原付・小型バイクのご当地ナンバー
【高知県編】
全47都道府県を網羅 掲載市町村区630以上
四輪自動車の地方版図柄入りナンバープレートはコチラ「地方版図柄入りナンバープレート 一覧 (四輪自動車)」または 地方版図柄入りナンバープレート 四国 (四輪自動車)
高知県ご当地ナンバープレートの紹介です。地域の観光・グルメ・道の駅情報なども少し扱っています。
当サイトの画像は、日本経済研究所さんの承諾を貰って使用しています。コピー・転載は禁止されています。
土佐清水市(とさしみずし)
出典元「日経研調べ ご当地プレート」
高知県土佐清水市 愛と自然に満ちた活力あるまち 人口11,506人
自治体名上に「さかなのまち」の文字、足摺岬灯台とサバを釣り上げる漁師が描かれています。2016年から50cc以下のミニバイクを対象に400枚が交付されています。
土佐清水市は高知県南西部にある市です。高速道路や鉄道が通っておらず、移住キャッチフレーズに「遠いだけのことはある!」を採用するなど大消費地からは遠く、東京から移動に最も時間がかかる場所とされていします。市域は東部から南部にかけて広く太平洋に接し、南東部に足摺岬があります。土地柄漁業が盛んですが、近年は海岸線の風景や歴史を背景に宿泊・飲食サービス業など観光業も行われており、産業は第3次産業が主体になっています。交通の便が悪いことから急速に少子高齢化が進んでおり、現時点では高齢者が半数以上を占めます。ぽんかんや小夏など柑橘と鮮魚を特産品としており、特に清水サバが有名です。
足摺岬は土佐清水市の南東部の太平洋に突き出た岬です。足摺宇和海国立公園の一部で、太平洋に落ち込む断崖は高さおよそ80mほどです。足摺岬灯台周辺は公園として整備されていて、中浜万次郎(ジョン万次郎)の銅像があるほかレストランや鮮魚店などが出ています。また、周辺に四国八十八ヶ所38番の金剛福寺や白山洞門(海蝕洞)があるほか、温泉地でもあり万次郎足湯や「足摺温泉郷」と呼ばれるホテル・温泉宿群ながあります。
足摺海洋館SATOUMIは土佐清水市三崎の竜串海岸近くにある県立の水族館です。「土佐の海と黒潮の魚たち」をテーマに1975年に開館したもので、2020年にリニューアルされています。周辺の竜串海岸は砂岩や泥岩が重なったものが波や風に洗われたことによってできた景勝地で、底面がガラスで珊瑚や魚が見れるグラスボートや観光汽船などが出ているほか、足摺海底館があります。
道の駅 めじかの里 土佐清水は土佐清水市三崎にある国道321号の小規模の道の駅です。駐車場とトイレに鮮魚店・レストラン・カフェといった施設で構成されています。また、公園と水産加工の工場を有しています。2023年4月29日に指定管理者が変わり、新店舗でリニューアルオープンしています。
ジョン万次郎資料館は土佐清水市養老にある資料館です。当地で生まれたジョン万次郎(日本人としては初めて米国を訪れたうちの一人で、通訳・土佐藩藩校の教授などを通じ、日米の通商や坂本龍馬など多くの藩士に影響を与えた)の生涯や捕鯨に関する資料などを展示しています。また、土佐清水市中浜にジョン万次郎生家(茅葺き木造平屋)が復元されています。
越知町(おちちょう)
出典元「日経研調べ ご当地プレート」
高知県高岡郡越知町 コスモスのまちへようこそ 人口4,819人
自治体名上に「コスモスと仁淀ブルーのまち」の文字、横倉山と仁淀川、PRキャラクターの「よこジロー」が描かれています。2016年からミニバイク50cc以下を対象に300枚が交付されました。
越知町は高知県中西部にある町で、高岡郡に属しています。標高300m~1,000mほどの石鎚山系(四国最高峰の石槌山を主要な峰とする山脈)に囲まれた中山間の地域で、愛媛県と高知県を流れる1級河川 仁淀川が町域の中央北よりを流れています。農業や林業を基幹産業とする町ですが、過疎化が深刻であるため活気を失いつつあります(平均年齢62.9歳で町民の5割弱が高齢者)。「仁淀ブルー」と呼ばれる仁淀川の滝壺や淵、牧野富太郎(植物学者)がよく訪れたといわれる横倉山県立自然公園など豊かな自然が残るほか、「壇ノ浦の戦いから当地に安徳天皇が逃れてきた」という伝説があります。
