宮崎県ご当地ナンバープレート紹介・一覧

原付・小型バイクのご当地ナンバー

【宮崎県編】

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門川町(かどがわちょう)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

宮崎県東臼杵郡門川町 日本一住みよい門川町 人口16,867人

「KADOGAWA TOWN」の文字と海に浮かぶ乙島、PRキャラクターの「かどっぴー」が描かれています。調整80周年記念として、2015年からミニバイク50cc以下~125cc以下を対象に交付されています。

門川町は宮崎県北部にある町で、東臼杵郡(ひがしうすきぐん)に属しています。西部は山岳や丘陵地帯で町域8割強が山林、東部の門川湾沿岸及び五十鈴川の河口周辺低地に市街をなしています。古くから漁業や水産加工が得意で、戦後の復興期に女性がブリキ缶に魚を詰め、宮崎市など人口が多い地域まで行商に出たことから「魚のまち」として知られています。また、沖合の枇榔島(びろうじま)はカンムリウミスズメの繁殖地として知られます。同町は製造業・商業のバランスが良く、畜産主体の農業も行われており、門川金鱧などの鮮魚やトマト、へべすと呼ばれる柑橘(当地と日向市でのみ栽培されている)を使ったへべ塩やポン酢などを特産品としています。松野工業(株)宮崎 門川工場という国内唯一のビー玉を製造する工場があります(店舗を併設している)。

桃源郷岬は門川町庵川にある私設庭園です。日向湾をのぞむ20haの広さの自然園で、当地のアジサイの名所とされています(80種2万株ほど、入園料1,000円)。アジサイの名所は日本各地にありますが、海と一緒に見られる場所は多くありません。

枇榔島(宮崎県)は門川町の沖合6kmほどのところに浮かぶ周囲1.5kmほどの島です。カンムリウミスズメ(絶滅危惧種、国の天然記念物)の世界最大の繁殖地で、「神武天皇が一頭の鯨を仕留めようとすると、鯨は美女に変身して助けを求めた」とする伝説が残っています。門川港から渡船で20分ほどで渡れ、釣りのメッカでもあります。

門川温泉 心の杜は門川町庵川にある温泉入浴施設です。1階はレストランや売店と浴室、2回は体育館になっています。泉質は塩化物ーナトリウム線でしょっぱいお風呂で、内湯のほか、薬湯・露天風呂・サウナなどがあります(入浴料:大人520円、中学生・障がい者310円、4歳~小学生200円)。

門川海浜総合公園は門川町加草にある公園です。運動競技場やソフトボール場、テニスコートなどを備える海沿いの公園で、流水プールやスライダーがあるプール設備があります。また、当地のかどがわ納涼花火大会の開催地でもあります。


国富町(くにとみちょう)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

宮崎県東諸県郡国富町 情熱・創造・躍動みなぎる健康田園都市 iハートくにとみ 人口17,952人

町名上に「iハートくにとみ」の文字、町の花コスモスの縁取りと白玉まんじゅうのPRキャラクター「しらたマン」が描かれています。2015年からミニバイク50cc以下を対象に交付されています。

国富町は宮崎県中部にある町で東諸県郡(ひがしもろかたぐん)に属しています。宮崎市の北西部に隣接する町で、町域の北西部から中部にかけては山岳・丘陵地、おおむね町域の南東側本庄台地上に市街をなしています。かつては本庄川の水運による物資の集散地として栄えたといいます。現在の国富町は耕地面積が2割弱を占め、農業従事者も多いため、水田が目立つ一方で、宮崎市のベッドタウンとしても機能しています。千切り大根・富有柿・たばこ・茶・白玉まんじゅうなどを特産品としています。一時期はプラズマディスプレイの生産が行われていましたが、現在は世界最大級のソーラーパネルの生産工場となっています。

法華嶽公園(ほけだけこうえん)は国富町深年にある公園です。キャンプ場や水遊び馬、グラススキー場、ドッグラン、日本庭園などがあるほか、薩摩藩の三薬師の一つ法華獄薬師寺があります。公園の奥まで行くと釈迦ヶ岳(標高830.6m)の登山道の入口があります。

白玉まんじゅうは、今から150年ほど前に誕生したと言われている国富町に伝わるお菓子です。米粉を練った生地で甘さ控えめのこしあんを包み蒸し上げます。国富町の白玉まんじゅうはうるち米(一般的なお米)を用いたあっさりした食感が特徴です。よもぎ味の白玉まんじゅうを扱う店舗もあるようです。

大坪の一本桜は国富町大字八代南俣にある一本桜(ヤマザクラ)です。高さ15m、幹周り3.17mの見事な桜で、樹齢150年ほどといわれています。川上神社のある川上地区を西進した畑にあり、根本付近に1673年に建てられた庚申塔があります。


宮崎市(みやざきし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

宮崎県宮崎市 活力と緑あふれる太陽都市 人口398,447人

サーフボードの形をしたプレートに南国のリゾートを連想させる青い海と空・フェニックス(カナリーヤシ)、自治体名の上に「SINCE1924」の文字が描かれています。2014年にミニバイク50cc以下を対象に2,500枚が交付されました。

宮崎市は宮崎県南東部にある市です。宮崎県の県庁所在地及び最大規模の都市で、東側で36kmの長さに渡って日向灘に接し、中部を宮崎県を代表する河川 大淀川が流れています。また、市域西部はおおむね丘陵地になっています。1873年に設立した宮崎県(初代)の県庁が置かれ、その後も最置された宮崎県の行政の中心地として発展した地域です。主要な産業は卸売・小売業やサービス業など第三次産業で、年間600万人ほどの観光客が訪れる観光地として知られています。ほかに8,200haほどの広大な耕地を有し、日向夏や宮崎牛、マンゴーなどを特産品としています。

道の駅フェニックスは宮崎市内海にある宮崎県道377号沿いの中規模の道の駅です。1965年に開業したフェニックスドライブインをもとにした施設で、2005年に自治体が管理する道の駅として整備されています。日南海岸沿いにあり、海側は鬼の洗濯板と呼ばれる階段状の岩が青島海岸まで続いています。周辺に堀切峠(名勝地)や青島があります。宮崎市内にはほかにも道の駅 高岡と田野(どちらも小規模)があり、道の駅フェニックスの南方2kmほどのところにデモン・デ・マルシェという複合商業施設があります(2019年に閉店がアナウンスされたが、一部店舗が営業中)。

宮崎神宮は宮崎市神宮にある神社です(創建年不明)。古くは「神武天皇宮」や「神武天皇御廟」と呼ばれたもので、神武天皇(天皇初代)が東征以前に宮を営んだ地に健磐龍命(=タケイワタツノミコト。神武天皇の孫、阿蘇山の火山神として祀られる)が創祀したものとされています。国の天然記念物のオオシラフジやノダフジなどがあり、藤の名所とされるほか、周辺には宮崎県総合博物館や県立美術館があります。

青島は宮崎市の南東部の沖合800mくらいのところにある周囲860mほどの島です。市街から徒歩で渡ることができ、周辺の浜は鬼の洗濯岩になっています。島全体が熱帯・亜熱帯植物の群生地として国の天然記念物になっていて、青島神社という小さな神社があります。青島の対岸は観光地となっていて、青島海水浴場や宮交ボタニックガーデン青島(熱帯・亜熱帯植物を展示する植物園)などがあります。

宮崎市フェニックス自然動物園はフェニックス・シーガイア・リゾートに隣接する動物園です。1971年にフェニックス自然動物園として開園、現在は市が所管する施設で、動物園のほかに小遊園地を兼ねています。1974年に日本初のダチョウの人工孵化に成功し、フラミンゴのショーで知られる動物園です。

宮崎中央公園(文化の森)は宮崎市宮崎駅東にある公園です。駅から徒歩2分、広さ5.1haほどの公園で市立総合体育館やテニスコートといった運動施設のほか遊具や噴水が整備され、ホテルニューウェルシティ宮崎や宮崎科学技術館がはいっています。


高原町(たかはるちょう)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

宮崎県西諸県郡高原町 元気で豊かな笑顔あふれるまちづくり 神武の里 たかはる 人口8,297人

自治体名の左に「神武の里」の文字、霧島連山の高千穂峰(たかちほのみね)山頂にある天の逆鉾、町鳥のブッポウソウのイラストが描かれています。町制80周年記念として2014年にミニバイク50cc以下~125cc以下を対象に交付されています。

高原町は宮崎県の南西部にある町で、西諸県郡に属しています。県庁所在地の宮崎市から西へ40km、都城市の北側に隣接する自治体で、西側で火山群である霧島連山に接し、平均標高200mほどの丘陵のまちです。畜産主体の農業や林業を基幹産業とする町で、霧島連山から川、地下水が流れ、水資源が豊富です。現在、高齢化率が40%を越えており、今後も少子高齢化が進むと考えられています。消滅可能性都市の一つとなっていますが、近年の社会増・社会減は均衡しています。宮崎牛・茶・椎茸・熟成たかはる灰干し(牛・豚・鶏の肉を火山灰で熟成させたもの)などを特産品としています。

高千穂峰(1,574m)は鹿児島県と宮崎県の境にある火山です(日本二百名山)。錦江湾国立公園内にあり、宮崎県小林市、高原町、都城市と鹿児島県霧島市にまたがっていますが、山頂部は高原町内にあります。九州随一の霊峰で、天照大神の孫にあたるニニギノミコトが天下った場所とされています。山頂には青銅の天逆鉾(あまのさかほこ。日本三奇の一つ)が立っています。一説には大国主を通じてニニギに譲り渡された後、国家の安定を願って二度と振るわれることのないように山に突き立てたといわれており、奈良時代には山頂に立っていたといわれています(火山の噴火で折れてしまったため、現在のものはレプリカ)。東麓にある霧島東神社の社宝となっています。

皇子原公園(おうじばるこうえん)は高原町蒲牟田(かまむた)にある公園です。高原町西側の町を見下ろす高台にある公園で、神武天皇(初代の天皇)が生まれた地とされています。古墳群や遊歩道、キャンプ場、ゴーカート乗り場、ニジマスの釣り堀、たかはる清流ランド(親水公園)があります。彼岸花の名所とされるほか温泉入浴施設もあり公園で、広域観光ルートのひむか神話街道の終点にあたります。

高原町のトトロは高原町蒲牟田753にあります。当地のトトロはコンクリート製の像で、70歳になる夫婦が古希の祝いに子供や孫たちに何かをプレゼントしようと思い、50年の左官技術を活かして作られたものでかなり再現性が高いです。皇子原公園に向かう県道413号沿いに駐車場があります。また、周辺に湯之元温泉や古民家カフェがありちょっとした観光名所になっています。

