。

エコパはふじみ野市・三芳町の環境センター(ゴミ焼却施設)の余熱を利用した温水プール・入浴施設です(併設のレストランに500円ランチあり)。また、「環境学習館えこらぼ」という見学施設があり、子供連れに人気があるようです。


本庄市(ほんじょうし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県本庄市 あなたが活かす、みんなで育む、安全と安心のまち 人口77,900人

マスコットキャラクター「はにぽん」が描かれています。2011年から50cc以下のミニバイクを対象に交付されています。

本庄市は埼玉県北西部にある市です。かつては信濃小笠原氏が築いた本庄城の城下町として発展し、近世には中山道最大の宿場町 本庄宿として栄えました。現在の本庄市は北東~南西にかけて細長い市域を有し、JR高崎線本庄駅の周辺が市街地、国道17号から北側の市境となる利根川までが畑など耕地、南西部の旧児玉町あたりは丘陵地~山間部となっています。原始時代から人々が暮らしていたため市域に多数の遺跡が残り、市域にある鷺山古墳(4世紀頃の古墳)は全長60mほどと県下最大(最古級)の古墳となっています。また、多数の神社・仏閣とともに近世の面影の残る建築物が残っています。

こだま千本桜は児玉町内を流れる小山川の両河畔に5kmにわたって植栽された約1,100本の桜で、市内の花見スポットとして人気があります。3月下旬~4月上旬にはライトアップされ、「こだま千本桜まつり」として模擬店やステージイベントなどが行われています。

長泉寺(ちょうせんじ)は本庄市児玉町高柳にある曹洞宗の寺院です。1454年に関東管領上杉顕定に開基したもので、最盛期には多くの修行僧が集まり3万㎡の大伽藍を有していたそうです。骨波田(こっぱだ)の藤と呼ばれる樹齢650年以上の藤(県の天然記念物)が境内にあり、藤棚の広さは2,000㎡にも及びます。

本庄早稲田の杜ミュージアムは、早稲田大学構内にある早稲田リサーチパーク地区内に本庄市と早稲田大学が共同で開設した博物館です(入館無料)。本庄市内の遺跡から出土した埴輪の展示が主な展示で、全国的にも珍しい笑う人物埴輪がみられます。

塙保己一記念館は本庄市児玉町八幡のアスピアこだま内にあります。当地出身の国学者塙 保己一(はなわ ほきいち)に関する資料を展示する施設です。塙 保己一は7歳で失明しながらも、和学講談所(現東京都千代田区にあった国学の研究・教育機関)を創建、「群書類従」(1000巻ほどにもなる国学・国史の一大叢書)を編纂した人物です。生家は児玉町保木野の塙保己一公園あたりにあります。

競進社模範蚕室(けいしんしゃもはんさんしつ)は本庄市児玉町児玉にある木造建築物です。1894年に建造された埼玉県の指定文化財であり、養蚕が盛んだった頃は全国から業者が養蚕業を学びに来たそうです。内部は養蚕に関する資料館となっています。2014年に群馬県の富岡製糸場と絹産業遺産群が世界遺産登録されたことを機に周辺が整備されています。


三郷市(みさとし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県三郷市 訪れるたび新しい。 訪れるほど好きになる。 人口136,500人

マスコットキャラクターの「かいちゃん&つぶちゃん」と田園都市をモチーフにした緑と水色の波線が描かれています。2012年の市制施行40周年記念として50cc以下1,500枚、51~90cc以下100枚、91~125cc以下400枚が交付されました。

三郷市は埼玉県の南東端にある市です。東京都心から20kmくらいのところにあり、市の東を江戸川、西側を中川が流れる低地地域です。市域北側はJR武蔵野線が通り、高度経済成長期に開発が進んだため当地の商業の中心になっています。市域南側は同じく高度経済成長期に住宅地・工業地が形成されています。中央部は2005年のつくばエクスプレス開通に伴い、三郷中央駅が開業し、開発が進んでいます。1956年の三郷村誕生(東和村、彦成村、早稲田村が合併)から16年後の1972年で市制施行するなど周辺地域の中でも顕著な人口増加を見せた当地ですが、2014年に日本創生会議により消滅可能性都市に指定されています(-54.9%)。

ららぽーと新三郷は三郷市新三郷のららシティ内にあるショッピングセンターです。もともと日本鉄道建設公団が所有していた武蔵野操車場の跡地(51ha)を活用したもので、178店舗の商業施設のほかに、屋内型テーマパークのトーマスタウン、体験型デジタルテーマパークのリトルプラネット新三郷と子供が遊べる空間があるのが特徴で、国鉄が1989年に製造した「夢空間」(オリエント急行の設計思想を基にした国産の豪華寝台車両群)の車両のうち、ラウンジカーとダイニングカーが保存されています。