仁淀川は愛媛県・高知県を流れる1級河川で、流域面積1,560km、日本一の水質を誇る川です。その水の青さを「仁淀ブルー」と呼びます。ラフティングやカヌー、キャンプなど夏場の水遊び場として知られる川です。また、この川には多くの沈下橋が架かっており、越知町には浅尾沈下橋・片岡沈下橋・中仁淀橋があり、観光スポットになっています。
宮の前公園は越知町越知丙にある公園です。キャンプ場を併設した施設で、夏には当地の夏祭り/花火大会の「によどかあにばる」が行われるほか、町花のコスモス150万株が植栽されているため、秋にはコスモスの名所となります。また、西側に横倉山自然博物館という博物館があり、横倉山の地質・歴史・植生など生態系についての展示を行っています。
梼原町(ゆすはらちょう)
出典元「日経研調べ ご当地プレート」
高知県高岡郡梼原町 雲の上の町 人口3,233人
ナンバープレートの白地を雲に見立て、雲海に浮かぶ山なみと風力発電の風車が描かれています。また、ひらがなの「ゆすはら町」を採用しています。町制50周年を記念したもので、2016年から50cc以下のミニバイクを対象に交付されています。
梼原町は高知県西部にある町で、高岡郡に属しています。町北部に日本三大カルストの一つ四国カルスト高原を有し、町域全体が標高220m~1,455mと高地の町で、町域の9割強が森林地、残りを居住地や耕地としています。主要な産業は農業と林業で、牧場や棚田が目立ちます。米・しいたけ、鮎・アメゴといった川魚を特産品とし、近年ではイタドリの葉を茶などに加工してこれも特産品としているようです。また、文化的景観として「四万十川流域の文化的景観 上流域の山村と棚田」に神在居(かんざいこ)の千枚田が選ばれています(日本の棚田百選)。
梼原町は建築家/デザイナーの隈 研吾氏(くま けんご、木材を多く利用し「和の大家」として知られる)が設計した建築物が多く建っています。梼原町総合庁舎・まちの駅ゆすはら・雲の上のギャラリー・雲の上のホテル ・雲の上のレストランなどです。どの建物も木の温もりを重視した建築となっています。
道の駅 ゆすはらは国道197号沿いにある中型の道の駅です。レストランや売店など通常の道の駅の施設のほか、温泉の入浴施設やホテル、温水プール、ギャラリーなどが併設されたものとなっています。レストランにキジ肉やイノシシ肉といったジビエを使ったメニューがあります。
維新の門(群像)は梼原町川西路の和田城跡近くにある銅像群です。梼原町にゆかりのある6名の志士の像に坂本龍馬と沢村惣之丞の二名をあわせた8つの銅像が建っています。当地の中心地にある観光交流案内所・町立歴史民族資料館から歩いて5分ほどのところにあります。
芸西村(げいせいむら)
出典元「日経研調べ ご当地プレート」
高知県安芸郡芸西村 小さくても元気で輝くむら・園芸の村 人口3,603人
「小さくても元気で輝く村」の文字とPRキャラクターの「よカッパ」、「COCOROちゃん」などが描かれています。2016年から50cc以下のミニバイクを対象に交付されています(下一桁4,9下二桁42番は欠番)。
芸西村は高知県南東部にある村で、安芸郡に属しています。北部が山地、南部で土佐湾に面する村で、主要な産業は農林漁業といった第一次産業ですが、林業や漁業は過疎や高齢化が激しく衰退傾向にあります。ピーマンやナス、華みょうがなどを特産とするほか、花卉園芸が盛んで、スターチス、ブルースターの品種「ピュアブルー」、トルコギキョウといった主に切り花用の花が生産されています。2002年に土佐くろしお鉄道のごめん・なはり線が開業し、当地には西分駅・和食駅が開設されました。