祓川湧水園は高原町蒲牟田642にある公園・湧水です。国道223号を御池から北上したあたりにあり、祓川神楽が行われる神楽殿の裏手にあり、「九州の美味しい水」に選ばれています。神武天皇(初代天皇)が生まれたときに体を清めたといわれる湧水で、地元の人々がよく訪れる水汲み場です。近くに「みやなが」というこの湧水を利用した蕎麦屋があります。


都城市(みやこのじょうし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

宮崎県都城市 幸せ上々、みやこのじょう 日本一の肉と焼酎、とっておきの自然と伝統 人口158,334人

霧島山を背景にしてPRキャラクターの「ぼんちくん」と「幸せ上々、みやこのじょう」の文字が描かれています。2016にミニバイク50cc以下を対象に1,000枚が交付されています。

都城市は宮崎県南西部にある市です。2006年に旧都城市・山之口町・高城町・山田町・高崎町が合併して新都城市としています。県庁所在地の宮崎市から西南西に50kmほどのところにあり、西を霧島山地、東を鰐塚山地に挟まれた都城盆地に位置していて、北郷氏(=ほんごうし。都城島津家とも)という島津家の有力分家が築いた都之城から市名をとっています。1871年の廃藩置県後、1年と2ヶ月の間でしたが都城県の県庁所在地でした。畜産主体の農業を基幹産業とする全国屈指の農業地域で、令和元年・2年の農業産出額が全国の自治体で1位となっています。牛・豚・鶏といった畜産物、茶やらっきょうのほか木刀や和弓といった木工品を特産品としています。また、市内に焼酎で知られる霧島酒造の本社工場があります。

高千穂牧場は都城市吉之元町にある観光牧場です。霧島連山の麓にある牧場で、乳牛や羊、ポニーが飼育され、ヨーグルトやカフェオレ、ソフトクリームなど乳製品を売る店舗とレストランがあり、乗馬・牛の乳搾り・ソーセージ加工などの体験を行っています。※ソーセージ・アイスクリーム作りの体験は休止中。周辺に霧島たまご牧場というヤギやウサギのふれあい体験ができる養鶏場・レストランがあり、そちらも人気があります。

焼酎の里 霧島ファクトリーガーデンは都城市志比田町にある工場見学施設です。霧島酒造志比田工場(本社工場ではない)に併設されたもので、焼酎の工場や焼酎粕リサイクルプラント、霧の蔵ブルワリーの見学ができます。また、直営店のレストランやショップ、霧の蔵ミュージアム、霧島焼酎神社、霧島創業記念館「吉助」(女流将棋の「霧島酒造杯女流王将戦 三番勝負」の第一局が行われる)などがあり、当地の観光地となっています。

神柱公園(かんばしらこうえん)は都之城市街にあり、JR九州都城駅の南側にあります。神柱宮という神社を中心に整備された公園で、この神社は1026年に伊勢神宮から勧請され、以降島津荘総鎮守として崇敬を受けてきたものです(1873年に現在地に移転)。もともと松原御茶屋という都城島津家の別荘があったあたりです。

都之城は都城市都島町にある日本の城跡(山城)です。都城盆地一帯を守る要衝として1375年、島津氏の氏族 北郷氏によって築かれたもので、当地の市名の由来になっています。大淀川に突き出す台地上にあり、曲輪や水堀などが残っています。周辺は城山公園として整備され、本丸跡には城郭風の都城歴史資料館があります。

母智丘・関之尾県立自然公園(もちお・せきのおけんりつしぜんこうえん)は都城市外の西側、関之尾町にある公園です。母智丘公園(日本のさくら名所100選)と公園内の母智丘神社(境内に巨石群がある)、関之尾滝(日本の滝百選)、くまそ広場などが含まれています。


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臼杵市(うすきし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

大分県臼杵市 日本の心が育つまち ~たくましさと温もりをめざして~ 人口34,507人

右側背景に三重塔、PRキャラクター「ほっとさん」が石畳の上をバイクで走っているイラストが描かれています。合併10周年記念として、2015年からミニバイク50cc以下~125cc以下を対象に交付されています。

臼杵市は大分県の南東部にある市です。2005年に旧臼杵市と大野郡野津町(とんち話の吉四六さんの里として知られる)と合併し、新臼杵市としています。大分市の南東側に隣接する自治体で、市域南西部は山岳や丘陵地、おおむね市域東部の臼杵湾沿岸の臼杵港と臼杵川・熊崎川・末広川の河口部周辺に市街を成しています。造船や醤油・味噌など醸造業を主要な産業とする製造業主体のまちで、農業や漁業も行われています。また、国宝の臼杵石仏や臼杵城城下町の街並みは知名度があり、商業・観光業も盛んです。現在は大分県を代表する特産品、カボスの元祖とされる古木があります。地場産業と観光資源、交通アクセスに恵まれた地域ですが、2000年に45,486人が2020年には36,158人(約9500人減)となるなど人口減少に歯止めがかかっていません。

臼杵石仏(臼杵磨崖仏)は臼杵市深田にある石仏群です。「磨崖仏(まがいぶつ)」と呼ばれる崖の岩を彫って浮き彫りにした仏像全4群61体で構成され、そのうち59体が国宝に指定されています。造営の詳しい時期や事情などは判明しておらず、作風から平安時代後期~鎌倉時代に作られたものと推定されています(拝観料:大人550円、小中学生270円、臼杵市民は無料)。周辺に臼杵石仏公園(芝桜、蓮が有名、友好都市の敦煌市から贈られた石碑50基が並ぶ)、レストラン、和菓子屋や温泉の入浴施設などがあり、当地の観光名所になっています。

臼杵城(丹生島城、亀城)はJR九州臼杵駅の北側にある城跡です。1562年に大友宗麟によって築かれた海城で、当時の丹生島は干潮時のみ干潟の陸地で行き来ができる天然の要害でした。現在は本丸と二の丸の跡が臼杵公園内として整備され、2つの櫓と書院の庭園の一部、石垣などが残っています。公園内に1586年に島津軍の侵攻に対して用いたフランキ砲(国崩しとも。ポルトガルから輸入された日本初の大砲)と呼ばれる大砲のレプリカが展示されています。城跡西側に臼杵市観光交流プラザがあり、臼杵市の紹介・自転車のレンタルなどを行っています。

また、臼杵城周辺の城下町は江戸時代の風情を残す町並みとして近年注目を浴びています。旧藩主稲葉家下屋敷・旧平井家住宅(武家屋敷。戦後料亭として利用されていたものを市が買い取って公開している)、二王座歴史の道(「切通し」と呼ばれる石畳の坂道で、西側が寺町、東側が侍町)、久家の大蔵と野上弥生子文学記念館、小手川酒造と商店(フンドーキン醤油の前身)などがあります。

風連鍾乳洞(ふうれんしょうにゅうどう)は臼杵市野津町にある鍾乳洞です。1926年に発見され、翌年に国の天然記念物に指定されたもので、奥行き500mほどの旧洞と82mの新洞の2つの洞窟からなります。出入り口が一方しかないため風化作用が抑えられ、光沢がよく白色に近い鍾乳石を見ることができます。とくに旧洞の奥のホール(東西30m、南北20m、高さ14m)は、「竜宮城(競秀峰)」と呼ばれる広い空間に鍾乳石が並び、荘厳な景観を呈しています。


杵築市(きつきし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

大分県杵築市 歴史と文化の薫り高き 豊かな感性があふれるまち 人口27,198人

自治体名上に「歴史と文化の薫る町」の文字、杵築城の模擬天守と着物姿の女性が酢屋の坂の石畳を歩く様子のイラストが描かれています。合併10周年記念として2015年にミニバイク50cc以下を対象に交付されています。

杵築市は大分県の北東部国東半島の付け根にある市です。2005年に旧杵築市速見郡山香町、西国東郡大田村が新設合併して新杵築市としています。別府市・日の出町とともに「別杵速見」と呼ばれる地域を構成する自治体で、江戸時代に杵築松平藩3万2千石の城下町として発展した地域になります。現在の杵築市は半導体や飲料・たばこ・飼料製造などが得意な製造業のまちですが、農業従事者の比率もそこそこに高いです。「◯◯の坂」などと呼ばれる城下町の通りの景観が有名で、観光業や商業も盛んです。茶、みかんなど柑橘類、牛肉、茶を使った石鹸、鯛茶漬け「うれしの」などを特産としています。なお、当地の名前の由来は元の「木付」を、幕府が1712年に藩主 松平重休に与えた朱印状が「杵築」と誤ったためとされています。*2007-2008年のリーマンショックの影響で大分キャノンなど誘致企業が軒並み企業活動を縮小、正規・非正規職員を減少させた結果空き家が増え、現在は家賃の安さで知られている。

杵築城(木付城、勝山城、臥牛城)は杵築市杵築の八坂川北岸の台山にあります。戦国時代には大友氏と島津氏の戦いの場になり、江戸時代には杵築藩の藩庁が置かれていた場所で、土塁・石垣・庭園の遺構などが残っています。周辺が城山公園として整備され、模擬天守内は資料館になっています。城のすぐ下までカブトガニの生息地として知られる守江湾が迫っており、たいへん景観の良い城です。

杵築城周辺には藩主御殿跡、西側には酢屋の坂、塩屋の坂、飴屋の坂などと呼ばれる坂と城下町が広がっていて、城の南北に大原邸などいくつかの武家屋敷が残るほか、きつき城下町資料館や杵築ふるさと産業館、綾部味噌醸造元や和菓子屋などがあります。杵築市は「きつき和服応援宣言」を行っていて、和服で訪れると公共観光文化施設が無料になります。

大分農業文化公園(るるパーク)は宇佐市と杵築市山香町にまたがる農業公園です。2001年に開園した広さ120ha(うちダム湖37ha)の公園で、豊の国物産館、屋内つばき園、花昆虫館を中心施設とし、周辺にあじさい園とハーブ園、ミニ動物園、花木園、キャンプ場などがあります。また、体験農園や研修室を有し、農業体験と自然観察会や陶芸教室などの体験が行われています。

山香温泉は杵築市山香町にある温泉です。杵築市街地から15kmほどのところに杵築市山香温泉センターがあります(ナトリウムー塩化物強塩泉で、肌がピリピリするお湯。九州八十八湯めぐりの一つ)。日帰り入浴も行っていた宿泊施設「山香温泉 風の郷」は2022年1月から休業しています。


由布市(ゆふし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

大分県由布市 地域自治を大切にした 住み良さ日本一のまち・由布市 人口33,811人

由布岳と金鱗湖、由布院の朝霧を背景にPRキャラクター「ゆーふー」が描かれています。合併による市制施行10周年記念として、2015年からミニバイク50cc以下~125cc以下を対象に交付されています。