みさと公園は三郷市高州にある県営の都市公園です。江戸時代に作られたため池小合溜(準用河川)の河畔にあり、菖蒲田・こどもの砦・花木園などが整備されています(有料だがトランポリンなどエア遊具もあり)。週末や祝日はキッチンカーや屋台などが出て賑やかになります。対岸は東京23区中最大規模の水元公園になっていて橋でつながっています。

におどり公園は三郷市中央にある公園です。つくばエクスプレスの三郷中央駅の周辺開発として2008年に整備された公園で、みさと春祭りやジャズの生演奏を聴きながら埼玉県内外のグルメを楽しむmisato style、ハロウィーンフェス等々イベントの会場として利用されています。なお「におどり」とは市の鳥であるカイツブリの別称です。

第一屋製パン(第一パン)金町工場は、三郷市高州の葛飾区東金町との市境あたりにあります。「ベーカリーアウトレットif」というアウトレット店舗が工場付近にあり、規格外品などを安く買うことができます。規模は小さいですが、東京下町らぼ三郷工場(三郷市戸ケ崎にある菓子工場)も工場直売をやっているようです。


美里町(みさとまち)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県児玉郡美里町 美しい里の町 人口11,100人

マスコットキャラクターの「ミムリン」と特産品のブルーベリーが描かれています。2012年から50cc以下のミニバイクを対象に交付されています。

美里町は埼玉県の北西部、児玉郡に属する町です。東西5.5km南北に9kmの町域は北が平野、南部はなだらかに標高があがる丘陵地になります。古くから人が住み着いていた地域らしく、町域内に多くの古墳を有しています。また、室町時代には武蔵七党の一つ猪俣党が猪俣城という城館を築いていました。かつては養蚕が盛んでしたが、現在は特産のブルーベリーやえごま、稲作など農業と畜産が盛んで、町として減農薬・減化学肥料栽培を推進しています。

美里遺跡の森総合公園は美里町のほぼ中央の美里町木部、甘粕にある公園です。多目的グラウンド・テニスコート・体育館など運動公園としての機能を有していますが、遺跡の森館という地域歴史博物館があり、主として当地で出土した埴輪や鏡などを展示しています。また、美里町関にある長坂聖天塚古墳(埼玉県指定史跡・5世紀前半に築造されたものと推定)は、直径34m高さ3.5mと大型の円墳です(付近に駐車場はない)。

水殿瓦窯跡(すえどのかわらがまあと)は鎌倉時代の窯跡で、現在4基が確認されています。数少ない鎌倉時代の窯跡で保存状態も良いとされたため、1931年に国の史跡に指定されています。ここで焼かれた瓦は、寛元・宝治年間(1243~1249)に鎌倉市二階堂の永福寺(源頼朝が建立した寺院で当時鎌倉三代寺社の一つ、現在は国の史跡になっている)の改修に用いられたと考えられています。現在は窯跡は埋め戻されており、説明板も古くなってきています。

猪俣城跡は円良田湖(つぶらたこ)北東側の鐘撞堂山から北側に伸びる尾根づたいにある山城です。標高305m近辺(比高130mほど)にあり、県道349を挟んで位置する虎ヶ岡城址(円良田城址)とともに鉢金城(大里郡寄居町にある)の支城として機能していたと考えられています。

美里オーストリッチファームは美里町白石にあるダチョウの牧場です。ダチョウの肉と卵、皮製品・化粧品を扱っています。珍品を取り扱い、ダチョウが見学できるとあって人気がある牧場です。ダチョウ博物館が2022年10月20日周辺にオープンしたようです。

猪俣の百八燈は400年以上続く盆祭りの行事で、8月15日に堂前山の尾根の百八基の塚に日を灯す行事です。猪俣党の頭領 猪俣小平六範綱およびその一族の霊を慰める行事と伝えられていて、国の重要無形文化財に指定されています。行事の後には美里夏祭り花火大会が行われます。


皆野町(みなのまち)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県秩父郡皆野町 山あいの町・みんなの町 人口9,497人

