鹿児島県ご当地ナンバープレート紹介・一覧

原付・小型バイクのご当地ナンバー

【鹿児島県編】

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鹿児島県ご当地ナンバープレートの紹介です。地域の観光・グルメ・道の駅情報なども少し扱っています。

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志布志市(しぶしし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

鹿児島県志布志市 やすらぎとにぎわいの輪が協奏するまち 人口28,384人

「志のあふれるまち」の文字と公式キャラクターの「志武士ししまるとトン助」、特産品の鰻と景勝地のダグリ岬、枇榔島(びろうじま)が描かれています。市制施行10周年記念として、2016年からミニバイク50cc以下844枚、90cc以下78枚、125cc以下78枚が交付されています。

志布志市は鹿児島県東部の大隅地域にある市です。2006年に曽於郡志布志町・有明町・松山町が合併してできた市で、大隅半島の付け根、宮崎県と接するあたりにあります。おおむね市域南側の志布志港周辺に市街を成し、市域北部から東部にかけては市域の50%強を占める傾斜の多い森林地となっています。古代から漁業が盛んだったらしく、平安時代にはすでに日向・大隅・薩摩国にまたがる島津荘の水門(水運の玄関口)として機能していたようです。現在の志布志市は卸売・小売業や運輸業など第三次産業を主要な産業とする一方で、農業が盛んに行われており、茶・焼酎・黒豚・メロン・いちご・ちりめんじゃこなどを特産品としています。

志布志港は志布志市の南側にある重要港湾・中核国際港湾です。南九州エリア一円の流通にかかわる港で、国内および中国・台湾・韓国など外国ともつながりがあります。国内の原木の輸出量のうち3割を占め、海外からは主に畜産用の飼料が輸入されています。また、「さんふらわぁ さつま」「さんふらわぁ きりしま」が定期航路として大阪南港と連絡しています。

ダグリ岬遊園地は志布志市志布志町夏井にある遊園地です。観覧車や子供向けの定番乗り物などがあるレトロな施設で、鹿児島県唯一の遊園地です。周辺にダグリ岬展望台や国民宿舎 ボルベリアダグリ、ダグリ岬海水浴場や志布志湾大黒イルカランド(宮崎県串間市)などがあり観光地になっています。

うなぎの駅は志布志市志布志町志布志にある鰻専門のレストランです。当地で鰻の養殖を行う山田水産株式会社が運営するもので、普通車90台・大型バス10台対応の駐車場がある大規模の店舗となっています。「オーガニックうな重」や「うなぎカレー」、「うなぎラーメン」などを提供するほか、直売店では鰻の加工品やししゃも、さんまなどが販売されています。

かごしま黒豚は土着の豚とイギリス産バークシャー種をかけ合わせ改良を重ねた豚で、口当たりが柔らかくアミノ酸含有量が高い(旨みが強い)のが特徴です。かごしま黒豚を使った志布志市のご当地グルメ「志布志発かごしま黒豚三昧」は、全国ご当地どんぶり選手権で、2016年・2017年に2年連続準グランプリを獲得、2018年「グランプリ・観光庁長官賞」に輝きました。


鹿児島市(かごしまし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

鹿児島県鹿児島市 人・まち・みどり みんなで創る“豊かさ”実感都市・かごしま 人口597,115人

桜島とその火口から上る噴煙を「薩摩切子」(薩摩ビードロ)風に表しています。2018年からミニバイク50cc以下~125cc以下を対象に交付されています(従来様式と選択性)。

鹿児島市は鹿児島県の中部にある市です。同県の県庁所在地であり、南九州の政治や文化、経済の主要都市です。薩摩半島と大隅半島に挟まれた鹿児島湾(錦江湾)の薩摩半島側に市街を成し、対岸には活火山の桜島があります。薩摩・日向・大隅の3国を治めた島津氏の居城 鹿児島城の城下町として発達した地域です。現在の鹿児島市は卸売・小売業やサービス業など第三次産業が主要な産業となっていて、観光都市(年間観光客入込数1千万ほど)の特徴を示しています。また、沿岸部に南北20kmに及ぶ鹿児島港(重要港湾)を有し、奄美大島・屋久島などの離島部や対岸の桜島や垂水市の垂水港にフェリーが出ています。火山が近いため市内に200以上の温泉の泉源を有し、公衆浴場の殆どが温泉です。