由布市は大分県の中央部にある市です。2005年に大分郡狭間町・庄内町・湯布院町が合併してできた市で、この合併により大分郡は消滅しています。三日月型の市域を有し、由布岳・黒岳など1,500mを超える山々に囲まれた起伏に富んだ地域で、おおむね湯布院盆地と大分川の河岸段丘にそって市街を成しています。温泉地として知られる由布院温泉を要する観光都市である一方、大分市のベッドタウンの性格も有しています。農業・商業・観光業を基幹産業とする自治体で、とりわけ飲食・宿泊サービス業と卸売・小売業従事者が多いことが特色となっています。梨・牛肉・由布院の温泉水・蜂蜜などを特産品としています。※町名とインターチェンジが「湯布院」、温泉名・駅名・市名・川が「由布」の方。近年は「ゆふいん」という表記も使われている。

由布院温泉は由布岳の山麓、湯布院町川上・川南・川北・中川・川西にまたがる温泉地をいいます(実質旧由布院町の市街のほぼ全域)。源泉数852本は別府温泉に次ぐ国内2位で、毎分38,600リットルの湯が湧出しています。概ね久大本線由布院駅から東側の金鱗湖(秋から冬にかけて朝霧がたつことで知られている)まで続く由布見通り・湯の坪街道周辺が主に商業地となっています。非常に有名な温泉保養地であるため、由布院フローラルビレッジ(イギリス・コッツウォルズ地方の村を再現した施設)、トリック3Dアート由布院、由布院昭和館、豆柴カフェや九州自動車歴史館といった観光客向けの施設が多くあります。

湯平温泉(ゆのひらおんせん)は由布市湯布院町湯平にある温泉です。史料では室町時代にあったことが確認される古湯で、共同浴場5軒とホテル・旅館などからなる温泉街になります。由布院温泉とは異なり、レトロな風情と石畳、大ソーメン流し大会で知られる温泉です。なお「由布院温泉郷」という場合には由布院温泉のほか、この湯平温泉、塚原温泉(強酸性の湯、火口乃泉一軒のみ)、庄内温泉(焼肉の韓国苑に隣接する庄内の里と旧庄内小学校を改装したほのぼの温泉館の2軒)、挾間温泉(おさるの湯、極楽温泉、やすらぎの湯 湯の杜竹泉など)の4つを含みます。市HPに市内の温泉のリストがあります。

由布岳は由布市の市域北側にある標高1,583mの活火山です(日本二百名山)。阿蘇くじゅう国立公園に指定されている山で、由布院温泉のシンボルでもあります。円錐形をしていることから「豊後富士」とも呼ばれ、由布市からは県道11号やまなみハイウェイが正面登山口、由布院温泉からは西登山口ルートが山頂まで続いています。また、別府市から熊本一宮町まで続くやまなみハイウェイは雄大な山地を縫うように走り、九州を代表するドライブスポットとして知られています。由布岳の山麓に狭霧台という展望台があり、雄大な山の眺望が得られます。とくに朝霧が盆地を包む光景は人気があり、由布院温泉周辺の名所の一つとされています。

男池湧水群(おいけゆうすいぐん)は由布市庄内町にある湧水群です(名水百選)。九重連山黒岳の中腹にある男池から湧き出して大分川水系阿蘇野川の源流となる湧水で、遊具やトイレ、駐車場などが整備されています。日当たり2万トンの水が湧いており、近年はミネラルウォーターとして商品化されているようです。また、東2kmほどのところに白水鉱泉(しらみずこうせん)という天然の炭酸水が湧き出しており、白水湿性花園というカタクリやミズバショウの名所があります。


国東市(くにさきし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

大分県国東市 いにしえの宝を未来につなぐ仏の里 人口26,117人

背景に国東半島の地図、市名上に「くにさきし」の読み仮名、PRキャラクター「さ吉くん」が描かれています。市制施行10周年記念として、2016に50cc以下のミニバイクを対象に1,000枚が交付されました。

国東市は大分県北東部にある国東半島の東部にある市です。2006年に東国東郡国見町・国東町・武蔵町・安岐町が合併して国東市としています。市域は国東半島の中央部に位置する両子山(ふたごやま、ふたごさん)、文珠山、伊美山を中心とする放射谷からなり、東部で瀬戸内海西部の伊予灘に広く接しています。市域南東側には大分空港があるほか、国東港からスオーナダフェリーが山口県周南市へ、姫島村営フェリーが姫島村(国東半島沖にある東国東郡の離島部)と連絡しています。奈良時代から多くの寺がひらかれ、六郷満山文化という独特の山岳宗教文化が栄えた地域で「仏の里」などと称します。現在の国東市は農業と製造業を主要な産業とし、情報通信機械、生産用機械、プラスチックの加工を得意としています。また、農業と漁業ではミニトマト・椎茸・みかんといった農産物やタコ・タチウオ・アカモクといった海産物を特産品としています。もともと人口が少ない地域のうえに人口減少が顕著であり、第一次産業の持続が難しくなっていきています。

大分空港は国東市安岐町の沿岸部にある空港です。旧大分空港が大分市の市街地に近く、立地的に滑走路の延伸が不可能だったため「新大分空港」として1971年に供用開始された空港で、大分県内に高速道路が整備される以前は高速交通といえば空路しかありませんでした。現在も東京・大阪・名古屋と当地を連絡するほか、大分宇宙港として小型の人工衛星の打ち上げやドリームチェイサー(ISSと地表とを連絡する乗員輸送のための宇宙船)の発着が行われています。JAXA関連のお土産を売る店や無料の足湯がある点が特徴となっています。

道の駅 くにさきは、国東市国東町にある国道213号沿いの小規模の道の駅です。大分空港の北側にある黒津崎海岸(南北2.2kmの白砂青松の海岸)に面しています。周辺に黒津崎があり、「おしり岩」という奇岩があります。サイクリングロードとして知られる大分県道413号杵築安岐国東自転車道線のサイクリングターミナルとしても機能しています。また、国東市国見町の国見海浜公園近くに道の駅 くにみ(こちらも小規模で同じく国道213号沿い)もあります。

両子寺(ふたごじ)は国東市安岐町の両子山中腹にある天台宗の寺院です。奈良時代の始め、718年に創建されたとされる六郷満山の中山本寺で、最盛期には65を数えたとされる当地の寺院の中心的な修行の場でした。また、江戸時代からは杵築藩の最高祈願所となっていました。仁王像をはじめとする石像群や紅葉の風景が特徴的で、当地の名所の一つとなっています。

文殊仙寺(もんじゅせんじ)は国東市国東町大恩寺にある天台宗の寺院です。伝承によると役小角によって648年に開かれたとされ、こちらは六郷満山の末山本寺として尊崇を受けてきました。一般に「日本三文殊」というと奈良の安倍文殊院、京都の知恩寺、山形の亀岡文殊ですが、同寺がしれっと入っていることがあります。周辺の自然林は春は桜、秋は紅葉で知られるため耶馬渓(大分県中津市の渓谷。日本三大奇勝)にみたてて「文殊耶馬」と呼ばれ、国の名勝となっています。

修正鬼会(しゅじょうおにえ)は、国東半島の六郷満山の寺院で旧正月に行われる火祭りです。旧正月に行われる修正会と大晦日の宮中行事の追儺式、火祭りが一体となったものと考えられ、鬼が身を清めた後に松明をもって周辺の家々を訪れ、無病息災を祈る祭祀です。国の重要無形文化財に指定され、日本遺産「鬼が仏になった里くにさき」の主要な位置を占めますが、現在では国東市岩戸寺・成仏寺と豊後高田市の天念寺でのみ行われています。


大分市(おおいたし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

大分県大分市 ともに築く 希望あふれる 元気都市 人口475,947人

2種類あり、どちらも観光地の高崎山と高崎山自然公園のニホンザルをテーマにしています。㊤はPRキャラクターの「たかもん」と大分市街の街並み、㊦はニホンザルやさるっこレール、特産のカボス、大分マリーンパレス「うみたまご」のイルカなどが描かれています。

大分市は大分県中部の別府湾南岸にある市です。大分県の県庁所在地ならびに大分県最大の都市で、2005年に北海部郡佐賀関町・大分郡野津原町を編入しています。中世に大友氏の城下町として発展した地域で、豊後国の国府として「府内」と呼ばれていました。高度経済成長期に発展した都市の中でもとりわけ大きな発展を遂げた地域です。鉄鋼、化学工業、石油・石炭製品、輸送用機械や電子部品など多様な製造業を主要な産業とし、臨海部の工業地帯を中心に医療用品や火薬など様々なモノが生産されています。また、従事率0.5%程度に過ぎませんが農業や漁業も行われており、米・みかん・カボス・関あじと関サバ、豊後牛などを特産品としています。あまり有名ではないですが酪農も盛んで、年間9,000tほどの生乳が生産されます。

高崎山(標高628.4m)は大分市西部にある山で、別府市および由布市との境界になっています。別府湾にせり出すような形の山で、現在は火山活動を終えた約50万年前の溶岩ドームです。1,000匹ほどの野生のニホンザルが生息しており、高崎山自然動物園という市立公園になっています。また、山麓の東側の海沿いに大分マリーンパレス水族館「うみたまご」や田ノ浦ビーチ(海水浴場。人造島の田ノ浦アイルがあり、恋人の聖地に認定)があり、当地の観光地になっています。

府内城(大分城、荷揚城とも。日本100名城)は大分市の市街の中心、荷揚町にある城跡(梯郭式平城)です。安土桃山時代に当地に入封した福原直高(石田三成の妹婿)が築いたもので、その後江戸時代に竹中重利によって九州随一の城として改修を受けたものです。現在は大分城址公園として整備されており桜の名所として知られるほか、史跡としても土塁・堀・天守台などのほか櫓2棟が残るため、優れたものです。また、南南東側に1kmほどのところに大友氏遺跡(庭園の跡が復元され、大友氏館跡庭園ともいう)があり、出土品の展示やガイダンスが併設された南蛮BVNGO交流館で行われています。

道の駅 さがのせき(佐賀関)は大分市大平にある国道197号の小規模の道の駅です。1997年に旧佐賀関町が県内4番目の道の駅として開設したもので、別府湾に面した高台にあり、海岸の眺望と関アジ、関サバ、クロメ(コンブ科の海藻の一種)などを売りにしています。

道の駅 のつはるは、大分市下原にある国道442号の小規模の道の駅です。2019年にできたまだ新しい道の駅で、2020年に供用開始されたななせダム(旧:大分川ダム)に面しています。ダム側の壁は一面ガラス張りで、ダム湖の眺めが良いテラスと施設外にななせダム第1・第2展望所など展望所を有しています。ななせ焼という鮎型のたいやきや柿とその加工品などを販売しています。