プレート右側にイメージキャラクター「みーなちゃん」が描かれています。2012年から50cc以下のミニバイクを対象に交付されています。

皆野町は埼玉県北西部にあり秩父郡に属する町です。四方を山に囲まれた秩父盆地の一角に、東西に長い蝶型の町域を有しています。町域の7割近くを林野が占め、中央の荒川沿いの低地に市街が広がっています。埼玉県の伝統的な民謡 秩父音頭は約200年前に生まれ、昭和の初めに皆野町の医師・俳人 金子伊昔紅(金子元春)氏により「秩父豊年踊り」として発表されたことから「秩父音頭発祥の地」と称します。また、俳句のまちや人形浄瑠璃(出牛浄瑠璃=じゅうしじょうるり)のまちでもあります。日本創生会議により消滅可能性都市に指定されています(-62.3%)。

秩父温泉 満願の湯は皆野町下日野沢、荒川の支流の一つ日野沢川南岸にある入浴施設です(天然温泉を提供)。ph9.3の高アルカリの湯(純硫黄泉・冷鉱泉)であり、露天風呂から日野沢川の渓谷や満願滝を眺められるよう工夫されています。また、長瀞渓谷の岩畳をイメージした日本庭園があります。

水潜寺(すいせんじ)は皆野町下日野沢にある曹洞宗の寺院で、秩父三十四箇所及び日本百観音霊場の「結願」の寺となっています。「水くぐりの岩屋」と呼ばれる鍾乳洞があり、流れ出る水を「長命水」といって飲むと長生きができるとされていますが、現在は崩落の危険があり内部には入れません(湧き水が本堂近くまで手水として引かれている)。周辺は秩父華厳の滝をはじめ上空滝、不動滝など滝が多い景勝地で、旧日野沢小学校の跡地は日野沢川ふれあい広場という親水公園に、同小学校立沢分校は「天空の楽校」というカフェになっています。。

阿左美冷蔵金崎本店は皆野町金崎(秩父鉄道上長瀞駅が近い)にあるかき氷屋です。阿左美冷蔵は1890年に開業した製氷業者で、宝登山(ほどさん)の腐葉土の層を1~2ヶ月かけて濾過された伏流水を使用、全国でも珍しい天然の氷を加工・販売する業者とあって地元の人気店になっています。

美の山公園は皆野町皆野にある県立の公園です。秩父の山々においては珍しく独立峰である蓑山(581.5m)の山頂周辺を整備したもので、約8,000本の桜と3,500本のツツジが植栽されています。山頂には展望台があり、夜景の名所であり、天候が良ければ雲海が見られます。

道の駅 みなのは県道348号線下戦場塩貝戸線沿いにある小規模の道の駅です(国道140号彩甲斐街道の道の駅みなの入り口を南下)。JAちちぶのレストハウスがあり、田舎うどんやわらじカツなどが食べられます。農産物直売所は季節にもよりますが、しいたけなど茸類、山菜、はちみつが特産のようです。


毛呂山町(もろやままち)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県入間郡毛呂山町 緑とふれあいの文化都市 人口32,799人

マスコットキャラクターの「もろ丸くん」が描かれています。2012年から限定1,000枚が交付されました。

毛呂山町は埼玉県南西部の入間郡に属する町です。町域西部は外秩父の山地、中央~東側にかけてJR八高線・東武越生線が通り、沿線が住宅地・商業地として開発されています。果樹栽培が盛んで、特にゆずは江戸時代から栽培されて「桂木ゆず」のブランドで知られています。また、養鶏が盛んで鶏卵が特産品となっている(過去に農林大臣賞を二度受賞)一方で、製造品出荷額も伸びてきています。当地はとりたてて中心駅という概念はなく、八高線毛呂駅、東武越生線東毛呂・武州長瀬駅周辺にそれぞれ商業地が形成されています。

鎌北湖(山根溜池)は毛呂山町西部の大谷木にある湖です。もともと1929年にアメリカで起こった世界恐慌の対策として作られた溜池で、周囲2km、水深が20mほどあります。別名を「乙女の湖」といい、当地の桜と紅葉の名所、へらぶな釣りの定番スポットとなっています。2019年10月~2021年7月まで耐震工事のため水が抜かれていましたが、現在は復旧しています。

苺の里strawberry gardenは毛呂山町西大久保の県道114号川越越生線沿いにあります。当地の観光農園「苺の里」の直営店で自家製のいちごピューレや桂木ゆずを使ったバウムクーヘンやゼリー、プリンといった洋菓子を扱っています。カフェを併設していて、パフェや凍った苺を削ったフローズンシェイク、生はちみつフルーツティーなどがいただけます。周辺にらんらんという農産物直売所(とかく卵推し)があります。

