群馬県ご当地ナンバープレート紹介・一覧

原付・小型バイクのご当地ナンバー

【群馬県編】

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四輪自動車の地方版図柄入りナンバープレートはコチラ「地方版図柄入りナンバープレート 一覧 (四輪自動車)」または 地方版図柄入りナンバープレート 関東 (四輪自動車)

群馬県ご当地ナンバープレートの紹介です。地域の観光・グルメ・道の駅情報なども少し扱っています。

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原付のご当地ナンバー都道府県別目次はコチラ

原付のご当地ナンバー市町村区別目次はコチラ


東吾妻町(ひがしあがつままち)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

群馬県吾妻郡東吾妻町 住民が誇りを持って暮らすまち 人口13,350人

背景に岩櫃山(いわびつやま)、プレート右側にマスコットキャラクターの「水仙ちゃん」が描かれています。2017年から50cc以下~125cc以下のミニバイクと小型特殊自動車を対象に交付されています。

東吾妻町は群馬県中部西側にあり吾妻郡(あがつまぐん)に属する町です。面積253.91k㎡と町としては大きい方ですが、町域の8割近くが森林であり人口密度は47.9人/k㎡に過ぎません。周囲を1,000m級の山々に囲まれ、市街地は吾妻川・温川(ぬるかわ、吾妻川の支流)沿いに広がっています。観光産業と農業が盛んで、りんご・こんにゃく・川魚を特産品としています。また、町域各所に温泉があるため、温泉宿など入浴施設が散見されます。

吾妻渓谷は東吾妻町から長野原町にまたがる吾妻川が形成する渓谷で、「吾妻峡」という名で国の名勝に指定されています。瀬・淵・滝・奇岩など変化に富む渓谷で、とりわけ川幅が最も狭くなる「八丁暗がり」が見どころとなっています。紅葉の名所として有名で元日本一短いトンネルの旧樽沢トンネル(全長7.2m)もあります。

道の駅 あがつま峡は東吾妻町三島の吾妻川南岸(県道375号を外れて北側、町道5284号沿い)にあります。レストランと観光案内所、入浴施設として天狗の湯を有していて、道路を挟んで向かいがフジバカマ畑になっています。ご当地グルメのデビルズタンバーガーは特産のこんにゃく(こんにゃくの英名をdevil’s tongueという)を用いたもので、バンズの間からベーコンが舌のようにペロンと出ているのが特徴です。

https://youtu.be/bW9MRgV6y3E

吾妻峡レールバイクアガッタンは2~4人乗り自転車型トロッコで、廃線になった線路上を走るものです。コースは片道1.6kmのものと2.4kmのものがあります。渓谷のなかのトンネルあり、鉄橋ありのコースを電動アシスト付き自転車で走ることができます(要予約)。前述道の駅 あがつま峡の北200mくらいのところに乗り場があります。

岩櫃城(いわびつじょう)は岩櫃山(標高802.6m)の中腹に築かれた山城です。築城主・築城年代ともに不明の城で、真田信繁(幸村)が幼少の年代を過ごした城とされています。戦国時代には上田城と沼田城をつなぐ要所であったようです。また、岩櫃山には真田昌幸が武田勝頼を迎えるために建てた潜龍院跡(古谷館跡)がありますが、こちらはわずかな石垣を残すのみでただの広場になっています。

箱島湧水は東吾妻町大字箱島(東吾妻町東公民館のあたりで県道35号を南に折れたあたり)にある湧き水で、名水百選に選ばれています。箱島不動尊の大杉の根本から日量約3万tと大量に湧出しており、利根川水系鳴沢川の水源であり水力発電にも用いられています。飲用水としても用いられ、大量に汲んで行く方が多いようです。ホタルの生息地としても有名で地元の方が清掃を行っています。


大泉町(おおいずみまち)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

群馬県邑楽郡大泉町 ゆとりとうるおいのある 新たなふるさと創造の町 人口41,920人

群馬県のマスコットキャラクター「ぐんまちゃん」(二代目)がサンバ衣装で描かれています。2014年からミニバイク50cc以下~125cc以下、ミニカー・小型特殊車両を対象に交付されています。