大分県立美術館OPAMは府内城から西500mほどのところにある美術館です。2015年に開館した施設で、2014-2015年に閉館した大分県立芸術館の収蔵品を引き継いでいます。大分県産の木材を使用した木組みをガラスで覆った箱型の特徴的な施設で、内部も明るく開放感のある造りになっています(コレクション展:一般 300円 大学生・高校生 200円、企画展は別料金)。

余談になりますが、当地では駅前市街地のホテル・スーパー銭湯、銭湯で温泉に浸かることができます。「山の中の温泉郷」はありませんが、料金や好みによって選ぶ程度には店舗があります。泉質は概ね「大深度地熱温泉」(大分市の深層熱水を利用した温泉をいう。商標登録されている)と呼ばれるモール泉です。


日田市(ひたし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

大分県日田市 人と自然が共生し、やすらぎ・活気・笑顔に満ちた交流都市 人口61,881人

市花のアヤメが描かれています。2018年からミニバイク50cc以下~125cc以下を対象に交付されています。

日田市は大分県北西部にある市です。2005年に日田郡前津江村、中津江村、上津江村、大山町、天瀬町を編入して現在の市域(ほぼ旧日田郡)としています。ちょうど大分市と福岡市・久留米市の中間あたりにある市で、周囲を1,000m級の山々に囲まれた日田盆地に市街を成しています。盆地に流れ込む河川の多さから「水郷(すいきょう)」と呼ばれる地域で、江戸時代から河川を利用した林業や木工業が盛んです。昭和中期~平成初期ごろまで中小企業が中心の製造業のまちでしたが、近年は卸売・小売業など第3次産業従事者が増え、観光客数も伸びるなど商業都市の性格が強くなってきています。日田下駄など木や竹の工芸品と家具、小鹿田焼(おんたやき)と漆器、鮎、梨などを特産品としています。

天ヶ瀬温泉(あまがせおんせん)は日田市天瀬町にある温泉です。別府や由布院と並ぶ豊後三大温泉のひとつで、玖珠川(くすがわ)沿いに20軒ほどの旅館・民宿が並んでいます。共同の露天風呂として100円で利用できる野湯5つがあることが特徴的です。周辺に桜滝や山法師滝があり、JR九州杉河内駅の方まで行くと慈恩の滝や棚田があります(ともに玖珠町内)。

鯛生金山(たいおきんざん)は日田市中津江村にある金鉱山の跡です。明治時代に発見された小脈で1898年から1972年まで採掘が行われていました。現在は旧坑道の一部が地底博物館、周辺に道の駅 鯛生金山が整備され、当地の観光名所の一つとなっています。

豆田町(まめだまち。重伝建)は日田市役所の北側、花月川の南岸にあります。幕府直轄の天領として栄えた永山城下の趣を残す地区で、日田醤油ひな人形ミュージアムや天領日田はきもの資料館、日本丸館(古民家、薬屋)、和菓子屋などがあります。

高塚愛宕地蔵尊は日田市天瀬町の天ヶ瀬高塚ICあたりにあります。8世紀中頃に始まったとされる地蔵尊で、神仏混淆の信仰形態を残しており、地蔵菩薩を本尊としながら鳥居があったり天照大神が摂社に祀られていたりします。境内に子宝に恵まれ乳の出がよくなるとされる「乳銀杏」やお抱え地蔵、参拝トンネルや湧水などがあり、参拝客は年間200万人を超すといわれています。

小鹿田焼の里は日田市源栄町(もとえまち)皿山地区の窯元の集まる地域をいいます。小鹿田焼は江戸時代中期にはじまったものとされ、その陶芸技法は国の重要無形文化財、地区全体が池ノ鶴地区の棚田とともに重要文化的景観に選定されています。当地の粘土は瀬戸焼など他の陶土と比べると扱いづらいため、水車を利用した唐臼(からうす)でついて砕くのが特徴です。

道の駅水辺の郷おおやまは、日田市大山町にある国道212号沿いの中規模の道の駅です。レストラン「なごみ」、鮎の塩焼きや甘露煮を売る「川漁師の店えとう」、ファーマーズマーケットや進撃の巨人ミュージアムなどが一体になった施設です。大山町は梅が特産で、梅酒や梅干し、梅のソフトクリームなどを販売しています。また、日田市上津江町にも道の駅 せせらぎの郷かみつえ(小規模、国道387号沿い)があります。


佐伯市(さいきし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

大分県佐伯市 青い海 きらめく清流 豊かな緑。九州で一番広いまち 人口66,876人

「いざ、進水!」というテーマで、タンカーの上から殿様が紙吹雪を撒いているイラストが描かれています。2019年にミニバイク50cc以下を対象に500枚が交付されています。

佐伯市は大分県の南東にある市です。2005年に旧佐伯市と南海部郡(みなみあまべぐん)の5町3村が合併して新佐伯市としています。大分市南東60kmほどのところにある九州で一番広い自治体で、東部は豊後水道側にリアス式海岸を有し、内陸部は九州山地のうち祖母傾国定公園の山々となっています。おおむね一級河川番匠川(ばんじょうがわ)河口部の沖積平野を中心に市街が拓けています。戦後にいち早く工場や造船所の誘致を進め、工業都市として発展しました。現在の佐伯市は業務用冷蔵庫や医療機器、水産加工などの製造業と商業がバランスしています。市内各所に海岸の景観、内陸部の渓谷と滝、鍾乳洞など記念物や名勝を有しており、観光業が推進されていますが、あまり有名ではありません。イリコ(イワシ類)やヒラメといった海産物やみかん・レモン・ポンカンといった柑橘を特産品としています。*なお、市名の「さいき」は1916年に佐伯町会が読み方を訛音に合わせたもので、「さえき」も使用されている。

佐伯城は佐伯市字城山にある史跡です(大分百景、続日本100名城)。関ヶ原の戦いで東軍に降伏して当地に2万石の領地を安堵された毛利高政が築いたもので、総石垣の山城のうち三の丸付近の石垣と櫓門が残っています。現在は城山歴史公園として整備され、麓に佐伯市歴史資料館と城下町佐伯国木田独歩館があります。

鶴御崎(つるみさき)は佐伯市の鶴見半島の先端部をいいます。豊後水道に突き出したこの岬は昔から軍事の要衝にあたり、1894年には海軍の望楼が設けられ、1942年には15cmカノン砲4門からなる要塞が設けられました。また、1981年に点灯した比較的新しい灯台があります。アクセスはお世辞にも良いとはいえませんが、現在でも九州最東端の地および初日の出スポットとして親しまれています。

豊後二見ヶ浦は佐伯市上浦の日豊海岸国定公園内にある海岸です(佐伯市の名勝)。高さ17m、10mの夫婦岩が長さ65m、重さ2tに及ぶしめ縄で結ばれています。このしめ縄は1994年に世界最長としてギネスブックに載ったもので、毎年12月に有志によってかけ替えられています。

佐伯寿司海道は当地の中心市街、佐伯城と市役所の間あたりの寿司屋の集まりをいいます。もともと「黒潮の極 佐伯寿司海道」という地物の魚介を見直し、地産地消をすすめる計画から生まれたもので、現在はとくに「佐伯寿司」という言葉が定着しています。当地では50種以上に及ぶ魚が一年におよそ15,000tほど水揚げされています。

大入島(おおにゅうじま)は佐伯市の海岸から約700mほどのところにある周囲約17km、面積5.66kmほどの有人島です。佐伯港からカーフェリーで7分ほどで渡ることができます。水産業・水産加工業を主な産業とする島で、佐伯いりこや佐伯ちりめんが名産です。これといった大規模な施設はありませんが、海をわたる細い堤防「海の細道」や展望所、畑や神社など昔ながらの景観と海の幸があり、近年はトレッキングコースとして知られるようになっています。

佐伯市の道の駅は3つありそれぞれ特徴が異なります。①道の駅かまえは国道388号沿いの中規模の道の駅です。宮崎県との境にある佐伯市蒲江にあり、漁港に近く海鮮(とくにヒオウギ貝、ブリ)を名物としています。②道の駅 宇目は国道326号の中規模の道の駅です。こちらは山中にあるため唐揚げや栗、イノシシ肉を名物としています。③道の駅やよいは市街地近くの番匠川のほとりにあり、海鮮やとり天などを名物としています。また、「番匠おさかな館」という淡水魚専門の水族館と「やよいの湯」という入浴施設を併設しています(ロウリュウあり)。


宇佐市(うさし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

大分県宇佐市 彩りに満ちた暮らしの元気都市 人口51,012人

㊤「からあげ専門店発祥の地」の文字とPRキャラクター「うさからくん」㊦「世界農業遺産の里」の文字と宇佐神宮南中楼門、オオサンショウウオのイラスト。どちらも2014年から50cc以下のミニバイクを対象に交付されています。

宇佐市は大分県北部の国東半島の付け根にある市です。2005年に旧宇佐市・院内町・安心院町(あじむまち)が新設合併して新宇佐市となっています。市域南部は九州の屋根九重山系に続く1,000m級の山々があり、北に行くにつれて丘陵地>台地と標高が下がり、北部で周防灘に接しています。宇佐市の中心市街は宇佐神宮や本願寺別院の鳥居前町/門前町として発展してきたため、特に正月に参詣客で賑わいます。また、当地は県内屈指の穀倉地域であるため、郊外は水田や牧場が目立ちます。豊幸ガニ、からあげ、ぶどう、いちご、ねぎを特産品とするほか、酒造りが盛んで日本酒・焼酎・ワインなども有名です(特に焼酎「いいちこ」が全国区)。また、日本の文化として親しみのあるお神輿やからあげ専門店の発祥地です。

宇佐神宮は宇佐市南宇佐にある神社です。全国に44,000社ある八幡宮の総本社で、古代においては伊勢神宮と並び二所宗廟とされていました(日本三大八幡宮のひとつ)。御許山(標高647m)山麓の下宮と山頂の上宮で構成されています。年間150万人が参拝するといわれる神社で本殿3棟のほか、宝物殿の孔雀文磬(くじゃくもんけい)が国宝となっています。

宇佐市平和資料館は宇佐市閤(ごう)にある資料館です。宇佐市の柳ヶ浦地区に開設された宇佐海軍航空隊(パールハーバー攻撃や大戦末期の沖縄戦では特攻攻撃を実施)に関する資料や実物大の零戦の模型などを展示しています(入館無料)。資料館北側に行くと掩体壕がいくつか残っており、農家の倉庫などに利用されています。