滝ノ入ローズガーデンは2000年に滝ノ入地域の活性化を目指した「もろもろ町おこし事業」の一環として地域のボランティアを中心にはじまったバラ園です。現在の面積は2.8ha、350種1,500株のバラを有し、春・秋にバラまつりが行われています(入場料300円、駐車場無料とのこと)。

宿谷の滝(しゅくやのたき)は毛呂山町宿谷にある滝で、別名を「信太の滝」ともいいます。古くから修験者が訪れて水行を行っていたもののようです。落差12mほどで水量もさほど多くはありませんが、周辺に遊歩道・トイレ・小さい駐車場が整備されて夏の水遊びの場となっています。

出雲伊波比神社(いずもいわいじんじゃ)は毛呂山町のほぼ中央の毛呂山町岩井にある神社です。景行53年(西暦だと123年)に創建という大変古い神社で埼玉県内では唯一、流鏑馬が毎年奉納される神社として知られています。境内に数十頭の猫が住み着き、県内有数の猫神社としても知られていましたが、現在はボランティアの方々のお陰で少なくなっているようです。

新しき村(一般財団法人)は、1918年に作家の武者小路実篤らによって創設されたもので、理想郷として農業を主体とした自給自足に近い生活をおこなうものです。現在は宮崎県木城町と毛呂山町にあります。毛呂山町の新しき村は町域南部の葛貫にあり、新しき村美術館(武者小路実篤の記念館)を有しています。


嵐山町(らんざんまち)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

埼玉県比企郡嵐山町 未来への風を彩る蝶の里 緑園都市らんざん 人口17,760人

嵐山渓谷を背景に国蝶のオオムラサキ(右上)、マスコットキャラクター「むさし嵐丸(らんまる)」(右側)が描かれています。2013年から50cc以下のミニバイクを対象に交付されています。

嵐山町は埼玉県中部の比企郡に属する町です。南北に長い町域の北東部は比企丘陵の西端、南部は岩殿丘陵の北端、西部は外秩父山地の外縁となり、丘陵地の間を都幾川・槻川・市野川などが流れ渓谷を形成しています。町域北~中部に嵐山花見台工業団地、武蔵嵐山駅周辺の川島地区に明星食品の工場を有する一方で農業も盛んであり、のらぼう菜や芋ようかん、地酒などを特産品としています。また、日本の国蝶オオムラサキが生息する地としても有名です。もともと江戸時代に川越児玉往還の菅谷宿として栄えた地域ですが、昭和3年に本田静六(林学者・造園家で「日本の公園の父」とも呼ばれる)が訪れた際に、京都嵐山に景色が似ていることから「武蔵嵐山(むさしらんざん)」と命名されました。

嵐山渓谷(らんざんけいこく)は嵐山町鎌形あたりにある槻川の渓谷で、埼玉県を代表する景勝地の一つです。特に紅葉と結晶片岩という剥がれやすい岩が成す岩畳のコントラストが美しいとされています。バーベキュー場や飛び石の橋、ラベンダー苑などがあり、夏から秋にかけて観光客で賑わいます。周辺の民家の石垣に立派なアンモナイトの化石があり、千手堂のアンモナイトとして話題になっています。

埼玉県立嵐山史跡の博物館は嵐山町菅谷の都幾川北岸にあります。古代~中世を専門に、城館跡・寺院跡・武蔵武士・鎌倉街道上道をテーマとした歴史系の博物館です(入館料:一般100円、高校生・学生50円、中学生以下無料)。この施設は清廉潔白な人柄から「坂東武士の鑑」と呼ばれる鎌倉時代初期の武士・畠山重忠の居館 菅谷館跡に立地していて、周辺にも土塁や畠山重忠像など見どころがあります。

杉山城本郭跡(初雁城)は嵐山町杉山(嵐山小川IC周辺)にあります。築城主や年代などは不明なものの、14haの狭い範囲に高低差を利用して10の郭が築かれていて、その築城技術の高さから「築城の教科書的存在」として認められています。案内板・歩道が整備されているうえ、木が伐採されているため遺構が見やすくなっています。

鬼鎮神社(きぢんじんじゃ)は嵐山町川島にある神社です。畠山重忠が居館を築く際に鬼門除けとして建立されたとされています。小さい神社ですが、鬼を祀る神社は全国でも例が少なく、お守りも金棒型です。同神社の節分祭は「福は内、鬼は内、悪魔外」と言いながら豆を撒くようです。


伊奈町(いなまち)

