高知県ご当地ナンバープレート紹介・一覧

原付・小型バイクのご当地ナンバー

【高知県編】

全47都道府県を網羅 掲載市町村区630以上


四輪自動車の地方版図柄入りナンバープレートはコチラ「地方版図柄入りナンバープレート 一覧 (四輪自動車)」または 地方版図柄入りナンバープレート 四国 (四輪自動車)

高知県ご当地ナンバープレートの紹介です。地域の観光・グルメ・道の駅情報なども少し扱っています。

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原付のご当地ナンバー都道府県別目次はコチラ

原付のご当地ナンバー市町村区別目次はコチラ


土佐清水市(とさしみずし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

高知県土佐清水市 愛と自然に満ちた活力あるまち 人口11,506人

自治体名上に「さかなのまち」の文字、足摺岬灯台とサバを釣り上げる漁師が描かれています。2016年から50cc以下のミニバイクを対象に400枚が交付されています。

土佐清水市は高知県南西部にある市です。高速道路や鉄道が通っておらず、移住キャッチフレーズに「遠いだけのことはある!」を採用するなど大消費地からは遠く、東京から移動に最も時間がかかる場所とされていします。市域は東部から南部にかけて広く太平洋に接し、南東部に足摺岬があります。土地柄漁業が盛んですが、近年は海岸線の風景や歴史を背景に宿泊・飲食サービス業など観光業も行われており、産業は第3次産業が主体になっています。交通の便が悪いことから急速に少子高齢化が進んでおり、現時点では高齢者が半数以上を占めます。ぽんかんや小夏など柑橘と鮮魚を特産品としており、特に清水サバが有名です。

足摺岬は土佐清水市の南東部の太平洋に突き出た岬です。足摺宇和海国立公園の一部で、太平洋に落ち込む断崖は高さおよそ80mほどです。足摺岬灯台周辺は公園として整備されていて、中浜万次郎(ジョン万次郎)の銅像があるほかレストランや鮮魚店などが出ています。また、周辺に四国八十八ヶ所38番の金剛福寺や白山洞門(海蝕洞)があるほか、温泉地でもあり万次郎足湯や「足摺温泉郷」と呼ばれるホテル・温泉宿群ながあります。

足摺海洋館SATOUMIは土佐清水市三崎の竜串海岸近くにある県立の水族館です。「土佐の海と黒潮の魚たち」をテーマに1975年に開館したもので、2020年にリニューアルされています。周辺の竜串海岸は砂岩や泥岩が重なったものが波や風に洗われたことによってできた景勝地で、底面がガラスで珊瑚や魚が見れるグラスボートや観光汽船などが出ているほか、足摺海底館があります。

道の駅 めじかの里 土佐清水は土佐清水市三崎にある国道321号の小規模の道の駅です。駐車場とトイレに鮮魚店・レストラン・カフェといった施設で構成されています。また、公園と水産加工の工場を有しています。2023年4月29日に指定管理者が変わり、新店舗でリニューアルオープンしています。

ジョン万次郎資料館は土佐清水市養老にある資料館です。当地で生まれたジョン万次郎(日本人としては初めて米国を訪れたうちの一人で、通訳・土佐藩藩校の教授などを通じ、日米の通商や坂本龍馬など多くの藩士に影響を与えた)の生涯や捕鯨に関する資料などを展示しています。また、土佐清水市中浜にジョン万次郎生家(茅葺き木造平屋)が復元されています。


越知町(おちちょう)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

高知県高岡郡越知町 コスモスのまちへようこそ 人口4,819人

自治体名上に「コスモスと仁淀ブルーのまち」の文字、横倉山と仁淀川、PRキャラクターの「よこジロー」が描かれています。2016年からミニバイク50cc以下を対象に300枚が交付されました。

越知町は高知県中西部にある町で、高岡郡に属しています。標高300m~1,000mほどの石鎚山系(四国最高峰の石槌山を主要な峰とする山脈)に囲まれた中山間の地域で、愛媛県と高知県を流れる1級河川 仁淀川が町域の中央北よりを流れています。農業や林業を基幹産業とする町ですが、過疎化が深刻であるため活気を失いつつあります(平均年齢62.9歳で町民の5割弱が高齢者)。「仁淀ブルー」と呼ばれる仁淀川の滝壺や淵、牧野富太郎(植物学者)がよく訪れたといわれる横倉山県立自然公園など豊かな自然が残るほか、「壇ノ浦の戦いから当地に安徳天皇が逃れてきた」という伝説があります。

仁淀川は愛媛県・高知県を流れる1級河川で、流域面積1,560km、日本一の水質を誇る川です。その水の青さを「仁淀ブルー」と呼びます。ラフティングやカヌー、キャンプなど夏場の水遊び場として知られる川です。また、この川には多くの沈下橋が架かっており、越知町には浅尾沈下橋・片岡沈下橋・中仁淀橋があり、観光スポットになっています。

宮の前公園は越知町越知丙にある公園です。キャンプ場を併設した施設で、夏には当地の夏祭り/花火大会の「によどかあにばる」が行われるほか、町花のコスモス150万株が植栽されているため、秋にはコスモスの名所となります。また、西側に横倉山自然博物館という博物館があり、横倉山の地質・歴史・植生など生態系についての展示を行っています。


梼原町(ゆすはらちょう)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

高知県高岡郡梼原町 雲の上の町 人口3,233人

ナンバープレートの白地を雲に見立て、雲海に浮かぶ山なみと風力発電の風車が描かれています。また、ひらがなの「ゆすはら町」を採用しています。町制50周年を記念したもので、2016年から50cc以下のミニバイクを対象に交付されています。

梼原町は高知県西部にある町で、高岡郡に属しています。町北部に日本三大カルストの一つ四国カルスト高原を有し、町域全体が標高220m~1,455mと高地の町で、町域の9割強が森林地、残りを居住地や耕地としています。主要な産業は農業と林業で、牧場や棚田が目立ちます。米・しいたけ、鮎・アメゴといった川魚を特産品とし、近年ではイタドリの葉を茶などに加工してこれも特産品としているようです。また、文化的景観として「四万十川流域の文化的景観 上流域の山村と棚田」に神在居(かんざいこ)の千枚田が選ばれています(日本の棚田百選)。

梼原町は建築家/デザイナーの隈 研吾氏(くま けんご、木材を多く利用し「和の大家」として知られる)が設計した建築物が多く建っています。梼原町総合庁舎・まちの駅ゆすはら・雲の上のギャラリー・雲の上のホテル ・雲の上のレストランなどです。どの建物も木の温もりを重視した建築となっています。

道の駅 ゆすはらは国道197号沿いにある中型の道の駅です。レストランや売店など通常の道の駅の施設のほか、温泉の入浴施設やホテル、温水プール、ギャラリーなどが併設されたものとなっています。レストランにキジ肉やイノシシ肉といったジビエを使ったメニューがあります。

維新の門(群像)は梼原町川西路の和田城跡近くにある銅像群です。梼原町にゆかりのある6名の志士の像に坂本龍馬と沢村惣之丞の二名をあわせた8つの銅像が建っています。当地の中心地にある観光交流案内所・町立歴史民族資料館から歩いて5分ほどのところにあります。


芸西村(げいせいむら)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

高知県安芸郡芸西村 小さくても元気で輝くむら・園芸の村 人口3,603人

「小さくても元気で輝く村」の文字とPRキャラクターの「よカッパ」、「COCOROちゃん」などが描かれています。2016年から50cc以下のミニバイクを対象に交付されています(下一桁4,9下二桁42番は欠番)。

芸西村は高知県南東部にある村で、安芸郡に属しています。北部が山地、南部で土佐湾に面する村で、主要な産業は農林漁業といった第一次産業ですが、林業や漁業は過疎や高齢化が激しく衰退傾向にあります。ピーマンやナス、華みょうがなどを特産とするほか、花卉園芸が盛んで、スターチス、ブルースターの品種「ピュアブルー」、トルコギキョウといった主に切り花用の花が生産されています。2002年に土佐くろしお鉄道のごめん・なはり線が開業し、当地には西分駅・和食駅が開設されました。

琴ヶ浜(芸西村)は当地の太平洋沿岸、西分駅-和食駅の間あたりにある長さ4kmほどの白砂青松の海岸です。同名の砂浜では島根県の鳴き砂の琴ヶ浜が有名で、こちらはあまり知られていませんが、夏場は海水浴場が設置されたり和食川河口部に「琴ヶ浜かっぱ市」という直売所があったりします。また、琴ヶ浜西側の西分海岸周辺に太平洋を一望できる「シーハウス」というレストランがあり、四国八十八景の一つとなっています。

よさこい温泉は芸西村西分甲にある温泉です。一軒宿の「ロイヤルホテル土佐」で利用されています(日帰り入浴可)。地下1,000mから湧出するナトリウムー塩化物泉(無色透明)で、洞窟湯やつぼ湯、海洋深層水を利用した露天風呂などがあります。


室戸市(むろとし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

高知県室戸市 うるおいと活力に満ちた海洋文化都市 土佐の東の最先端、光輝く海の恵み。空海、海洋深層水の町 人口10,853人

室戸岬灯台とだるま太陽、海と特産品のビワが描かれています。2018年からミニバイク50cc以下を対象に交付されています(下一桁4は欠番)。

室戸市は高知県の東側にある市です。53kmに及ぶ海岸線を有し、市全域が室戸ユネスコ世界ジオパークであり、室戸岬(室戸半島)やホエールウォッチング、水産業などで知られる自治体です。漁業の衰退とともに人口流出に歯止めがかかっておらず、昭和30年代には3万を越えていた人口が現在は1万強と大幅に減少しています。また、黒耳地区は日本一早い露地びわが採れるビワの産地として知られており、このビワを「黒耳びわ」といいます。

室戸岬は室戸市岬町の室戸半島の先端部をいいます。紀伊水道と土佐湾を分ける岬で、小高い海岸段丘と海食によって生じた様々な奇岩があるため、観光名所になっています。この岬に室戸岬灯台という白亜の鉄製灯台があり、これは明治32年に初点灯し現在も現役の灯台で、11月上旬に室戸岬灯台まつりというイベントが行われています。

むろと廃校水族館は室戸市岬町にある水族館です。名称通り廃校になった椎名小学校を水族館としたもので、屋外プールや各教室に当地の定置網などにかかった魚やウミガメを展示しています。規模の大きい水族館とはいえませんし辺鄙な場所にありますが、跳び箱やAEDのケースなどを水槽に改造したものなどがあり独特の雰囲気があるため、当地の名所の一つになっています(入館料:大人600円 小中学生300円)。

室戸世界ジオパークセンターは室戸市岬町にあるビジターセンターです。2015年に設置されたもので、室戸ユネスコ世界ジオパークの紹介をするシアターのほかカフェやおみやげ・ソフトクリームなどを売るショップを有する施設で、自転車の貸出も行っています。

道の駅 キラメッセ室戸は室戸市吉良川町丙にある国道55号の小規模の道の駅です。物産館・レストランといった通常の施設のほか「キラメッセ室戸鯨館」という捕鯨に関する資料館を併設しています(入館料:大人500円、小~高校生100円)。また、当地は広く海に接することもあり室戸ドルフィンセンターの近くに海の駅 とろむという船舶係留所・レストランなどを備える施設があります(2021年に一旦閉店したが、市が買い取って再開している)。