天文館は鹿児島市の市街中心にある繁華街・歓楽街をいいます(「ここからここまで」といった明確な規定は無い)。この名称は島津家第25代当主の島津重豪が天体観測や暦の研究施設として建設した明時館(天文館)に由来し、多くのアーケード商店街が網の目状に広がっています。地元有力百貨店の山形屋、センテラス天文館(ショッピングモール)などがあり、南西側の鹿児島中央駅の間に流れる甲突川(こうつきがわ)の畔に鹿児島市ふるさと維新館があります。

仙巌園(せんがんえん、別名磯庭園)は鹿児島市吉野町にある大名庭園です。350年ほど前に島津家19代当主 島津光久によって別邸の庭として造園されたもので、5haほどの広さを有し、奇岩と灯籠が特徴の庭と明治時代には迎賓館としても利用された御殿、薩摩切子の工房などがあります。また、同地区は集成館というアジア初の近代的西洋式工場群が設置された場所であり、集成館機械工場(現在は尚古集成館という博物館・観光案内所になっている)や反射炉跡などが世界文化遺産に認定されています。

いおワールドかごしま水族館は、鹿児島市本港新町の桜島フェリーターミナル・北埠頭フェリーターミナルの近くにある市立の水族館です。1997年に開館したもので、鹿児島湾・鹿児島沿岸の海洋生物をメインに、ジンベイザメ(代々「ユウユウ」と呼ばれている)・サツマハオリムシ・マンボウやピラルクーなどの生物が展示されています。イルカや電気ウナギの放電ショーがあるほか、希少種の鯨 タイヘイヨウアカボウモドキの全身骨格標本があります。

鹿児島城(鶴丸城)は鹿児島市城山町にある城跡です。江戸時代が始まる直前の1601-1602年に築かれたもので、石垣・堀などの遺構があるほか、2階建ての御楼門が復元されています。本丸や二の丸跡などは城山公園として整備されており、本丸跡には鹿児島県歴史・美術センター黎明館、二の丸跡には県立図書館・県立博物館、市立美術館などが建っています。周辺に西郷隆盛洞窟(1877年の西南戦争で西郷隆盛が最後の指揮をとった洞窟)や西郷隆盛終焉の地、天然温泉湯乃山(入浴施設)などがあります。

桜島は東西約12km、南北約10km、標高1,117mの火山です。桜「島」といいますが、1914年の大正大噴火で大隅半島と陸続きになっています。島の北西部と南西部には平らな土地があり、農地や港などとして利用されています。鹿児島港からフェリーで3.5km、約15分ほどで桜島に渡ることができます。島内には道の駅 桜島や桜島ビジターセンター(火山のミニ博物館)、湯之平展望所、桜島溶岩なぎさ公園&足湯、入浴施設などがあり、登山や温泉目当ての観光客が訪れる観光地となっています。また、桜島小みかん(世界一小さいみかんで、袋は堅いが甘みが強い)や桜島大根、ビワなどが島の特産品となっています。


奄美市(あまみし)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

鹿児島県奄美市 自然・ひと・文化が共につくるきょらの郷(しま)~太陽(てぃだ)の恵みのもとで、ゆったりとくらす人々が、自然の声を伝えていくまち~ 人口41,543人

「世界自然遺産へGO!!」の文字とてぃだ(太陽)と海、アマミノクロウサギとヘゴ(木性のシダ植物)が描かれています。2013年からミニバイク50cc以下~125cc以下を対象に交付されています。

奄美市は九州の南方、沖縄県と九州の中間あたりにある奄美大島にある市です(2006年に名瀬市・笠利町・住用村が合併して発足)。奄美大島は奄美群島の主要な島で面積712.35k㎡(本土4島を除く離島で国内5位)、奄美市・龍郷町・大和村・宇検村・瀬戸内町の一部からなり、奄美市が人口・経済規模で最大の自治体となっています。また、市域中央北側には名瀬港(鹿児島港からトカラ列島、沖縄県の本島と離島地域などを結ぶ)、市域北東側に奄美空港があり、奄美大島の海・空の玄関口になっています。主要な産業は卸売・小売業など第三次産業で、サトウキビやたんかんなど柑橘類を主とする農業や漁業も行われています。黒糖と黒糖焼酎などその加工品、大島紬、たんかん・びわ・パッションフルーツなど果実類などを特産品としています。※一般に「島唄」というとTHE BOOMのイメージが強く琉球民謡と思われがちだが、奄美群島が発祥。奄美市街の酒場に演奏がある店舗がいくつかある。