大泉町は群馬県南東部にある町で邑楽郡(おうらぐん)に属しています。面積18.03k㎡と北関東3県(茨城・栃木・群馬)で最も小さい町ですが、最も人口密度が高い自治体となっています。製造業が非常に盛んで(町内総生産の80.6%、2017年度)、SUBARU群馬製作所大泉工場、味の素冷凍食品関東工場、パナソニック東京製作所などがあります。戦後の高度経済成長期に工場の働き手を集めるために地元の70社以上が資金を出し合い日系人を求人したため、2人口に対する外国人比率が全国3位(2018年度19%程度)の自治体となりました。「日本のブラジル」や「ブラジルタウン」として知られ、ブラジル・ペルー・ネパールなど46カ国の人々が在住しています。

東武鉄道小泉線の西小泉駅は大泉町の中心駅となっています。同駅は1941年に中島飛行機小泉製作所(零戦や九七式艦攻などが生産されていた)の玄関口として開業したものですが、2017年に新駅舎が完成し、ブラジルの国鳥トゥカーノ(オニオオハシ)と緑・黄色のカラーリングをシンボルとした国際色豊かな駅になっています。駅周辺もブラジル料理・ペルー料理・ネパール料理・トルコ料理など外国の料理が食べられる店舗が多くなっています。

スーペルメルカド・タカラ太田店は西小泉駅から県道142号沿いに西に5~600mくらいのところにあるスーパーです。ブラジル系の食材や日用品が揃っていて、お客さんもほとんどがブラジル人です。日本人向けのスーパーとはかなり品揃えが異なるため異国情緒が味わえます。ポンデケージョ(小さい丸いパン)やソーセージが人気です。周辺にシュラスコが食べられるレストランがあるほか、burger’ya(バーガー屋)というそのまんまな名前のレストランがあります。

城之内公園は大泉町城之内、東武小泉線の南側にある公園です。結城持光(後の富岡主税介直光)が1489年に築いた小泉城(富岡城)の城跡の本丸と二の丸を整備した公園で、300本ほどの桜が植栽されていて濠と桜のコントラストが美しい桜の名所となっています。小動物園というほどではないですが園内ではインコや鶏などが飼育されています。


玉村町(たまむらまち)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

群馬県佐波郡玉村町 主役はあなた! キラリと輝く笑顔のまち 人口36,370人

マスコットキャラクターの「たまたん」と町の花であるバラが描かれています。2014年からミニバイク50cc以下~125cc以下、ミニカー・小型特殊車両を対象に交付されています。

玉村町は群馬県南部にあり佐波郡に属する町です。おおむね北部を利根川、南部を烏川に挟まれた平野部を町域としています。江戸時代に日光例幣使街道(江戸時代の脇街道、徳川家康没後に日光東照宮に幣帛を奉献する勅使が通った)の宿場町玉村宿・五料宿として発展した地域です。現在の玉村町は稲と麦の二毛作が盛んで田園風景が目立ちますが、産業構造は第二次・第三次が殆どを占めており(95%以上)都市化しています。1990年代に人口が急増したため、今後は高齢化が急速に起きると考えられています。

道の駅 玉村宿は玉村町上新田にある国道354号沿いの中~大型の道の駅です。ETC着用車なら関越自動車道のスマートICから入ることもできます。レストラン・直売所などが入っていますが、(株)群馬県食肉卸売市場の直営店「肉の駅」が入っていることが出色で、コロッケやメンチカツなど上州牛を使った商品が人気のようです。

玉村八幡宮は町役場から西に300mくらいのことろにある神社です。1195年に源頼朝が上野奉行安達藤九郎盛長に命じて、鎌倉の鶴岡八幡宮の分霊を玉村町角淵に勧請したことが始まりとされています。朱塗りの本殿は室町様式と江戸初期様式が融合したもので、国の重要文化財に指定されています。また、随神門の向かいにある井田酒造は群馬で二番目に古い酒蔵で、国の有形文化財に登録されています。

北部公園は玉村町上福島にある公園(面積4.7ha)です。遊具や水遊びができる噴水、約2,000㎡の修景池、50種480株を有するバラ園があります。修景池に鴨と鯉がいて餌やりができるほか(事務所で鴨のエサ・鯉のエサ、ザリガニ釣り用の紐+スルメが100円で買える)、週末にはキッチンカーも出ているようです。

玉村町歴史資料館は玉村町文化センター内にあります。当地は143基と多数の古墳を有しているため埴輪・環頭大刀など古墳期の出土品が充実していて、高さ150cm、長さ120cmほどの日本最大規模の馬型埴輪があります(入館無料、月~水曜と祝日は休館)。ときどき埴輪や勾玉つくりの体験学習会が開かれています。