黒潮町(くろしおちょう)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

高知県幡多郡黒潮町 人が元気、自然が元気、地域が元気 -黒潮町- 人口10,322人

自治体名上に町のキャッチフレーズの文字が入り、背景に入野海岸をプリントしたものです。2018年からミニバイク50cc以下を対象に交付されています。

黒潮町は高知県南西部にある町で、幡多郡(はたぐん)に属しています。自治体名通り広く太平洋に面した地域で、塩屋の浜・入野海岸・浮津海水浴場など海岸の景観やマリンアクティビティで知られています。町域の3/4ほどを林野が占め、おおむね海岸線沿いに市街をなしています。第一次産業を基幹産業としており、農業・漁業ともに盛んに行われています。1980年をピークに人口が減少傾向にありますが、交通の便を考慮すると比較的緩やかといっていいでしょう。カツオとその加工品である缶詰、らっきょう、黒砂糖や天日塩などを特産品としています。

入野海岸(いりのかいがん)は黒潮町入野の海岸をいいます。長さ4kmほどの砂浜で「月見ヶ浜」という別名でも呼ばれています。海水が砂の上に薄く膜のように広がるため、水が鏡のように空を映す「リフレクション(リンク先はリフレクション写真の撮り方の動画)」などと呼ばれる写真が撮れることで知られています。また、5月上旬にはTシャツアート展という全国から送られたTシャツを風にはためかせる催し、9月にはキルト展が行われています。

道の駅 なぶら土佐佐賀は黒潮町佐賀にある国道56号の小~中規模の道の駅です。海岸線ではなく伊与木川の河畔にある道の駅で、当地ではカツオの一本釣りが盛んに行われているためカツオのたたきが名物です。また、同道の駅から北側2kmほどの旧中村街道沿いに熊井隧道(選奨土木遺産)という1905年開通の延長95.6mの自然石とレンガでできたトンネルがあります。

道の駅 ビオスおおがたは黒潮町浮鞭(うきぶち)にある国道56号の小規模の道の駅です。物産館/レストランと周辺の土佐西南大規模公園(前述の入野海岸・入野松原なども含む)の情報を発信する情報館で構成されています。こちらの道の駅もやはりカツオを使った料理で知られていて、メニューにカツオバーガーなどがあります。


南国市(なんこくし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

高知県南国市 土佐のまほろば/土佐の玄関交流都市 みんなで築く 健康で安心な いきいき文化交流・産業拠点のまち 人口45,921人

市鳥の長尾鶏(オナガドリ)をあしらったものです。市制60周年記念として2019年にミニバイク50cc以下~125cc以下を対象に300枚が交付されています(下一桁4,9は欠番)。

南国市は高知県中東部にある市です。高知市の東に隣接する自治体で、県内では2番めの規模を誇ります。もともと律令時代の土佐国府が置かれていたあたりで、かつては土佐の中心地でした。現在の南国市は卸売・小売業など第3次産業を主要な産業としていますが、県庁所在地に隣接する地域としては農業が盛んに行われています。高知空港(高知龍馬空港)を有するほか、国道32号・55号・195号や鉄道が通り、高知県内の交通の要衝となっています。シャモ・葉ニンニク・トマト・ナス・四方竹(切り口が四角形の筍)などを特産品としています。

高知空港(高知龍馬空港)は南国市の南東部、物部川河口周辺の田園の中にある地方空港です。1944年に旧日本海軍の高知海軍航空隊の基地として建設されたもので、戦後の接収と接収解除を受けて1954年から民間機が就航しています。年間利用客数140~150万人(全国27位くらい)ほど、滑走路(2,500m)一本の小規模な空港ですが、高知県は全体として交通アクセスに恵まれていないことがあり、同県の空の玄関口として親しまれています。

道の駅南国風良里(なんこくふらり)は南国市左右山にある国道32号の中規模の道の駅です。レストランやJA高知の直売所のほか、観光案内所やシンボルのからくり時計などで構成されています。おおむね地場産品だけでなく、四国全体ないし高知県全体の土産物を販売しているほか、土地柄カツオのたたきやたこ焼きなどが人気のようです。

西島園芸団地は南国市廿枝(はたえだ)にある果樹園です。600坪の規模を誇る施設で、いちご・トマト・メロンといった作物のほか、熱帯植物・多肉植物類・洋蘭・ハーブ類など200種ほどの花が育てられており、いちご狩りなど観光農園としての機能と植物園としての機能を併せ持っています。また、園内にカフェや園芸店を併設しています。

土佐国分寺(国の史跡)は南国市国府にある真言宗智山派の寺院です。四国八十八ヶ所霊場の二十九番札所であり、奈良時代に聖武天皇の勅令で、全国の国分寺の一つとして建立されたもので、こけら葺の金堂と梵鐘や木像薬師如来立像などが重要文化財に指定されています。また、美しく手入れされた庭園を有し、桜や紫陽花、牡丹、萩といった四季折々の花が見られるため「土佐の苔寺」とも呼ばれています。


日高村(ひだかむら)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

高知県高岡郡日高村 日本の高知のほどよい田舎/歴史とメダカの里 人口4,632人

右側にPRキャラクターの「もへいくん」、左側に山並みとコスモスが描かれています。当地出身の漫画家がデザインしたもので、2013年からミニバイク50cc以下を対象に交付されています。

日高村は高知県の中央部にある村で、高岡郡に属しています。高知市から西に16kmほどのところにあり、水質の良さで知られる四国の1級水系 仁淀川の右岸にあります。山がちな高知県全体からすると比較的傾斜が緩やかな地域で、農業が盛んに行われておりフルーツトマトや茶、米、しょうが、芋けんぴなどを特産品としています。仁淀川観光の屋形船が出ているほか、日下川調整池(めだかが多いことから「めだか池」ともいう)という県内最大となる湿地帯があるため、水生植物や渡り鳥の宝庫として知られています。

村の駅ひだかは日高村本郷にあるサービスエリアです。「村の駅さんさん市」、カフェ、レストラン、観光案内所などで構成される道の駅的施設で、国道33号沿いにあります。大規模な道の駅と比べると小さく感じますが、リニューアル時に物販スペースを2倍近くに広げたこともあり商品は豊富です。また、併設のレストランではトマトが特産品ということでオムライスを提供しています。

猿田洞は日高村沖名にある洞窟です。全長1,420mあり、そのうち200mほどがケイビング用に開放されています。村のPRキャラのモデルとなった日下茂平(豪商・豪農から金品や米を盗んで貧しい人に分け与えたため「土佐のねずみ小僧」ともいう)という人物がここで修行を行い、法術を会得したという伝説が残っています。


香美市(かみし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

高知県香美市 輝き・やすらぎ・賑わいをみんなで築くまちづくり 人口25,236人

全て故やなせたかし(アンパンマンの生みの親)が描いたもので、㊤龍河洞と「龍河洞リューくん」㊥特産品のゆずと「ゆずぼうや」㊦桜と「さくらてんし」のデザインになっています。2014年からミニバイク50cc以下を対象に交付されています。

香美市は高知県北東部にある市です。2006年に香美郡香北町・土佐山田町・物部村が合併して発足した自治体で、県内の市としては唯一海に面していない内陸の自治体です。高知県の7.6%に及ぶ広い市域を有しますが、土地の9割弱が森林であるため南西部の南国市側にある平野部に人口が集中しています。農林業を基幹産業として発展し、木材の加工や土佐打刃物と呼ばれる鍛造品の製作、「フラフ」という鯉のぼりと共に揚げる幟(のぼり)の製作が地場産業として根付いています。また、アンパンマンの生みの親として知られる故やなせたかしの父方の実家があることから、市立やなせたかし記念館(アンパンマンミュージアム)があります。

龍河洞(国の天然記念物、史跡)は香美市土佐山田町にある鍾乳洞です。日本三大鍾乳洞の一つとして知られるもので、全長4kmのうち約1kmが開放されています。約1億7500万年の歳月が多くの鍾乳石を作り出しているほか、弥生土器や炉端跡などが発見されて考古学的にも重要な洞窟です。とくに「神の壺」と呼ばれる2000年の歳月により弥生土器と鍾乳洞が一体化した景観が知られています。また、周辺に龍河洞博物館や珍鳥センター、龍河洞情報館(案内所)が併設されています。

香美市立やなせたかし記念館は香美市香北町美良布にある美術館です。1996年に開館したもので、アンパンマンミュージアム、詩とメルヘン絵本館、別館で構成されるアンパンマンの世界や絵本・漫画、おもちゃなどを展示/紹介する施設です。おおむね当地の中心市街地にあり、道の駅 美良布(国道195号沿い)とやなせたかし記念公園が隣接しています。

べふ峡温泉は香美市物部町にある温泉です。一軒宿の「べふ峡温泉」があり、日帰り入浴もやっています(一般800円 小人400円、香美市民は半額)。泉質は炭酸水素塩泉で、冷鉱泉を沸かしたものになります。また、剣山国定公園内にあり近くに景勝地として知られるべふ峡があります。


高知市(こうちし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

高知県高知市 森・里・海と人の環 自由と創造の共生都市 高知 人口318,859人

㊤鳴子とはりまや橋が描かれたもの。㊦桂浜と坂本龍馬のイラスト。共に2013年からミニバイク50cc以下を対象に交付されています。

高知市は高知県中部にある市です。市域は北側で急峻な四国山地、南側で浦戸湾、土佐湾など太平洋に面しています。高知県では人口の一極集中化が起きており、同市が県全体の半分弱の人口を占めます。2005年に土佐山村・鏡村、2008年に春野町を併合しているものの、現在は人口が減少傾向にあります。歴史的には江戸時代に土佐藩の藩庁であった高知城の城下町として発展した地域で、現在も城下に中心市街地や商業地区がありますが、商業は郊外化が進んでいます。県庁所在地としては野菜や果樹など農業が盛んに行われる地域です。

高知城(鷹城)は高知市丸の内にある日本の城・史跡です(日本百名城、現存天守十二城の一つ)。高知平野の中心にある大高坂山(標高45m)の上に築かれた典型的な平山城であり、長曾我部元親、山内一豊、山内豊敷らによって改修を受けています。明治維新まで土佐藩の藩庁として機能していました。域内は高知公園として整備されており無料で見学できますが、天守及び本丸御殿の入館は有料です。また、濠の外側に高知県立高知城歴史博物館が隣接しています。

はりまや橋(播磨屋橋)は高知市はりまや町にある長さ20mほどの桁橋です。前述の高知城の東側にある橋で、高知市内の観光名所として知られている一方あまり立派なものではないため「日本三大がっかり名所」の一つなどとされています。この橋は何度も架け変わっていることから、明治・大正期を再現したものなど同名の橋が市内に合計4つあります。「よさこい節」に「土佐の高知の はりまや橋で 坊さんかんざし 買うを見た」とあり、悲恋の物語で知られています。

ひろめ市場は高知市帯屋町にある屋台村です。60店舗ほどの店舗数を有し、和食にとどまらず中華・イタリアン・インド料理といった店舗もあり、「お酒が飲めるフードコート」や「酒呑みの楽園」といった呼び方をされる施設で、当地を代表する観光名所の一つでとなっています。