奄美空港は奄美市笠利町にある地方管理空港で、年間およそ60万~80万人が利用しています。1988年に旧奄美空港から現在の形になり、2016年に奄美大島・徳之島・沖縄北部及び西表島の世界自然遺産登録に対応した形でターミナルビルが増設され、コロナ禍以前には利用客数が伸びていました。周辺に奄美パーク(観光拠点施設、美術館・展示ホール・イベント広場などを有す)、あやまる岬観光公園などがあり、奄美大島観光の玄関口となっています。

住用(すみよう)マングローブ林は奄美市住用町の住用川・役勝川の河口付近にあります。奄美群島国立公園のなかでも大変人気がある場所で、マングローブ林としては国内で2位の広さを誇ります。周辺に黒潮の森マングローブパーク、道の駅 奄美大島住用、奄美大島世界遺産センターや展望台などがあり、奄美大島の自然を活かした観光地になっています。

奄美観光ハブセンターは名瀬港のフェリーターミナルの北側にある私立の施設です。ハブ取り名人の中本英一氏(和歌山県出身でハブ研究の第一人者)が設立したレトロな感じの建物で、1階がハブ革の財布やハブ酒・ハブ油など土産物を売る店舗、地下がハブの展示室、2階でハブvsマングースのDVDを上映しています。奄美群島や沖縄県ではハブの捕獲に需要があり、ハブ取りが生業になっていますが、現在ではハブが減少し、専門職とする人はほとんど残っていません。

奄美市大浜海浜公園は奄美市名瀬にある公園です。奄美群島国立公園内に位置し、海水浴場、キャンプ場、奄美海洋展示館(水族館)、タラソ奄美の竜宮(海水温浴施設)などがあります。市街地から20分ほどで行けてきれいな夕陽が見られるため人気の観光地になっています。


知名町(ちなちょう)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

鹿児島県大島郡知名町 花ひらく夢ひらくまち フローラル知名 ずっと住み続けたい 誇りと自信溢れるまちだから 人口5,623人

海と白い雲と青い空、町花のハイビスカス、海中には白抜きでウミガメやサンゴが描かれています。2014年からミニバイク50cc以下を対象に交付されています。

知名町は九州南部と沖縄の間にある奄美群島南西部の沖永良部島(おきのえらぶじま、口語では単に「えらぶ」という)にある町で、大島郡に属しています。沖永良部島はサンゴ礁が隆起してできた島で面積93.65k㎡、知名町と和泊町の2つの自治体からなり、そのうち知名町は島の西部にあります。知名町は戦後にアメリカ合衆国の統治下に入りましたが、1953年に日本に復帰しています。基幹産業はサトウキビや畜産、馬鈴薯や花卉といった農業と観光業で、漁業も行われています。2000ha以上の広さの耕地を有していますが、水田はほとんどみられません。沖永良部島は鍾乳洞が豊富で、知名町には国内二番目の規模の大山水鏡洞や昇竜洞(一部が一般公開されている)があります。

昇竜洞は知名町住吉にの大山山麓にある鍾乳洞です。沖永良部島は鍾乳洞が200~300ほどあり、島の地下はほとんどが鍾乳洞でできているなどと言われています。昇竜洞は1963年に発見されたもので全長3,500m、鹿児島県の天然記念物に指定されるとともに、600mが公開され観光地化しています。周辺にカフェや庭園などがあります。

田皆岬は沖永良部島の北西にある東シナ海に突き出た岬です。海までの断崖は高さ51mあり、奄美十景に名を連ねる島内屈指の景勝地になります。運が良ければウミガメが見えるようです。ヤクニヤ埼灯台という白い灯台があり、当地のシンボルになっています。岬のカフェという喫茶店があり、テイクアウトに対応しています。

大山植物公園は知名町上城にある公園です。大山の山頂近く、標高240mのところににある公園で、キャンプ場や展望台、遊歩道が整備されています。近くに航空自衛隊の基地があります。