琴ヶ浜(芸西村)は当地の太平洋沿岸、西分駅-和食駅の間あたりにある長さ4kmほどの白砂青松の海岸です。同名の砂浜では島根県の鳴き砂の琴ヶ浜が有名で、こちらはあまり知られていませんが、夏場は海水浴場が設置されたり和食川河口部に「琴ヶ浜かっぱ市」という直売所があったりします。また、琴ヶ浜西側の西分海岸周辺に太平洋を一望できる「シーハウス」というレストランがあり、四国八十八景の一つとなっています。
よさこい温泉は芸西村西分甲にある温泉です。一軒宿の「ロイヤルホテル土佐」で利用されています(日帰り入浴可)。地下1,000mから湧出するナトリウムー塩化物泉(無色透明)で、洞窟湯やつぼ湯、海洋深層水を利用した露天風呂などがあります。
室戸市(むろとし)
出典元「日経研調べ ご当地プレート」
高知県室戸市 うるおいと活力に満ちた海洋文化都市 土佐の東の最先端、光輝く海の恵み。空海、海洋深層水の町 人口10,853人
室戸岬灯台とだるま太陽、海と特産品のビワが描かれています。2018年からミニバイク50cc以下を対象に交付されています(下一桁4は欠番)。
室戸市は高知県の東側にある市です。53kmに及ぶ海岸線を有し、市全域が室戸ユネスコ世界ジオパークであり、室戸岬(室戸半島)やホエールウォッチング、水産業などで知られる自治体です。漁業の衰退とともに人口流出に歯止めがかかっておらず、昭和30年代には3万を越えていた人口が現在は1万強と大幅に減少しています。また、黒耳地区は日本一早い露地びわが採れるビワの産地として知られており、このビワを「黒耳びわ」といいます。
室戸岬は室戸市岬町の室戸半島の先端部をいいます。紀伊水道と土佐湾を分ける岬で、小高い海岸段丘と海食によって生じた様々な奇岩があるため、観光名所になっています。この岬に室戸岬灯台という白亜の鉄製灯台があり、これは明治32年に初点灯し現在も現役の灯台で、11月上旬に室戸岬灯台まつりというイベントが行われています。
むろと廃校水族館は室戸市岬町にある水族館です。名称通り廃校になった椎名小学校を水族館としたもので、屋外プールや各教室に当地の定置網などにかかった魚やウミガメを展示しています。規模の大きい水族館とはいえませんし辺鄙な場所にありますが、跳び箱やAEDのケースなどを水槽に改造したものなどがあり独特の雰囲気があるため、当地の名所の一つになっています(入館料:大人600円 小中学生300円)。
室戸世界ジオパークセンターは室戸市岬町にあるビジターセンターです。2015年に設置されたもので、室戸ユネスコ世界ジオパークの紹介をするシアターのほかカフェやおみやげ・ソフトクリームなどを売るショップを有する施設で、自転車の貸出も行っています。
道の駅 キラメッセ室戸は室戸市吉良川町丙にある国道55号の小規模の道の駅です。物産館・レストランといった通常の施設のほか「キラメッセ室戸鯨館」という捕鯨に関する資料館を併設しています(入館料:大人500円、小~高校生100円)。また、当地は広く海に接することもあり室戸ドルフィンセンターの近くに海の駅 とろむという船舶係留所・レストランなどを備える施設があります(2021年に一旦閉店したが、市が買い取って再開している)。
黒潮町(くろしおちょう)
出典元「日経研調べ ご当地プレート」
高知県幡多郡黒潮町 人が元気、自然が元気、地域が元気 -黒潮町- 人口10,322人
自治体名上に町のキャッチフレーズの文字が入り、背景に入野海岸をプリントしたものです。2018年からミニバイク50cc以下を対象に交付されています。
黒潮町は高知県南西部にある町で、幡多郡(はたぐん)に属しています。自治体名通り広く太平洋に面した地域で、塩屋の浜・入野海岸・浮津海水浴場など海岸の景観やマリンアクティビティで知られています。町域の3/4ほどを林野が占め、おおむね海岸線沿いに市街をなしています。第一次産業を基幹産業としており、農業・漁業ともに盛んに行われています。1980年をピークに人口が減少傾向にありますが、交通の便を考慮すると比較的緩やかといっていいでしょう。カツオとその加工品である缶詰、らっきょう、黒砂糖や天日塩などを特産品としています。