伊勢崎市(いせさきし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

群馬県伊勢崎市 20万市民が健康で安心して暮らせる県央都市 人口208,800人

桜に囲まれた華蔵寺公園(けぞうじこうえん)と同公園遊園地のシンボルである大観覧車「ひまわり」が描かれています。2013年からミニバイク50cc以下~125cc以下、ミニカー・小型特殊車両を対象に交付されています。

伊勢崎市は群馬県南東部にある市です。2005年に旧伊勢崎市・佐波郡赤堀町・東村・境町が合併して誕生した市で、2007年に特例市となっています。桑の生育に適した土壌条件を背景に古くは養蚕が盛んで、明治~昭和には「伊勢崎銘仙(伊勢崎かすり)」と呼ばれる絹織物が盛んに生産されていました。現在は交通網の優位性を活かして県下2位、北関東3県でも有数の工業都市となっています。市全体で人口は増加傾向にありますが、市域中心というよりは郊外での人口増加が顕著であり、商業地も鉄道駅を離れたロードサイド店舗が目立ちます。

華蔵寺公園は伊勢崎市華蔵寺町・堤西町にまたがる都市公園です。面積は26.6haあり、広場・遊園地・陸上競技場など各種運動施設などで構成されています。園内の遊園地はチケット1枚70円からと全国的にみても割安であり、桜・ツツジ・ハナショウブの名所としても知られています。2022年度から2024度の3年計画「華蔵寺公園共生『はな咲く。』プロジェクト」として園内のツツジの再生、水生植物園の再整備・カフェの設置などが予定されています。

伊勢崎オートレース場は伊勢崎市宮子町の広瀬川南岸にあるオートレース場です。東京都競馬株式会社が所有し、伊勢崎市が施設を賃借して開催を行っている関係で地方競馬・中央競馬の場外勝馬投票券売場が併設されています。周辺は近年開発が著しく、ベイシア・カインズ・いせさきガーデンズといった大型商業施設が出店し一大商業地になっています。

田島弥平旧宅は利根川南岸の伊勢崎市境島村にあります(渋沢栄一記念館がある埼玉県本庄市からが近い)。明治初期に広く行われた蚕の養育法「清涼育」を確立した養蚕業者 田島弥平が改築したもので、2012年に国の史跡、2013年に世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」を構成する要素となっています。現在でも人が住んでいるため見学できる場所は少なく、かわりとして近隣に田島弥平旧宅案内所が設置されています。

伊勢崎神社は伊勢崎市本町にある神社で、「いいふくさま」と呼ばれて親しまれています。小さな神社ですが、保食神(うけもちのかみ=穀物を司る神様)のほか27柱を祀っています。本殿には中島飛行機の木製プロペラが「戦地から無事に帰還できるように」との願いから奉納されていて、渡航・航空安全の神様としても尊崇を受けています。上州焼き饅祭(大きな饅頭を焼き上げる祭事)やだるま市で知られるほか、伊勢崎市名物の神社コロッケ発祥の地でもあります(伊勢崎銘仙のお守りも貰える)。

いせさき明治館(黒羽根内科医院旧館))は上記の伊勢崎神社から北側150mくらいのところにあります。伊勢崎藩の藩医などを努めていた今村家が1912年に建造した木造洋風医院建築で、現存するものとしては県内最古のものとなっています。無料で内部が公開されていて、銘仙などの展示があります。


太田市(おおたし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

令和4年7月頃より 太田市ホームページ

群馬県太田市 人と自然にやさしい、笑顔で暮らせるまち 人口219,800人

㊤新田義貞をモチーフにした「よしさだくん」が描かれたもので、背景は新田家家紋の大中黒。2012年からミニバイク50cc以下~125cc以下とミニカー・小型特殊車両を対象に交付。2018年からは従来型の無地も選択できるようになった㊦プロバスケットボールチーム群馬クレインサンダーズのマスコットキャラクター「サンダくん」が描かれたもの。2022年8月1日からミニバイク50cc以下~125cc以下とミニカー・小型特殊車両を対象に1,000枚を交付。

太田市は群馬県南部にある市です。群馬県3位の人口を誇る市で、隣接する伊勢崎市とともに特例市に指定されています。大光院の門前町や日光例幣使街道の宿場町として発展し、戦前には中島飛行機(=中島飛行機製作所・中島飛行機株式会社、九七式戦闘機や零戦などを製造)の原点となった中島飛行機研究所が置かれていました。現在の太田市は中島飛行機の後身であるSUBARUの企業城下町、日野自動車も新田工場をおく自動車産業が盛んなまちであり、北関東随一の工業都市となっています。中心駅となる大田駅の南側は「南一番街」といって、こちらも飲み屋や風俗店が集まる北関東随一の歓楽街となっています。