一般社団法人おきのえらぶ島観光協会(エラブココ)は知名町屋者にある観光案内所です。保育園をリノベーションしたもので、コワーキングスペース・シェアオフィス・温水シャワーなどがまとまった施設です。沖永良部島のお土産を売るスペースがあります。

ジッキョヌホーは知名町瀬利覚にある湧水です。水道が整備されるまでは野菜を洗ったり洗濯をするほか、灌漑用水などに利用されていました。一日に1,900tほどの水が湧き出しており、平成の名水百選の一つとなっています。また、知名町住吉に住吉暗川(クラゴー)という洞窟があり、地底30mほどのところから湧き出る水を生活用水として汲んでいたそうです。


南大隅町(みなみおおすみちょう)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

鹿児島県肝属郡南大隅町 温故創新 北緯31度線のまち 人口5,978人

佐多岬灯台と黒潮をイメージした海原、PRキャラクター「みさきちゃん」が描かれています。2014年にミニバイク50cc以下を対象に500枚が交付されています。

南大隅町は鹿児島湾東側の大隅半島南部にある町で、肝属郡(きもつきぐん)に属しています。2005年に根占町と佐多町が合併してできたもので、三方を海に囲まれた半島の町です。町域の多くを標高900m前後の山々からなる肝属山地が占め、雄川の河口部や沿岸に集落を成しています。畜産主体の農業と林業と、卸売・小売業など商業を主要な産業としています。高齢化率が約49.3%(2020年)と住民のほぼ半数が高齢者です。馬鈴薯・びわ茶・黒豚などを特産品としています。

佐多岬は大隅半島の先端にある岬です。九州本島の最南端に位置し、霧島錦江湾国立公園に含まれています。宗谷岬・納沙布岬・神埼鼻・佐多岬を「本土4極」(島しょ部を除く北海道・本州・四国・九州における東西南北の極)といい、そのうち最南端にあたる岬で、売店で最南端到達証明書がもらえます。もともとは佐多ロードパークという名称で、岩崎産業(いわさきグループ傘下)が道路を建設した有料の観光地となっていましたが、現在では町が所有しているため無料となっています。佐多岬の付け根を東側に行くと田尻漁港(海中展望船の「さたでい号」が発着する)、ソテツ自生地(国の天然記念物)があります。

根占港(ねじめこう)は大隅町根占川南にある港です。同港からフェリーなんきゅうが出て指宿市の山川港と結ばれています(所要時間約50分)。観光地としてはあまり栄えていませんが、根占温泉ネッピー館(ホテル、日帰り入浴可能)やなんたん市場(スーパー)、西郷南洲翁宿泊の家(西郷隆盛が狩猟の際に宿泊した家)などがあります。

雄川の滝(おがわのたき)は南大隅町根占川南にある落差46m、幅60mの滝です。駐車場と1,200mの遊歩道が整備されていますが、駐車場からは滝を上から見ることになりますので、滝壺正面に出るには少し歩く必要があります。薩摩藩によって編纂された「三国名勝図会」でも紹介されており、古くから景勝地として親しまれています。

道の駅 根占は、南大隅町根占山本にある国道269号沿いの小規模の道の駅です。ゴールドビーチ大浜海水浴場に面した高台にあり、売店・レストラン・トイレのシンプルな構成です。佐多岬の方まで行くと店舗が少ないので、ここに立ち寄る人が多いようです。

佐多旧薬園は南大隅町佐多伊座敷にある史跡です。薩摩藩直営の薬草園で、宝暦年間(1751-1764年)に開設されたものと考えられています(詳しい設立年はわかっていない)。山川薬園・吉野薬園とともに「三薬園」と呼ばれていましたが、現在薬園の姿を留めるのはこの佐多旧薬園のみです。近くにAコープ佐多店があり佐多岬に一番近いスーパーとなっています。