入野海岸(いりのかいがん)は黒潮町入野の海岸をいいます。長さ4kmほどの砂浜で「月見ヶ浜」という別名でも呼ばれています。海水が砂の上に薄く膜のように広がるため、水が鏡のように空を映す「リフレクション(リンク先はリフレクション写真の撮り方の動画)」などと呼ばれる写真が撮れることで知られています。また、5月上旬にはTシャツアート展という全国から送られたTシャツを風にはためかせる催し、9月にはキルト展が行われています。
道の駅 なぶら土佐佐賀は黒潮町佐賀にある国道56号の小~中規模の道の駅です。海岸線ではなく伊与木川の河畔にある道の駅で、当地ではカツオの一本釣りが盛んに行われているためカツオのたたきが名物です。また、同道の駅から北側2kmほどの旧中村街道沿いに熊井隧道(選奨土木遺産)という1905年開通の延長95.6mの自然石とレンガでできたトンネルがあります。
道の駅 ビオスおおがたは黒潮町浮鞭(うきぶち)にある国道56号の小規模の道の駅です。物産館/レストランと周辺の土佐西南大規模公園(前述の入野海岸・入野松原なども含む)の情報を発信する情報館で構成されています。こちらの道の駅もやはりカツオを使った料理で知られていて、メニューにカツオバーガーなどがあります。
南国市(なんこくし)
出典元「日経研調べ ご当地プレート」
高知県南国市 土佐のまほろば/土佐の玄関交流都市 みんなで築く 健康で安心な いきいき文化交流・産業拠点のまち 人口45,921人
市鳥の長尾鶏(オナガドリ)をあしらったものです。市制60周年記念として2019年にミニバイク50cc以下~125cc以下を対象に300枚が交付されています(下一桁4,9は欠番)。
南国市は高知県中東部にある市です。高知市の東に隣接する自治体で、県内では2番めの規模を誇ります。もともと律令時代の土佐国府が置かれていたあたりで、かつては土佐の中心地でした。現在の南国市は卸売・小売業など第3次産業を主要な産業としていますが、県庁所在地に隣接する地域としては農業が盛んに行われています。高知空港(高知龍馬空港)を有するほか、国道32号・55号・195号や鉄道が通り、高知県内の交通の要衝となっています。シャモ・葉ニンニク・トマト・ナス・四方竹(切り口が四角形の筍)などを特産品としています。
高知空港(高知龍馬空港)は南国市の南東部、物部川河口周辺の田園の中にある地方空港です。1944年に旧日本海軍の高知海軍航空隊の基地として建設されたもので、戦後の接収と接収解除を受けて1954年から民間機が就航しています。年間利用客数140~150万人(全国27位くらい)ほど、滑走路(2,500m)一本の小規模な空港ですが、高知県は全体として交通アクセスに恵まれていないことがあり、同県の空の玄関口として親しまれています。
道の駅南国風良里(なんこくふらり)は南国市左右山にある国道32号の中規模の道の駅です。レストランやJA高知の直売所のほか、観光案内所やシンボルのからくり時計などで構成されています。おおむね地場産品だけでなく、四国全体ないし高知県全体の土産物を販売しているほか、土地柄カツオのたたきやたこ焼きなどが人気のようです。
西島園芸団地は南国市廿枝(はたえだ)にある果樹園です。600坪の規模を誇る施設で、いちご・トマト・メロンといった作物のほか、熱帯植物・多肉植物類・洋蘭・ハーブ類など200種ほどの花が育てられており、いちご狩りなど観光農園としての機能と植物園としての機能を併せ持っています。また、園内にカフェや園芸店を併設しています。
土佐国分寺(国の史跡)は南国市国府にある真言宗智山派の寺院です。四国八十八ヶ所霊場の二十九番札所であり、奈良時代に聖武天皇の勅令で、全国の国分寺の一つとして建立されたもので、こけら葺の金堂と梵鐘や木像薬師如来立像などが重要文化財に指定されています。また、美しく手入れされた庭園を有し、桜や紫陽花、牡丹、萩といった四季折々の花が見られるため「土佐の苔寺」とも呼ばれています。
日高村(ひだかむら)
出典元「日経研調べ ご当地プレート」