伊奈町ホームページより

埼玉県北足立郡伊奈町 バラのまち 44,930人

田園風景を背景に町の花 バラと町名の由来である戦国武将・武蔵小室藩初代藩主 伊那忠次が描かれています。2020年の町制50周年事業の一環として50cc以下のミニバイクを対象に交付されています。

伊奈町は埼玉県中東部にある町です。関東平野の中にあるため全域が平地で、おおむね西側を綾瀬川、東側を原市沼川にはさまれた格好です。昭和中期まで米・麦・梨・ぶどうなどを産する典型的な農村でしたが、1983年の埼玉新都市交通伊奈線(ニューシャトル)開通を機に東京都心・さいたま市のベットタウンとして開発が進みました。現在の伊奈町は人口密度3,000人/k㎡を越え、単独での市制施行が間近とみられます。

伊奈町町制記念公園は伊奈町小針内宿にある公園です。マンモス校として知られる伊奈学園の向かいにある公園で、面積は10haあります。野球場やテニスコートを有し運動公園としての機能を有していますが、400種5,000株のバラ園を有していることから当地のバラの名所の一つになっています。また、5月にはバラまつり、8月には当地の夏祭りである伊那まつりが行われています。

伊奈氏屋敷跡は伊奈町小室の原市沼川北岸にあります。武蔵国足立郡小室及び鴻巣において1万石を与えられた伊奈忠次が築いた陣屋の跡地です。県指定史跡ですが、殆どが民有地であるため史跡公園としては整備されていません。2017年に散策路が設置されました。

無線山・KDDIの森は伊奈町小室の埼玉県立がんセンター北側の森です。基金によって環境を保全する埼玉緑のトラスト協会の保全地13号になります。かつてはKDDI株式会社の前身である国際電話株式会社の小室受信所のアンテナが立ち並んでいたことから「無線山」と称します。樹林地は4.8haの広さで約100mほどの桜並木があり、毎年さくらまつりが開催されています。


入間市(いるまし)

入間市ホームページより

埼玉県入間市 自然が好き人が好き入間市大好き 人口148,400人

特産品の茶畑を背景にマスコットキャラクター「いるティー」が描かれています。2020年1月からミニバイク50cc~125ccを対象に交付されています。

入間市は埼玉県南西部にある市です。首都圏からだいたい40kmのところにあり、東部・北部が市街地、西部が丘陵と畑、南部は狭山丘陵となっています。江戸時代には日光脇往還・八王子通り大山道の宿場町や穀物や木綿の市場町として発展、明治時代には繊維工業が栄えました。現在の入間は県下有数の工業のまちとして、非鉄金属、化学、電気機械を得意としていますが、加治丘陵や狭山丘陵の斜面を活かした狭山茶の主産地としても知られています。

三井アウトレットパーク入間は首都圏中央連絡自動車道の入間IC直近の国道16号沿いにあります。もともと光学機器・ガラス製品のHOYA武蔵野の跡地を整備したもので、敷地面積86,000㎡店舗面積32,000㎡と国内最大級のショッピングモールであり200店舗ほどがはいっています。近隣にコストコ入間倉庫もあり、一大商業地となっています。

ジョンソンタウンは入間市東町1丁目の国道463合沿いにあります。米軍のジョンソン基地(現:航空自衛隊入間基地)の米国風の街並みを維持したもので、米軍ハウス23棟などが残っています(全面私有地となっている)。雑貨屋やハンバーガー屋、カフェなどが50店舗ほど出ていて(猫カフェもある)、当地のちょっとした観光名所になっています。

彩の森 入間公園は前述のジョンソンタウンの北側にある県営の都市公園です。1973年に返還されたジョンソン基地の一部をレクリエーション施設・防災拠点として整備したもので、15haの園内は2つの修景池、芝生広場、バーベキュー場などから構成されています。当地のチューリップの名所でもあります。

旧石川製糸西洋館は西武鉄道池袋線入間市駅の北側100mくらいのところにあります。明治~昭和にかけて製糸業を行っていた石川組製糸が外国人のゲストを招くために1921年頃に建造した洋館です(入場料:200円 中学生以下無料)。大理石の暖炉や宮大工の手による天井装飾、床周りの寄木細工が見られます。

中村屋 中華まんミュージアムは入間市狭山台にある工場見学施設です。中華まんやレトルトカレーで知られる同社が2019年にオープンしたもので、映像で中華まんの製造工程などを学べるシアターゾーン、工場見学ゾーン、試食ができるキッチンゾーンなどがあります(要予約、コロナ禍のため見学客を絞っていることもありなかなか予約がとれない様子)。


原付のご当地ナンバー都道府県別目次はコチラ

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