ぐんまこどもの国(群馬県立金山総合公園)は太田市長手町にある都市公園です。滑り台やアスレチックなど多数の遊具がある公園で、プラネタリウム・サイエンスワンダーランドなどがある児童会館や陶芸・木工教室を行うふれあい工房を有しています。金山山麓の眺望を生かしたサマーボブスレーとパノラマチェアが人気です。

道の駅 おおたは国道17号上武道路沿いにある大型の道の駅です。大型倉庫のような素朴な外観をした施設で、当地の野菜や土産物、植木などが売られています。当地の特産品ということで大和芋を推していて取り寄せもできます。また、木彫り彫刻やスバル360(愛称:てんとう虫)が展示されています。

ジャパンスネークセンターは太田市藪塚町(旧藪塚本町)にあるヘビ類を専門的に展示する動物園です。日本蛇族学術研究所が運営するもので、シマヘビやアオダイショウ、ヤマカガシといった日本に自生するもののほか、キングコブラ、アナコンダ、マンバなども展示されています。また、採毒室では見学者向けにハブの採毒が行われていたりします。隣接して江戸時代をテーマにした三日月村というテーマパークややぶ塚温泉があります。

大光院(義重山大光院新田寺)は太田市金山町にある浄土宗の寺院です。1613年に徳川家康により始祖新田義重を追善供養するために建立されたもので、開山に伴い四哲と呼ばれた呑龍上人を招へいしたことから「子育て呑龍」「呑龍さま」などと呼ばれて親しまれています。また、中島飛行機で製作された一〇〇式重爆撃機(キ49)の愛称もこちらから来ています。

旧中島家住宅は太田市南部の押切町にあります。中島飛行機の創始者 中島知久平(なかじまちくへい)が両親のために建造した1万㎡を越す豪奢な邸宅です。全体の建築様式は和風ですが、内装はステンドグラスや家紋入りのシャンデリア、暖炉など洋風のものがあります。一部が地域交流センターとして一般開放されています(入館無料)。


甘楽町(かんらまち)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

群馬県甘楽郡甘楽町 心が通う元気あふれる町 人口12,980人

プレート右側にイメージキャラクター「かんらちゃん」が描かれています。甘楽町発足55周年を記念して2014年からミニバイク50cc以下~125cc以下を対象に交付されています。

甘楽町は群馬県南西部にある町です。おおむね雄川を中心とした細長い町域を有し、町域北側は平野部で上信電鉄が走る市街地、中央は寺社など歴史的建造物が残る丘陵地、南側は山地となっています。江戸時代初期に小幡藩として織田氏の所領となり、城下町として発展しました。昭和中期まで養蚕が盛んでしたが、現在は野菜・果樹作や観光業に移行していて、県内有数のキウイフルーツの産地になっています。

小幡藩は1615年に織田信長の次男 織田信雄が当地に入封されてできたものです。1642年に小幡陣屋が置かれて藩庁となり、織田家7代の後は廃藩置県まで奥平松平家が4代続きました。甘楽町小幡には、織田信雄が築いた大名庭園 楽山園(国の名勝)や松浦氏屋敷といった武家屋敷があり城下町の風情が残っています。また、町内を流れる用水路 雄川堰(おがわぜき)は名水百選、世界かんがい施設遺産に選ばれています。

道の駅 甘楽は県道46号富岡神流線沿いにある小規模の道の駅です。甘楽町はイタリアチェルタルド市と姉妹都市提携を行っているため、当地の産物の他にイタリア直輸入のワイン・オリーブオイル・バルサミコ酢なども売られています。裏手に旧松井家住宅(江戸時代中期の農家)が移築復元されています。

https://youtu.be/enEj49uyA38

こんにゃくパークは甘楽町小幡の町役場向かいにあるテーマパークです。隣接する株式会社ヨコオデイリーフーズが運営する施設で、もともと「こんにゃく博物館」としていたものが好評だったため、さらに体験型プログラムを付け加えて2014年にリニューアルしたものです。15種類以上のこんにゃくが無料で食べられるバイキングや工場見学、こんにゃくゼリー作りの体験などを行っています(足湯あり)。