天城町(あまぎちょう)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

鹿児島県大島郡天城町 スポーツ愛ランド あまぎ 人口5,586人

観光イメージキャラクターの「あまぎくん」が描かれています。2011年にミニバイク50cc以下を対象に100枚が交付されました。

天城町は鹿児島県奄美群島のほぼ中央、徳之島にある自治体です。徳之島は奄美大島と加計呂麻島の南西にある面積247.77k㎡(周囲84km)の島で、天城町・徳之島町・伊仙町の3つの自治体で構成されています。このうち天城町は島の西側を占め、平土野港(へとのこう)と徳之島空港が玄関口になります。さとうきびや馬鈴薯、畜産を主体とする農業が主要な産業で、林業や漁業、観光業も行われています。島内奥地には自然が残り、オビトカゲモドキやトクノシマトゲネズミなど徳之島固有の動物が生息しています。闘牛やトライアスロンin徳之島大会でしられる地域です。

徳之島空港(徳之島子宝空港)は天城町浅間にある地方管理空港です。ターミナルビルが平屋建てで、年間利用客数は20万人程度という小さな空港で徳之島の西海岸リーフを埋め立てて建設されています。徳之島は豊かな森と優れた海岸の景観を有しますが、あまり店舗は多くないためお土産は空港が一番揃っているようです。空港から出てすぐのところにウンブキと呼ばれる海とつながった鍾乳洞があり、ここから「ウンブキアナゴ」という稀種のアナゴが発見され、町の天然記念物になっています。

天城町立ユイの館は天城町天城の平土野港の北側にある歴史民俗資料館です。徳之島の産業や歴史、小型船などを展示する施設で、当地では「南洲翁」として知られる西郷隆盛と徳之島の関係を記したコーナーもあります。南側に平土野港のフェリーターミナルや当地の商業区があり、商店街や海岸の防波堤に徳之島の動物や自然の絵が描かれています。

犬の門蓋(いんのじょうふた)は、天城町兼久の海岸沿いにある奇岩と断崖が連なる景観をいいます。隆起サンゴ礁が長年海によって侵食されてできた景観で、特に古代の水道橋のようなメガネ岩が有名です。かつて大飢饉のおりに人畜を襲う野犬を捕えて海に投じたことからこの名称で呼ばれています。

アマミノクロウサギ観察小屋は天城町当部にある施設です。アマミノクロウサギは夜行性の動物で奄美大島と徳之島の固有種、絶滅危惧種です。小さな施設ですが小屋内に剥製や関連書籍、小屋外に餌となる植物の食菜園などを有し、町内でライブカメラの映像を放送していたりします(見学には予約が必要)。

ムシロ瀬は徳之島の北側、天城町与名間の海岸線をいいます。サンゴ礁性の徳之島では珍しい花崗岩が連なる海岸で、岩に入るひび割れがむしろ(い草や藁などを編んで作る敷物)のように見えるということからムシロ瀬と呼びます。遊歩道や展望台、トイレが整備されています。これらの岩が冷え固まったときに縦横にひび割れがはいったとされ、奄美十景の一つとなっています。


肝付町(きもつきちょう)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

鹿児島県肝属郡肝付町 やぶさめと、はやぶさの町 人と地域の個性が輝く 創造と協働のまちづくり 人口14,200人

自治体名の上に「KIMOTSUKI TOWN」の文字、右側に小惑星探査機「はやぶさ」、背景には日本とカプセル回収地点になったオーストラリア周辺の地図が描かれています。2012年からミニバイク50cc以下と小型特殊車両を対象に交付されています。

肝付町は鹿児島湾の東岸、大隅半島の東側にある町で肝属郡に属しています。2005年に高山町(こうやまちょう)と内之浦町が合併してできた町で、平坦地が少なく町域の8割を山林が占め、鹿屋市に隣接する町域北西部、高山の方に人口が集中しています。第1次産業~第3次産業の比率が概ね平衡していて、農業・製造業・卸売・小売業の就業率がそれぞれ10~14%ほどです(それぞれの出荷額、商品販売額を比較するとやや商業より)。やぶさめやロケット発射場のJAXA内之浦宇宙空間があることで知られる地域で、観測所黒豚・黒牛や芋類、マンゴーやダイダイといった果物、伊勢海老(えっがね)・うなぎなどを特産品としています。妖怪「一反木綿」(当地ではいったんもんめと呼ばれる)の伝承地です。

内之浦宇宙空間観測所は旧内之浦町の市街南方にあるロケット打ち上げ施設です。種子島宇宙センターと並ぶ施設で、1963年の開所以来日本初の人工衛星「おおすみ」など大小400機あまりのロケットや人工衛星などを打ち上げてきました。宇宙科学資料館を有し(入場無料)、ロケットや科学衛星のモデル、機器などを展示しています。同観測所は山の中にありますが、周辺に宇宙グッズや宇宙食などを販売する店舗があります。