道の駅 いんないは、宇佐市院内町にある国道387号(500号重複)沿いの小規模の道の駅です。院内町は75基もの石橋があることで知られる地域で、同道の駅内に「石橋ステーション」という石橋の模型や位置情報等を紹介するコーナーがあります。また、オオサンショウウオの生息地としても知られる地域ですので、ぬいぐるみなどオオサンショウウオグッズが売られています。

宇佐のマチュピチュ展望所は宇佐市院内町西椎屋の国道387号沿いにあります。地元の人が「秋葉様(火伏せの神様)」と呼ぶ円錐状の山の麓に広がる棚田の風景がペルーのマチュピチュに似ているということから注目を集め、2016年に展望所ができています。4~11月の毎週土日祝日に「天空の市」という農産物直売所を営業しています。

九州自然動物公園アフリカンサファリは、宇佐市安心院町にあるサファリパーク形式の動物園です。サファリ形式の動物園としては日本最大となる115haの敷地に約1,400頭の動物が飼育されています。また、周辺に東椎屋の滝や津房温泉(「老人憩の家」という施設名だが、年齢に関わらず入れる。入浴料300円でシンプルにお湯を楽しむ入浴施設)などがあります。


九重町(ここのえまち)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

大分県玖珠郡九重町 地熱と温泉と高原の町「九重町」 人口8,667人

九重連山と町花のミヤマキリシマ(ツツジの一種)、九重”夢”大吊橋、PRキャラクター「ミヤちゃん」が描かれています。2015年からミニバイク50cc以下を対象に交付されています。

九重町は大分県中西部にある町で、玖珠郡(くすぐん)に属しています。町全域が山地で、多くが阿蘇くじゅう国立公園に指定されています。おおむね一級河川筑後川の上流域にあたる玖珠川の流域に集落を成し、町内を大分県由布市と熊本県阿蘇市を結ぶやまなみハイウェイが走るため、阿蘇くじゅう国立公園の大分側の玄関口となっています。農林業を主要な産業とする地域で、町域の約8割を占める森林のほか、標高350m~1050mの傾斜地に水田や果樹園、牧場などがみられる一方で、宿泊・飲食サービス業など観光業も行われています。また、くじゅう連山は火山群であるため、町域各地に温泉があるほか地熱発電が行われています。※全域が高地であるため年間平均気温は12度程度と低い。

九重”夢”大吊橋は九重町田野にある歩行者専用の吊橋です。鳴子川渓谷にかかる高さ173m、長さ390mの吊橋で、日本最高の吊橋となっています(長さ日本一は箱根西麓・三島大吊橋になった)。非常な高所から震動の滝(日本の滝百選)や九酔渓(鳴子川渓谷)を眺めることができます(通行料金:中学生以上500円、小学生200円で往復可能)。もともと1956年に吊橋架橋の発案があったときに「寝ぼけている」などと一蹴されたことから、「長年の夢」や「夢のような話」といった意味で”夢”と冠しています。現在では当地の観光名所として物産館や駐車場、バス停流所などが整備されるほか、吊橋を渡ったところに九重白蛇参拝所・龍昇院という施設があり、ここの白蛇は非常に大人しいので一緒に記念撮影したりできます。

九重”夢”温泉郷」とは九重町内にある温泉を総称するものです。当地の温泉は、もとは「九重九湯」と呼ばれていましたが、名前に反して町内の温泉は9つ以上あるため九重”夢”大吊橋が開通したおりに現在の呼び方になりました。宝泉寺温泉が主力ですが、近年ではやまなみハイウェイ周辺の星生温泉、牧の戸温泉なども知られるようになっています。

くじゅう自然動物園は九重町田野の飯田高原にある民営の動物園です。動物園というわりに施設はほとんど無く、ヤギやラマ、鹿、豚などの草食動物が単に放し飼いになっているというもので、各地にある「ふれあい動物園」をずっと大きくしたような独特な施設です。「服や靴の汚れ、においなどは気にならない」という純粋な動物好きはハマると思います。

八鹿酒造は九重町右田(久大本線恵良駅から徒歩3分)にある酒蔵です。1864年に創業しており、日本酒「八鹿」「笑門 八鹿」のほか焼酎「なしか!」やかぼすリキュールなどを取り扱っています。また、試飲ができる直営店「舟来蔵」を有しています(酒蔵見学は執筆現在は停止中)。


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熊本県ご当地ナンバープレート紹介・一覧

原付・小型バイクのご当地ナンバー

【熊本県編】

全47都道府県を網羅 掲載市町村区630以上


四輪自動車の地方版図柄入りナンバープレートはコチラ「地方版図柄入りナンバープレート 一覧 (四輪自動車)」または 地方版図柄入りナンバープレート 九州 (四輪自動車)

熊本県ご当地ナンバープレートの紹介です。地域の観光・グルメ・道の駅情報なども少し扱っています。

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氷川町(ひかわちょう)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

熊本県八代郡氷川町 大地の恵み 歴史の香り 人口11,149人

町花サクラと氷川、PRキャラクターの「ひかりん」が描かれています。合併10周年記念として、2015年からミニバイク50cc以下を対象に交付されています。

氷川町は熊本県中部にある町で、八代郡(やつしろぐん)に属しています。2005年に竜北町と宮原町が合併してできた市で、熊本市から南27kmほどのところにあります。全域が八代平野に含まれ、おおむね平坦地ですが町域東部はなだらかな丘陵になっています。江戸時代から昭和にかけて干拓事業が行われており、町域の西部は干拓によって得られた土地です。現在の氷川町は農業を主要な産業とし、町域の4割以上が耕地で米やい草、梨や柑橘類などの栽培が盛んに行われているほか、近年は商業も町の財政を支える柱に成長しています。町域南東部に九州縦貫自動車道の宮原SAがあるため、「宮原」と憶えている人が多いのではないでしょうか。

立神峡里地公園は氷川町立神にある公園です。当地の自治体名にもなっている二級河川 氷川の立神あたりの渓谷のことを「立神峡(たてがみきょう)」といい、川が侵食してできた岸壁は高さ75mにも及びます。「肥後の空滝」「肥後の赤壁」などとも呼ばれる絶景で、夏は避暑地や釣り場、秋は紅葉の名所とされています。周辺にキャンプ場や火の国橋や竜神橋(吊橋)、立神峡五百羅漢などがあるほか。火之国屋という施設があり、キャニオニング(登山の沢登りとは逆に渓谷を下るアクティビティ)などのスポーツや忍術体験などの山のレジャーが行われています。

道の駅 竜北は氷川町吉野にある国道3号の中規模の道の駅です。レストランの男前チャンポンが有名で、物産館「ビストログリーン」では晩白柚(ばんぺいゆ)の加工品や吉野梨、不知火みかんやい草が入ったソフトクリームなどを売っています。道の駅の向かいは竜北公園という自然公園で、全長126mのローラーすべり台「レッドドラゴン」があります。

肥後高田焼伝七窯は氷川町今(いま)にある陶器製造業者/カフェです。高田焼(こうだやき)は1633年に現在の八代市において細川家の御用窯として始まったもので、「八代焼」ともいい、八代市および氷川町で製作されています。素地に磨きをかけてから白い陶土を埋め込むなど、焼き物としては珍しく象嵌を施すことが特徴的です。また、当地の窯は併設されたカフェのカレーが人気で、デリバリーにも対応しています(手びねりなど体験も可)。


山江村(やまえむら)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

熊本県山江村 山の香り豊かな、くりの里 人口3,276人

栗の木とPRキャラクター「やまえくり平」が描かれています。村制130周年記念として、2019年4月にミニバイク50cc以下で100枚、第二弾としてその後の8月に90cc以下、125cc以下20枚ずつが交付されています。

山江村は熊本県南部にある村で、球磨郡に属しています。人吉市に隣接する村域南側の人吉盆地あたりに人口が集中しており、中部~北部にかけては村域の9割を占める山林です。品質の高い栗を産出することで知られる地域であり、とくに「やまえ栗」などと呼びます。過疎地域に指定されていて、平成初期は農業と建設業、サービス業が主要な産業でしたが、第1次・第2次ともに従業者が減少しているため、現在は商業が村を支えています。少子高齢化により人口は減少しているものの、製造品出荷額や年間商品販売額などはむしろ増加しており、現在のところは活気を失っていません。栗・山菜・しいたけ・わさび・ヤマメなどを特産品としています。

山江温泉ほたるは山江村万江甲にある宿泊・日帰り入浴施設です。12種類の風呂が自慢の大浴場のほか、レストランと山江村物産館「ゆっくり」を併設しています。泉質はナトリウム炭酸水素塩泉で、無色透明のさらっとした湯です(入浴料:大人450円、3歳から300円、70歳以上350円)。

時代の駅むらやくば(ときのえきむらやくば)は山江村山田甲にある施設です。昭和12年に建てられた旧村役場を回収したもので、1階は地場の野菜などを利用した農家レストラン、2階が会議室・研修室(宿泊施設として利用可)になっています。

丸岡公園は山江村大字万江 甲にある公園です。桜やツツジの名所とされる場所で、人吉盆地をのぞむ高台にあります。ツツジの季節にはつつじ祭りとして物販やパフォーマンスなどが行われています。

地鶏ファーム自然の里は地鶏や卵を使った料理が食べられるレストランです。山江山田丙にあるレストランで、かなりな山奥にありますが「地鶏の炭焼き」と書かれた看板が出ています。老夫妻が営むお店で、「知る人ぞ知る地鶏がおいしいお店」として山江村公式HPで紹介されていたりします。


天草市(あまくさし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

熊本県天草市 “人”と“海”のふれあうまち 人口74,796人

天草灘に浮かぶ島とイルカのイラストに「TAKARAJIMA」の文字が描かれています。2014年からミニバイク50cc以下~125cc以下と小型特殊車両を対象に交付されています。

天草市は熊本県南部沖合に浮かぶ天草諸島(天草地域)にある市です。2006年に本渡市・牛深市など2市8町が合併して生まれた市で、県内では熊本市、八代市に次いで人口3位、日本の離島自治体では最も人口が多い地域になっています。広さ683.86k㎡は八代市を越え、県内最大ですが、その多くは山林が占めます。本土とは国道266号(324号と一部重複、「天草5橋」という)、天草飛行場、フェリーなどで連絡しています。年中楽しめるイルカウォッチングなどシークルーズや南蛮文化・キリシタンの歴史を伝える施設などがあり、観光業を主要な産業としています。また、農業や漁業も行われており、米・牛肉・南蛮柿(いちじく)、みかん・ポンカンなどの柑橘類のほか、いわし・鯛・とらふぐなどの海産物を特産品としています。少子高齢化に加えて転出に歯止めがかかっておらず、県内でも顕著な人口減を示しています。