めんたいパーク群馬は甘楽町金井の上州新屋駅から北東400mくらいのところにあります。福岡市に本社を置き、明太子の製造で有名なかねふくが各地で運営する同名の施設の一つで、2022年4月にオープンしています。工場見学や明太子の直売所、キッズランドなどをまとめた施設になっています。

甘楽総合公園は甘楽町小幡の雄川の両岸を町が20年ほどかけて整備した面積18haの公園です。野球場やテニスコートといった運動施設、ローラーすべり台など遊具、遊歩道を有しています。甘楽町最大のイベント 小幡さくらまつり武者行列の開催地の一つですが、2022年度は中止となったようです。

ちぃじがき蕎麦とは甘楽町南東部にある秋畑那須地区の蕎麦のことです。傾斜がきつい地域ですから平坦な農地をもたず、ちぃじがきと呼ばれる石垣と段々畑が農業を守り続けています。このあたりの秋畑那須「ちぃじがき」の里と蕎麦屋 那須庵は、春には鯉のぼり250~400流ほどが出てちょっとした名所になっていましたが、執筆現在(R4.10月)は那須庵がコロナ禍による臨時休業となっています。


富岡市(とみおかし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

群馬県富岡市 人と自然と歴史が織りなす豊かなまち 人口47,910人

プレート下側に富岡製糸工場のレンガと「TOMIOKA近代産業発祥の地」のロゴ、右側に富岡製糸工場の工女をモチーフにしたイメージキャラクター「お富ちゃん」が描かれています。2012年からミニバイク50cc以下~125cc以下、ミニカー・小型特殊車両を対象に交付されています。

https://youtu.be/7rndtSdACbc

富岡市は群馬県南西部にあり関東平野の北西端に位置する市です。江戸時代初期に大規模な新田開発が行われ、中山道の脇往還として下仁田街道が開削されたことにより発展した地域です。1872年にはフランスの技術を取り入れた日本初の器械製糸工場である冨岡製糸場が建設され、官営の模範工場の一つとして操業を開始しました。市域はやや東西に長いハート型で、市域中央を東西に流れる鏑川沿いに国道254号と上信電鉄が通り、市街地となっています。市域中央東よりに富岡製糸場、北西部に妙義山、南東部に群馬サファリパークと観光名所を有しています。

富岡製糸場は富岡市富岡の市街地にある日本初の官営模範製糸場です。5.5haほどの敷地を有し、繰糸所、置繭所、乾燥場、女工寮などが保存されています。保存や修理のための工事がどこで行われているかにもよりますが、繰糸場と東置繭所・西置繭所が一般公開されているようです。当時のレンガ積みとしては珍しくフランス積み(=フランドル積み、レンガの長手と小口を交互に積む方式)が採用されています。

妙義山(みょうぎさん)は群馬県甘楽郡下仁田町・富岡市・安中市の境界にある山(表妙義1103.8m、裏妙義1162.1m)で、いくつかのピークを総合して妙義山と呼びます。岸壁や奇岩が立ち並ぶ山として有名で、日本三大奇景の一つとされる山です。山麓の妙義神社まで道路が整備され、道の駅みょうぎ富岡市立妙義ふるさと美術館ほか入浴施設や飲食店などが出ています。なお、妙義山東麓には日本でのワイン生産の黎明期である1880年代にぶどう園が作られていました。

https://youtu.be/ajNzT29v7Wg

群馬サファリパークは富岡市岡本にある動物園です。ホワイトタイガー・シンリンオオカミ・キリン・シマウマなど約1,000頭ほどが飼育されています。自家用車でも入場できますが、ライオンやトラに餌やりができるバスでのツアーもありこちらも人気です。また、サファリパークですが内部にウォーキングサファリゾーンという歩いて観察できるゾーンがあります。

群馬県立自然史博物館は富岡市上黒岩にあります。群馬県の自然史展示を中心に文化・鉱物・ヒト・動物の進化に関する資料が展示されています(入場料:大人510円 高校~大学生まで学生300円 中学生以下無料)。動くティラノサウルスやトリケラトプスの骨格標本、県内で産出した古生物として、神流町の恐竜やヤベオオツノジカなども展示されています。周辺に富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館や公園などがあります。

一之宮貫前神社(いちのみやぬきさきじんじゃ)は富岡市一ノ宮の信州街道沿いにあります。1400年ほどの歴史のある神社で、古代には朝廷から中世以降は武家からの尊崇を受け上野国一宮となっています。現在の社殿は徳川家第3代将軍家光・5代将軍綱吉によって整えられたものです。主祭神は経津主命と姫大神ですが、太平洋戦争末期に境内のタブノキに蛙に似たサルノコシカケが出現したことから、「勝ってカエル」「無事カエル」として兵士の家族から信仰を集めました。