二階堂家住宅(二階堂屋敷)は肝付町新富にある古民家です(国の重要文化財)。1810年頃に建てられたとされる茅葺きの建物で、オモテとナカエと呼ばれる2つの棟が雁行型の寄棟を形成しています。政治家 二階堂進(内閣官房長官、科学技術長官、北海道開発庁長官などを歴任し、新日本プロレスコミッショナーとしてもたびたびテレビに登場した)の生家です。

肝付町立歴史民俗資料館は肝付町野崎にある資料館です。古い農具や同資料館の向かいにある塚崎古墳群の出土品、石棺などが展示されています(入場無料)。また、塚崎古墳群は前方後円墳5基、円墳39基、地下の横穴墓29基で構成される古墳群で、日本最南端の前方後円墳を含んでいます。

高山城跡は肝付町新富本城にある城跡です。平安時代の末期に島津庄の荘園監督管に任じられた平兼定という人の子孫が築いたもので、その子孫は肝付氏を名乗り長らく大隅国の最大領主でした。本城川・栗山川・高山川に三方を囲まれた崖の上にあり、本丸の曲輪がほぼ現存しています。また、周辺に道隆寺跡があり、五輪塔や仁王像、灯籠などが残っています。

岸良海岸(きしらかいがん)は肝付町岸良のビーチです。内之浦の市街から国道448号を16kmほど南下したところにあります。釣りやサーフィン、ボルダリングなどで親しまれているほか、夏には近くの平田神社の夏越祭(ナゴシドン)という祭りが行われています。また、県道542号に入って山の方へ行くと湯の谷温泉があります。


南種子町(みなみたねちょう)

出典元「日経研調べ ご当地プレート

鹿児島県熊毛郡南種子町 鉄砲伝来とロケットのまち 人口5,217人

「ロケットの町」の文字と発射されたロケットのイラストが描かれています。2012年からミニバイク50cc以下~125cc以下と小型特殊車両を対象に交付されています。

南種子町は鹿児島県の種子島南部にある町で、熊毛郡に属しています。種子島は鹿児島県南部の大隅半島の南側にあり、西隣が屋久島です(アクセスは鹿児島空港ー種子島空港、鹿児島本港ー西之表港ないし指宿港ー西之表港)。町域は起伏が多く、大半が丘陵地で河川が多く、流域には水田が広がっています。1543年にポルトガル人が乗った明国船が漂着し、鉄砲伝来の地とされています。産業は農業・畜産が主であり、若干ですが漁業も行われています。また、国内唯一の商業ロケット打ち上げ施設JAXA種子島宇宙センターがあるため学術研究・技術サービス業の従事者が多く、日本の最先端技術を支えています。コシヒカリ・インギー地鶏・安納芋・トビウオなどを特産品としています。※県外への人口流出ではつくば市がトップ。

JAXA種子島宇宙センター 宇宙科学技術館は南種子町茎永にあります。1979年に我が国はじめての宇宙開発技術の展示館として開設されたもので、ロケットや人工衛星の仕組み、打ち上げと追跡管制の状況、実物大の模型などが展示されています。また、国際宇宙ステーション計画を構成する「きぼう」日本実験棟の実物大模型があり、無重力体験ができます(入館無料)。

トンミー市場は南種子町中之上にある物産館/土産屋です。安納芋といった野菜やパパイヤなど果物、宇宙食など宇宙グッズなどを販売しています。当地の中心市街にあり、周辺に河内温泉センターがあります。

千座の岩屋(ちくらのいわや)は中種子町と南種子町にまたがる熊野浦の南岸にある海蝕洞です。「内部が千人座れるほど広い」ということから千座の岩屋と名付けられた洞窟で、岩屋内部からの浜島、竹島の眺めや砂浜の眺めで知られる景勝地です。年に一回3日間程度岩屋内部でプラネタリウムが開催されています。