崎津天主堂(カトリック崎津教会)は天草市河浦町にある教会です。ユネスコ世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」を構成する要素の一つ、崎津集落にあります。隠れキリシタンの里として知られる同集落はルイス・フロイスの「日本史」に「サキノツ」として紹介されるものですが、外界から隔絶されていたため島原・天草の乱に加わらなかったことで荒廃を免れました。天主堂は1873年に禁教令が解かれた後に建てられたもので、キリスト教弾圧として厳しい絵踏みが行われた吉田庄屋役跡になります。ガイダンス施設として周辺に道の駅 崎津があります。

大江天主堂は天草市天草町にある教会です。こちらも禁教令が解除された後に建てられたもので、1892年に当地に赴任してきたフランス人宣教師のガルニエ神父が私財を投じて建設したものとされています。白亜のロマネスク様式の建造物で、前述の津崎天主堂に並びこちらも人気のある教会です。また、大江地区には隠れキリシタンの隠れ部屋がある邸宅があり、国内唯一の現存物であると考えられています。

道の駅 天草市イルカセンターは天草市五和町ニ江にある国道324号沿いの小規模の道の駅です。当地のイルカウォッチングの受付を行う場所の一つで、レストランとお土産コーナー、イルカウォッチングの情報発信コーナーがあります。レストランの刺身定食や海鮮丼など海産物が売りの道の駅で、近くの海岸に触ると「胸が大きくなる」「乳がよく出る」とされるおっぱい岩があります。

道の駅 有明(愛称:リップルランド)は、天草市有明町にある国道324号沿いの小~中規模の道の駅です。有明町はタコが特産であるためタコのモニュメントが点在し、「たこ飯のリップルランド」と称しています。レストランのタコのステーキが名物で、その他たこ飯、チャンポンなどが提供されています。また、温泉入浴施設を併設しています。

天草市天草キリシタン館は天草市船之尾町にある資料館です。1966年に開設された施設で、天草切支丹の歴史を伝来、南蛮文化、弾圧、天草・島原の乱などのテーマに基づいて資料を展示・紹介しています。2010年にリニューアルされて、天草切支丹館から天草キリシタン館に名称変更とともに施設が新しくなっています。市内にはほかに天草コレジヨ館、天草ロザリオ館があり、同様に地域の歴史を紹介しています。


長洲町(ながすまち)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

長洲町ホームページより

熊本県玉名郡長洲町 金魚と鯉の郷 人口14,914人

㊤有明海に沈む夕日を背景に破魔弓祭(的ばかい)、マスコットキャラクターの「ふれきんちゃん」のイラスト。2014年から50cc以下のミニバイクを対象に交付。㊦ひらがなで「ながす」の表記、左側にくまもん、右側に合併65周年記念のロゴ(町の木クロガネモチ、町の花キンギョソウ、有明海などをイメージ)、背景に造船所の町。2022年10月からミニバイク50cc以下を対象に500枚が交付された。

長洲町は熊本県北西部にある町で、玉名郡に属しています。熊本市から北西40km、福岡市から南80kmほどのところにあり、地方港湾の長洲港を有し熊本県北部の海の玄関口となっています。町域西側から南側にかけて有明海に接し、東側は小高い丘陵地帯です。もともとは有明海に突出した細長い州で、漁業を中心に発展してきた地域です。海苔や金魚の養殖などで知られる地域で、耕地面積率・水田率が共に県の平均より高く、稲作が盛んに行われています。一方主要な産業は製造業で、造船やサッシなど金属製品が製造されています。新高(ジャンボ梨)・トマト・みかん・海苔・アミの塩漬けなどを特産品としています。

金魚と鯉の郷広場は長洲町大字長洲にある公園です。広さ8.4haではらっぱ広場、多目的広場などの広場と修景池、せせらぎ、噴水などの親水施設があります。金魚の水族館・コミニティ施設の「金魚の館」(金魚すくい・スーパーボールすくいができる)があります。また、毎月第四日曜に軽トラ市が行われています。

長洲港は長洲町の西側、浦川の河口部の南側にある地方港湾です。県内では熊本港、三角港に次ぐ貨物取扱量を誇る港で、有明フェリーとして対岸の島原半島にある多比良港と同港をフェリーが繋いでいます(所要時間45分、年間90万人ほどが利用している)。

長洲の金魚養殖は寛永・正保・慶安年間に記録が残っていることからおよそ350年ほどの歴史があります。現在は14軒ほどの金魚・鯉の養殖事業者があり、国内有数の金魚の産地の一つです。昔は「ふれ売り」といって天秤棒の両端に金魚がはいった桶を下げたふれ売り師が「きんぎょ~えっ、きんぎょっ」と声を出して金魚が売られていました。

四王子神社は長洲町長洲の前述の長洲港の北側にある神社です。当地の祭り破魔弓祭(的ばかい)で知られる神社で、日本武尊・大碓命・景行天皇・御刀姫を祀っています。あまり大きな神社ではないですが、時折花手水を行ったり、保護猫がいたりして町民に親しまれています。周辺に駄菓子屋さんがあります。


和水町(なごみまち)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

熊本県玉名郡和水町 ほっと一息、なごみの時間 希望(ゆめ)あふれ、人と地域が輝くまち  人口9,212人

「なごみまち」の読み仮名と町花のひまわりが描かれています。2012年からミニバイク50cc以下~125cc以下を対象に交付されています。

和水町は熊本県北西部にある町で玉名郡に属しています。2006年に菊水町・三加和町(みかわまち)が合併し新たに「和水町」としています。福岡県との県境となる町で、九州縦貫自動車道の菊水ICあたりとなります。町域は南北に細長く、北部では階段状に耕地が広がり、稲作・果樹作・畜産など農業を主要な産業とする自治体です。南部には装飾古墳が点在しており、特に江田船山古墳が歴史教科書に記載されることが多く有名です。米・野菜・豆腐・日本酒などを特産品としています。※一部農家で炭素循環農法の試みが行われている。微生物・常在菌を活用するもので、結果的にほぼ無施肥・無農薬で収量・質が維持できるようになる農法。

道の駅 きくすいは和水町江田にある県道16号沿いの中規模の道の駅です。物産館「ロマン館」、レストラン、日帰り入浴施設「光明石温泉」を有しています。また、キャンプ場とカヌーの体験を行うカヌー館が併設されています。周辺には江田船山古墳(5-6世紀頃の前方後円墳。75文字の銀象嵌がなされた直刀が出土していて、これは日本最古の本格的記録文書とされる)、トンカラリン(全長464.6mのトンネル状の遺構。いつ何のために作られたのか判っていない)、肥後民家村など歴史関連の見どころがあります。

三加和温泉(みかわおんせん)は和水町大田黒にある温泉郷です(国道443号南側)。三加和温泉なごみの湯(ふるさと交流センター)、「栗山温泉 紅さんざし」、「湯亭 上弦の月」、「美感遊創」の4つの入浴施設があり、なごみの湯が普通のスパ、残り3つは貸し切り湯です。美感遊創の入り口はコンビニ内にあり、部屋の名前も「カレーパン」など商品にちなんだものになっています。

金栗四三(かなくりしそう。従五位)の生家は和水町中林にあります。金栗四三は「日本のマラソンの父」と称される人物で、1891年に生まれ、オリンピックの日本代表選手として数々の大会に参加し、箱根駅伝の創設や高地トレーニングの導入を行うなどした人物です。この家は築200年を超える古民家としても古いもので、2019年に放送されたNHK連続ドラマ「いだてん」では実際にロケ地として使われました。また、隣接する玉名市に金栗四三の住家・資料館や墓などがあります。


水上村(みずかみむら)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

熊本県球磨郡水上村 人と自然を活かして・みずかみ 人口2,024人

日本三大急流河川のひとつ 球磨川と市房山、桜が描かれています。2013年にミニバイク50cc以下を対象に50枚が交付されています。

水上村は熊本県の南東部にある村で、球磨郡に属しています。九州山地に抱かれた山の村で、全域190.96k㎡のうち可住地面積は10%以下の8.8%に過ぎません。おおむね球磨川上流の市房ダムに注ぐ湯山川や大平川沿いに居住地があります。米・茶・栗や肉牛などの農業を主な産業とする村で、市房ダム周辺の景観や湯山温泉といった観光資源があるため、観光業も産業の柱になっています。森林浴用のウォーキングロードを有し、林野庁による「森林セラピー基地」に認定されています。若年女性の減少率が2010-2040年で60%を超えると推計されており、消滅の可能性が高いです。

市房ダムは水上村油山にあるダムで、球磨川の洪水を防ぎ、あわせて灌漑や発電を行う多目的ダムです(重力式コンクリートダム)。1960年に完成したもので、周囲13.4kmのダム湖を市房湖と呼びます。市房湖周辺に桜が植栽され、「1万本桜」と呼ばれる県下屈指の桜の名所となっています。また、高さ80mにもおよぶ噴水があります(有料:500円で10分ほど稼働)。周辺に水の上の市場という物産館があり、土産物や軽食などを売っています。

湯山温泉は市房ダムの東側、水上湯山にある温泉です。歴史は定かではないですが、古くから知られていたようで、いくつかの旅館や民宿などが出ています。共同浴場として湯山温泉元湯(内風呂と露天風呂。サウナなし)があります。泉質は単純硫黄泉、ぬるっとするアルカリ性の湯でph9.66を誇ります。

生善院(=しょうぜんいん。猫寺とも)は水上村岩野にある真言宗智山派の寺院です。人吉・球磨地域を治めた相良藩内で起きた化け猫の祟りを鎮めるために創建されたものとされ、通称を「猫寺」といいます。山門脇に狛犬ならぬ狛猫がおいてある一風変わった寺で、現在は猫の置物や猫襖などがあり猫好きの聖地となっています。「おたけさん」と呼ばれて親しまれる寺院で、人吉・球磨地域では有名な場所です。


湯前町(ゆのまえまち)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

熊本県球磨郡湯前町 活き活きと輝き、誇れる町、ゆのまえ 人口3,563人

PRキャラクターの「ゆっくん」が描かれています。町制施行75周年記念として、2013年にミニバイク50cc以下を対象に75枚が交付されました。

湯前町は熊本県の南東部にある町で、球磨郡に属しています。球磨川流域の人吉盆地の東端(「奥球磨」ともいう)に位置し、熊本市~宮崎市を結ぶ国道219号が走るため県の陸の玄関口の一つとなっています。歴史的には鎌倉期~明治維新までの700年ほど相良氏が統治し、日本遺産『「相良700年が生んだ保守と進取の文化」~日本でもっとも豊かな隠れ里-人吉球磨~』の一角をなす地域です。人吉盆地は県内有数の米どころであるため、農業を主要な産業とし、米・米焼酎・打刃物・市房漬・もち麦などを特産品とするほかゆのまえ温泉の入浴施設があります。