高知県高岡郡日高村 日本の高知のほどよい田舎/歴史とメダカの里 人口4,632人
右側にPRキャラクターの「もへいくん」、左側に山並みとコスモスが描かれています。当地出身の漫画家がデザインしたもので、2013年からミニバイク50cc以下を対象に交付されています。
日高村は高知県の中央部にある村で、高岡郡に属しています。高知市から西に16kmほどのところにあり、水質の良さで知られる四国の1級水系 仁淀川の右岸にあります。山がちな高知県全体からすると比較的傾斜が緩やかな地域で、農業が盛んに行われておりフルーツトマトや茶、米、しょうが、芋けんぴなどを特産品としています。仁淀川観光の屋形船が出ているほか、日下川調整池(めだかが多いことから「めだか池」ともいう)という県内最大となる湿地帯があるため、水生植物や渡り鳥の宝庫として知られています。
村の駅ひだかは日高村本郷にあるサービスエリアです。「村の駅さんさん市」、カフェ、レストラン、観光案内所などで構成される道の駅的施設で、国道33号沿いにあります。大規模な道の駅と比べると小さく感じますが、リニューアル時に物販スペースを2倍近くに広げたこともあり商品は豊富です。また、併設のレストランではトマトが特産品ということでオムライスを提供しています。
猿田洞は日高村沖名にある洞窟です。全長1,420mあり、そのうち200mほどがケイビング用に開放されています。村のPRキャラのモデルとなった日下茂平(豪商・豪農から金品や米を盗んで貧しい人に分け与えたため「土佐のねずみ小僧」ともいう)という人物がここで修行を行い、法術を会得したという伝説が残っています。
香美市(かみし)
出典元「日経研調べ ご当地プレート」
高知県香美市 輝き・やすらぎ・賑わいをみんなで築くまちづくり 人口25,236人
全て故やなせたかし(アンパンマンの生みの親)が描いたもので、㊤龍河洞と「龍河洞リューくん」㊥特産品のゆずと「ゆずぼうや」㊦桜と「さくらてんし」のデザインになっています。2014年からミニバイク50cc以下を対象に交付されています。
香美市は高知県北東部にある市です。2006年に香美郡香北町・土佐山田町・物部村が合併して発足した自治体で、県内の市としては唯一海に面していない内陸の自治体です。高知県の7.6%に及ぶ広い市域を有しますが、土地の9割弱が森林であるため南西部の南国市側にある平野部に人口が集中しています。農林業を基幹産業として発展し、木材の加工や土佐打刃物と呼ばれる鍛造品の製作、「フラフ」という鯉のぼりと共に揚げる幟(のぼり)の製作が地場産業として根付いています。また、アンパンマンの生みの親として知られる故やなせたかしの父方の実家があることから、市立やなせたかし記念館(アンパンマンミュージアム)があります。
龍河洞(国の天然記念物、史跡)は香美市土佐山田町にある鍾乳洞です。日本三大鍾乳洞の一つとして知られるもので、全長4kmのうち約1kmが開放されています。約1億7500万年の歳月が多くの鍾乳石を作り出しているほか、弥生土器や炉端跡などが発見されて考古学的にも重要な洞窟です。とくに「神の壺」と呼ばれる2000年の歳月により弥生土器と鍾乳洞が一体化した景観が知られています。また、周辺に龍河洞博物館や珍鳥センター、龍河洞情報館(案内所)が併設されています。
香美市立やなせたかし記念館は香美市香北町美良布にある美術館です。1996年に開館したもので、アンパンマンミュージアム、詩とメルヘン絵本館、別館で構成されるアンパンマンの世界や絵本・漫画、おもちゃなどを展示/紹介する施設です。おおむね当地の中心市街地にあり、道の駅 美良布(国道195号沿い)とやなせたかし記念公園が隣接しています。
べふ峡温泉は香美市物部町にある温泉です。一軒宿の「べふ峡温泉」があり、日帰り入浴もやっています(一般800円 小人400円、香美市民は半額)。泉質は炭酸水素塩泉で、冷鉱泉を沸かしたものになります。また、剣山国定公園内にあり近くに景勝地として知られるべふ峡があります。
