四万十川沈下橋保存方針-高知県と流域5市町-


高知県と四万十川流域5市町、四万十市、四万十町、中土佐町、津野町、梼原町では、2019年2月1日現在、48の沈下橋を、後世に引き継ぐ生活文化遺産として保存しています。また2009年には、四万十川流域で5件の「重要文化的景観」が選定され、多くの沈下橋が「重要構成要素」になっています。
沈下橋は橋脚が低く、通常の水位より2~3m上に架けられます。増水時には橋が川の中に水没するので「沈下橋」と呼ばれています。増水時に流木などが橋に引っかからない様、欄干はありません。

画像出典元 四万十市ホームページより引用

全国的に見ると沈下橋は、老朽化や転落事故防止のため、永久橋に架け替えられ姿を消しつつあります。
一方で四万十川では、周囲の美しい景色と調和する生活文化遺産で、観光の名所にもなっています。防災上・維持管理上支障のない場合は、原則保存する方針です。


町のキャッチコピー「海がめもかえる町」-福岡県岡垣町-


福岡県岡垣町は「海がめもかえる町」をキャッチコピーにしています。
岡垣町の三里松原には、日本海側では珍しい「アカウミガメ」が産卵する砂浜があります。「アカウミガメ」は世界中の温かい海に広く分布していますが、生息数は減少傾向にあり、ワシントン条約で「今すでに絶滅する危険性がある生き物」とされています。
日本に来る「アカウミガメ」は、北太平洋を回遊する個体群で、主に日本の太平洋側の砂浜で産卵します。(岡垣町の三里松原では、多くて年3回程度産卵に来ます。来ない年もあります。)産卵から60日ほど経つと、孵化した子ガメたちが一斉に海を目指します。遠くて長い「旅」の始まりです。「アカウミガメ」は潮の流れに乗り、遠くは1万km離れたアメリカ西海岸沖まで回遊し、数10年後成熟した個体が再び「ふるさと日本」を目指します。

画像出典元 岡垣町ホームページより引用

岡垣町では「海がめもかえる町」をキャッチコピーに、「アカウミガメ」が継続して産卵できるよう、海岸清掃「ラブアースクリーンアップ」や海岸侵食の防止に努めています。また町の豊かな自然を保護する運動を通して、郷土愛「ふるさとずくり」に繋げています。
★もっとウミガメについて知りたい「日本ウミガメ協議会


コウノトリと共生するまち-兵庫県豊岡市-


・コウノトリとの約束
減り続けるコウノトリを保護し、人工飼育に踏み切るため、1965年に野外のコウノトリを檻の中に閉じ込めました。「いつか増やして、きっと空に帰すから!」それは、人間がコウノトリと交わした”約束”でした・・・・
現在、豊岡の人里には、コウノトリが100羽以上暮らしています。
1971年、国の特別天然記念物に指定されている「コウノトリ」は、生活環境の悪化、乱獲、毒性の強い農薬使用によるエサの減少や繁殖力の低下などが原因で、野生個体は絶滅しました。
やがて、豊岡市のコウノトリ飼育場を始め、日本各地の動物園で人工飼育・繁殖に成功、個体数が増加し始めます。
1992年には「コウノトリ野生復帰プロジェクト」が始動、1999年その中心的役割を担う「兵庫県立コウノトリの郷公園」が豊岡市祥雲寺に開園します。

画像出典元 豊岡市ホームページより引用

コウノトリは、全長110cm体重5kg程度の大型の鳥で、魚類、甲殻類、カエル、昆虫など、主に水辺の生き物を1日に400~500gほど食べる大食漢です。豊岡市ではコウノトリの野生復帰に向けて、湿地の確保と整備、また住民の協力を得て無農薬・減農薬の栽培を推奨しています。
市では、コウノトリも棲める豊かな環境づくりを通して、住民の安心安全と健康づくり、環境教育と郷土愛の育成、安全な農作物のブランド化なども進めています。