高知市立坂本龍馬の生まれたまち記念館は高知市上町にある博物館です。幕末の英傑坂本龍馬の生涯や彼が生まれ育った当地の歴史と文化、高知城についての資料を展示しています(入館料:一般300円、高校生以下無料)。また、同記念館の近くに坂本龍馬誕生地の記念碑があります。


四万十市(しまんとし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

高知県四万十市 川とともに生きるまち 人口31,501人

四万十川に架かる沈下橋とサイクリングを楽しむ人のシルエット、うなぎが描かれています。このうなぎは汗をかいており、これは2013年に当地が「暑さ日本一」となったことを表しています。市制施行・合併10周年を記念して作られたもので、2015年からミニバイク50cc以下を対象に交付されています。

四万十市は高知県南西部にある市です。2005年に中村市・西土佐村が合併して発足した自治体で、もともと高知県の南西部を占める幡多郡の中心地域です。また、旧中村市は550年ほど前に一条教房(室町~戦国時代の公卿)によって京都を模した町づくりが行われたため、「土佐の小京都」とも呼ばれます。卸売・小売業など商業と農林業を主要な産業としていて、第2次産業の方はあまり元気がありません。また、市域を流れる四万十川の水産と沿岸部に漁港を有していますが、水産業は比率としては少ないです。米・ヒノキ・栗・鮎・川えび、文旦等柑橘などを特産品とするほか、四万十川にそって屋形船など遊覧船の乗り場があります。

道の駅 よって西土佐は四万十市西土佐江川崎にある国道441号の小規模の道の駅です。2015年に道の駅に登録、2016年に開駅となった比較的新しい道の駅で、食堂と地場産品の売り場、ケーキ屋のほか、当地の漁協が「鮎市場」という鮎・うなぎ・つがに・川えびといった水産物を売るスペースを有しています。また、四万十川を挟んで四万十・川の駅 カヌー館(カヌーツアーや体験などを行う施設でキャンプ場を併設)があります。

佐田沈下橋(今成橋)は四万十市佐多にある四万十川に架かる沈下橋です。沈下橋(全国的には「潜水橋」という)とは、あえて増水時に水に浸かることで流木などの衝突によって橋が破壊されないように工夫されたもので、欄干をもたないか非常に低いものになっています。四万十川流域でよく見られ、当地では佐田沈下橋以外に市内に8つの沈下橋を有しています。

安並水車の里は四万十市安並にある水車群です。「四ヶ村溝」(しかむらみぞ)という4つの村に水を分ける目的で堰や溝が造られており、かつては多数の水車が働くさまが見られたといいます。現在15基が復元されており、周辺に公園を整備、また水路に沿って紫陽花が植栽されています。

四万十市トンボ自然公園は四万十市具同にある自然公園です。1985年に開設されたもので、世界初のトンボ保護区として社団法人トンボと自然を考える会が休耕田を利用しています。昔ながらの田園風景を模した園内では、ギンヤンマやチョウトンボといった様々なトンボが見られるほか、「四万十川遊学館 あきついお」という四万十川流域の昆虫や川魚を展示する昆虫館/水族館があります。


土佐市(とさし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

高知県土佐市 自然と文化が息づくまち 人口25,134人

背景に弧を描く水平線、PRキャラクターの「とさごん」と「お竜」が、当地の大綱まつりをイメージした綱を引き合うイラストが描かれています。2015年からミニバイク50cc以下~125cc以下を対象に交付されています(画像は50cc以下、水平線と空の間の色で種別を表す)。

土佐市は高知県の中部にある市です。愛媛県・高知県を流れる一級河川 仁淀川河口部にある自治体で、同河川の右岸に市街を成しています。また、高知市とは仁淀川を挟んで隣接しています。おおむね第3次産業が主要な産業となっていますが、比率としては農林業が多いです。一方で、漁業は浦戸湾や沖合での海面と仁淀川の内水面にわたりますが、共に衰退傾向にあり現在では川漁師はみられません。和紙・鰹節・竹細工作りなどが伝統的な地場産業となっていおり、特に鰹節(改良土佐節)は土佐市宇佐町が発祥の地と言われています。2023年5月に、市が管理する観光交流施設「南風」において同施設を管理するNPO法人理事が施設内のカフェのオーナーに退去を迫り、市が部分的に責任を認めるなど不祥事が発覚しています。

ドラゴン広場は土佐市高岡にある複合施設(ファーマーズマーケット)です。名称から公園のようなものを連想しがちですが商業施設であり、JAの農産物直売所や鮮魚屋、そば屋、食堂に観光案内所が併設されたまちの駅的な施設になっています。

新居緑地公園は仁淀川河口にある公園です。県内最大のふわふわドームなど遊具が充実した公園で、ヤシやハイビスカスが植栽されているため全体に南国ムードが漂っています。道路を挟んで新居海岸があり、公園側がちょっとした高台になっているため土佐湾が一望できます。また、周辺に海鮮BBQができる店やカフェなどがあります。

青龍寺(しょうりゅうじ、独鈷山伊舎那院青龍寺と称す)は土佐市宇佐町竜にある真言宗豊山派の寺院です。寺伝によれば弘仁年間(810-824年)に空海によって創建されたもので、本尊の波切不動明王は空海の入唐時に遣唐使船が暴風雨に遭った際に、不動明王が現れ波を切って船を救ったとされ、その後空海がその姿を刻んだものであると伝えられています。四国八十八ヶ所霊場の第三十六番札所であり、大相撲力士 朝青龍の四股名の由来にもなっています。

酔鯨酒造(株)土佐蔵は2018年に竣工した同名の日本酒メーカーの製造工場・酒蔵です(土佐市甲原にある)。同社は高知県の酒造メーカーで「酔鯨(すいげい)」などを生産しています。試飲付きの酒蔵見学(一名500円、無料試飲二杯つき)を行っていて、カフェも併設しています。


土佐町(とさちょう)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

高知県土佐郡土佐町 おいでよ、森と水の早明浦へ 人口3,517人

特産品の土佐あかうしのイラストと自治体名上にオレンジ色の文字で「土佐あかうし」と描かれています。2015年からミニバイク50cc以下を対象に交付されています。

土佐町は高知県中央北部(嶺北地域)にある町です。森林が86.7%を占める山間部の町で、徳島県と高知県を流れる1級水系 吉野川の源流域にあります。農林業を主要な産業とし、特に畜産が盛んに行われています。また、「四国のみずがめ」と呼ばれる早明浦ダム(さめうらだむ)を有しています。米、杉、土佐あか牛、ゆずの加工品や日本酒などを特産品としており、特に土佐あかうし(土佐褐毛牛)は和牛4品種のうち高知県でしか改良されていないもので、年間300~400頭(肉牛全体の0.1%)ほどしか出荷されていません。

早明浦ダムは土佐町と本山町にまたがる高さ106mの多目的ダムです。吉野川の治水や四国全域にわたる利水を目的に建設されたもので、四国地方最大のダムであり「四国のいのち」とも呼ばれます。右岸・左岸にそれぞれ展望台を有し、土佐町側にキャンプ場が開設されています。もともと記念碑に「四国はひとつ」と刻まれる予定でしたが、当時の高知県知事が「水は一つになったが、他のことはまだ一つになっていない」として「四国のいのち」に変えたというエピソードが残っています。

道の駅 土佐さめうらは国道439号沿いにある小規模の道の駅です。辣油、土佐酒造「桂月」、土佐あかうしを用いたハンバーグ、コロッケ、アイスクリームなどの販売のほか、3月~11月にかけて土佐あかうしのBBQが楽しめるテラスがあります。また、近くに高知の地酒「桂月」を生産する土佐酒造株式会社があります(直売所を併設)。


須崎市(すさきし)

須崎市ホームページより

高知県須崎市 安心で住み心地のよい海洋都市 人口19,505人

かまぼこ型のプレートに、新荘川(しんじょうがわ)をイメージした波とPRキャラクターの「しんじょう君」が描かれています。2018年からミニバイク50cc以下を対象に交付されています(末尾4,9が欠番)。

須崎市は高知県中央部西側よりにある市です。高知市からは西方37kmほどのところにある太平洋に面した地域で、市内を流れる新荘川はニホンカワウソ(絶滅指定)が最後に確認された川として知られています。製造業や建設業など第2次産業を主要な産業とする一方で、温暖で雨量も多いため農業従事者の比率が多いです。また、市域の3/4ほどが森林ですが人工林が多く林業が盛んに行われています。木製品・竹細工・かまぼこ・ししとう・ピーマン・魚貝類などを特産品としています。沿岸部にリアス式海岸を有し、なかなかに風光明媚な地域ですが観光地としてはあまり知られていません。

道の駅 かわうその里すさきは須崎市下分甲にある国道56号の中規模の道の駅です。レストラン・地場産品の販売所・観光案内所のほか、新荘川河川公園で構成される複合施設で、施設内にあるレストランではカツオのたたきやウツボ料理などを提供しています。また、近くにローソン須崎かわうその里店があり、しんじょう君の巨大なバルーンが立っています。

鳴無神社(おとなしじんじゃ)は須崎市浦ノ内東分にある神社です。ヒトコトヌシを祀る神社で、浦ノ内湾の最奥部にあり、参道が海に向かって伸びているため「土佐の宮島」などと呼ばれることがあります。本殿・幣殿・拝殿が国の重要文化財に指定されています。

高知県水産試験場は須崎市浦ノ内灰方にある水産試験場です。魚類・貝類などの養殖実験を行ったり、指導を行っている施設ですが、一般見学が可能なエリアがあり、海洋ジオラマやパネルの展示を行っている展示コーナーがあります。

土佐黒潮牧場は須崎市浦ノ内出見にある牧場です。中央または地方競馬で功労のあった競走馬を繁養する施設で、現役競走馬の休養も受け入れています。この施設は競馬ファンの個人により開設されたもので、現在は一般の小口支援を受けながら牧場を続けています。午前9~12時まで一般の見学を受け付けており、間近で競走馬を見ることができます。


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愛媛県ご当地ナンバープレート紹介・一覧

原付・小型バイクのご当地ナンバー

【愛媛県編】

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四輪自動車の地方版図柄入りナンバープレートはコチラ「地方版図柄入りナンバープレート 一覧 (四輪自動車)」または 地方版図柄入りナンバープレート 四国 (四輪自動車)

愛媛県ご当地ナンバープレートの紹介です。地域の観光・グルメ・道の駅情報なども少し扱っています。

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松野町(まつのちょう)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

愛媛県北宇和郡松野町 森の国 人口3,659人

町のロゴマーク(左上)と桃のイラストが散りばめられたデザインです。2016年から50cc以下のミニバイクを対象に交付されています。

松野町は愛媛県南部の南予地域にある町で、北宇和郡に属しています。周辺地域の中心市街である宇和島市街までおよそ30kmほどのところにある、山林・原野が84%を占める自治体です。町域中心部を広見川、南部を目黒川(双方とも四万十川の支流)が流れ、河岸段丘と渓谷が形成されています。愛媛県の自治体のなかでも少子高齢化が著しい地域で、第1次産業・第2次産業共に衰退傾向にありますが、桃やゆずなどの特産物や足摺宇和海国立公園の滑床渓谷、温泉など観光資源はそこそこあるため観光業が営まれています。