高知市(こうちし)
出典元「日経研調べ ご当地プレート」
高知県高知市 森・里・海と人の環 自由と創造の共生都市 高知 人口318,859人
㊤鳴子とはりまや橋が描かれたもの。㊦桂浜と坂本龍馬のイラスト。共に2013年からミニバイク50cc以下を対象に交付されています。
高知市は高知県中部にある市です。市域は北側で急峻な四国山地、南側で浦戸湾、土佐湾など太平洋に面しています。高知県では人口の一極集中化が起きており、同市が県全体の半分弱の人口を占めます。2005年に土佐山村・鏡村、2008年に春野町を併合しているものの、現在は人口が減少傾向にあります。歴史的には江戸時代に土佐藩の藩庁であった高知城の城下町として発展した地域で、現在も城下に中心市街地や商業地区がありますが、商業は郊外化が進んでいます。県庁所在地としては野菜や果樹など農業が盛んに行われる地域です。
高知城(鷹城)は高知市丸の内にある日本の城・史跡です(日本百名城、現存天守十二城の一つ)。高知平野の中心にある大高坂山(標高45m)の上に築かれた典型的な平山城であり、長曾我部元親、山内一豊、山内豊敷らによって改修を受けています。明治維新まで土佐藩の藩庁として機能していました。域内は高知公園として整備されており無料で見学できますが、天守及び本丸御殿の入館は有料です。また、濠の外側に高知県立高知城歴史博物館が隣接しています。
はりまや橋(播磨屋橋)は高知市はりまや町にある長さ20mほどの桁橋です。前述の高知城の東側にある橋で、高知市内の観光名所として知られている一方あまり立派なものではないため「日本三大がっかり名所」の一つなどとされています。この橋は何度も架け変わっていることから、明治・大正期を再現したものなど同名の橋が市内に合計4つあります。「よさこい節」に「土佐の高知の はりまや橋で 坊さんかんざし 買うを見た」とあり、悲恋の物語で知られています。
ひろめ市場は高知市帯屋町にある屋台村です。60店舗ほどの店舗数を有し、和食にとどまらず中華・イタリアン・インド料理といった店舗もあり、「お酒が飲めるフードコート」や「酒呑みの楽園」といった呼び方をされる施設で、当地を代表する観光名所の一つでとなっています。
高知市立坂本龍馬の生まれたまち記念館は高知市上町にある博物館です。幕末の英傑坂本龍馬の生涯や彼が生まれ育った当地の歴史と文化、高知城についての資料を展示しています(入館料:一般300円、高校生以下無料)。また、同記念館の近くに坂本龍馬誕生地の記念碑があります。
四万十市(しまんとし)
出典元「日経研調べ ご当地プレート」
高知県四万十市 川とともに生きるまち 人口31,501人
四万十川に架かる沈下橋とサイクリングを楽しむ人のシルエット、うなぎが描かれています。このうなぎは汗をかいており、これは2013年に当地が「暑さ日本一」となったことを表しています。市制施行・合併10周年を記念して作られたもので、2015年からミニバイク50cc以下を対象に交付されています。
四万十市は高知県南西部にある市です。2005年に中村市・西土佐村が合併して発足した自治体で、もともと高知県の南西部を占める幡多郡の中心地域です。また、旧中村市は550年ほど前に一条教房(室町~戦国時代の公卿)によって京都を模した町づくりが行われたため、「土佐の小京都」とも呼ばれます。卸売・小売業など商業と農林業を主要な産業としていて、第2次産業の方はあまり元気がありません。また、市域を流れる四万十川の水産と沿岸部に漁港を有していますが、水産業は比率としては少ないです。米・ヒノキ・栗・鮎・川えび、文旦等柑橘などを特産品とするほか、四万十川にそって屋形船など遊覧船の乗り場があります。
道の駅 よって西土佐は四万十市西土佐江川崎にある国道441号の小規模の道の駅です。2015年に道の駅に登録、2016年に開駅となった比較的新しい道の駅で、食堂と地場産品の売り場、ケーキ屋のほか、当地の漁協が「鮎市場」という鮎・うなぎ・つがに・川えびといった水産物を売るスペースを有しています。また、四万十川を挟んで四万十・川の駅 カヌー館(カヌーツアーや体験などを行う施設でキャンプ場を併設)があります。