ゆのまえグリーンパレスは湯前町の国道219号の南側にあるキャンプ場です。標高250mほどの高台にあり、グラウンドゴルフ・パターゴルフ場やゴーカート乗り場なども整備されています。また「ゆのまえ温泉 湯楽里」という入浴施設があり、海から遠く離れた当地で塩湯に浸かることができます。キャンプ場の南方に潮神社と賽神社いう一対の神社があり、潮神社は名称通り塩水が湧くことから生命の源とされる神社です(乳がよく出る、安産祈願の神社でおっぱい型のものを奉納するいわれがあることから「おっぱい神社ともいう」)。賽神社は塞の神、つまり一般には道案内の神様を祀るものですが、(男性の方の)生殖器崇拝と関係があり、子孫繁栄の神様でもあるため男性の神様としても祀られています。両社をあわせて参拝すると「夫婦円満」というわけです。

湯前まんが美術館(那須良輔記念館)は湯前町上里にある漫画を専門とする美術館です。1992年に当地出身の那須良輔(自動漫画家・政治風刺漫画家・エッセイスト)を記念する施設で、当地で11月に行われる「ゆのまえ漫画フェスタ」の開催地になっています(入館料:一般300円、小中学生100円、町民は無料)。湯前駅周辺のみどころとして市房山里宮神社(湯前城跡にある。市房山を神体とする市房山神宮の下宮)、庄籠製菓舗(「奥くま巻き」という長さ50cmほどのロールケーキで知られる菓子屋)などがあります。

湯前駅から県道43号錦湯前線を南下していくとくまモン太陽光発電所があります。これは太陽光発電所の中央区画にくまモンの顔をデザインしたもので、くまモン部分は発電を行わないダミーパネルです。太陽光発電所は20年ほど残るため、地域の人が親しみやすいようにキャラクター化したそうです。また、川辺製菓舗(焼酎ケーキが地元で有名)や城泉寺(県内最古の木造建築)などがあります。


大津町(おおづまち)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

熊本県菊池郡大津町 みんなでつくろう 元気 大津 人と自然にやさしい 心かよいあうまち  人口35,843人

PRキャラクターの「からいもくん」が描かれています。2012年からミニバイク50cc以下~125cc以下、ミニカー・小型特殊車両を対象に交付されています。

大津町は熊本県北部の菊池郡にある町で、菊池郡に属しています。熊本市と阿蘇山の中間に位置し、町域の東側が阿蘇の外輪山に接しています。江戸時代に肥後~豊後を結ぶ豊後街道(肥後街道)が拓かれ、宿場町として発達した地域です。現在の大津町の主要な産業は製造業で、熊本市のベッドタウンないし本田技研のオートバイの製造拠点として機能していますが、近年は国道沿いの商業の集積が目に付きます。農業は畜産(肉用牛)の比率が高く、くまもとあか牛や黒毛和牛、乳牛などが育てられています。さつまいも・芋焼酎、茶、豚肉などを特産品としています。国道325号(久留米~阿蘇~延岡)と国道57号(長崎~雲仙~大分)が縦横に走り、交通条件に恵まれているため住宅開発が行われ、人口増加が続く地域です。

道の駅 大津は、大津町大字引水にある国道57号沿いの中規模の道の駅です。レストラン・物産館のほか、鶴屋百貨店 大津店、工芸館・陶芸工房・インテリアグッズ専門店などがはいっています。また、熊本市内からの阿蘇山と外輪山の玄関口/観光拠点施設として機能しています。あか牛や馬刺しのほか、からし蓮根も人気のようです。

大津中央公園は大津町大津の市街地にある公園です。幼児向けの遊具や芝生広場のある公園ですが、漫画「ワンピース」のキャラクターの銅像(ロロノア・ゾロ)ができて、当地の観光名所になっています。マスことキャラクターの「からいもくん」の像もあり、多数の方が写真を撮っているようです。周辺に「キムチの里」という手作り漬物屋があり、80種以上の漬物を扱っています。

昭和園は大津町室にある公園です。山の傾斜を利用した公園で、テニスコートや児童広場のほか約4万株のつつじ園があり、ツツジの名所とされています。また、つつじ園ですと大津町杉内にも大津つつじ園という施設があります(入園無料)。


菊池市(きくちし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

熊本県菊池市 癒しの里 人口47,034人

丸みを帯びた形状のプレートに菊池川の流れと木の葉が描かれています。2011年からミニバイク50cc以下~125cc以下、ミニカー、小型特車両を対象に交付されています。

https://youtu.be/0_X3e56E97Q

菊池市は熊本県北部(県北、熊本地域)にある市です。2005年に旧菊池市・菊池郡七城町・旭志村・泗水村が新設合併し、菊池市としています。市域東側は一級河川菊池川の上流部で、菊池渓谷(日本名水百選)や菊池温泉がある山間部、市域西側や南側の菊池平野を中心に市街を成しています。平安時代より栄えた豪族菊池氏が戦国時代まで支配し、多くの城を築いた地域です。その後江戸時代から米作りが盛んに行われるようになりました。現在の菊池市は米、しいたけ、ごぼうや畜産(旭志牛)など第一次産業と食料品製造、電子部品・電子回路などの製造業を主要な産業としています。1954年に菊池温泉が湧出してからは宿泊業などの観光業も盛んに行われるようになり、「熊本の奥座敷」と呼ばれるほどになりました。

菊池渓谷は菊池川上流部の水源あたり、阿蘇市と菊池市またがる渓谷です。全長4kmほどのかなり長い区間をいいます。当地の市街地から東へ17kmほどのところにあり、夏は避暑地、秋は紅葉の名所として知られ、標高500~800m、1,193haほどの自然休養林(憩いの場)となっています。水の駅プレジャーパーク(アウトドアレジャー施設)や菊池渓谷温泉 岩蔵があり、2023年4月にビジターセンターがオープンしています。

菊池公園は菊池市隅府にある公園です。菊池市の市街の北東側の小高い丘の上にあり、大型アスレチックや芝生広場、菊池武光の騎馬像があります。当地の桜の名所として親しまれる同公園ですが、菊池城の城山公園でもあり、南北朝時代に南朝について戦った菊池氏3代をはじめ、菊池氏一族を祀る菊池神社が隣接しています。

道の駅 七城メロンドームは、菊池市七代町にある国道325号沿いの大規模の道の駅です。名称通りメロンの形の屋根をもち、メロンパンやメロンジュースを名物にしています。アイス・だんご・ハム・雑貨コーナーを備え、併設のレストランはデリカスタイルで好きな小鉢を取ることができます。なお、西600mほどの山鹿市にはいったあたりに道の駅 水辺プラザかもとがあり、道の駅のはしごができます(こちらは宿泊・温泉施設を併設)。

有明の里 泗水孔子公園は平成4年に完成した中国宮廷建築様式の公園です。1889年に発足した旧泗水町の名称の由来は、郡名の「合志(こうし)郡」と孔子の生誕地、山東省泗水県とをかけたダジャレからと言われます。また、同県とは1994年から友好都市提携しています。回廊には三国志や中国の花鳥風月をテーマにした絵画が描かれ、元町立の施設としてはかなり本格的です。道の駅 泗水 養生市場という国道387号の道の駅が併設されています。

道の駅 旭志(きょくし)は菊池市旭志川辺にある国道325号の中~大規模の道の駅です。旧旭志村は県内有数の畜産地帯であることから、旭志牛の肉を名物としています。レストランと物産館にコスモス園が併設されています。また、旭志村はホタルの里としても有名で、初夏には道の駅周辺の二鹿来川・渡瀬川でホタルが見られます。


玉名市(たまなし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

熊本県玉名市 人と自然がひびきあう 県北の都 玉名 人口64,066人

PRキャラクターの「タマにゃん」と黄緑色のラインに音符が描かれています。2015年にミニバイク50c以下を対象に1,000枚が交付されています。

玉名市は熊本県北部の沿岸部にある市です。もともと熊本県北部の中心的な都市でしたが、2005年に玉名郡岱明町・横島町・雨水町と合併し「新玉名市」としています。熊本市の北東に隣接し有明海に面した自治体で、有明海苔養殖の発祥地として知られています。主要な産業は卸売・小売業など商業ですが、県庁所在地に隣接する自治体としては農業の比率が多く、水田や畑が目立ちます。少子高齢化による自然減と社会減が両方みられ、2040年あたりで人口5万ほどになると推計されています。トマト・みかん・有明海苔・あさり・シャコなどを特産品とするほか、中心市街に玉名温泉、市域南側に小天温泉を有しています。

玉名温泉は玉名市の中心市街、岩崎と立願寺あたりにある温泉です。1300年ほど前から知られ、古くは立願寺温泉と呼ばれたもので旅館・ホテル11軒、スパが5軒ほどあります。「炭鉱の街」として知られる福岡県大牟田市に近いことから「三井の奥座敷」などと呼ばれていましたが、炭鉱業の衰退と共に寂れつつあります。温泉大通り沿いの立願寺公園内にせせらぎ風の足湯があります。泉質は単純温泉、単純弱放射能温泉、塩化物泉で、無色透明のサラサラとした湯です。

小天温泉(おあまおんせん)は玉名市南部の小天にある温泉です。現在は那古井館と草枕温泉 てんすいの2軒の温泉施設で構成されています。夏目漱石の小説「草枕」の舞台「那古井温泉」のモチーフになった場所とされています。周辺に夏目漱石が宿泊した前田家別邸、玉名市草枕交流館(観光案内所)などがあります。また、玉名市岱明町の鍋松原海水浴場のそばに「潮湯」という温浴施設がありますが、これは温泉ではなく海水を沸かしたものです。

蓮華院誕生寺は玉名市築地にある真言律宗の寺院(別格本山)です。皇円大菩薩(当地が出身、浄土宗の開祖 法然の師)を祀るもので、戦国時代に焼失した浄光寺蓮華院の跡地に1930年に中興されたものです。創建されてからまだ新しいため歴史的風情はありませんが、直径2.88m、高さ4.55mの世界一の大梵鐘や木造5重等などがあることで知られる大規模な寺院で、本院から3kmほど市街から北側に離れた場所に奥之院を有しています。

高瀬裏川水際緑地公園は玉名市高瀬にある公園です。県指定文化財の高瀬眼鏡橋など一群の石橋があり、周辺は湊町として栄えたため、大八車が脱輪しないようわだちが設けられているなど独特の歴史的景観となっています。肥後しょうぶ6,300株が植えられており、6月に花菖蒲の名所として花しょうぶ祭りが行われています。