虹の森公園は松野町延野々にある公園です。広見川沿いにある公園を中心に、四万十川学習センターおさかな館、地域物産センターや軽食などがあり、全体が「道の駅 虹の森公園まつの」として国道381合の道の駅に認定されています。また、同公園内にパン屋やガラス製品の体験ができる工房があります。

滑床渓谷(なめとこけいこく)は四万十川の支流 目黒川の渓谷で、愛媛県宇和島市と松野町にまたがっています。12kmにもおよぶ長大な渓谷のうちほとんどは宇和島市になりますが、松野町が観光資源として開発を主導しています。名称通り侵食によるなめらかな川床が特徴の渓谷で、足摺宇和海国立公園の一角を成しています。同渓谷内にある雪輪の滝(ゆきわのたき)が日本の滝100選に選ばれています。

森の国ぽっぽ温泉はJR予土線松丸駅にある温泉施設です。全国でも珍しい鉄道駅舎内にある温泉入浴施設で、足湯や大樽形の露天風呂を有しています(大人520円、中学生320円、小学生160円、65歳以上420円)。泉質は単純温泉(低張性弱アルカリ性冷鉱泉)で、冷鉱泉を地元で採った間伐材をボイラーで燃やして沸かしています。


八幡浜市(やわたはまし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

愛媛県八幡浜市 いま共に育む進取のまちづくり 風とらえ風おこす 人口30,887人

みかんと魚が大きく描かれたデザインプレートです。2016年にからミニバイク50cc以下を対象に各500枚が交付されています(下一桁4,9及び下二桁42が欠番)。

八幡浜市は愛媛県西部にある市です。2005年に旧八幡浜市・保内町が合併して新八幡浜市としています。豊後水道に大きくせり出す佐田岬半島の基部にあたる地域で、北部は瀬戸内海、西部で豊後水道に面し、温暖で斜面が多いことから温州みかんの全国有数の産地となっています。また、フェリーによって大分県別府市・臼杵市と結ばれており、愛媛県の水上交通の玄関口でもあります。耕地面積率25%程度と農業が盛んですが土地柄田んぼは少なく、ほとんどが果樹園です。かつては一大トロール漁業の基地であり、漁業とともに水産加工業が発達しましたが現在は2隻のみが操業しています。また、西部の真穴地区は座敷雛の発祥地とされています。

道の駅 八幡浜みなっとは八幡浜市沖新田にある県道27号沿いにある大規模の道の駅です。みなとオアシスとしても登録されており、地域特産品販売所、鮮魚店、フードコート、パン屋、カフェなど様々な店舗と交流館で構成されています。フェリーターミナルのある八幡浜港と隣接しており、ここから眺める「向灘の段々畑」が四国八十八景に選定されています。

八幡浜黒湯温泉 みなと湯は八幡浜市北浜の北浜公園に隣接する温泉です。名称通り黒褐色のモール泉(低張性アルカリ性冷鉱泉)で、露天風呂・サウナ・檜風呂・岩風呂など多彩な浴槽を有しています。露天風呂の方は塩分を含んだ地下水を利用した塩湯となっています。

八幡浜市は日本での飛行機開発の祖である二宮忠八(明治-昭和期の軍人・飛行研究者)という人の故郷です。この人は陸軍従事中の1889年にゴム動力による「模型飛行器」を製作し、ライト兄弟よりも先に飛行機の原理を発見した人物として紹介される人物です。当地に記念館などはありませんが、矢野町に「二宮忠八翁生誕の地」の標石が立っているほか、4月に二宮忠八翁飛行記念大会という飛行機にちなんだ催しが行われています。また、京都府八幡市には二宮忠八が建てた飛行神社があります。


鬼北町(きほくちょう)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

愛媛県北宇和郡鬼北町 鬼の棲むまち 人口9,162人

PRキャラクターの「鬼王丸」が右側に描かれています。2017年からミニバイク50cc以下~125cc以下を対象に交付されています。

鬼北町は愛媛県南部南予地域にある町で、北宇和郡に属しています。2005年に広見町・日吉村が合併して発足した自治体で、鬼ヶ城山系(おにがじょうやま、愛媛県)の北にあることから全国で唯一「鬼」を冠する名称の自治体となっています。農林業を主要な産業とする山間の町ですが、林業は衰退傾向にあります。域内では四万十川の最大の支流 広見川はじめ多くの川が流れるため渓谷が多くみられます。ゆず・きじ・しいたけなどを特産品としています。

道の駅 広見森の三角ぼうしは鬼北町永野市にある国道320号の道の駅です(国道320号と国道381号の交差点付近にある)。小~中規模の道の駅であり、特産品販売所と食堂、青空市で構成されるシンプルな道の駅ですが、海洋堂が制作した鬼王丸像という高さ5mほどの鬼のモニュメントがシンボルとなっています。また、当地はきじ肉が特産ということもあり食堂では熟成きじ肉入りのきじカレーがメニューにあったりします。

道の駅 日吉夢産地は鬼北町下鍵山にある国道320号の道の駅です。前述の広見森の三角ぼうしから20kmほどのところにある道の駅で、規模もおおよそ同じです。また、こちらは柚鬼媛(ゆきひめ)母子像という母子像がシンボルになっています。

安森洞は鬼北町小松にある洞窟です。昔から風穴として知られていた小規模な鍾乳洞で、昭和34年に調査が行われ、30万年前のニホンムカシジカや新種のタヌキの化石など31種の動物の化石が発見されました。現在は観光スポットとなっており、この洞窟から湧き出る水を利用したそうめん流しやニジマスの釣り堀などがあります。


松前町(まさきちょう)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

愛媛県伊予郡松前町 生きる喜び あふれる まち まさき 人口29,489人

特産品のはだか麦のイラストが描かれています。また、漢字の「松前町」の表記と同時にひらがなで「まさき」と表示しています。2019年からミニバイク50cc以下を対象に交付されています。

松前町(愛媛県)は愛媛県西部にある町で、伊予郡に属しています。西側で伊予灘に接し、愛媛県内では唯一山がない全域が平野部の自治体です。かつては漁業が中心的な産業でしたが現在は廃れており、化学繊維や水産加工など加工・製造業が主要な産業となっています。また、農業も盛んではだか麦、たまねぎ、レタス、いちごなどが生産されています。隣接する松山市のベッドタウンとして開発を受けて2005年まで人口が増加傾向にありましたが、現在は減少傾向に転じています。とはいえ、面積が狭い一方で高度に都市化しているため人口密度は四国内では非常に高い水準となっています。義農 作兵衛(伊予の三農とされる農民のうちの一人)の出身地であるため、町内では「義農」とつく事物がいろいろとみられます(義農味噌など)。

エミフルMASAKIは松前町大字筒井にあるショッピングセンターです。2008年に開業した施設で204店舗のテナントを誇り、映画館・銀行・託児所・郵便局なども含まれています(当初の計画では温浴施設が建設される予定だったが、現時点では存在しない)。隣接地に多目的グラウンドや多くの遊具を備える松前公園があります。

塩谷海岸は松前町北川原にある海岸です。松前市と松前町の間を流れる重信川の河口にある干潟から続く海岸線で、従来は2km近くの長さがあったようですが、現在は埋め立てによって半分ほどが消滅し、長さ900mほどになっています。工業団地に隣接していますが、塩性湿地植物やシオマネキなどのカニ、渡り鳥や一年草・多年草の宝庫であるため保全活動が行われています。

ひょこたん池公園は松前町中川原にある公園です。重信川の堤防の下を通る伏流水を利用したひょうたん型の池を中心に屋根付きベンチや遊具などを整備したもので、水生植物を積極的に取り入れています。鯉や鴨、亀などがいるほか桜やひまわりが植栽されており、地域住民に親しまれています。


四国中央市(しこくちゅうおうし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

愛媛県四国中央市 日本一の紙のまち 人口82,898人

PRキャラクターの「しこちゅ~」(左下)のほか、山、川、花など当地の自然を表すイラストが描かれています。2014年からミニバイク50cc以下~125cc以下を対象に交付されています。

四国中央市は愛媛県の東部にある市です。2004年に川之江市・伊予三島市・土居町・新宮村が合併して発足したもので、四国の他の3県と接する地域にあたり交通の要衝となっています。もともと江戸時代から和紙の生産が地場産業として根付いていましたが、篠原朔太郎(1865-1952年。和紙製造功労者。機械製紙の第一人者)の出身地となり、現在でも全国1~2の紙の産出量を誇ります(静岡県富士市がライバルで、この2自治体の産出量は飛び抜けている)。しかしながら人口減少が顕著であり、基幹産業の製紙業においても働き手不足が懸念されています。水引細工など紙加工品とともに里芋・煮干しいりこ・みかん・茶などを特産品としています。

川之江城(仏殿城)は四国中央市川之江町にある日本の城です。遺構として石垣や堀切が残っていますが、現在みられる天守や櫓、塀などは昭和59年に旧川之江市市制施行30周年記念として復元されたもので、江戸時代初期に廃城になっていることから、当時の資料に乏しいため正確な復元とはいいがたいものになっていると思われます。周辺が城山公園として桜やつつじなどが植栽されているほか、模擬天守内部は資料館になっています(入館料:100円)。

紙のまち資料館は四国中央市川之江町にある資料館です。当地が「紙幣、切手、収入印紙以外ならなんでも作れる」と言われるに至った当地の製紙の歴史や製造工程をわかりやすく紹介しているほか、紙製の工芸品を展示しています。また、手すき和紙が作れる体験コーナーがあったり、旧日本陸軍が開発した風船爆弾が保管されていたりします(入館無料)。

道の駅 霧の森は四国中央市新宮町馬立にある県道5号の小~中規模の道の駅です。国道に面しているわけではありませんが、2004年に通信販売で霧の森大福(中心が生クリームとこしあん、皮は抹茶を練り込んだ餅)という商品が通信販売で全国1位となり、全国ネットのテレビ番組で取り上げられたため一躍有名になりました。レストランや地場産品を売る売店のほかに、「新宮茶」と呼ばれる当地の茶を洋菓子などに加工する工場があり、ガラス越しに見学できます。また、「霧の森交湯~館」という温泉入浴施設を併設しています。

新宮あじさいの里は四国中央市新宮町上山にあるあじさいの名所です。約4haの山の斜面に2万株ほどのアジサイが植栽されており、6月中旬~下旬にはあじさい祭りが開かれています。あじさい祭りの期間中はモノレールが運行されていて、乗車しながらアジサイを観覧できます。


砥部町(とべちょう)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

愛媛県伊予郡砥部町 清流とほたる 砥部焼とみかんの町 人口20,191人

どんぶり鉢の形をしたプレートで、自治体名左に「陶街道」の文字とPRキャラクター「とべっち」のイラスト、下に坂村真民の詩「念ずれば花ひらく」と文字が入っています。2012年からミニバイク50cc以下を対象に交付されています。