種子島マングローブパークは南種子町平山の大浦川流域にあります。種子島はマングローブ(メヒルギ)の自生地としては北限で、西之表市の湊川のマングローブとともに日本の重要湿地500に選ばれています。ボードウォークが整備されて散策ができるほか、カヤックでの探検も行われています。西之表南種子線から東へ海岸の方まで行くと「はまだの湯」という温泉入浴施設があります。この施設は内風呂一つのシンプルな入浴場ですが、地元では長く親しまれている鉱泉を沸かしたものです。

たねがしま赤米館は南種子町茎永にある資料館です。全国で少量が栽培されるもので、タンニンによる赤みがあり、稲穂が赤く見えるため装飾用としても用います。食味は渋みが強く、食用としてはあまり人気がありません。当地でははるか昔に南方から伝わったとされ、豊作を祈願する農耕行事や神事には赤米が用いられます。明治時代以降ほとんど栽培されなくなりましたが、岡山県総社市、長崎県津島市、南種子町では神社を中心に栽培が残ったようです。※「古代米」という呼び方は語弊があるようだ。


指宿市(いぶすきし)

指宿市ホームページより

鹿児島県指宿市 豊かな自然が織りなす 食と健康のまち 人口37,594人

自治体名の上に「いぶすき」のルビ、指宿市のシンボル開聞岳(かいもんだけ、標高924m)と砂蒸し風呂のイラストです。2020年からミニバイク50cc以下を対象に交付されています。

指宿市は鹿児島湾の西岸、薩摩半島の先端にある市です。2006年に旧指宿市・山川町・開聞町が新設合併してできた市で、全体に起伏に富み、市域中央部に九州最大の池田湖、第2位の鰻池があり、市域南西側に火山の開聞岳があります。全国的に有名な指宿温泉を有し、観光・農業・漁業を主要な産業とするまちで、九州屈指の観光地です。また、地方港湾の指宿港と山川漁港を有し、フェリーが鹿児島港や対岸にあたる大隅半島の根占港、屋久島の宮之浦港、種子島の西之表港など離島地域などと連絡しています。一方で少子高齢化を要因とする人口減少が顕著であり、2045年に2.5万人程度まで減少する見込みとなっています。そらまめやオクラ、黒牛・黒豚、さつまいもやカツオ、焼酎などを特産品としています。

指宿温泉は指宿市東部の温泉群を総称するものです(摺ヶ浜温泉、弥次ヶ湯温泉、二月田温泉など)。年間250万人ほどが訪れる有名な温泉地で、江戸時代以前から麻の加熱処理・炊事・浴用などに用いられてきたようです。また、当地の地名「指宿」は「湯豊宿(ゆぶしゅく)」が転訛したものと考えられています。とりわけ摺ヶ浜温泉の砂蒸し風呂は世界的にも珍しいものです。温泉のほか、指宿市十二町に指宿市考古博物館、指宿市東方に薩摩伝承館(美術館。薩摩焼など工芸品を中心に展示)などがあります。

道の駅 山川港活お海道(やまがわみなといおかいどう)は、指宿市山川金生町にある国道269号の小規模の道の駅です。朝市直売エリアがあり、カツオやカンパチ、鰹節、さつま揚げなどを売っています。山川漁港に隣接していて、ここから対岸の大隅半島根占港までフェリーなんきゅうが出ています。

道の駅いぶすきは、指宿市小牧にある国道226号の小規模の道の駅です。特産物販売所・レストラン・トイレなど通常の道の駅の施設のほか、公園と展望所があり、天気が良ければうっすらと桜島が見えます。オクラ・スナップエンドウ・バラの花・錦江湾の魚などを販売していて、ソフトクリームもオクラ味です。

長崎鼻(鹿児島)は薩摩半島最南端に突き出た岬です。霧島錦江湾国立公園に含まれる岬で、別名を竜宮鼻といい、竜宮神社という浦島太郎を祀った神社があります。人気のある観光地で、周辺にカフェや開聞温泉(小さな入浴施設)、フラワーパークかごしま(植物園)があります。

開聞岳は薩摩半島の南端にある標高924mの活火山です(日本百名山の一つ)。南西部は海に面し、円錐状の独立峰であることから「薩摩富士」と呼ばれることがあります。足場は整備されているますし、日本百名山のなかでは筑波山に次ぐ標高の低さから3時間ほどで登頂できますが、途中はしごがあったりするので雨の日と次の日の登山は足元に気をつける必要があります。


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