沼田市(ぬまたし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

群馬県沼田市 森林文化都市、水と緑の大地・田園空間都市 人口46,910人

沼田城址公園の御殿桜と同公園のシンボルの鐘楼が描かれています。市制60周年を記念して2014年から交付されています。

沼田市は群馬県北部にある市です。特徴的なH型の市域を有し、片品川・利根川が合流するあたりが市街地になっています。古くから木材の集積地であり市場町として発展、また中世には沼田城の城下町であったことから真田氏ゆかりの地となっています。443.46k㎡と広大な市域を有していますが(群馬県の7%を占める)、全体の8割近くが森林であり県内の市としては一番人口が少なくなっています。吹割の滝や玉原高原、河岸段丘上から見られる雲海といった自然景観や沼田城、弥勒寺、温泉といった観光名所があります。

沼田公園は沼田市西倉内にある総合公園です(日本の歴史公園100選、市役所から北に300mほどのところにある)。かつての沼田城や捨曲輪および二の丸・三の丸周辺を整備したもので、真田氏の時代に建造されたものと伝えられる石垣が残っています。園内には御殿桜と名付けられたエドヒガンザクラ(樹齢400年ほど)、旧生方家住宅(沼田藩御用達の薬種商の商家)、復元された鐘楼などの見どころがあります。

吹割の滝(ふきわれのたき)は沼田市利根町の片品渓谷にある滝です(国の天然記念物・名勝)。高さ7m幅30mで河床を割くように流れ、そこから水しぶきを上げる様子からこの名称になったといわれています。周辺には遊歩道が整備され900万年前にできた凝灰岩の上を実際に歩くことができます。鱒飛の滝や般若岩といった景勝地が続き、有名な観光地となっています。

道の駅 白沢は沼田市白沢町平出にある国道120号の大型の道の駅です(交差点「道の駅白沢」を南下)。片品川の河岸段丘上に位置し、晴れた日には展望台から赤城山、子持山、上州武尊山などが見られます。白沢高原温泉を引き湯した入浴施設「望郷の湯」と展望レストラン、りんごや当地の野菜を売る直売所、フィールドアスレチック、ドッグランなどが入っています。

迦葉山(かしょうざん、正式名称は迦葉山龍華院弥勒護国禅寺)は沼田市北部の上発知町にある曹洞宗の寺院です。天狗伝説の残る古刹で、迦葉山参りでは最初の年に中峰堂から天狗面を借りて帰り、次にお参りするときに門前で新しい面を買い求めて元の面と添えて納め、また新しい面を借りて帰るという習わしになっています。

果実の里 原田農園は沼田市横塚町にある観光農園です。いちご・さくらんぼ・もも・りんごなどの収穫やアイス・ジャム作りといった体験施設にりんごバウムやパイなど自家製品を売る直売店、食事処がはいった施設となっていて、大型のドライブインといった風情です。

沼田市には酒蔵が2つあります。大利根酒造は白沢町高平にある1902年創業の酒蔵です。代表銘柄として「左大臣」を醸しています。永井本家は下発知町の上発知材木町線沿いにある1901年創業の酒蔵で、こちらは「利根錦」というブランドを有しています。


前橋市(まえばしし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

群馬県前橋市 水と緑と詩(うた)のまち 生命都市いきいき前橋 人口336,200人

赤城山と利根川を背景にキャッチフレーズ「水と緑と詩のまち」、市の花バラが描かれています。2013年からミニバイク50cc以下~125cc以下、ミニカー・小型特殊車両を対象に交付されています(従来型と選択式)。

↑動画冒頭のレストランは伊勢崎市韮塚町の国道354号沿いにあります。

前橋市は群馬県の中南部にある市です。北側が細い涙滴型の市域を有し、北側に赤城山、市域西側を利根川が流れています。人口は高崎市に次いで県下2位であり県庁所在地・中核市です。「前橋」の由来としては、江戸時代に当時存在していた車川に架かった橋を指して「厩橋(まやはし)」が改められ前橋と称するようになったといいます。戦前は製糸業で栄え、戦後は工場誘致を積極的に進めて食品加工・輸送用機械の製造に強い工業都市となっている一方で米麦・野菜・果樹など農業も盛んであり、とりわけ畜産の濃密地帯として大規模な養豚・酪農・養鶏が行われています。