砥部町は愛媛県中部にある町で、伊予郡に属しています。町内に80以上の窯元を有し、「砥部焼」と呼ばれる焼き物で知られる町で、隣接する松山市のベッドタウンとして発展しています。町域北部が平野、南部は山で傾斜地が多く、焼き物に適した土と大量に採れる燃料としての赤松があり、焼き物づくりに適した環境になっています。現在では卸売業・小売業など第3次産業が主要な産業になっていますが、一方で農業も盛んであり、柑橘類や七折小梅、高原野菜などを特産品としています。

とべ動物園は砥部町上原町にある県立の動物園です。170種1,000頭ほどの動物を飼育しており、敷地面積・飼育数ともに西日本有数の規模を誇る施設です。ゾウの餌やり、小動物やヤギとのふれあい体験、ポニーの乗馬などができます。また、通谷池を挟んでえひめこどもの城(児童館、こどもの遊び場)があります(入園料:大人500円、高齢者・高校生200円、小中学生100円)。

道の駅 ひろた 峡の館は砥部町総津にある国道379号の中規模の道の駅です。物産館・工芸館・研修センターなどで構成されています。道の駅登録が1994年と作りは古いのですが、自然薯や薪など林産物、アマゴの塩焼きなどを販売しており、ご当地感があります。近くに吊り橋があります。

権現山休憩所は砥部町総津にある施設です。権現山(ごんげんさん、標高440m)の麓にあり、毎年7月~9月にかけて流しそうめんが行われており、30年以上続く当地の恒例行事となっています。


今治市(いまばりし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

愛媛県今治市 サイクリストの聖地 人口145,544人

しまなみ海道の波と島をモチーフにした形状のプレートで、自治体名右に青文字で「しまなみ」と書かれています。2011年からミニバイク50cc以下~125cc以下を対象に交付されています。

今治市は愛媛県北東部にある市です。高縄半島の北東部を占める陸地と島嶼地域からなる自治体で、古くから瀬戸内海の海上交通の要衝となっています。また、市の中心部は江戸時代に今治藩今治城の城下町として発展してきた地域です。現在は造船やタオルといった製造業が盛んな工業都市であり、日本最大の海事都市でもあります。また、ご当地名物としては焼き鳥が有名で、日本三大焼き鳥のうち一つ「今治焼き鳥」などといいます。愛媛県内では県庁所在地の松山市に次いで2位の規模を誇りますが、人口減少が顕著であり2045年あたりで約10万人になると推計されています。

今治城(吹揚城、日本百名城、日本三大水城の一つ)今治市通町にある日本の城・県指定史跡です。1602年に藤堂高虎によって築城されたものとされています。いわゆる海城というもので、海水を堀に引き込んだ構造です。遺構として石垣や堀が残っているほか、5層6階の天守(そもそも天守が存在していたことを示す一次資料がないため、これは模擬天守)や東櫓が復元されており、模擬天守の内部は甲冑や武具、今治城の調度や過去の写真などを展示する資料館/展望台、多門櫓の内部が自然科学館(牧野富太郎コーナーや生物の標本などを展示)になっています。

亀老山展望公園は吉海町南浦にある公園です。来島海峡大橋(世界初の三連吊橋)や来島海峡が望めるしまなみ海道随一のビュースポットとして知られています。また、周辺の沿岸部に道の駅 よしうみいきいき館(地場産品の販売のほか、海鮮BBQができる)があります。

来島海峡展望館は今治市小浦町(四国本土側)にある展望台です。瀬戸内海の島々や往来する船舶などが展望できる施設で、観光案内のほか来島大橋の架橋技術や村上海賊に関する資料の展示があります。また、観光協会直営の土産屋や軽食の売店を有しています。

村上海賊ミュージアムは今治市宮窪町にある博物館です。中世に芸予諸島周辺の制海権を握り、通行料を徴収や海上警護、水先案内などを行っていた村上水軍(村上海賊、2016年に日本遺産に指定)に関する資料を展示しています。また、カフェやお土産のコーナーなどもあるほか同博物館前から潮流の体験船が出ています。


宇和島市(うわじまし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

愛媛県宇和島市 ココロまじわうトコロ 人口69,186人

当地の牛鬼まつりの主役 牛鬼が描かれています。2012年からミニバイク50cc以下を対象に交付されています(下一桁4,9及び下二桁42が欠番)。

宇和島市は愛媛県南部の南予地域にある市です。2005年に旧宇和島市・宇和郡吉田町・三間町・対馬町が合併して新宇和島市としています。南予地域の中心都市であり、真珠や柑橘類の生産や、日本では珍しく闘牛がみられる地域として知られています。また、市域西側は宇和海に面したリアス式海岸と離島になっており、多数の漁港と宇和島港(重要港湾)を有しています。当地の和霊神社で行われる夏祭りは同神社の例祭とうわじまガイヤカーニバル、牛鬼パレード、花火大会などが一挙に行われる大規模なもので、3日に渡って行われてており、知名度も高いです。しかしながら、人口減少と高齢化が顕著であり2045年に人口4万を下回ると推計されています。

宇和島城(鶴島城)は宇和島市丸之内にある日本の城(国の史跡)です。天守が現存しており、国内の現存十二天守の一つ、また日本百名城にも選定されています。戦国時代から江戸時代の初期にかけて藤堂高虎らによって築城されたいわゆる海城で、水濠には海水を引き込んでいます。周囲は城山公園として整備されており、城山郷土館という資料館があります(入館無料だが、刀剣甲冑類の展示は無し)。

天赦園(てんしゃえん)は宇和島市天赦公園にある日本庭園です。宇和島城の南西側にあり、宇和島藩7代藩主の伊達宗紀(宇和島伊達家)が隠居の場として作庭したものとされています。伊達家の家紋「笹に雀」にちなんで竹・笹が多数植栽されていることが特徴です。また、周辺に宇和島市立伊達博物館があります。

遊子水荷浦の段畑は宇和島市遊子(ゆす)にある階段状の畑です(国の重要文化的景観)。高さおよそ80mほどの非常な急斜面に積み石をして土を留め、一段の幅1~2mの畑としたもので、多いところでは60段もの石積みが連なっています。このような極めて珍しい景観となった理由として、江戸時代に領民にイワシ漁を強制する代わりに山の開墾は勝手次第としたため、耕地の少ない当地ではこのような開墾が行われてきたとされています。

当地の道の駅は3つあります。①道の駅 うわじまさきいや広場は、国道320号沿いにある大型の道の駅です。宇和島内港と隣接しておりみなとオアシスでもあります。②道の駅 みまは愛媛県道31号沿いの中規模の道の駅です(畦地梅太郎記念美術館・井関邦三郎記念館を併設)。③道の駅 津島やすらぎの里は、愛媛県道4号沿いの小規模の道の駅です。こちらは日帰り温泉施設の熱田温泉が核となっていましたが、2020年から閉鎖されています。


西条市(さいじょうし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

愛媛県西条市 人がつどい、まちが輝く 快適環境実感都市 人口101,384人

楕円形のプレートに、川の流れをイメージした青いラインと西条まつりのだんじり(右部)が描かれています。2014年からミニバイク50cc以下を対象に交付されています。

西条市は愛媛県東部の東予地方にある市です。2004年に旧西条市・東予市・小松町・丹原町が合併して新西条市としています。臨海部に四国最大規模の工業地帯を有する製造業のまちで、鉄鋼・生産用機械器具・輸送用機械器具といった重厚長大の工業が発達しており、かつては四国最大の製造品出荷額を誇っていましたが、現在は今治市や坂出市に抜かれています。一方で、市中央部の西条平野は穀倉地帯としても知られています。被圧地下水が市域の地下の広範囲を流れており、「うちぬき」と呼ばれる自噴水(名水百選)が当地のシンボルです。七草・あたご柿・バラ・ほうれん草・海苔などを特産品としています。

石鎚山は西条市と久万高原町にまたがる四国山地西部の山です。標高1,982mあり、西日本最高峰です。古くから修験道の修行場として知られており、日本百名山ならびに日本七霊山の一つとなっています。山麓の石槌山温泉からロープウェイが出ており、最高地点の天狗岳に多人数がとどまることができるスペースが無いこともあって、弥山にある石鎚神社頂上社までの登山コースを利用する人が多いようです。

石鎚山サービスエリア(上り下り)は西条市小松新屋敷乙にある松山自動車道のサービスエリアです。同自動車道のサービスエリアとしては最大級のものであり、高速道路と一般道路のどちらからでも利用可能な石鎚山ハイウェイオアシス(道の駅 小松オアシス、国道11号の道の駅)を併設しています。この道の駅はモンベルストアを中心にキャンプ場・特産物販売所・カフェレスト・温泉入浴施設などで構成されています。

鉄道歴史パーク in SAIJOは西条市大町にある鉄道保存展示施設です。JR四国伊予西条駅の周辺に北館・南館・十河信二記念館(第四代の日本国有鉄道総裁で「新幹線の父」と呼ばれる人物の記念館)に分かれてある施設で、日本ナショナルトラストがJR四国で利用されていた車両や新幹線0系やディーゼル機関車などを保存・展示しています(入館料:大人300円、小中学生100円)。


新居浜市(にいはまし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

愛媛県新居浜市 ーあかがねのまち、笑顔輝く― 産業・環境共生都市 人口114,675人

ふるさと観光大使の近藤勝也氏のデザインで、新居浜太鼓祭りの太鼓の幕に刺繍されている竜や太鼓房が描かれています。2015年からミニバイク50cc以下~125cc以下を対象に交付されています。夜間の安全対策としてライトを反射する加工が施されています。

新居浜市は愛媛県東部の東予地方にある市です。江戸時代に住友家が別子銅山(べっしどうざん)を開き、その後の住友財閥発展の礎となった地域であり、現在も瀬戸内有数の工業都市となっています。造船と鉄鋼を得意とする今治市とは対照的に、化学・非鉄金属製品の製造、加工を得意としています。同市は臨海工業都市である一方で、四国三大祭りや日本三大喧嘩祭りの一つとして知られる新居浜太鼓祭りやマイントピア別子など近代化産業遺産群、世界第2位の規模を誇るプラネタリウムがある愛媛県総合科学博物館など観光資源も豊富に有しています。また、沖合1.5kmのところに大島という有人島を有しています。

マイントピア別子は新居浜市立川町にある鉱山のテーマパークです。1973年に閉山した別子銅山の跡地を利用した施設で、観光坑道や砂金採り場、季節の花園、温泉入浴施設などを有し「東洋のマチュピチュ」を謳い文句にしています。また、道の駅 マイントピア別子(温泉入浴施設やキッズパーク、レストランなどがある)が併設されています。

愛媛県総合科学博物館は新居浜市大生院にある博物館です。1994年に開設されたもので当時世界最大となる直径30mプラネタリウムのドームを有しています(2010年に名古屋市科学館に抜かれ第2位になった)。常設展示は自然・科学技術・産業に分かれており、伊予鉄道1号機関車の複製やタオル自動織り機などが展示されています。

別子銅山記念館は新居浜市角野新田町の山根公園の近くにある博物館です。別子銅山や住友の歴史、地質や当時の生活などを紹介する施設で、マイントピア別子とはまた違った角度から別子銅山を知ることができるようになっています。また、同施設は半地下構造で屋上には約1万株のサツキが植栽されています(入館無料)。