輪島ブランド「海女採りあわび・海女採りさざえ」-石川県輪島市-


輪島の海女漁は「万葉集」や「古今物語集」で語られているように歴史が古く、現在でも他の地域で高齢化や担い手不足が続く中、約200名の方が活躍しておられます。海女による水揚げも高く、輪島漁協の取扱高の約10%と大きなウエートを占めます。
2018年には「輪島の海女漁の技術」が、民俗文化財の中でも特に重要なものとして「重要無形民俗文化財」に指定されました。
「輪島の海女漁保存振興会」を始め輪島市では、海女文化の保存・継承のために、種苗稚貝の放流、外敵生物・競合生物の駆除、自主ルール制定による資源管理などの取り組みを行っています。
また販売強化策としてブランド化も進め、「輪島海女採りあわび」「輪島海女採りさざえ」の商標で、県内外にPRしています。(あわびにはタグが付いてます。)

画像出典元 石川県漁業協同組合輪島支所ホームページより引用
画像出典元 石川県ホームページより引用

また輪島と言えば「輪島朝市」が有名です。約360mの商店街に200以上の露店が立ち並びます。海女漁で採れた新鮮な魚貝類を始め、輪島塗の工芸品や採れたての野菜、季節限定のズワイガニも販売されています。


国産オリーブ発祥の地「小豆島」-香川県小豆島町・土庄町-


1908年国内でのオリーブ試験栽培が始まり、小豆島のオリーブのみが育成に成功、それ以来小豆島が、国内オリーブ栽培の中心的役割を果たしてきました。オリーブの都道府県別生産量は香川県がトップで、ほとんどが小豆島で栽培されています。
行政による取り組みは多岐にわたり、農地の確保、担い手・後継者の育成、学校給食・病院食への導入、オリーブ料理のレシピ開発など。また最近の健康ブームで、オリーブが生活習慣病の予防になると言われており、調査・研究が続けられています。小豆島ではオリーブ活用による島民の健康づくり、しいては医療・介護費の削減まで見据えています。

画像出典元 小豆島町ホームページより引用
画像出典元 小豆島オリーブ公園ホームページより引用

オリーブから作った化粧品も大人気で、美容液やハンドクリーム、ソープなど多くの商品が開発されています。天然素材を使用しており、皮膚トラブルが少ないのが特徴です。


幻の和牛「土佐あかうし」-高知県土佐町-


高知県・土佐町では褐毛和牛「土佐あかうし」のブランド強化・品質向上に努めています。
日本で飼育されている牛は、下図のような割合になっており食肉用の和牛は、ほとんどが黒毛和種(黒毛和牛)で、褐毛和種(褐毛和牛)は1%程度です。(和牛には黒毛和種・褐毛和種・日本短角種・無角和種の4品種があります。国内で飼育されていても、この4品種に当てはまらない牛は和牛ではなく、国内産の牛になります。)褐毛和種には熊本系と高知系があり、飼育されている褐毛和牛の約90%が熊本系で、高知系はわずかです。このように高知県で飼育されている「土佐あかうし」は、全体の0.1%しか流通しておらず「幻の和牛」とも言われています。


平成28年独立行政法人家畜改良センター調べ
画像出典元 高知県ホームページより引用

「土佐あかうし」は放牧により適度な運動をし、ストレスなく育てられています。サシと言われる霜降りが、入りすぎずヘルシーと評判です。また28月齢程度まで肥育することにより、甘みや旨みのアミノ酸が豊富になり、「赤身がうまい 幻の和牛 土佐あかうし」と言われています。