佐田沈下橋(今成橋)は四万十市佐多にある四万十川に架かる沈下橋です。沈下橋(全国的には「潜水橋」という)とは、あえて増水時に水に浸かることで流木などの衝突によって橋が破壊されないように工夫されたもので、欄干をもたないか非常に低いものになっています。四万十川流域でよく見られ、当地では佐田沈下橋以外に市内に8つの沈下橋を有しています。
安並水車の里は四万十市安並にある水車群です。「四ヶ村溝」(しかむらみぞ)という4つの村に水を分ける目的で堰や溝が造られており、かつては多数の水車が働くさまが見られたといいます。現在15基が復元されており、周辺に公園を整備、また水路に沿って紫陽花が植栽されています。
四万十市トンボ自然公園は四万十市具同にある自然公園です。1985年に開設されたもので、世界初のトンボ保護区として社団法人トンボと自然を考える会が休耕田を利用しています。昔ながらの田園風景を模した園内では、ギンヤンマやチョウトンボといった様々なトンボが見られるほか、「四万十川遊学館 あきついお」という四万十川流域の昆虫や川魚を展示する昆虫館/水族館があります。
土佐市(とさし)
出典元「日経研調べ ご当地プレート」
高知県土佐市 自然と文化が息づくまち 人口25,134人
背景に弧を描く水平線、PRキャラクターの「とさごん」と「お竜」が、当地の大綱まつりをイメージした綱を引き合うイラストが描かれています。2015年からミニバイク50cc以下~125cc以下を対象に交付されています(画像は50cc以下、水平線と空の間の色で種別を表す)。
土佐市は高知県の中部にある市です。愛媛県・高知県を流れる一級河川 仁淀川河口部にある自治体で、同河川の右岸に市街を成しています。また、高知市とは仁淀川を挟んで隣接しています。おおむね第3次産業が主要な産業となっていますが、比率としては農林業が多いです。一方で、漁業は浦戸湾や沖合での海面と仁淀川の内水面にわたりますが、共に衰退傾向にあり現在では川漁師はみられません。和紙・鰹節・竹細工作りなどが伝統的な地場産業となっていおり、特に鰹節(改良土佐節)は土佐市宇佐町が発祥の地と言われています。2023年5月に、市が管理する観光交流施設「南風」において同施設を管理するNPO法人理事が施設内のカフェのオーナーに退去を迫り、市が部分的に責任を認めるなど不祥事が発覚しています。
ドラゴン広場は土佐市高岡にある複合施設(ファーマーズマーケット)です。名称から公園のようなものを連想しがちですが商業施設であり、JAの農産物直売所や鮮魚屋、そば屋、食堂に観光案内所が併設されたまちの駅的な施設になっています。
新居緑地公園は仁淀川河口にある公園です。県内最大のふわふわドームなど遊具が充実した公園で、ヤシやハイビスカスが植栽されているため全体に南国ムードが漂っています。道路を挟んで新居海岸があり、公園側がちょっとした高台になっているため土佐湾が一望できます。また、周辺に海鮮BBQができる店やカフェなどがあります。
青龍寺(しょうりゅうじ、独鈷山伊舎那院青龍寺と称す)は土佐市宇佐町竜にある真言宗豊山派の寺院です。寺伝によれば弘仁年間(810-824年)に空海によって創建されたもので、本尊の波切不動明王は空海の入唐時に遣唐使船が暴風雨に遭った際に、不動明王が現れ波を切って船を救ったとされ、その後空海がその姿を刻んだものであると伝えられています。四国八十八ヶ所霊場の第三十六番札所であり、大相撲力士 朝青龍の四股名の由来にもなっています。
酔鯨酒造(株)土佐蔵は2018年に竣工した同名の日本酒メーカーの製造工場・酒蔵です(土佐市甲原にある)。同社は高知県の酒造メーカーで「酔鯨(すいげい)」などを生産しています。試飲付きの酒蔵見学(一名500円、無料試飲二杯つき)を行っていて、カフェも併設しています。
土佐町(とさちょう)
出典元「日経研調べ ご当地プレート」