あかがねミュージアムは、新居浜市坂井町のJR四国新居浜駅近くにある総合文化施設です。外壁に銅板を使用した特徴的な建物で、多目的ホール・美術館とギャラリー・カフェなどのほか、当地の太鼓祭りの太鼓台を展示しています(現役の太鼓台と昔の太鼓台があり、現役のものは2ヶ月ごとに入れ替えている)。


松山市(まつやまし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

愛媛県松山市 いで湯と城と文学のまち 人口503,432人

司馬遼太郎の歴史小説「坂の上の雲」をイメージしたプレートで、自治体名左に「道後」の文字が入っています。2007年からミニバイク50cc以下~125cc以下を対象に交付されており、原動機付自転車のデザインプレートとしては最初のものです。

松山市は愛媛県中部にある市です。愛媛県の県庁所在地であり、また四国最大の都市でもあります。松山城の旧城下町として発展した地域で、松山空港や港湾周辺には臨海工業地帯が広がっており、みかんの産地としても知られていますが、主要な産業は第3次産業でおおむね松山城の南側に松山三越・いよてつ高島屋・松山中央商店街など広い面積にわたり商業地域が広がっています。一方で日本最古の温泉として知られる道後温泉と石手寺(ミシュランガイド日本編のおいて一つ星に認定)などを有し、観光業も盛んに行われています。愛媛県と山口県の間にある忽那諸島(くつなしょとう)は2005年に松山市に編入されています。

松山城(伊予松山城、金亀城とも)は松山市丸の内にある日本の城・国の史跡です。現存十二天守の一つで、江戸時代後期に再建されたことから現存天守のなかでは最も新しいものとなっています。周辺は城山公園として整備されており、堀之内地区には美術館・図書館・市民会館といった地域住民のための施設、天守東側からは松山城ロープウェイが天守近くの長者ヶ平まで出ています。二之丸史跡庭園が「恋人の聖地」に認定されているほか、周辺に萬翠荘(国重要文化財)や坂の上の雲ミュージアムがあります。

道後温泉は松山市道後湯之町にある温泉です。よく知られるところでは夏目漱石の「坊つちゃん」のほか、「日本書紀」「万葉集」「源氏物語」といった日本の書籍に登場する日本三古湯の一つです。市営の道後温泉本館と別館、椿の湯(いずれも共同浴場)のほか多数のホテル・旅館からなる温泉街となっており、愛媛県を代表する観光地です。温泉街周辺には道後商店街、湯築城跡、寺社やセキ美術館、道後ぎやまんガラスミュージアムなどがあるほか、人力車での移動が可能です。

石手寺は松山市石手にある真言宗豊山派の寺院です。四国八十八ヶ所の51番札所であり、728年に熊野十二社権現を祀るものとして創建された後、空海が訪れて真言宗に改めたとされています。山門(仁王門)が国宝、本堂や三重塔などが重要文化財に指定されています。道後温泉から近いこともあり観光地としても有名で、本堂裏の山にマントラ洞窟と呼ばれる洞窟があります。観光色が強くややごちゃごちゃした印象ですが、見どころの多い寺です。


上島町(かみじまちょう)

上島町ホームページより

 

愛媛県越智郡上島町 海と緑と太陽と・笑顔でつながる上島町 新たな交流による人も自然も輝くまち・上島 人口6,190人

町内に架かる橋を背景に町花の桜の花と特産のレモン、PRキャラクターの「かみりん」が描かれています。2019年からミニバイク50cc以下を対象に交付されています(ピンクっぽく見えるが、画像は50cc以下のもの)。

上島町は愛媛県北部の瀬戸内海の25の島々(うち有人7、無人島18)で構成される町で、越智郡に属しています。2004年に弓削町・生名村・岩城村・魚島村が合併して発足した自治体です。もともとこのあたりは瀬戸内海でもとりわけ島が多く多数の村や町がありましたが、2004年~2005にかけて今治市・上島町・尾道市がそれぞれ編入・合併しています。柑橘類中心の農業、漁業、造船業を基幹産業とする地域で、海苔の養殖も盛んです。愛媛県内唯一の離島自治体ですが、ゆめしま海道(弓削大橋・生名橋・岩城橋)が架橋されたことで現在は主要な4島が繋がっています。今治市の今治港、広島県三原市の三原港から当地に向けてフェリーが出ています。

ゆめしま海道は岩城島・生名島・佐島・弓削島を結ぶ弓削大橋・生名橋・岩城橋の総称です。1996年に完成した弓削大橋と2011年に供用開始した生名橋に加えて、岩城橋が2022年に供用開始されたことで、観光誘致や自治体としてのアイデンティティの確立に一役買っています。地元では将来的に岩城島から伯方島まで架橋し、瀬戸内しまなみ海道との連絡が望まれているようです。地域住民の移動のほか、瀬戸内海の島々が望める絶景のサイクリングロードとしても知られており、観光客を集めています。

ゆげ海の駅舎ふらっとは上島町弓削にある海の駅舎です。全国初の海の駅であり、プレジャーボートやヨットなどの停泊スペースとシャワー・コインランドリー・トイレ・セルフのコーヒーやキッチンなどの共用スペースがあります。また、サイクリスト向けに自転車の空気入れが置いてあります。


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香川県ご当地ナンバープレート紹介・一覧

原付・小型バイクのご当地ナンバー

【香川県編】

全47都道府県を網羅 掲載市町村区630以上


四輪自動車の地方版図柄入りナンバープレートはコチラ「地方版図柄入りナンバープレート 一覧 (四輪自動車)」または 地方版図柄入りナンバープレート 四国 (四輪自動車)

香川県ご当地ナンバープレートの紹介です。地域の観光・グルメ・道の駅情報なども少し扱っています。

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坂出市(さかいでし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

香川県坂出市 瀬戸内の交流拠点 活力とふれあいの坂出 人口48,938人

瀬戸内海と瀬戸大橋、おにぎり山とため池、カモメが描かれており、その風景を灯台からPRキャラクターの「さかいでまろ」が眺めるといったデザインです。2016年からミニバイク50cc以下を対象に交付されています。

坂出市は香川県の中部にある市です。市域北側が干拓地、南側が丘陵地で塩飽諸島(しわくしょとう)の与島、櫃石島などが含まれます。市域は北側が干拓によって埋め立てられた低地、南側が丘陵地帯となっています。かつて塩の製造とその塩を運ぶための積み出し港として栄えた地域で、塩田は無くなったものの、現在でも塩の名産地であり続けています。また、瀬戸大橋の四国側の玄関口にあたる交通の要衝であるため製造業が盛んであり、石炭・石油製品の加工など四国内第3位の製造品出荷額を誇っています。三金時(みかん・さつまいも・人参)や和菓子「かまど」などを特産としています。

瀬戸大橋記念公園は、坂出市番の州緑町にある県営の公園です。1988年に瀬戸大橋の完成を記念して開催された瀬戸大橋架橋記念博覧会の会場跡地を整備したもので、面積は10.3haあります。道の駅 瀬戸大橋記念公園と瀬戸大橋の架橋工事・技術を紹介した瀬戸大橋記念館、展望館などがはいっています。また、東山魁夷せとうち美術館が隣接しています。

白峯寺(しろみねじ)は坂出市の五色台の中腹にある真言宗御室派の寺院です。四国八十八ヶ所の霊場のうち81番札所となっています。おもに紅葉やイチョウといった紅葉の名所とされるほか、四国では唯一の御陵である白峯陵(崇徳天皇の墓所)が隣接しています。

坂出市塩業資料館は坂出市大谷富町にある博物館/・資料館です。このあたりはかつて「十州塩田」といわれた塩の産地の一つで、江戸時代には全国の塩の1/3程度を生産していたといいます。坂出の塩作りの製法(久米栄左衛門という高松藩の藩士が塩作りを主導したため、「久米式塩田」という)・歴史的文献・道具などを保存、展示しています。

香風園(こうふうえん)はJR予讃線坂出駅から徒歩5分くらいのところにある庭園です。もともとは坂出市出身の実業家 鎌田勝太郎の別邸(敷地面積5.7ha)に作庭されたもので、池泉回遊式の日本庭園と芝生広場を中心とした洋風庭園の両方が楽しめます(入場無料)。


綾川町(あやがわちょう)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

香川県綾歌郡綾川町 いきいきと 笑顔あふれる 定住のまち あやがわ 人口22,077人

右側に讃岐うどん、プレート下部に川と堤山、滝宮天満宮の梅などが描かれています。また、自治体名の下に「豊かな自然がいきづく讃岐うどん発祥のまち」と文字が入っています。合併10周年記念として2016年からミニバイク50cc以下を対象に交付されています。

綾川町は香川県中央部にある町で、綾歌郡に属しています。2006年に綾上町と綾南町が合併して発足した自治体で、町域南部に標高800mほどの讃岐山脈を臨み、北部はおおむね丘陵地です。また、自治体名の由来でもある綾川が町域中央部を東西に貫流しています。ため池や田んぼなど田園風景が広がるのどかな地域で、琴平町と並び「讃岐うどん」の発祥地であるとされています。また、香川県の県庁所在地である高松市に隣接しており、高松空港の一部が町域東部に入っています。讃岐うどん・地酒・いちご・柿などを特産品としています。

滝宮天満宮(たきのみやてんまんぐう)は綾川町滝宮にある神社です。もともと讃岐国国司の官舎が置かれていたとされる場所にあり、かつて讃岐守として当地に赴任していた頃の菅原道真が住んでいたようです。滝宮の念仏踊(重要無形民俗文化財)やうそかえ祭(木でできた鳥の人形を交換し合う神事で、全国の天満社で行われている。県内では唯一)で知られる神社で、この神事と同時期にうどんの献麺式が行われています。また、同神社は梅や桜の名所ともされており、西側の綾川対岸に滝宮公園や道の駅 滝宮があります。

高山航空公園は綾川町東分乙の高松空港から西4kmぐらいの所にある公園です。高松空港の開港を記念して整備されたもので、航空自衛隊の練習機「T-2超音速高等練習機」とセスナ170B、ヘリコプターが展示されています。園内には高山航空神社もあり、もち麦うどんや地場産品の販売を行うパークセンターもありますが、山の上にあるため周辺の道はかなり細いです。

高鉢山風穴は綾川町西分にある風穴(風の流れが生じる洞窟)です。もともと大正時代のはじめに蚕の卵やウド・みかん・豆などの種子を保存するために造られたものだそうで、山梨県河口湖町の富岳風穴、山口県美祢市の秋芳洞・風穴と並んで日本三大風穴に入っていたりします。


まんのう町(まんのうちょう)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

香川県仲多度郡まんのう町 元気まんまん まんのう町 ~改革と協働、輝きのまち~ 人口17,466人

まんのう町出身の漫画家 寺嶋裕二氏が描く漫画/アニメ「ダイヤのA」のキャラクターのイラストが入っています。また、自治体名上に「manno town」の文字が入っています。合併10周年記念として製作されたもので、ミニバイク50cc以下500枚、50~90cc以下10枚、90~125cc以下100枚、小型特殊200枚、ミニカー用20枚が交付されています(下一桁4,9は欠番)。