南関町(なんかんまち)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

熊本県玉名郡南関町 緑にいきづく関所の里 人口8,942人

自治体名の前に「南」をデザイン化した町章が描かれています。九州では最も早く導入されたもので、2012年からミニバイク50cc以下を対象に交付されています。

南関町は熊本県北西部にある町で、玉名郡に属しています。熊本市の北西50km、福岡市から南へ70km、熊本県と福岡県との県境となるあたりに位置しており、平安時代から官道に宿場や関所が開かれ交通の要衝として発展した地域で、現在に至るも九州自動車道が通り玉名PA、南関ICがあります。生産用機械や食品加工など製造業を主要な産業としていますが、人口減少が顕著であるため、各産業とも衰退傾向にあります。米・南関そうめん・南関あげ・栗・竹細工などを特産品とするほか、小代焼の11の窯元のうち1つがあります。

豊前街道南関御茶屋跡は南関町関町にある国指定の史跡です。古代に官道が通り、町名の由来である「みなみのせき」という呼び名が定着したあたりで、現在みられる御茶屋は1852年に建てられたものを修復したものです。参勤交代時に藩主が休憩・宿泊施設として利用したものですが、明治時代には個人所有となり、民家や料亭としても利用されていました。周辺に南関城跡があります。また、南の関うから館(温泉入浴施設/会議場などコミュニティ施設)という温泉入浴ができる施設がありましたが、閉館しています。

大津山自然公園は南関町関東にある公園です。南関ICの近くにある公園で、大津山一帯が公園となっているため150haの広さを誇ります。駐車場の冠木門が印象的な公園で、当地の花見スポットであるため、近くに特産品センターなんかんいきいき村、いきいき村工芸館という物産館があります。また、大津山阿蘇神社があります。

南関町ふるさとセンターは南関町上長田にある複合施設です。県道29号に面して関所村(物産館)、関所亭(レストラン)があります。南関あげを使ったきつねうどんやだご汁、南関そうめんや小代焼などを売っています。

古小代の里公園は南関町宮尾にある公園です。小岱山(筒ヶ岳、観音岳など複数の山々で構成、玉名市・荒尾市・南関町にまたがる)の山麓で作られる小代焼(=しょうだいやき。国指定伝統的工芸品)の古窯を中心に整備された公園で、梅の名所とされています。3月中旬にこの地方の窯元が集い、陶器・梅まつりが行われています。


人吉市(ひとよしし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

熊本県人吉市 物語都市ひとよし ~いで湯と球磨焼酎・笑顔の里~ 人口30,655人

人吉市の伝統工芸品「花手箱」をイメージし、黒縁に椿の花をあしらったたナンバープレートです。2012年にミニバイク50cc以下を対象に500枚が交付されました。

人吉市は熊本県南部にある市です。日本三大急流の一つ、球磨川が流れる人吉盆地にありかつては人吉藩相良氏の城下町として栄えました。現在でも熊本県の南東部を構成する人吉・球磨地域の中心都市です。卸売・小売業や観光業などの第3次産業を主要な産業とする地域で、ほかに飲料・たばこ・飼料、金属製品の製造などが行われるほか、木工(きじ車や花手箱)や酒造といった伝統的な工業も行われています。また、球磨川下りや城下町の古い街並み、人吉温泉などの観光資源を有しています。焼酎や鮎、包丁など鍛冶製品(現在鍛冶製品の生産は終了しているが、研ぎは行っている)、味噌・醤油などを特産品としています。熊本駅ー人吉駅間にSLが走ることでも知られていましたが、部品調達や技術者の確保が難しくなったため、2024年3月をもって運行終了予定となっています。

人吉駅は人吉市青井町にある九州旅客鉄道の駅です。くま川鉄道との共同使用駅ですから、人吉温泉駅も含まれます。駅前には観光案内所のほかにお城のモニュメントやからくり時計(こちらも城の形)が置かれています。また、駅の西側に人吉鉄道ミュージアムMOZOCA(モゾカ)ステーション868という鉄道博物館があり、昔の駅舎や蒸気機関車の転車台などがあります。

人吉城は人吉駅の南西側の球磨川を渡ったところにある城跡です。鎌倉時代に相良氏が築いたものとされ、本丸には天守は築かれず、護摩堂があったといわれています。市内を見渡す高台にあり、現在は人吉城公園として櫓や塀が復元されています。また、小規模ながら庭園も残っています。城の麓に人吉城歴史館がありますが、令和2年の集中豪雨で被害を受けたため休館しています。

青井阿蘇神社は人吉駅の南側にある神社です。健磐龍命(=タケイワタツノミコト。「阿蘇大明神」などとも。初代天皇の神武天皇の孫にあたる)とその后神である阿蘇津媛命、子の國造速甕玉命(くにのみやつこはやみかたまのみこと)を祀る神社で、当地では「青井さん」とも呼ばれます。社伝によれば806年に創建されたもので、本殿など5棟が国宝に指定されています(茅葺きの社寺では初の国宝指定、また県内初の国宝)。

道の駅 人吉/人吉クラフトパーク石野公園は人吉市赤池原町の鳩胸川の屈曲部にある公園です。国道219号の道の駅ですが鳩胸川が間に挟まるので、少し国道からは離れています。人吉市の伝統文化・伝統工芸・球磨焼酎をテーマにした施設があり、物産館やレストランのほかに木工・硝子・鍛冶・陶芸・革小物などの工房があり、体験ができるようになっています。また、キャンプ場を併設しています。


山都町(やまとちょう)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

熊本県上益城郡山都町 風かおる、文楽と石橋の郷 人口13,503人

人形浄瑠璃の一種、清和文楽の人形と水を通す石橋「通潤橋」、特産品のブルーベリーが描かれたナンバープレートです。合併10周年記念として、2015年にミニバイク50cc以下を対象に500枚が交付されています。

山都町は熊本県東部にある町で、上益城郡(かみましきぐん)に属しています。2005年に矢部町・清和村・蘇陽町が合併して誕生した町で、九州の中央部に位置することから「九州のへそ」を商標登録しています。北側は阿蘇カルデラの南外輪山、南側は熊本県と宮城県に跨る九州脊梁山地に挟まれた格好の山間の町で、その町域は544.67k㎡と広く県内の自治体では3位、全国の町で54位ほどです。主要な産業は農林業で、米・酒・高原野菜(トマト・きゅうり・ピーマンなど)・柚子・唐辛子などを特産品としています。江戸時代末期に作られた通潤橋(水路橋)や毎年9月の第1土曜・日曜に行われる八朔祭りで知られています。

通潤橋(つうじゅんきょう)は山都町長原と下市の間、老ヶ滝川にかかる石造りの単アーチ橋です。水利に恵まれなかった白糸台地一帯に水を送るために造られたもので、長さ78m、幅員6.3m、高さ20m余の水路石橋です。当地の観光名所として、灌漑用水の利用が少ない農閑期には15分おきに放水が行われています。また、周辺に道の駅 通潤橋(県道320号沿い、小~中規模、通潤橋の資料館を併設)があります。

道の駅 清和文楽邑(せいわぶんらくむら)は、山都町大平の国道215号沿いにある小規模の道の駅です。レストラン、物産館のほか地元に伝わる清和文楽(人形浄瑠璃の一種)の紹介をする博物館施設と劇場を併設しています。こちらの施設はくまもとアートポリス(1988年から行われている県の事業)に関係するもので、特徴的な建物が目に付きます。矢部茶・栗・ジビエを使った食材などが人気です。

幣立神社(へいたてじんじゃ)は山都町大野にある神社です。「九州のヘソ」や「日本最古の神社」として紹介される有名な神社で、健磐龍命(=たけいわたつのみこと、神武天皇の孫にあたる。阿蘇神社の祭神)が阿蘇に下向した折に、幣帛(=へいはく、神道で神に奉るもののうち、神饌を除いたものをいう)を立てて天神地祇を祀ったことが始まりとされています。天孫降臨の伝承を持つ高千穂にも近く、様々な神話や伝承を受け継いでいます。近くにパン屋やカフェがあります。

清和高原天文台は山都町井無田(いむた)にある天文台です。阿蘇山の南外輪山に位置し、標高700mの空気の澄んだ場所にあります。天文台にレストラン「星座の森」と宿泊棟が併設されています(観望会参加費:高校生以上510円、小中学生300円、未就学児無料)。

道の駅 そよ風パークは山都町今にある国道265号沿いの大型の道の駅です。施設自体は1996年にオープン、2012年に道の駅に登録されています。2020年に運営会社が経営破綻し、コロナ禍の影響もありしばらく営業していませんでした。同年10月末から指定管理者を変えてリニューアルオープンしています。物産館、レストランのほか宿泊施設が併設され、ブルーベリーの収穫体験やジャム作りなど体験を行っています。周辺に蘇陽峡(そようきょう)という景勝地があります。


相良村(さがらむら)

相良村ホームページより

熊本県球磨郡相良村 相性が良くなる村 人口4,070人

自治体名上に水色で「SAGARA」の文字、下部に川辺川の流れと鮎、左側にPRキャラクター「サガラッパ」が描かれています。村誕生60周年を記念し、2016年にミニバイク50cc以下を対象に60枚が交付されました(実物はカラー)。

相良村は熊本県南部にある村で、球磨郡に属しています。人吉・球磨地域を構成する自治体の一つで、村域南部で球磨川に接し、中部から北側にかけては丘陵や山岳地帯になります。村を南北に流れる川辺川(一級河川、球磨川に注ぐ)沿いに集落を成しています。農業を主要な産業とする村で、特に相良茶の産地として知られ茶畑の風景が特徴的です。令和2年7月の集中豪雨により川辺川・球磨川が共に氾濫し、広範囲が浸水するなど被害を受けていますが、現在復興が進められています。米・茶・葉たばこ・あか牛・馬刺し・鮎などを特産品としています。

さがら温泉 茶湯里は相良村深水にある温泉入浴・宿泊施設です。入浴・宿泊施設のほか、レストランと売店、温水プールなどが併設された複合施設になっています。国道からははずれますが人吉ICから車で8分ほどのところにあり、当地の観光施設になっています。

雨宮神社(永江雨宮神社とも)は相良村川辺にある神社で、国道445号から石段を112段登ったところにあります。小さな無人の神社と巨石のトンネルがあり、熊本水と緑の百景に選ばれています。周辺のこんもり茂った森は近年では「トトロの森」と呼ばれています。

相良村の茶の生産量は熊本県内1位を誇り、「さがら茶」としてブランド化されています。この茶はさっぱりした味わいが特徴で、最高級の茶として知られています。農林水産大臣賞、日本茶Award2019審査員奨励賞など様々な賞、品評会1位などに選ばれています。


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