楽歩堂前橋公園は県庁・市役所の北側、利根川沿いにある公園です。中央児童遊園(「にっぽんいちなつかしいゆうえんち」をコンセプトとするるなぱあく)や昭和34年に皇太子殿下のご成婚を祝うため鶴の舞う形に造られた「さちの池」、重要文化財に指定されている迎賓施設の臨江閣などが入っています。北西側はグリーンドーム前橋(多目的アリーナ、主に競輪場として使われている)があり、県庁・市役所側にも前橋城の石垣が残り、昭和庁舎(旧県庁舎、国の登録有形文化財)など見どころがあります。

前橋市の商業地はJR両毛線前橋から北側に500mくらい上毛鉄道中央前橋駅近くにあります。前橋プラザ元気21(公民館・こども図書館・子供用のプレイルームを有する施設)やアーツ前橋(美術館)、萩原朔太郎記念館(大正時代の詩人 萩原朔太郎の生家を移築したもの)、前橋市芸術文化れんが蔵(博物館/美術館、工芸の展示のほかマルシェ・演劇・演奏などが行われている)といった文化施設がありますが、商店街の方は寂れた感じがあります。

赤城山(あかぎさん、あかぎやま)は群馬県のほぼ中央にある火山で黒檜山(1,828m)を主峰とするいくつかのピークからなります。日本百名山・上毛三山などに数えられる山で登山は比較的優しい部類になります。山頂近くのカルデラ湖 大沼や覚満淵の湿原、山麓の牧場や赤城神社など見どころが多く、紅葉の名所でもあります。

ぐんまフラワーパークは赤城山南面の前橋市柏倉町にある県立の公園です。広さ18.4haほどで季節ごとに模様替えをするフラトピア大花壇(6,000㎡)、バラ園、日本庭園、5棟の鑑賞音質などを有しています。とりわけサザンカ園は270種ほどを揃え、全国でも屈指の内容とされています。また冬期の11~1月にはイルミネーションが施されます。

道の駅 ぐりーんふらわー牧場・大胡(おおご)は、国道353号沿いにあるオランダ風車がシンボルの道の駅です。バーベキュー場やキャンプ場、花木農産物直売所や遊具などを併設したかなり大規模な施設となっています。牧場内には牛が放牧されていたりうさぎ舎があったりと動物も飼育されています。当地の桜の名所であり、おしゃべりオウムがいることで有名です(気さくな鳥らしく「キバターン」とか「バイバイ」などと喋るらしい)。


みどり市

出典元「日経研調べ ご当地プレート

群馬県みどり市 みどり市はぼくらの故郷 10周年 人口50,270人

市章と市の鳥キジ市の木サクラ市の花カタクリとキクが描かれています。2012年から50cc以下~125cc以下のミニバイク、ミニカー・小型特殊車両を対象に交付されています。

みどり市は群馬県東部にある市です。2006年の平成の大合併により新田郡笠懸町、山田郡大間々町、勢多郡東村の2町1村が合併して誕生しました。北側は足尾山地で、市域を渡良瀬川が北東~南東に向けて流れ、桐生市に挟まれた中部~南部は細くなっています。歴史的には足尾銅山の銅を運ぶあかがね街道の宿場や生糸の集散地として発展した地域です。大間々・東村地域では人口が減少する一方で、南部の笠懸地域では1970年代からずっと人口増加が続いています。

草木ダム(くさきダム)はみどり市東町座間にある利根川水系・渡良瀬川上流部のダムです(旧名は神戸ダム=ごうどダム)。高さ140mの重力式ダムであり、人造湖として草木湖が形成されています。渡良瀬川の氾濫と足尾銅山の鉱毒を防ぐ目的で1965年から1976にかけて工事を行い竣工したものですが、現在はキャンプやボート遊びで有名な観光地になっています。湖畔にはみどり市立富弘美術館があります(近接するドライブインと共に道の駅として登録)。

高津戸峡(高津戸渓谷)は渡良瀬川中域の渓谷で、「関東の耶馬渓」とも讃えられることがあります。ゴリラの横顔に見えるゴリラ岩といった奇岩や紅葉の名所であり、はねたき橋から高津戸橋まで500mほどの遊歩道が整備されています。

桐生競艇場(ボートレース桐生)はみどり市笠懸町にある競艇場で、全国24競艇場では最も北にある競艇場です。2003年までは桐生市が第一施工者として運営していましたが、平成の大合併期に桐生市と阿左美水園競艇組合所属の笠懸町・大間々町・藪塚町の足並みが揃わなかったため現在はみどり市の運営となっています。2014年に公営競技では初となる全面LED証明を採用、またナイター競争発祥の地となっています。