まんのう町は香川県南部にある町で、仲多度郡に属しています。2006年に満濃町・琴南町・仲南町が合併して新たにまんのう町となっています。ため池が多い香川県のなかでも特に多い地域で、約900のため池が存在しています。特に自治体名の由来でもある日本最大のため池、満濃池が有名で周辺が国営公園・県営公園になっています。土地柄農業が盛んでひまわり、カリン、梅、牛肉などを特産品としており、製造業もひまわりオイルや石鹸など特産品に由来するものが多いです。

国営讃岐まんのう公園はまんのう町吉野にある公園です(四国唯一の国営公園)。国の名勝のほかダム湖百選・ため池百選などに指定されている満濃池の東側にあります。展望台・広場・サイクリングコース・バーベキュー場などで構成される大規模な施設で、350haの面積を誇ります。また、園内にカフェ、レストラン、売店とともに体験学習館などの施設を有しています。満濃池には龍神が住むという伝説があり、園内の「昇竜の滝」が四国八十八景の一つとなっています。

道の駅 ことなみはまんのう町川東にある国道438号の中規模の道の駅です。レストランや売店のほか「エピアみかど」という温泉入浴施設があります。この美霞洞温泉(みかどおんせん)は1000年以上前からいで湯として知られており、平家の落人が傷を癒やしたという伝説が残っています。平賀源内が火傷の妙薬として江戸の薬品会に出品したということから平賀源内絶賛の湯として知られています。また、道の駅周辺が美霞洞渓谷となっています。

道の駅 空の夢もみの木パークはまんのう町追上にある国道32号の小規模の道の駅です。道の駅としてはかなり小規模のもので、食堂と特産品と土産物の販売コーナーで構成されています。樅ノ木峠は「日本の航空機/航空工学の父」とされる二宮忠八ゆかりの地であるため、隣接地に二宮忠八飛行館があります。


直島町(なおしまちょう)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

香川県香川郡直島町 瀬戸内海から世界へ 自然と文化と環境の島 明日を拓く直島町 人口3,010人

下部に海の波をイメージした水色の波型、町花のヤマツツジと直島町を構成する27の島々が描かれています。2017年からミニバイク50cc以下を対象に交付されています。

名島町は香川県北部の直島諸島の島々で構成される町で、香川郡(直島町一町のみ)に属しています。瀬戸内海に浮かぶ27の島々で構成されており、中心島の直島を含む4島が有人、残りは無人島です。戦前に三菱の銅の精錬所を受け入れたことで県内では裕福な自治体になった一方で、亜硫酸ガスの煙害によって多くの木々が無くなってしまいました。現在は植樹によって緑が戻り、近年はベネッセコーポレーションの進出によって観光産業が発達し、白砂青松の観光地や現代アートの聖地として知られています。漁業や観光、金属製連を主要な産業としており、塩・海苔・金箔入りの焼酎などを特産品としているほか、トラウトサーモンが「讃岐サーモン」として養殖されています。

地中美術館は直島の南側にあるオンライン予約制の美術館です。ウォルター・デ・マリア、ジェームズ・タレル、クロード・モネの作品を展示するもので、建築と展示空間が一体化しているところが特徴です。また、このあたりはベネッセアートサイト直島というプロジェクトが行われている地域で、李禹煥美術館(リ・ウーファン美術館)やヴァレーギャラリーといった美術館やベネッセハウス(ホテル)、屋外展示作品などが多く見られます。また、直島東部の直島港周辺では「家プロジェクト」という古民家を改装し、作品化した展示が見られます。

海の駅 なおしまは直島の西部沿岸にある施設です。直島の玄関口の宮浦港のフェリーターミナルにあたり、岡山県玉野市の宇野港や高松港などからフェリーでこちらに来ることができます。敷地の殆どを大きな屋根で覆いガラス壁で支える斬新な構造で、朝市による海産物の販売やカフェ、お土産コーナーがあります。また、近くに「I♡湯」という銭湯があり「アートの湯」として知られています。

直島女文楽(県の無形文化財)は女性によって行われる人形浄瑠璃です。江戸時代に淡路島から文楽の一座を招いて興行を行ったことに端を発し、当地では文楽が盛んに行われるようになりました。その後の明治期・大正・昭和前期と途絶えていましたが、戦後の昭和23年に女性3人によって復興し、以来女性のみの上演が行われており全国的にも珍しい文化といえます。


琴平町(ことひらちょう)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

香川県仲多度郡琴平町 門前町の風情漂う古のまち 心のまち・琴平町 人口7,974人

左側に桜と旧金毘羅大芝居(金丸座)、右下にPRキャラクターの「こんぴーくん」が描かれています。2018年からミニバイク50cc以下を対象に交付されています。

琴平町は香川県西部にある町で、仲多度郡(なかたどぐん)に属しています。「こんぴらさん」の総本山であり、香川県有数の観光名所でもある金刀比羅宮(ことひらぐう)という神社があり、同神社の門前町(鳥居前町)として発達してきた地域で、県内では面積が宇多津町と並ぶ小さな町です。現在でも観光業が主要な産業で、金刀比羅宮の表参道から中心市街にかけて様々な商店やホテル、飲食店などがみられます。また、にんにくの一大産地としても知られており、醤油やふりかけなどに加工して特産品としています。当地はうどん屋の発祥地とされており大変有名ですが、昨今は特産のにんにくを使ったラーメン店なども出ています。

金刀比羅宮は琴平町の西部、象頭山(ぞうずさん)の山裾にある単立神社です。もともと真言宗の象頭山松尾寺の堂宇の一つとして金毘羅権現(明治の神仏分離以降はオオモノヌシが主祭神となっている)を祀ったもので、特に江戸時代の中期ごろに隆盛を極めた神仏習合の信仰です。もともとヒンズー教の川神「クンビーラ」に由来することでもあり水上交通の神様として親しまれています。また、1,368段と非常に長い石段を有しており毎年「こんぴら石段マラソン」が行われています。

旧金毘羅大芝居(金丸座、国の重要文化財)は前述金比羅宮の麓にある現存する日本最古の芝居小屋です。1835年に建造されたもので、「小屋」といっても客席数730の規模を誇る大掛かりなものです。現在でも改修・補修を重ねて年に一回「こんぴら歌舞伎」の上演が行われているほか、内部は見学できます(見学料:大人500円、中高生:300円、小学生200円)。

金陵の郷は金刀比羅宮の表参道にある酒蔵です。江戸時代から金刀比羅宮の御神酒として知られる「金陵」を製造している場所で、試飲ができるほか酒造庫を利用した酒造りに関する資料館を併設しています。

琴平海洋博物館は金刀比羅宮の表参道の脇、前述旧金毘羅大芝居の北側200mほどのところにある博物館です。水族館ではなく、江戸時代の高松藩の船やラジコンボートといった船舶がテーマの博物館になっています。また、同館の前に日本初のオールアルミ合金製の船舶「あらかぜ」(海上保安庁で使用されていた港内艇)が展示されています。


三木町(みきちょう)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

香川県木田郡三木町 人と自然にやさしいまち・三木 人口26,331人

讃岐七富士の白山・嶽山(だけやま)を背景に、PRキャラクターのミッキーくん(右下)が描かれています。また、PRキャラクターのイラストの下に「獅子たちの里」の文字が入っています。2013年からミニバイク50cc以下を対象に交付されています。

三木町は香川県東部にある町で、木田郡に属しています(現在は実質木田郡=三木町)。西側で高松市と接する南北に細長い町で、「三木」という地名は全国各地にあるため「讃岐三木」などと呼ばれています。中心市街は高松市のベッドタウンとして開発が進んでおり、同時に香川大学農学部・医学部の学生街でもあります。高松市から切れ目なく市街が続いているため、商業もよく発達していますが、郊外の山間部では農業が行われておりいちごやアスパラガス、桶や椅子といった木製品などを特産品としています。獅子舞文化が根づいており、特に「大獅子」と呼ばれる全長10mを超えるような獅子が保存されています。

獅子たちの里 三木町まんで願。は当地で10月末に行われているイベントです。「まんでがん」は「全部」といった意味で、その名の通り町内の獅子が一斉に集うものです。上で紹介した通り、通常の獅子とはまた異なる巨大な獅子が登場することで知られるほか、当日は物販や花火などが同時に行われてお祭りムードを盛り上げています。

太古の森は三木町上高岡にある山大寺池周辺の公園です。当地出身の植物学者 三木茂を記念するもので、メタセコイアが植樹されています。このメタセコイアという木は「生きている化石」と呼ばれる生物の一つで、氏が和歌山県の植物遺体(化石の一種)から発見し、1941年に命名しました。当時は絶滅したと考えられていましたが、その後中国湖北省に自生している木が同種であることがわかり、現在並木などで見られるようになったのです。いくつかの丘が散策路で繋がれており、各所に恐竜の形の遊具があります。

虹の滝(こうのたき)は三木町小蓑にある滝です。讃岐百景の一つとして数えられるもので、雄滝・雌滝からなっており、上方の雄滝は落差11m、幅5m、雌滝は落差8m、幅6mあります。周辺に散策路やキャンプ場があり、紅葉の名所とされています。


三豊市(みとよし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

香川県三豊市 “豊かさを”みんなで育む市民力都市・三豊 人口59,228人

瀬戸内海に沈む夕日と市花のマーガレット、五重塔(本山寺)が描かれています。2015年からミニバイク50cc以下を対象に交付されています。

三豊市は香川県西部にある市です。2006年に 三豊郡仁尾町、高瀬町、豊中町、山本町、財田町、詫間町、三野町の7町が合併して発足した市で、高松市と丸亀市に続いて香川県第3位の規模を誇ります。主な産業は農業でマーガレットの生産量が日本一、そのほかぶどう・桃・みかん、茶(高瀬茶。県内算出の8割ほどを占める)などが生産されています。一方で詫間港周辺では臨海工業地域を形成し、浦島太郎の伝説が残る紫雲出山(しうでやま)や四国八十八霊場の大興寺・本山寺・弥谷寺を有しており観光資源も豊富です。とはいえ人口減少が顕著であり、2021年に7町のうち3町が過疎地域に指定されています。瀬戸内海に浮かぶ志々島や粟島をはじめ8島を有しています。

道の駅 たからだの里 さいたは三豊市財田町財田上(さいたちょうさいたかみ)にある県道5号の中規模の道の駅です。物産館、宿泊・入浴施設、レストラン、パークゴルフ場のほかふるさと伝承館で構成されており、県道沿いの道の駅としては施設が充実しています。特に温泉入浴施設の「環の湯」は、鉄分を含む黄金の湯と無色の炭酸水素ナトリウム泉の2つが楽しめ、循環式ながら高い評価をうけています。

父母ヶ浜(ちちぶがはま)は三豊市仁尾町にある約1kmほどの海岸です。古くから海水浴場として知られる砂浜で、四国八十八景に「父母ヶ浜の夕日」として選定されています。近年は水面が鏡面上に見えるリフレクションの写真が撮影できるとして話題になり、いわゆる「日本国内のウユニ塩湖」の一つとなっています。

道の駅 ふれあいパークみのは三豊市三野町大見にある県道48号の大規模の道の駅です。レストランと物販コーナーのほか宿泊施設、天然温泉「大師の湯」、屋内プール、公園などで構成されています。こちらの道の駅は県道を挟んで向かい側が弥谷寺(いやだにじ、四国八十八霊場71番札所)となっています。