高知県土佐郡土佐町 おいでよ、森と水の早明浦へ 人口3,517人
特産品の土佐あかうしのイラストと自治体名上にオレンジ色の文字で「土佐あかうし」と描かれています。2015年からミニバイク50cc以下を対象に交付されています。
土佐町は高知県中央北部(嶺北地域)にある町です。森林が86.7%を占める山間部の町で、徳島県と高知県を流れる1級水系 吉野川の源流域にあります。農林業を主要な産業とし、特に畜産が盛んに行われています。また、「四国のみずがめ」と呼ばれる早明浦ダム(さめうらだむ)を有しています。米、杉、土佐あか牛、ゆずの加工品や日本酒などを特産品としており、特に土佐あかうし(土佐褐毛牛)は和牛4品種のうち高知県でしか改良されていないもので、年間300~400頭(肉牛全体の0.1%)ほどしか出荷されていません。
早明浦ダムは土佐町と本山町にまたがる高さ106mの多目的ダムです。吉野川の治水や四国全域にわたる利水を目的に建設されたもので、四国地方最大のダムであり「四国のいのち」とも呼ばれます。右岸・左岸にそれぞれ展望台を有し、土佐町側にキャンプ場が開設されています。もともと記念碑に「四国はひとつ」と刻まれる予定でしたが、当時の高知県知事が「水は一つになったが、他のことはまだ一つになっていない」として「四国のいのち」に変えたというエピソードが残っています。
道の駅 土佐さめうらは国道439号沿いにある小規模の道の駅です。辣油、土佐酒造「桂月」、土佐あかうしを用いたハンバーグ、コロッケ、アイスクリームなどの販売のほか、3月~11月にかけて土佐あかうしのBBQが楽しめるテラスがあります。また、近くに高知の地酒「桂月」を生産する土佐酒造株式会社があります(直売所を併設)。
須崎市(すさきし)
高知県須崎市 安心で住み心地のよい海洋都市 人口19,505人
かまぼこ型のプレートに、新荘川(しんじょうがわ)をイメージした波とPRキャラクターの「しんじょう君」が描かれています。2018年からミニバイク50cc以下を対象に交付されています(末尾4,9が欠番)。
須崎市は高知県中央部西側よりにある市です。高知市からは西方37kmほどのところにある太平洋に面した地域で、市内を流れる新荘川はニホンカワウソ(絶滅指定)が最後に確認された川として知られています。製造業や建設業など第2次産業を主要な産業とする一方で、温暖で雨量も多いため農業従事者の比率が多いです。また、市域の3/4ほどが森林ですが人工林が多く林業が盛んに行われています。木製品・竹細工・かまぼこ・ししとう・ピーマン・魚貝類などを特産品としています。沿岸部にリアス式海岸を有し、なかなかに風光明媚な地域ですが観光地としてはあまり知られていません。
道の駅 かわうその里すさきは須崎市下分甲にある国道56号の中規模の道の駅です。レストラン・地場産品の販売所・観光案内所のほか、新荘川河川公園で構成される複合施設で、施設内にあるレストランではカツオのたたきやウツボ料理などを提供しています。また、近くにローソン須崎かわうその里店があり、しんじょう君の巨大なバルーンが立っています。
鳴無神社(おとなしじんじゃ)は須崎市浦ノ内東分にある神社です。ヒトコトヌシを祀る神社で、浦ノ内湾の最奥部にあり、参道が海に向かって伸びているため「土佐の宮島」などと呼ばれることがあります。本殿・幣殿・拝殿が国の重要文化財に指定されています。
高知県水産試験場は須崎市浦ノ内灰方にある水産試験場です。魚類・貝類などの養殖実験を行ったり、指導を行っている施設ですが、一般見学が可能なエリアがあり、海洋ジオラマやパネルの展示を行っている展示コーナーがあります。
土佐黒潮牧場は須崎市浦ノ内出見にある牧場です。中央または地方競馬で功労のあった競走馬を繁養する施設で、現役競走馬の休養も受け入れています。この施設は競馬ファンの個人により開設されたもので、現在は一般の小口支援を受けながら牧場を続けています。午前9~12時まで一般の見学を受け付けており、間近で競走馬を見ることができます。