岩宿遺跡(いわじゅくいせき)はみどり市笠懸町にある遺跡です。1946年に在野の考古学者 相沢忠洋氏によって発見された遺跡で、発掘調査により日本に旧石器時代があったことが証明され、旧来の「日本における人類の歴史は縄文時代から」という定説を覆すことになった遺跡です。近隣にみどり市岩宿博物館があり、出土品の展示や詳細な解説を行っています。

小平鍾乳洞(おだいらしょうにゅうどう)は大間々町にある小平の里鍾乳洞公園内にある奥行き93mの鍾乳洞です(入場料金:大人320円、小中学生150円)。ヘリクタイトやボックスワークといった珍しい二次生成物がみられます。明治時代に鉱石の採掘中に発見されて観光地になるも、その後10年ほどでなんらかの理由から入り口が埋まってしまい1984年に再発見されました。周辺には親水公園や食事処、物産館があります。

大間々町博物館(コノドント館)はみどり市大間々町にあり、旧大間々銀行として1921年に建てられた建物です。コノドント(6億年前から1億8千万年前の歯状の動物化石群)を中心に赤城山南麓の自然や歴史といった郷土資料も含めた資料を展示しています(入館料:大人200円 小中学生50円)。


館林市(たてばやしし)

館林市ホームページより

群馬県館林市 やすらぎと活力に満ちた公園文化都市 人口75,440人

「日本遺産里沼」のロゴ、市の花ヤマツツジ、観光マスコットキャラクター「ぽんちゃん」が描かれています。2021年からミニバイク50cc以下~125cc以下、ミニカー・小型特殊車両を対象に交付されています。

館林市は群馬県南東部にあり、上毛かるたにおいて「鶴舞う形」と喩えられる群馬県の頭の部分に相当します。北関東の要として館林城が築かれ、後に徳川四天王の一人 榊原康成や5代将軍綱吉(犬公方)が藩主を務めることになりました。古くから小麦が多く採れる豊かな穀倉地帯で農産物の集散地、現在でも稲・麦を主とした農業が盛んです。製造業では食品加工を得意としていて、ダノンジャパン館林工場やアサヒ飲料群馬工場を有し、日清製粉(旧館林製粉)の創業の地でもあります。市域には沼が多くあり、「館林の里沼」として日本遺産に登録されています。

つつじが岡公園は館林市花山町にある城沼南岸に広がる総合公園です。(国の名勝、日本の歴史公園100選)。その名の通りツツジの名所として有名で、樹齢800年を超えるヤマツツジの巨樹群やアメリカのスペースシャトル「コロンビア」に搭載された「宇宙ツツジ」などを鑑賞できます。また、第2公園には向井千秋子ども科学館や田山花袋記念文学館、旧秋元別邸(明治末期の旧家)などがあり、このあたりは元来館林城の本丸跡地ということもあって土塁などの遺構が少し残っています(カルピスホール北側に土橋門が復元されている)。

茂林寺(もりんじ)は館林市堀工町にある曹洞宗の寺院です。「分福茶釜」の説話(おとぎ話だと「ぶんぶく茶釜」)で有名な寺院で参道に21体の狸の像があります。寺の北側は県の天然記念物であり日本遺産の「里沼」のひとつ、茂林寺沼湿原が湿生植物の生育地として保護されています。

群馬県立館林美術館は館林日向町の多々良沼のほとりにあります。県内2番めの県立美術館として2001年に開館したもので「自然と人間」をテーマとしています。近代~現代の彫刻作品を主体とした展示が多く、フランスの彫刻家フランソワ・ポンポンの作品を多数収蔵しています。また、付近の多々良沼公園の生活環境保全林に沿って多くの彫刻作品を展示しています。

カルピス未来のミュージアムは、館林市大新田にあるアサヒ飲料群馬工場の工場見学施設です。「カルピス」生誕100周年を記念して2019年にオープンしたもので、カルピスの生みの親である三島海雲氏が内モンゴルで体験したエピソードをシアター形式で上映したり、カルピスの香りが体験できる「発酵のへや」、製造ラインの見学などを行っています(要予約)。また、東武伊勢崎線館林駅の西口に日清製粉グループ 製粉ミュージアムや正田醤油本社(発酵レストランをやっている)があります。


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