フラワーパーク浦島は三豊市詫間町積にある海辺の花畑です。広大な農地にマーガレットやポピーなどが植えられており、当地の花の名所になっています。このあたりは瀬戸内海に突き出た荘内半島になりますが、一帯が浦島太郎の出生地や伝説の地であるとされており、「紫雲出山(玉手箱から煙が出たことから)」、「箱浦」といった伝説にちなむ地名や浦島太郎の墓とされる墓などが残っています。


宇多津町(うたづちょう)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

香川県綾歌郡宇多津町 調和がつなぐ、夢創造のまち うたづ 人口18,668人

宇多津ならびに宇多津ウミホタルのPRキャラクター「うーみん」の形をしたプレートで、自治体名左にもイラストで描かれています。2011年からミニバイク50cc以下~125cc以下を対象に交付されています(下一桁4,9及び下二桁42は欠番)。

宇多津町は香川県北西部にある町で、綾歌郡に属しています。この地域は古代から港町として瀬戸内海の流通を担い、裕福であったため鎌倉時代には多数の寺院が建立されたといいます。現在の宇多津町は坂出市と丸亀市に挟まれた格好で、県内で最も小さい自治体です。近年人口増加が続いたため県内では最も活気がある地域ですが、現在は伸びておらず今後減少傾向に転ずると考えられています。瀬戸大橋のたもとに番の州工業地帯を有しおおむね製造業を主要な産業とする一方で、人口密度が高いため商業も盛んに行われています。

宇多津臨海公園は宇多津町浜一番丁にある都市公園です。塩田跡地を利用したもので、面積3.6haの瀬戸大橋を望む臨海部の公園となっています。園内に道の駅 恋人の聖地うたづ臨海公園四国水族館、「うたづ海ホタル」という塩作りの産業資料館、カフェなどの複合施設を有しており、同時に宇多津港のみなとオアシスでもあります。また、公園周辺に高さ158mのゴールドタワーという各種遊具の集積場(プレイパーク・ボウリング場)があり、瀬戸内海を広く見渡す展望デッキを有して当地のシンボル的存在となっています。

郷照寺は宇多津町山下にある時宗・真言宗の寺院です。四国八十八霊場の78番札所であり、住宅街の狭い道を超えたところにあります。725年に創建されたとされる古刹であり、空海が同寺の伽藍を整備したことから「厄除けうたづ大師」と呼ばれて親しまれています。周辺は「古街(こまち)」と呼ばれるエリアで、重伝建ではないですが三角屋根の洋館や遷座1200年とされる宇夫階神社(うぶしなじんじゃ)など古い建物がよく残っています。


小豆島町(しょうどしまちょう)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

香川県小豆郡小豆島町 煌(きらめ)く海、瞳輝く、実りのまち しょうどしま 人口13,064人

瀬戸内海に浮かぶ島とオリーブが描かれています。また、プレートの下部は波型になっており「shodoshima」と文字が入っています。2011年にミニバイク50cc以下を対象に交付され、翌年からミニバイク90cc以下・125cc以下・小型特殊・ミニカーの4種が追加で交付されました。

小豆島町は瀬戸内海に浮かぶ小豆島の南東側にある町で、小豆郡(しょうずぐん)に属しています。小豆島は国内19番目の広さを有する島で、およそ2万5千人が暮らしています。小豆島町はそのうち南東側、島全体の人口の半数を占める町で、「日本でのオリーブ栽培の発祥地」ないし映画「二十四の瞳」のロケ地として知られています(最近だと映画版の「魔女の宅急便」のロケ地)。主な産業は製造業であり、醤油やオリーブ製品、そうめんなど食品の加工が主として行われています。また一方で、瀬戸内海を望む風光明媚な観光地として知られており、3年毎に行われる瀬戸内国際芸術祭の開催地の一つでもあるため、宿泊や飲食業など観光業も行われています。

小豆島オリーブ公園は小豆島地西村にあるオリーブとハーブをテーマにした公園です。ギリシア風車やオリーブに関する資料館、ホテルと温泉入浴施設などが園内にあり、道の駅 小豆島オリーブ公園とオリーブ園が併設されています。

寒霞渓(かんかけい)は小豆島町神懸通(かんかけどおり)にある渓谷です(国の指定名勝)。小豆島の最高峰星ヶ城山と美しの原の間、東西7km南北4kmにもなる大きな渓谷で、「日本三大渓谷美」の一つです。ロープウェイで展望台まで登ることができ、このロープウェイは日本で唯一空と海と渓谷美が同時に見られるものです。

マルキン醤油記念館は小豆島町苗羽にある施設です。当地はマルキン醤油の発祥地・本拠地であり、マルキンの「キン」は香川県琴平町の金毘羅宮にちなみます。大正時代の初期に建てられた工場の一つ(国の有形文化財)を資料館として開放しており、醤油づくりの道具や圧搾の様子を工場見学することができます。また、土産屋やしょうゆ味のソフトクリームなどを売る売店を併設しています。

小豆島ふるさと村は小豆島町室生にある観光レクリエーション施設です。レンタサイクル・マリーナ・釣り桟橋・宿泊施設・プールなど運動施設・キャンプ場などで構成されており、滞在型の観光交流施設となっています。また、海の駅・道の駅 小豆島ふるさと村という小規模の道の駅を併設しています。


高松市(たかまつし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

香川県高松市 文化の風かおり 光りかがやく 瀬戸の都・高松 人口411,876人

高松市のランドマークである屋島と「瀬戸の都」の文字が描かれたナンバープレートです。地域振興・観光振興を目的に、2013年からミニバイク50cc以下~125cc以下を対象に交付されていましたが、現在はR2年より交付開始となった自動車・軽自動車用の図柄入プレートに役目を引きつぎ、交付終了となっています。

高松市は香川県中部にある市です。香川県の県庁所在地ならびに最大人口の都市であり、平成の大合併時期の2005-2006年に塩江町・香川町・香南町・庵治町・牟礼町・国分寺町などを編入し、現在は四国内では愛媛県松山市に次ぐ第2位の規模となっています。もともと港町として発展し、江戸時代に高松藩(高松松平家)の城下町として栄えた地域で、海や山によって都市展開が限定されるため、とくに市北部にある市街の人口密度が高いことが特徴的です。高松港と高松空港を有し、瀬戸内国際芸術祭(瀬戸内海の島々で行われる現代アートの祭典)が3年に一度行われるなど四国の海・空の玄関口でもあります。高度に都市化しており、第3次産業を主要な産業としていますが、香川漆器や保多織(ぼたおり)といった伝統工芸が残っており、また盆栽の産地としても知られています。

栗林公園(国の特別名勝)は高松市栗林町にある県立の都市公園です。江戸時代に造られたいわゆる大名庭園であり、面積16ha(紫雲出山を含むと76ha)を有します。三名園には入っておりませんが、文化財庭園としては国内最大規模のものであり、紫雲出山を借景に6つの池と13の築山を巧みに配置した庭は木石の雅趣に富むと評されています。当地最大の観光名所であり、園内の水路を和船で巡ることができます。

高松城(玉藻城とも)は高松市玉藻町にある史跡/日本の城です。現在見られる遺構(堀・石垣・一部建物)は江戸時代初期に主に松平頼重(水戸光圀の兄)によって築かれたもので、海水を濠に引き込んでいるため日本三大水城の一つに数えられています。周辺は市立玉藻公園として整備されており、天守台が復元されています。前述した通り、堀に海水を引き込んでいるため牡蠣や養殖の鯛などが生息しており、鯛のえさやりができるというちょっと変わった公園になっています。

四国村(四国村ミウゼアム)は高松市屋島中町にある野外博物館です。高松市や瀬戸内海の海上交通のランドマークである屋島(高松市北東に存在する広い台地)の東麓にある施設で、江戸時代から明治時代の古民家・橋・灯台・灯籠・伝統産業施設などの建築物を展示しています。野外博物館としてはかなり展示が多く、よく整備されていますが入園料もお高いです(大人1,600円、大学生1,000円、中高生600円)。また、施設周辺に徳川家康を祀った讃岐東照宮屋島神社があります。

高松盆栽の郷は高松市国分寺町国分にある施設です。国分寺・鬼無地区は盆栽屋60軒ほどが集う松盆栽の日本一の生産地(国内生産の8割ほどを占める)となっています。同施設は2020年にオープンしたもので、盆栽の展示販売のほか盆栽の手入れや苔玉づくりのワークショップを行うカルチャースクールを併設しています。


丸亀市(まるがめし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

香川県丸亀市 自然と歴史が調和し 人が輝く田園文化都市 ~協創でつながるまち 丸亀~ 人口108,069人

㊤丸亀城㊦丸亀うちわが描かれています。どちらも2012年からミニバイク50cc以下を対象に交付されています。

丸亀市は香川県の中西部にある市です。県内では県庁所在地の高松市に次ぐ第2位の規模を誇るまちで、2005年に旧丸亀市・綾歌郡綾歌町・飯山町が合併し新丸亀市としており、丸亀平野北東部と塩飽諸島(しわくしょとう)の一部を市域としています。江戸時代に丸亀城の城下町また金比羅宮の参拝口として発展し、塩やうちわ作りが盛んに行われていたようです。戦後になると臨海部に電気機械や輸送機械などの工業地が発達し、県内4位の産出を誇る工業のまちになりましたが、近年は第3次産業の方が優勢になりつつあります。うちわ作りは現在も全国シェアの8割~9割ほどを占めますが、プラスチック製が主で伝統的な竹うちわを制作する工房はほとんど残っていません。

丸亀城(亀山城・蓬莱城とも)は丸亀市一番町にある史跡/日本の城です。4層の石垣を有し、合計の高さは60mと日本一の高さを誇ります(一層では大阪城が優る)。もともと室町時代に管領・細川頼之重臣の奈良元安が亀山に築いた砦をもとに1602年に生駒親正(織田信長の従兄弟にあたる)が築いたとされる城です。日本百名城、また現存十二天守の一つであり、石垣や堀のほかに大手門・御殿表門・長屋・番所などが現存しています。周辺は亀山公園として整備されており、丸亀市立資料館があります。

https://youtu.be/vhxaBjlq2hg

中津万象園・丸亀美術館は丸亀市中津町にある庭園と美術館です。万象園は1688年に時の丸亀藩主 京極高豊によって作庭された大名庭園で、面積は5haあります。京極氏の故郷である近江国の琵琶湖をかたどった八景池が設けられ、それぞれ名前のついた島々を橋で巡ることができるようにしたものです。またバルビゾン派の絵画、紀元前から13世紀の間の陶器などを展示する丸亀美術館が園内にあります。また、丸亀市港町にあった「うちわの港ミュージアム」が園内に移転・リニューアルしています。

ニューレオマワールドは丸亀市綾歌町にある遊園地です。かつて「レオマワールド」という名称でゴルフ場運営大手の日本ゴルフ振興によって運営されていましたが、2010年に無期限休園となったものを加ト吉、マルナカ、おもちゃ王国など複数の事業者が買い取って現在の名称になっています。中国・四国地方最大のテーマパークであり、全22種のアトラクションやパレード、花火などが行われています。


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