全国約1000銘柄の地酒の試飲ができる「酒まつり」-広島県東広島市-


広島県東広島市では、毎年10月に地域活性化イベント「酒まつり」を実施しています。
東広島市は酒造りの盛んな街で、中でも西条駅周辺には蔵元が集まり、兵庫の灘、京都の伏見とともに日本の3大銘醸地「西条の酒」とされています。中硬水で造る「西条酒」はやや甘みがあり、飲みやすいのが特徴です。また吟醸酒造りには欠かせない縦型精米機も西条で開発され、その仕組みは現在でも使用されています。
このように酒文化と関わりの深い東広島市では、毎年10月に「酒まつり」が開催され、全国約1000銘柄の地酒が集まり、期間中約20万人が来場します。

画像出典元 広島県観光連盟ホームページより引用

西条駅周辺は多くの酒蔵が密集し「酒蔵通り」と呼ばれています。赤レンガの煙突や、赤瓦の屋根、白いなまこ壁がレトロな空間を造っています。2017年には、「西条の酒造設備群」として、「日本の20世紀遺産」に選定されています。


織田信長公 天下取りの出発点「清州城」-愛知県清須市-


愛知県清洲町(現清須市)は、町制100周年を記念して「清州城」を再建しました。(鉄筋コンクリート造・模擬天守)
「清州城」は織田信長公の居城として知られ、天下取りに名乗りを上げた「桶狭間の戦い」には「清州城」から出陣したとされています。また信長と家康の同盟「清洲同盟」や、信長亡き後の後継者を決める「清州会議」、天下分け目の「関ヶ原の戦い」では東軍の重要拠点になりました。
清須市では「清州城」を市のシンボルとして、また後世に伝える重要な歴史、文化財の展示の場として全国に発信しています。

画像出典元 清須市ホームページより引用
画像出典元 清須市観光協会ホームページより引用

現在の「清州城」は鉄筋コンクリート造り三層四階建てで、各階ごとにテーマに沿った展示がされています。また体験コーナーでは、甲冑・打ち掛けの試着体験・記念撮影もできます。(詳しくはコチラ 清州城ホームページから)


選択無形民俗文化財「龍ヶ崎の撞舞」-茨城県龍ケ崎市-


茨城県龍ケ崎市では選択無形民俗文化財「龍ヶ崎の撞舞」を、市の尊い文化遺産・市の誇る民俗芸能として、保存事業を行っています。
龍ヶ崎の撞舞(つくまい)は毎年7月の下旬、龍ケ崎市の八坂神社祇園祭の最終日に行われます。2人の舞男が唐草模様の衣装とアマガエルの被り物を身に着け、高さ14mの柱に登り、舞を披露、四方に矢を放ち、雨乞い、五穀豊穣、無病息災を祈願します。

いばキラTVより
画像出典元 龍ケ崎市ホームページより引用

上記のキャラクターは、「龍ケ崎市マスコットキャラクター・まいりゅう」です。撞舞の舞男に憧れる龍の男の子で、舞男の出で立ちで、さまざまなイベントに現れます。
龍ケ崎市の観光・物産はコチラ 龍ケ崎市観光物産協会


鉄道記念物に指定された津山扇形機関庫と転車台-岡山県津山市-


2018年、JR西日本津山駅構内にある「津山扇形機関庫と転車台」が、鉄道記念物に指定されました。鉄道記念物とは、鉄道発達の歴史上の重要な物事等を後世に伝えていくための制度で、津山の機関車庫は44番目の指定になります。
機関車庫と転車台は「津山まなびの鉄道館」の施設の一部で、見学することができます。

画像出典元 津山まなびの鉄道館ホームページより引用

扇形機関車庫には、人気の「D51形蒸気機関車」や、1両だけ製造された試作車の「DE50形ディーゼル機関車」など貴重な車両が展示されています。
月に数回、「転車台回転実演イベント」も行われます。詳しい日程はコチラ「イベントスケジュールカレンダー」から。

また津山市には、「昭和レトロな木造駅舎」や、鉄道ファンにより掘り起こされた「美作河井駅手動転車台」など浪漫あふれる鉄道遺産が残っています。